「大切なのはつまずき寄り道回り道」藤岡克義 小学館 2016年 ②(後半) /「よくわかる特別支援教育」湯浅恭正 ミネルヴァ書房 2008年 ① [読書記録 教育]
今日は4月6日、土曜日です。
今回は、4月3日に続き、藤岡克義さんの
「大切なのはつまずき寄り道回り道」の2回目(後半)です。
出版社の案内には、
「現代社会において、不登校、勉強が苦手、非行などさまざまな理由で
学校に行けず『普通の道』から取り残されてしまった子供たちは少な
くない。学校という枠から外れたら最後、社会からも取り残されてし
まういま、そうした子供たちを“復活”させる塾がある。
広島県福山市にある『フジゼミ』塾長の藤岡克義さんは自身も中学で
非行デビュー、高校を1か月で中退するなど一度は『普通の道』から
外れたひとり。19歳一念発起し、『This is a pen.』から勉強して20
歳で大学に進学。
2004年に設立したフジゼミには非行少年や学年最下位レベル、中
卒生も多く通うが、生徒たちはみな自らの目標を見つけ、大学に進学
したり資格を取得するなど、道を拓き歩み直している。
自身の経験を基に藤岡さんが投げかけるのは、“普通の道というレール
を降りたら最後”といういまの教育システムへ疑問と、『回り道も悪く
ない』『“普通の子”にならなくてもいい』『大切なのは自分で道を決め
ること』などのメッセージだ。
学校や社会から置き去りにされてしまった子供はもちろん、そうした
子に悩む親御さんに向けた『再生の希望』となる一冊。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「通信制高校は不安産業だ。1999年に100校だっのが2015年には237校
に増えている」
・「通信制高校とサポート校で年間100万円以上となることも珍しくない」
「学習塾も予備校も通信制高校も、親の子供に対する不安、将来の不
安、子供が持つ将来の不安に付け込んで、安くないお金を放出させ
ている。」
・「ビジネス目的の通信制高校やサポート校に行かせるぐらいなら、親
は子を放っておけばよい」
・「興味を持ったことをどんどん広げる時間、調べる時間、今の教育に
はそれが圧倒的に不足している」
公立の定時制高校、通信制高校への進学は経費はが押さえられます。
しかし、本人の自己管理力、保護者のサポートがより必要になります。
本人に合うのはどれか、どこか…
もう一つ、湯浅恭正さんの
「よくわかる特別支援教育」①を載せます。
☆「大切なのはつまずき寄り道回り道」藤岡克義 小学館 2016年 ②(後半)
◇ここが変化も日本の教育
遠回りができない日本の教育
今の教育制度についてどう思う
現役至上主義という病
道ができないのはなぜ
「浪人=遠回り」なのか?
浪人するからにはプライドを捨てよ
国公立至上主義の危険
五教科と幅広い
「東京の大学以外」という理由
大学とは可能性を広げる場所
「やりたいことをやれた」という経験
東京は遠くないし高くない
塾を始めて分かった「普通の子」が心配だ
今、7割以上は普通の子
将来の見通しがない
小中高と順調に進むことの危険
「AО入試」と「推薦入試」の罪と罰
通信制高校は「不安産業」だ
1999年100校
→ 2015年237校
サポート校
~ レポートを手伝ってくれる
「〇〇高等学院」
通信制高校のサポート = 塾
◎ 高校ではない
通う場所があり制服もある
通信制高校+サポート校で年間100万円以上
↓
高卒資格
◎ 人生は変わらない。子供は緩いカリキュラムの中でだれてしま
い、卒業してもそこで終わってしまう子が多い。
→ 親は気力も資金も使い果たす 4割
◎ 学習塾も予備校も通信制高校も、親の子供に対する不安、将来
の不安、子供が持つ将来の不安に付け込んで、安くないお金を放
出させている。
学校に行かず、働いたっていい
ビジネス目的の通信制高校やサポート校に行かせるぐらいな
ら、親は子を放っておけばよい
鑑別所で夢を見つけた
弁護士に出合い、そちらの方向に
将来の夢を見つける時間も方法もない
興味を持ったことをどんどん広げる時間、調べる時間、今の
教育にはそれが圧倒的に不足している
◇学校の先生は無理だといった 高丸慎平くん 2012年筑波大体育学部入学
フジゼミ
― 「できないところまで戻る」
人生が180度変わる
◇なぜ大学に行くのか
大学は夢を見つける場所でもいい
何かを見つけたいから大学に行きたいだけで十分
典型的な大学生の過ごし方
圧倒的に自由な時間
大学生は何をやっても許される「特権階級」
