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「最高の住まいをつくるリフォームの教科書」佐川旭 林直樹 PHP研究所 2014年 ① /「お母さんちょっと」岩上薫 学陽書房 1985年 ②【再掲載 2012.4】 [読書記録 一般]

今回は、佐川旭さん、林直樹さんの
「最高の住まいをつくるリフォームの教科書」1回目の紹介です。



出版社の案内には、


「生活情報サイトAll Aboutの『家を建てる』で長年ナビゲータを務める“間取
 り博士"が、好評の前作『最高の住まいをつくる「間取り」の教 科書』に続
 いて、住宅の『リフォーム』についてゼロからわかりやすく解説します。
 リフォームの形としては、大きく分けて、(1)いま住んでいる家全体を、より
 快適に改善する。(2)新たに中古のマンションや一戸建てを手に入れて、住み
 やすい形にリノベーションする。(3)家の傷んだ小規模な部分を修繕する。
 といったものがあります。日本全体で新築の物件が過剰供給になっているな
 か、今後ますます増えていくとみられる(1)(2)のケースについておもに解説し
 ます。はじめに建築家ならではの8つの視点を述べ、その後に『リフォームの
 基礎知識』から『こだわりリフォーム』までを、図やイラストを多く取り入れ
 ながら解説し、具体的にわかりやすくなるよう心がけています。」


とあります。


わが家も築後30年以上、何回かリフォームを経ています。
昨年、リビングルームをリフォームする前に再度本を読み、
参考にしました。



今回紹介分「リフォームで大切な8つの視点」より強く印象に残った言葉は…

・「目的をはっきりさせよう」


・「重ね着の発想」


・「引き算で暮らしを考える」




もう一つ、再掲載となりますが、岩上薫さんの
「お母さんちょっと」②を載せます。
昔々の「家庭教育講座」を思い出しました。




昨日は年休を取り久しぶりに妻と藤枝、焼津方面に出かけました。
蓮花寺池公園、花沢の里()重要伝統的建造物群保存地区などに出かけ春を
楽しみました。
東名自動車道を走るのも久しぶりでした。
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     <蓮花寺池公園>
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     <花沢の里>
    

<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。








☆「最高の住まいをつくるリフォームの教科書」佐川旭 林直樹 PHP研究所 2014年 ①

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◇リフォームで大切な8つの視点

□視点1 

 ◎ 日本の気候に合っているか

 曖昧な開口部で「開放」と「閉鎖」のある家に   
       
 季節風 降水量

 
□視点2 

 ◎ 目的をはっきりさせよう

 チェックポイント
① 基礎補強
② 基礎と土台緊結
③ 柱引き抜きの防止
④ 架構の新設
⑤ 耐力壁の補強

 
□視点3 

 ◎ 重ね着の発想

 廃材排出を少なくする  

 床・クロスの重ね貼り

 
□視点4 

 ◎ リフォームとは生活図面を作り上げること
       
 有効に使える広さを確保してから寸法 

 
□視点5 

 ◎ 多彩な生活者を意識する

 固体伝搬音と空気伝搬音

 
□視点6 

 ◎ 健康なる住まいが生活の質を高める

 
□視点7 

 ◎ 引き算で暮らしを考える

 
□視点8 

 ◎ 時間が経つほど味と価値が出る家造りを














☆「お母さんちょっと」岩上薫 学陽書房 1985年 ②【再掲載 2012.4】

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◇いいにくいことを平気で

 電話の普及率とともに上昇したのがことばの乱れと、いいにくいことを平気
でいう世の中になったと前回書いた。


 「平気でいう」のでなく、いえるのかも知れない。


 電話では、相手の顔が見えない。だから、自分の思っていることをどんどん
いってしまう。面と向かってはそうはいかない。


 環境から来る雰囲気、相手の表情、さしはさむことばなどによって、かなり
こちらの考えが制約されてしまう。


 いや、相手の出かたひとつで通じるものがある。


 電話ではそうはいかない。一方的にしゃべりまくる傾向がある。怒りを感じ
たときなどは、その傾向はますます強くなる。


 顔が見えないのだからいってしまえということにもなる。


 大人だけでなく、子どもの世界でもある。


 この間、わたしのところに相談に来られた母親の話を要約すると、次のよう
になる。


 5年生になって、電話の使用量が急に増してきた。宿題あわせや遊びの約束
をすべて電話でやるそうだ。


 ところが、ある日、鼻をつまんで受話器を持っているので、

「どうしたの」

とたずねたら、あわてて受話器を置いて

「何でもないよ」

と答えたという。


 ところで後でわかった話であるが、友だち2、3人で以前親しかった友だち
にいやがらせをしようということになって夜8時になると、昼間決めた順番で、
声の主がわからないようにして話していたというのである。


