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「教室の困っている発達障害をもつ子どもの理解と認知的アプローチ」宮口幸治 明石書店 2017年 ② / 算数遊び(主にかけ算) 出典不明【再掲載 2014.8】 [読書記録 教育]

今回は、1月14日に続いて、宮口幸治さんの
「教室の困っている発達障害をもつ子どもの理解と認知的アプローチ」2回目の紹介です。



出版社の案内には


「長く医療少年院で矯正教育に関わってきた著者は、そこで出会う少年少女と学校現場で
 様々な困難を抱える子どもたちに共通の特徴、課題を発見する。医療少年院で実践し効
 果が得られた視点を通して教室で困っている子どもたちへの支援のヒントを解説。」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「認知機能とは?
記憶、知覚、注意、判断、推論 といった知的機能」


・「みる力、きく力が弱ければ?
先生に怒られるのが嫌で分かった振りをしてしまう
  被害感や不公平感を募らせる」


・「怒り
  ①『ばかにされた』 ← 自信のなさ
②『自分の思い通りにならない』 ← 相手への要求が高い」


・「怒りを何とかしなければならない!」





もう一つ、再掲載となりますが、「算数遊び」を載せます。
主にかけ算の遊びです。
このごろ算数科の時間の終盤に、「計算トランプ」を設定しています。
絵札を外した数の、たし算ひき算ゲームです。
6月の頃、「おもしろくない。」と言っていた子どもたちが、
今では楽しみにしています。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
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☆「教室の困っている発達障害をもつ子どもの理解と認知的アプローチ」宮口幸治 明石書店 2017年 ②

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◇認知機能の弱さ ①

□課題 
   
 ・みる力、きく力、想像する力が弱く気付きが少ない。

 ・何度注意しても深まらない。積み重ねができない。

 ・不注意なことが多い。

 ・嘘やごまかしが多い。周囲を見て適切な行動がとれない。

 ・みんなに避けられている、ばかにされていると思い、被害的になる。

 ・目標が定められず、努力できない。
 


□認知機能とは?

 記憶、知覚、注意、判断、推論 といった知的機能
 


□もし認知能力が弱ければ?

  「みる」力 「きく」力
 


□みる力、きく力が弱ければ?

 先生に怒られるのが嫌で分かった振りをしてしまう
   

 被害感や不公平感を募らせる 



□想像力が弱ければ努力できない

 時間の概念
 
   弱い子は「昨日」「今日」「明日」の3日間だけの世界で生きている

          ∥

   目標が立てられないと2つの困ったことが生じる     

① 成功体験がないため自尊感情が低い

② 担任の努力が理解できない
 


□非行の反省もできない 

 何が悪かったのか理解できる力があるのか?
   
 どうしたらよいのか考える力があるのか? 






◇感情統制の弱さ ②

□課題

 ・感情の音読化が苦手

 ・すぐカッとなる 衝動的になる

 ・自分の心の中で何が起こっているのかが分からない

 ・相手への要求が高い

 ・ストレスを抱え込んでしまう
 


□キレやすい子供

「イライラする」

→ カットするとすぐに暴力や暴言



もやもやがストレスに → 発散

 ※ 間違えると…
 


□ある非行少年の背景

 怒りを悶々と温めていた
 


□怒りの背景 

 怒り
  ①「ばかにされた」 ← 自信のなさ

  ②「自分の思い通りにならない」 ← 相手への要求が高い
 


□怒りは冷静な思考を止める

 怒りを何とかしなければならない!



□感情は多くの行動の動機付け













☆算数遊び(主にかけ算) 出典不明【再掲載 2014.8】

◇かけ算九九たからさがしゲーム
   
□準備:ゲーム盤,サイコロ2個,宝物(タイル・キャラメル)  


□遊び方:
 ① ゲーム盤に宝物(タイル20個,キャラメル12個)を並べ,かけ算九九表の答えを隠
  す。


 ② 一人に一個のタイルを配り,手持ちタイルとする。


 ③ 順番を決めサイコロを振り,出た目の数をかけ算して答えを声に出して言う。


 ④ ゲーム盤上にサイコロを置き(出た目の数の位置),その交点のたからものを取り,
  答えを確かめる。


 ⑤ 正解の時は,宝物をもらい,不正解の時はもらえないことにする。


 ⑥ 出た目の交点に宝物がないときは,手持ちのタイルをその位置に置く。





◇かけ算カルタ遊び

□準備:かけ算カード(子どもに書かせたもの)

 
□遊び方:
 
 ① 4~6人ぐらいで遊ぶ。


 ② かけ算九九の答えの面を上にして(場に)カルタを広げる。


 ③ 読み手(教師)がかけ算九九の式を読み上げる。


 ④ カルタを取るときのルールを決めておく。

  イ 手が重なったときは下の人の物

ロ 重ならなかったときはカルタをおさえた面積の広い人の物

ハ 面積が同じ時はジャンケンで決める


 ⑤ カルタを多く取った人の勝ち。


□ポイント:
  
 ◎ カルタは一人ずつ作らせると家庭でも遊べる。

 ◎ かけ算九九全部だとカルタの枚数が多すぎるので半分ずつやる。





◇かけ算五並べ

□準備:工作用紙(5×10㎝)81枚グループ数分


□遊び方:
 
 ① 工作用紙でカード作りをする。(5×10㎝)81枚分


 ② カードには段毎にかけ算九九の答えだけを書いておく。


③ ゲームは4人で行い,それぞれ自分の好きな段のカードを一つ選び,4つの段のカ
  ードを使う。


 ④ ゲームのやり方は,「七並べ」と同じ。7の代わりに「×5」の数のカードを並べ
  る。(重複しているときはジャンケン)


 ⑤ カードを出すときは「三六(さぶろく)18」などと,声に出す。


 ⑥ 「パス」は何回してもよいルールにする。
   

□ポイント:
 
 ◎ 一回目は2,3,4,5の段の積でゲームをし,2回目からはグループで何の段を
  使うか,相談するようにする。 


 ◎ 後片づけを大切にして,カードは格段毎にまとめるようにする。





◇かけ算九九神経衰弱ゲーム

□準備:工作用紙(10×10㎝)81枚


□遊び方:
  
 ① 工作用紙で一辺が10㎝の正方形のカードを81枚作る。


 ② グループで分担して,カードに計算式と面積図を書き込む。


 ③ できあがったカードから,2×2など面積図が正方形のカードを9枚抜き取る。


④ 残りの72枚のカードで,トランプの神経衰弱と同じやり方でゲームをする。
                             (きれいに並べる)


 ⑤ 二人組になって,一度に4枚のカードをめくれるルールにする。


 ⑥ めくったカードを4枚とも組み合わせることができなかったときは相手チームと交
  代する。


□ポイント:
 
 ◎ 面積図は工作用紙方眼を使って正確に描く。





◇わかたず式文章題ゲーム
 
□準備:かけ算の文章題を10問プリントした用紙 グループ数分
   

□遊び方:
  
 ① 2~4人ぐらいのグループで,教え合いながら考える。 


② 文章題で,「わかっていること」と「たずねていること」をはっきり読み取る。


③ 分かっていることに直線を引く。


④ たずねていることに波線を引く。


 ⑤ 立式して答えを求める。多く正解したチームが勝ち。


□ポイント:
 
 ◎ 時間を十分に与える。

◎ 文章題プリントをグループに一枚だけ渡す場合と,一人一枚持って行う場合とをつ
  くるようにする。

 ◎ 友だち同士の協力を認める。教師も適切なアドバイスをおくる。


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