手っ取り早く世界が広がる「就活本」
就職難は本当に社会のせいなのか
金太郎飴になるために大学生になるのではない
海外にある「ギャップ・イヤー」という制度
寄り道
高卒で就職
でもやっぱり大学に行きたい
◇大学に行けば夢を見られる、何かができる
岩部美佳さん 19歳 2015年 神戸女学院大学人間科学部入学
フジゼミ
― 「否定しない」
大丈夫、大丈夫 こういう子供もいるから
☆「よくわかる特別支援教育」湯浅恭正 ミネルヴァ書房 2008年 ①
◇特別支援教育の登場
特殊教育から特別支援教育へ
ノーマライゼーションと統合教育
サラマンカ声明とインクルージョン
インクルージョン
- 通常学級で特別なニーズを要する児童を受け入れること
海外の特別支援教育の現状
◇特別支援教育の制度と構造
学校教育法の中の特別支援教育
コーディネーター
◇特別支援教育の内容
障害児の国語・算数
認識発達を育てる教科学習としての国語・算数
スモールステップが大切
教科指導は文化的遺産の継承
「時間」
時間という存在に気付く
・オーブントースターでパン
・カップラーメン
・○○は何分
時間を理解する学習
「教科の系統性」と「生活性」の融合
教科・領域を合わせた
「生活」をテーマ
「生活性」と「教科の系統性」論争
「領域・教科と合わせた指導」
1 日常生活の指導
着替え 排泄 食事
2 生活単元学習
行事・季節テーマに単元設定し内容を体験的段階的に学習
3 あそびの指導
あそび変化
4 作業学習
中高で木工 園芸 手芸 窯業
ダイナミックな授業展開の重要性と「はいまわる○○主義」
自分で考え判断し、行動する力を育てる作業学習
「報告」「確認」
~「作業工程の分析」
→ マニュアル通りのことができる力
日常生活の指導
生活まるごと指導の時間
食事・排泄・着替え・清潔・マナーやルール
◎ 日常生活チェックリスト
P37表 茨城県鹿嶋養護学校チェックリスト
※ 実践例:写真カード活用の日常指導
今回は、4月3日に続き、藤岡克義さんの
「大切なのはつまずき寄り道回り道」の2回目(後半)です。
出版社の案内には、
「現代社会において、不登校、勉強が苦手、非行などさまざまな理由で
学校に行けず『普通の道』から取り残されてしまった子供たちは少な
くない。学校という枠から外れたら最後、社会からも取り残されてし
まういま、そうした子供たちを“復活”させる塾がある。
広島県福山市にある『フジゼミ』塾長の藤岡克義さんは自身も中学で
非行デビュー、高校を1か月で中退するなど一度は『普通の道』から
外れたひとり。19歳一念発起し、『This is a pen.』から勉強して20
歳で大学に進学。
2004年に設立したフジゼミには非行少年や学年最下位レベル、中
卒生も多く通うが、生徒たちはみな自らの目標を見つけ、大学に進学
したり資格を取得するなど、道を拓き歩み直している。
自身の経験を基に藤岡さんが投げかけるのは、“普通の道というレール
を降りたら最後”といういまの教育システムへ疑問と、『回り道も悪く
ない』『“普通の子”にならなくてもいい』『大切なのは自分で道を決め
ること』などのメッセージだ。
学校や社会から置き去りにされてしまった子供はもちろん、そうした
子に悩む親御さんに向けた『再生の希望』となる一冊。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「通信制高校は不安産業だ。1999年に100校だっのが2015年には237校
に増えている」
・「通信制高校とサポート校で年間100万円以上となることも珍しくない」
「学習塾も予備校も通信制高校も、親の子供に対する不安、将来の不
安、子供が持つ将来の不安に付け込んで、安くないお金を放出させ
ている。」
・「ビジネス目的の通信制高校やサポート校に行かせるぐらいなら、親
は子を放っておけばよい」
・「興味を持ったことをどんどん広げる時間、調べる時間、今の教育に
はそれが圧倒的に不足している」
公立の定時制高校、通信制高校への進学は経費はが押さえられます。
しかし、本人の自己管理力、保護者のサポートがより必要になります。
本人に合うのはどれか、どこか…
もう一つ、湯浅恭正さんの
「よくわかる特別支援教育」①を載せます。
☆「大切なのはつまずき寄り道回り道」藤岡克義 小学館 2016年 ②(後半)
◇ここが変化も日本の教育
遠回りができない日本の教育
今の教育制度についてどう思う
現役至上主義という病
道ができないのはなぜ
「浪人=遠回り」なのか?
