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「日本の大課題 子どもの貧困」池上彰 ちくま新書 2015年 ② [読書記録 一般]

「要するに社会的養護というのは『情けは人のためならず』」







今回は 5月28日に続いて、池上彰さんの
「日本の大課題 子どもの貧困」2回目の紹介です。



出版社の案内には、

「社会が大きく変化するなかで、『家庭』で育つことができない子どもが増えている。貧
 困、虐待、DVなどの理由により、家庭から隔てられた子どもは、健康や学力の面で不
 利を強いられる。その数およそ7万人。経済格差が極まりつつあるいま、世代間連鎖を
 断つために『社会的養護』の必要性が高まっている。『子どもの貧困』の本質を映しだ
 す児童養護施設の現場から、問題の実態をレポートし、その課題と展望を明快にえが
 く。」

とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「施設   物理的に養育できないケース3割 養育放棄1割」


・「社会的にはまだ反故が必要な年齢であるにもかかわらず自分を守ってくれる施設から
 出なくてはならない」


・「つねにコミュニケーションを続ける大人の強い力が必要」


・「なぜ大学に行きたいのか?」
「飛行機も滑走路が長い方が安心して飛べるから」
「大学まで行ってきちんと就職してよき納税者になる」       





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☆「日本の大課題 子どもの貧困」池上彰 ちくま新書 2015年 ②

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◇忘れられた子どもたち

□子育ては誰の責任?

 「公の責任」にシフト
   ~ 1.57ショック
 


□指定管理制度 

 「官立民営」



□社会的養護を必要とする子どもたち

 2011年 46000人が対象児童 

   → 少なくとも7万人
 


□転機は90年代後半

 産業の空洞化が原因



□心に傷を負った子どもたち

 施設   物理的に養育できないケース3割 養育放棄1割

 心理療法を必要とする子どももいる



□親の代わりになり得るのか







◇自立の困難 子どもたちの未来

□施設出身者は成人後どうしているの

 養護施設 児童福祉法は18歳未満まで 延長で20歳未満まで
 


□どのような困難が待ち受けているのか?

 大学進学 11~12% 

 高校ハローワーク 「建築「飲食」が多い
 


□18歳で自立することの難しさ

 社会人になると家族と向き合わなければならなくなる

 社会的にはまだ反故が必要な年齢であるにもかかわらず自分を守ってくれる施設からでなくてはならない



□大学進学の学費をどのように用意するのか?



□社会が一緒になって子どもを育てる

 「なぜ大学に行きたいのか?」
「飛行機も滑走路が長い方が安心して飛べるから」
 
         |

     大学まで行ってきちんと就職してよき納税者になる       
 


□政治に何ができるのか?
 


□どんな職に就くのか?
 


□結婚式を開かせることが大切

 結婚式を挙げると分かれにくくなる
   
 ロールモデルに 
 


□子ども時代の過ごし方が大人になってからの人生を支える

 つねにコミュニケーションを続ける大人の強い力が必要
 


□社会を本当の意味で社会化していく

 同情ではなく理解
 


□公助の不足と共助が補う



□世界の中の日本の社会的課題

 手の掛かる子が増えてきた ~ 精神疾患
 


□日本はどこへ向かおうとしているのか

 先進国の中ではしたから2番目
 


□セーフティネットとしての養護施設
 


□情けは人のためならず
   
 要するに社会的養護というのは「情けは人のためならず」    




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