 この話を聞いてあきれた。


 よく新聞ダネになる「電話強迫」の子ども版である。


 もちろん、この電話の主は、話の内容からすぐわかり、相談にこられた親に
知らされたそうで、すぐケリがついたわけであるが、それにしても恐ろしい。


 テレビや新聞の報道をまねたものと片づけてよいだろうか。


 何か、日本中の大人たちが、とりわけ母親が、子どもたちの前で、勝手な電
話をかけていないだろうか。


 民主主義は、自分の考えを述べ合うところによさがある。けれども、相手か
まわずいったのでは、連帯性ある社会は形成されないと考える。





◇遠足のやり直し

「遠足から帰ってくるなり、今度の日曜日に、鎌倉へ行きたいというのよ」


「うちの子もそうよ」


「行って来たばかりだから、やめなさい。あとにしましょうといって納得させ
 てはみたんだけど、不満たらたら」
 

「おたくでも? うちもそうよ。一週間に2回行くなんてお金のむだ使いよと
 いってやったわ」


 わたしは、この会話を電車の中で聞きながら、子どもの心がわからないんだ
なあと感じました。


 もし勇気があるなら、二人のお母さんと話をしてみたかったと思いながら、
電車から降りました。


 なにしろ、子どもが遠足から帰って来て、もう一度行きたいといぅなら、親
ともども行った方がいい。


 そして、こどもに案内をさせて、十分楽しみたいものです。


 毎日曜日になると大人の好みで、行楽の場所が選ばれ、特色のない昼食を共
にするよりよっぽどいいことです。


 数年前になりますが、子どもの遠足の3日後、家族4人で同じコースを歩い
たという話を聞きました。


 6年生の女の子を先頭に、学校でつくってもらった「しおり」を手に歩いた
とのことです。


 ときどき、歴史好きなおとうさんが解説を加えて、名所を見学したそうです。


 また、散歩道の両わきに乱れ咲く野草についてお母さんが説明をし、4年生
の男の子が、カメラで花を撮しながら一日を楽しんだということです。


 わたしは、この話を開いて、なんとすばらしい野外学習だろうと思いました。


「勉強しなさい」


「宿題は」


などといって叱っているより、外で学習した方が健康的です。


 また、「この子は何にも興味を示さないんだから」となげく前に、子どもの
気持ちを理解し、野外に出てみることです。


 遠足のやり直しのすばらしさを実行してみませんか。

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「AD/HD LDがある子どもを育てる本」月森久江 講談社 2008年 ① /「日本人はなぜ大災害を受けとめることができるのか」大石久和 海竜社 2011年 ③【再掲載 2016.4】 [読書記録 教育]

今回は、月森久江さんの
「AD/HD LDがある子どもを育てる本」1回目の紹介です。



発達障害の子どもに向き合うための本です。
近くにいる支援者は、生きづらさを感じているこのことを思って、
つい焦ってしまいがちです。もちろんわたしも。
しかし、焦りは禁物。
基本の対応もわかりやすく教えてくれます。




出版社の案内には、


「学ぶ意欲、自信をもたせる支援の方法とは? 発達障害をもつ生徒と向き合っ
てきた教育界のエキスパートが学習の取り組み方をはじめ、友だちづきあい
や運動会などの行事といった学校生活全般についての支援法を示します。さ
らに家庭での学習や生活上の注意点など、悩んでいる保護者へアドバイス。
『困っている子』を理解し、その子にとって本当に役立つ支援は何かがわか
る、成功例が満載の書です。」


とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「子どもの訴え 『ぼく困ってるんだ』」


・「どの子もさぼっているわけではない 
→ 脳内の中枢神経が原因と考えられる」


・「『できた!』の思いが自尊感情を育てる
→ 自分の力で成長していくように支援することが大切」


・「つまずきに厳しい対応をすることは避けたい。
二次的問題が起こりやすいから。
難しいことだが、対応を焦らないようにしたい。」




もう一つ、再掲載となりますが、大石久和さんの
「日本人はなぜ大災害を受けとめることができるのか」③を載せます。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「AD/HD LDがある子どもを育てる本」月森久江 講談社 2008年 ①