浪人するからにはプライドを捨てよ
国公立至上主義の危険
五教科と幅広い
「東京の大学以外」という理由
大学とは可能性を広げる場所
「やりたいことをやれた」という経験
東京は遠くないし高くない
塾を始めて分かった「普通の子」が心配だ
今、7割以上は普通の子
将来の見通しがない
小中高と順調に進むことの危険
「AО入試」と「推薦入試」の罪と罰
通信制高校は「不安産業」だ
1999年100校
→ 2015年237校
サポート校
~ レポートを手伝ってくれる
「〇〇高等学院」
通信制高校のサポート = 塾
◎ 高校ではない
通う場所があり制服もある
通信制高校+サポート校で年間100万円以上
↓
高卒資格
◎ 人生は変わらない。子供は緩いカリキュラムの中でだれてしま
い、卒業してもそこで終わってしまう子が多い。
→ 親は気力も資金も使い果たす 4割
◎ 学習塾も予備校も通信制高校も、親の子供に対する不安、将来
の不安、子供が持つ将来の不安に付け込んで、安くないお金を放
出させている。
学校に行かず、働いたっていい
ビジネス目的の通信制高校やサポート校に行かせるぐらいな
ら、親は子を放っておけばよい
鑑別所で夢を見つけた
弁護士に出合い、そちらの方向に
将来の夢を見つける時間も方法もない
興味を持ったことをどんどん広げる時間、調べる時間、今の
教育にはそれが圧倒的に不足している
◇学校の先生は無理だといった 高丸慎平くん 2012年筑波大体育学部入学
フジゼミ
― 「できないところまで戻る」
人生が180度変わる
◇なぜ大学に行くのか
大学は夢を見つける場所でもいい
何かを見つけたいから大学に行きたいだけで十分
典型的な大学生の過ごし方
圧倒的に自由な時間
大学生は何をやっても許される「特権階級」
手っ取り早く世界が広がる「就活本」
就職難は本当に社会のせいなのか
金太郎飴になるために大学生になるのではない
海外にある「ギャップ・イヤー」という制度
寄り道
高卒で就職
でもやっぱり大学に行きたい
◇大学に行けば夢を見られる、何かができる
岩部美佳さん 19歳 2015年 神戸女学院大学人間科学部入学
フジゼミ
― 「否定しない」
大丈夫、大丈夫 こういう子供もいるから
☆「よくわかる特別支援教育」湯浅恭正 ミネルヴァ書房 2008年 ①
◇特別支援教育の登場
特殊教育から特別支援教育へ
ノーマライゼーションと統合教育
サラマンカ声明とインクルージョン
インクルージョン
- 通常学級で特別なニーズを要する児童を受け入れること
海外の特別支援教育の現状
◇特別支援教育の制度と構造
学校教育法の中の特別支援教育
コーディネーター
◇特別支援教育の内容
障害児の国語・算数
認識発達を育てる教科学習としての国語・算数
スモールステップが大切
教科指導は文化的遺産の継承
「時間」
時間という存在に気付く
・オーブントースターでパン
・カップラーメン
・○○は何分
時間を理解する学習
「教科の系統性」と「生活性」の融合
教科・領域を合わせた
「生活」をテーマ
「生活性」と「教科の系統性」論争
「領域・教科と合わせた指導」
1 日常生活の指導
着替え 排泄 食事
2 生活単元学習
行事・季節テーマに単元設定し内容を体験的段階的に学習
3 あそびの指導
あそび変化
4 作業学習
中高で木工 園芸 手芸 窯業
ダイナミックな授業展開の重要性と「はいまわる○○主義」
自分で考え判断し、行動する力を育てる作業学習
「報告」「確認」
~「作業工程の分析」
→ マニュアル通りのことができる力
日常生活の指導
生活まるごと指導の時間
食事・排泄・着替え・清潔・マナーやルール
◎ 日常生活チェックリスト
P37表 茨城県鹿嶋養護学校チェックリスト
※ 実践例:写真カード活用の日常指導
前者の本を探してみます。学習塾も予備校も通信制高校も、親子の不安に付け込んで、安くないお金を放出させている....に1票(>_<)
by yokomi (2024-04-08 08:34)
yokomiさん ありがとうございます。
- ビジネス目的の通信制高校やサポート校に行かせるぐらいなら、
親は子を放っておけばよい
この言葉が響きました。
社会に出るため少しでも何かを身に付ける努力が大切だと感じます。
by ハマコウ (2024-04-08 17:57)