SSブログ

「深谷昌志さんはこんなことを」②-『子どもをどれだけ知っているか』 明治図書 1993年(1)  /「子どもの本のカレンダー」鳥越信・生駒幸子 創元社 2009年 ③【再掲載 2014.3】 [読書記録 教育]

今回は、2月15日に続いて、わたしの「教育ノート」から
「深谷昌志さんはこんなことを」の紹介2回目、
『子どもをどれだけ知っているか』1回目の紹介です。


深谷さん、静岡大学教育学部に長くいらっしゃいました。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「教師は子どもをとらえにくい
一日の中で何時間も教師の知らない生活を送っている」
- 当然のことですが、知っていて当たり前だと思う方もいます。


・「データを持つことの大切さ 学級は子ども研究の宝庫」


・「親が節度を持ってテレビに接しテレビ以外の余暇を持つ」
- 今は、ゲーム、ユーチューブ等テレビ以外のものが増えましたが‥。


・「群れ型遊びの再生を」


・「日本の女子は女の子らしさに安住して自信に欠ける
欧米の男子に勢いがないのが気になる」




およそ30年前に出版された本だと思わせられる言葉がたくさんあります。
この30年の間に子どもを取り巻く状況が大きく変わりました。
良くなったなと思うこともあれば、残念だなと思うこともあります。
それを再確認することができる要約でした。




もう一つ、再掲載となりますが、鳥越信さん、生駒幸子さんの
「子どもの本のカレンダー」③を載せます。
366日、その日に関連のある本が紹介されています。
読み聞かせ等に役立つほんであり、よい読書案内になっています。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「深谷昌志さんはこんなことを」②-『子どもをどれだけ知っているか』 明治図書 1993年(1)

1.jpg

◇子ども研究の必要性

□教師は子どもをとらえにくい

 一日の中で何時間も教師の知らない生活を送っている

◎ 子どもの素顔は分かっていないという自覚を持とう
◎ 子どもは教師に仮面で接している(教師からよく思われたい)


□子ども理解の進め方

 ① マークした子の半日を追う
友達 
     遊び方 
     気付いたことをメモ

 ② テーマを限定して子供たちから話を聞く
スナック 
     好きな番組 
     テレビゲーム 
     小遣い額

 ③「遊び仲間」「文房具」などテーマを決め、一学期、半年とクラスを追いか
  け

 ◎ データを持つことの大切さ

 ◎ 学級は子ども研究の宝庫
 


◇テレビ
     小学校       中学校
昭和50年 2時間20分    2時間02分

昭和55年 2時間32分    2時間13分

昭和60年 1時間55分    1時間54分

 平成 2年 1時間57分    2時間01分

 ○テレビを自由に観る子
遊びはうまいかもしれないが生活がだらしなく勉強も苦手

 ○テレビを観ない子
きちんとしていて成績もよいかもしれないが友達づきあいが下手で遊
   びたい相手がいない


 ◎ テレビについてのしつけが大事
     
  = 親が節度を持ってテレビに接しテレビ以外の余暇を持つ

 

◇遊び 「昨日遊んだ子は13%」

□「群れ」から「孤立」へ
 ① 屋外で

 ② 何人かの友達と

 ③ 体を動かし

 ④ 玩具を使わず

 ⑤ 自然的に遊ぶ

   ↓
 
 ① 室内で

 ② 一人きりで

 ③ 体を動かさないで

 ④ メカを玩具として

 ⑤ 受け身で遊ぶ


□群れ遊びの期待

 ① 体が丈夫になる

 ② 友達とのつきあい方を覚える

 ③ やる気が育つ

 ④ 創造力が芽生える

 ⑤ 手先が器用になる

 ⑥ 情操が豊かになる

 ⑦ 気晴らしになる


□豊かな遊びから貧しい遊びへ

 ① 体力の低下 

 ② 直接体験低下

 ③ 人間関係未成熟

 ④ 自尊感情矮小化

 → ◎「群れ型遊びの再生を」

 
◇性差 ファイヤーファイターになりたい

□女の子らしさと男の子らしさ

 アメリカは若い国なのでよいと思ったことを徹底的に実行していく



 しかし、性差の問題は、その社会の文化や伝統を背景にしている



 子供たちは「行動的なのが男子 内気なのが女子」というコンセプト
性的な社会化



・日本の女子は女の子らしさに安住して自信に欠ける
・欧米の男子に勢いがないのが気になる










☆「子どもの本のカレンダー」鳥越信・生駒幸子 創元社 2009年 ③【再掲載 2014.3】

<出版社の案内>
「自分の誕生日が出てくるお話の本が読みたい」九州のとある公共図書館への子
どものリクエストに応えて、1年間366日毎日の日付の入った子どもの本を紹介
する。「○○ちゃんのお誕生日の本はどれかな?」「次はお父さんのお誕生日の
本を読んでみようか」会話が広がり、自然と本好きになる楽しい本。本書は、
1996年にゆまに書房で刊行されたもののリニューアル版。紹介する本を、現在
書店や図書館で入手可能な本に改めた。
1.jpg

◇3月
 2日 「水族館のクジラ博士」 北川幸比古 小峰書店 1993年 


  8日 「おじいさんのランプ ごんごろ鐘」 新美南吉 大日本図書
                              1982年


 10日 「猫は生きている」 早乙女勝元 理論社 1973年
       東京大空襲  


11日 「大石内蔵助」 浜野卓也 岩崎書店 1998年


 12日 「麦原博士の犬語辞典」 原田京子 岩崎書店 1991年


 13日 「ほのおの夜」 今江祥智 理論社 1984年
       大阪大空襲


15日 「猫と海賊」 なだいなだ 偕成社 無人島調査


 16日 「玉虫とんだ」 菅原千夏 講談社 1993年 
       ライト兄弟に先を越される


 21日 「毒矢 長周丸の最期」 川村たかし 国土社 1983年 
       最初の捕鯨船


 22日 「飛べ赤い翼」 こんどうちあき 小峰書店 1991年
       1936アントレ・シャピーン墜落

 24日 「野に出た小人たち」 メアリー・ノートン 岩波書店 2004年
       アリエッティ 


30日 「ヘンリー・ブラウンの誕生日」 エレン・レヴィアン 
       鈴木出版 2008年


 31日 「たまごやきとウィンナーとおじいちゃんと」 村中李衣 
       偕成社 1992年


nice!(143)  コメント(2) 
共通テーマ:学校