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◇子どもの訴え 「ぼく困ってるんだ」

□AD/HD  

 外の風景廊下の音すべてに気が散る


 特徴 
  ① 不注意  
      忘れ物・なくし物・やり通さない

  ② 多動性  
      つい体が動く・ひとりでしゃべる

  ③ 衝動性  
      結果を考えないまま行動に出てしまう


 困り感
  ・ 自分の行動をうまくコントロールできない 別のことに気が取られる
  ・ その場にふさわしくない行動をとる 周りの状況を省みなずに行動 
  ・仲間づくりがうまくできない



□LD   

 算数や国語が苦手で取り組めない


 学習6つの能力 
  ① 読む  
     とばす漢字

  ② 書く 
     マス目を飛び出る 
     正しくない

  ③ 計算する 
     指示がないと…

  ④ 聞く  
     流れについて行けない

  ⑤ 話す  
     スムーズに話せない

  ⑥ 推論する 
     仮説・表・グラフ



□原因  

 どの子もさぼっているわけではない


 原因は? 
  ・ 脳内の神経伝達物質が原因

  ・ 遺伝的な問題?

  ・ 脳の前頭前野のはたらき


 悪循環     

   できないことがたくさんある

→ やる気を失う

   → さぼっていると思われがち


 ◎ 脳内の中枢神経が原因と考えられる

    

□対応   

 ◎「できた!」の思いが自尊感情を育てる


 自尊感情
  ・ 全人格的な支援を

  ・ ゴールは社会での自立

  ・ 前に進むのは本人の力

 ◎ 自分の力で成長していくように

 ◎ 支援により改善する部分もある



□対応   

 支援する環境を整えて二次的な問題を防ぐ
   ◎ 今の問題に向き合う

   → 自信回復 

   → できることに目を向ける


 つまずき
×厳しい対応
   
   → 二次的問題が起こりやすい


 ◎ 対応を焦らない







☆「日本人はなぜ大災害を受けとめることができるのか」大石久和 海竜社 2011年 ③【再掲載 2016.4】

<出版社の案内>
世界の人々が驚異の目で見つめる日本人の美徳。そして、その欠点とは?
「国土」から紐解く 目からうろこの日本人論。
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□小集落の中で暮らしていた日本人

 江戸末期
   3000万人  

 明治初期 
   約7万の村 = 1村当たり20~40戸

 大規模開発は江戸以降


□厳しいルールや強い権力を必要としなかった

 「峠」 韓国語「コゲ」(goge)

 小さい集落
 … ルールを決めて強い権力で集落をまとめると言うよりもお互いの合意
  でお互いが気まずい思いをしないことが優先 

◎「和を以て貴しとなす」


□気まずい思いをしないためにはルールよりマナー

 道路率  
   千代田区・中央区・港区・新宿区 22.8%

ニューヨーク          28.2%


□顔見知り範囲の和が最優先される独特の考え方

 宮本常一『対馬の寄り合い』(『忘れられた日本人』岩波文庫)

「うんざりするほどの時間を掛けて、皆が参加する話合いによって物事を
  決め、その決めたことを皆の約束として大切にしてきた」
   
         ∥
          
   ◎ 顔見知り範囲の和を最優先させる     

一人称・二人称の多さ


□「競争」という言葉は明治までなかった

 福沢諭吉が江戸時代末にコンペティションを「競争」と翻訳


□顔見知りの仲間と頑張るのが大好きな日本人


□小選挙区制が日本人の感性に合わない理由

 ◎ 小選挙区制は中選挙区制がもっていた選挙区住民による政治家の新陳代謝
  という機能を喪失させた


□強い権力を嫌う思考癖


□外に対するあこがれと客人への寛容さ

 石川英輔『泉光院江戸旅日記』講談社


□物見遊山が大好きな日本人


□人為を隠しきる庭園に美しさを感じる日本人


□一神教と多神教の世界の違い


□責任をとれない言葉が日本の政治を動かしている

 ◎ 言葉から個人が欠如する


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