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東井義雄さんの言葉⑨ [読書記録 教育]

今回は「東井義雄さんの言葉」9回目の紹介です
前回は4月21日でしたので しばらく間が開いてしまいました

東井義雄さん
昭和の教育者 著書「村を育てる学力」で知られます

新卒の頃より 東井さんの著書から
たくさんのことを学びました。

教育者としてだけでなく 仏教者としても知られるだけに 
優しい説き方に 心を動かされます

今回紹介分からは・・・

・「学童の臣民教育」
 戦時であったが故 国家主義思想教育として戦後学者などの間で大いに議論
 を呼ぶところとなったものだそうです

・「私は敗れた」
「村を育てる学力」の実践で知られる相田小学校のその後を見て 実践が
 失敗だったと言います
  村を育てるはずだった力を付けた子どもたち 若者になると村から出て
 行ってしまった
都会へ都会へと向かう若者
  これんからは「ふるさと創り」と語る東井さんの寂しさはいかほどだっ
 たでしょう

・「下農は雑草を作り 中農は作物を作り 上農は土を作る」
 八ツ塚実さんも同じようなことを書いています
耕しを十分に行うこと 大切ですね




昨日は 雨の中 子どもたちを引率して校外学習
博物館では指導主事から丁寧な説明を受け
浜松城 新居関所では ボランティアの方の解説を受けました
学級の子どもは「楽しかった」と言っていました
改めて よいところだと思いました






☆東井義雄さんの言葉⑨

1.jpg

◇作文・綴り方教育論
○「綴り」と「綴り方」と「日記」
 綴り=生活  
   吐き出すだけの世界・しゃべるだけの世界・怒鳴るだけの世界



綴りの世界を耕す

 ∥

雑談
          ノートの上の赤いペンの雑談


○子供たちは何を書くのか     
 子どもの綴りを問題にしてやること

○子供たちは何を書こうとするのか  
 綴り ~ 過去から現在に移行する 

未来さえも動員される





◇「学童の臣民教育 」(1944年日本放送出版協会より刊行=ハマコウ註)

1 御民といのち
「 私のまわりに荘厳ないのちの数々がみちみちていて下さる。そして,その
 中に私のいのちがある。美しく尊いいのちのさ中に私が生かされているとい
 うこと,これは何としてもただごとではない。余りにも身の程過ぎた尊いこ
 とであるように思われてならぬ。」

2 村童の臣民教育
(1)村童の心

(2)村童の教師となりて
郷土の子ども
村童の決意


○私の戦争責任(東井)
「学童の臣民教育」(文藝春秋)を出したのに 「適格」と聞いて そのまま
 ずるずると居座ってしまった私
・私の戦後体験
・戦争責任とは何か



◇表現指導と生活綴り方
 表現指導 手でなく体 一般化


◇作文指導における主題と構想との関係
○主題と構想 そのもう一つ前のもの
       主体性の大切さ
  
 小西健二郎 戸田唯巳
 


◇再び「村を育てる学力」をめぐって
○私は敗れた
昭和47年3月教員退職 八鹿町
「村を育てる学力」の相田小学校は跡形もない
若者もほとんど村にはいない

  荒れに荒れている
私は完全に敗れた
 
○負け戦の記録
(1)「村を育てる学力」への抵抗と挑戦 昭和22年 相田小学校へ

 (2)負け戦の始まりと終わり
     相田小学校で14年 → 高橋中学校 → 八鹿小学校

 ・八鹿小学校にかけた私の願い

 ・私のこれから→ふるさと創り



◇雑木林

  5年教室は 雑木林
 こぶこぶの たくましい桑の木もあるし
 素性のいい ホウの木もある
 表皮はあらいが
 案外 中の緻密な
 くぬぎもある
 かたい 常緑の つばきもあるし
 有用な かしの木もある
 いま
 それらが
 それぞれに
 芽をふいている
 鮮緑の      
 芽をふいている
 山を持ち上げるような勢いで
 芽をふいている
 わたしは
 この雑木林が
 たまらなく
 好きだ





◇教室づくり

「下農は雑草を作り,中農は作物を作り,上農は土を作る」

土を作れば作物は自ずと育つ

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