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「本屋を守れ読書とは国力」藤原正彦 PHP新書 2020 年 ③(最終) /「辞典・事典・字典」 佐野 眞 日本実業出版社 1993年 ①【再掲載 2014.11】 [読書記録 一般]

今回は、12月10日に続いて、藤原正彦さんの
「本屋を守れ読書とは国力」の紹介3回目 最終です。



出版社の案内には、


「日本人の15歳の読解力はOECD(経済協力開発機構)の学習到達度調査で急落。月に1
 冊も本を読まない中高生や、移動時間に新聞や文庫本を読まず、スマホしか見ない大人
 たち。町の本屋の数は減る一方。著者いわく、これらは国家全体に及ぶ『読書離れと教
 養の低下』にほかならない。めざすは『書店の復活』である。
 『国語力なくして国力なし』『町の書店がなぜ大切か』『インターネットの情報で教養
 は身につかない』『デジタル本は記憶に残らない』。愛国の数学者が独自の直観と分析
 によって達した結論が日本人の『常識』になったとき、わが国は再び輝きを取り戻すだ
 ろう。」


とあります。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「活字本とデジタル本の違い → 自然に目に入ってくるかどうか
『見えなくなったものは忘れ去られてしまう』」


・「夏目漱石の憂い
  我が国の伝統や文化、情緒やかたちを忘れたまま政治も経済も何もかも世界がその方
向だからというだけで追随している」


・「安倍内閣の教育政策につける薬がない。週に24~28時間しかないことが分かってい
ない」


・「本を読まない日本の反面教師となるトランプ。教養、バランス感覚、抑制、謙虚の4
つを見事にまで欠いている」


・「孤独こそが創造の源である。本屋と論理の習慣の確立を」





もう一つ、再掲載となりますが、佐野眞さんの
「辞典・事典・字典」①を載せます。
30年前の本なのでこのごろ本屋さんで見る辞典類のことは載せられていません。
類似の本が出されることを期待しています。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「本屋を守れ読書とは国力」藤原正彦 PHP新書 2020年 ③(最終)

1.jpg

◇デジタル本は記憶に残らない
 
□活字本との本質的な違い

 ▲ソフトバンクの「光の道」構想


 活字本とデジタル本の違い
   自然に目に入ってくるかどうか
 
   視界に入るか否かが記憶や情緒に!       


 写真と同じ
現像 - 焼き上がり - 整理

現在は撮りっぱなし
   

 ◎「見えなくなったものは忘れ去られてしまう」 
 


□なぜ世界に追随してしまうのか 

  夏目漱石
 「我が国の伝統や文化、情緒やかたちを忘れたまま政治も経済も何もかも世界がその方
  向だからというだけで追随している」憂い 

  ○ 欧米人に美徳が通じるとは限らない
○ コミンテルンの世界的陰謀


 ◎ 教養の軽視と功利主義の跋扈



□他国を圧倒する日本の型
 


□グローバル教育は周回遅れ

 日本の道徳的教養
  ◎ 躾、忖度、惻隠



□外交はよいが…

 安倍内閣
   教育政策 ← 「つける薬がない」
        
   ▲ バウチャー制
▲ IT 英語観

  ※ 週に24~28時間しかないことが分かっていない





◇本を読まない「日本の反面教師」トランプ
 
□英国紳士が絶対に使わない言葉

 トランプ  
   ○本を一冊も読み通したことがない人物のようにうつる
○アメリカ的ビジネスマンの典型
○無教養な不動産成金
○得る「get」英国では「obtain」
   

 トランプ  
  ▲英国の紳士淑女にとっては口にするのもはばかれる言葉をひっきりなしに使う
  あまりに下品な言葉なのでニュースで流さない
▲場当たり的・反射神経的
相手を非難するか絶賛するかのどちらか



※ 抑制が見られない
   
  ※「教養」「バランス感覚」「抑制」「謙虚」の4つを見事にまで欠いている 
 


□人格と政策とは別

 ◎政治家は人格ではなく政策で価値が決まる
 


□中国人とアメリカ人は似ている
   
 声が大きくて表現が露骨で自慢をする
   「勝てば官軍負ければ賊軍」
 


□全米オープンテニスで見た観客の野蛮さ
   
 トランプの数々の暴言により倫理のハードルが下がった
 


□孤独こそが創造の源である
   
 背景 
  ◎本屋と論理の習慣の確立を
     
  ▲「カネこそすべて」新自由主義の蔓延





◇日本は「異常な国」で良い
 
 普通の国になってはいけない
 

 本に埋もれて死ぬ





◇国家を瓦解させる移民政策
 
 バランス感覚を失った世界
   

※「Vois」PHP研究所 連載より










☆「辞典・事典・字典」 佐野 眞 日本実業出版社 1993年 ①【再掲載 2014.11】

<出版社の案内>
国語辞典・百科事典・英和辞典・人名辞典…。文書を書くときに調べたり、意味を確認す
るためにだけ使っているのならモッタイナイ。序文を読むもよし、付録をめくってみるも
よし。時間があるときにぱらぱらめくれば、辞典が語りかけてきます。
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◇辞典をつくった人々

 『言海』大槻文彦        

 
 『日本大辞書』山田美妙


 『大日本地名辞書』吉田東伍   

 
 『明治事物起源』石井研堂

 
 『大語圏』巌谷小波       

 
 『大日本国語辞典』上田萬年 

 
 『英和大辞典』斎藤秀三郎

 
 『大漢和辞典』諸橋轍次
  
 
 『広辞苑』新村出



◇辞書は貴重品

「適塾」 
    ○ オランダ語辞書「ズーフハルマ」蘭和辞書一冊のみ

    ○ 部屋から持ち出し禁止


 勝海舟 24歳のときに 
    ○ 一年間10両で借り受け二セット筆写

    ○ そのうち1セットを30両で売った



◇姓氏事典

 柳田国男 
   12~13万種の姓


 代表的姓100で全戸数の40%弱


 代表的姓500で全戸数の90%超



◇理科年表
 
 国立天文台編 丸善  

 A5机上版 権威もある



◇エナジー小辞典シリーズ
  
 文庫本サイズ 1983~1988  12冊



◇通勤時間

 豆事典のススメ 
   三省堂GEMシリーズ

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