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キーワード「自学」① /「津波と原発」佐野眞一 講談社 2011年 ③【再掲載 2012.7】 [読書記録 教育]

今回は、わたしの教育ノート(要約ノート)より、
キーワード「自学」の紹介 1回目です。

教職について以来、本で学んだことを忘れないようにと記した教育ノート、
40年近くの間に何冊になったでしょうか。
その要約をワープロソフトでまとめて作った備忘ファイルのおかげで、
記憶に残る単語で検索することで、目的の本にたどりつくことができるようになりました。


「自学」、今では当たり前のように取り組んでいる学級も多くなりました。
かなり古い記録ですが紹介します。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「日記文化の崩壊 → 大量の情報に浸るだけで知識を組み入れる術を失った」


・「2つのメニュー  思考を促すテーマ と 知的ドリルテーマ」


・「グループ発表(読み)と問題探し」





もう一つ、再掲載となりますが、佐野眞一さんの
「津波と原発」③を載せます。
次の文章が強く印象に残っています。

-「原発というのは要するに運転しているときが、つまり、動いているときがいちばん安
  全なんです。逆に言えば、止めた後が大変なんです」






<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
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☆キーワード「自学」①

◇自学(岩下修)
 
□日記文化の崩壊
   
 短時間で情報を受け取る生活,情報に浸る生活は,筆記しながら自己を反省するような
場を追い出してしまった。  



 ◎ 大量の情報に浸るだけで知識を組み入れる術を失った。

 日記 → 自学  = 書くことによる想像
 


□発表を念頭に置いた編集作業

 1 一冊のノートを用意する。


 2 1ページから2ページ,自学する量をあらかじめ計画させる。


 3 様々な学習テーマを盛り込んだメニューを用意する。
(教師 → 子ども)


 4 テーマを選択,決定し,計画したページの中にレイアウトしながら筆記していく。


 5 教師に提出し,教師はひとことコメントを入れて返す。


 6 「自学」を発表する場を持ち,仲間の自学と交流したり学んだりする。


 ※AメニューとBメニュー

   Aメニュー = 思考を促すテーマ
Bメニュー = 知的ドリルテーマ
 



□自学日記
  
 ① なるほど日記(なるほどベスト5)
  

 ② なるほど&なぜ日記(なるほどとなぜベスト5)
 

 ③ 今日の学び(今日の学びベスト5)
 
    日記風でも

     箇条書きでも
 

 ④ テーマ日記
 

 ⑤ 学校生活日記 - 授業日記
                                      

 ⑥ 発見日記
 
    書き出し「今日□□の時発見したことがあったので書く。」

 最後  「発見」か「なるほど」を入れる。





◇自学方式(岩下修)
 
 1 教科書・資料集の読み 指定範囲 自学1


 2 グループでどこを読むか決定 ①

    予めグループごとに教科書を分ける

発表したい(読みたい)ところを立候補で
 

3 担当箇所の読みの練習

自学2 グループ発表の練習と意味調べ
 

 4 グループ発表(読み)と問題探し ②

  隅から隅まですべて読ませる



発表を聞く側は疑問点・問題点を探しノートに書き出していく。

家庭でもさらに疑問点・問題点を探し,ノートに付け加えていく。


   自学3 テーマ 社会の問題探し

    A 自分で調べたい問題

     B 調べたい問題 分類・まとめ


 5 話し合いたい問題の発表と検討 ③

指示 「よい話し合いになる問題を発表しよう」

自学③の成果


 6 課題の決定 ④

課題を絞る ← 教師が援助役


7 討論 ⑤

自学4 問題について話し合う


 8 討論のまとめ ⑥









☆「津波と原発」佐野眞一 講談社 2011年 ③【再掲載 2012.7】

<出版社の案内>
東日本大震災にノンフィクション界の巨人が挑む。三陸に住んでいたゴールデン街の名物
オカマの消息。日本共産党元幹部の「津波博士」はどこへ? 正力松太郎・天皇・原発のト
ライアングル。江戸時代、飢饉で荒廃した地は、陸軍の飛行場を経て、堤康次郎が土地を
買収し、福島原発となった――『東電OL殺人事件』で東京電力の実相を暴き、『巨怪伝』
では原発を日本に導入した正力松太郎を活写した佐野眞一が3・11の真実を描く!


日本の近代化とは、高度成長とは何だったのか? 講談社ノンフィクション賞作家が著し
た、東日本大震災ルポの決定版。解説・菅原文太被災者の肉声を横軸に、現地の歴史的背
景を横軸に紡ぎ、各メディアから高い評価を得た東日本大震災ルポルタージュの傑作を文
庫化。あの未曾有の大災害の、一週間後に津波に襲われた被災地各所を、一ヶ月半後には
福島第一原発周辺の立ち入り禁止区域内を緊急取材した筆者が見たものとは――。「あの
とき、何が起きたのか。何が問題になっているのか。佐野さんにしか表せない、骨太な文
章に心を打たれた」(文庫版)
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第2部 原発街道を往く

◇第2章 原子力の父・正力松太郎
 
□原子力開発の父と「影武者」


 
□正力松太郎 

 警察庁 → 読売新聞社

 昭和30(1955)年 
   衆議院議員 → 原子力委員会委員長に

 正力の影武者 = 柴田秀利「我が国テレビの父」「原子力の父」

  橋本清之助

 

□読売新聞の原子力キャンペーン

 

□核導入とCIA

 アイゼンハワー
  「アトムズ・フォー・ピース」演説


 読売新聞 原子力新聞に


 日米原子力協定 昭和30年6月21日

  

□原子力平和利用博覧会 

 第五福竜丸展示

 

□英国からの招待状 
   
 昭和31(1965)年3月1日 日本原子力産業会様 

→ イギリス式導入 - 東海村

 

□東海村の火入れ式

 

□天覧原子炉 - 正力の巨大な掌の中で

 ◎ アメリカは柴田を利用し、柴田はアメリカの戦略を利用した

「わたしたちが今も正力の掌の上で安穏と暮らし、そこから抜け出す手がかりさえ持って
 いない」

 ◎ 新聞・テレビ → 原子力の電気

 

□「原子力的日光浴」の意味するもの  

  平成11(1999)年9月30日 東海村JCOでの臨界事故
 
 「チェレンコフ光」「原子力的日光浴」

 


◇なぜ「フクシマ」に原発は建設されたか  

□フクシマと「浜通り」の人々

 長者原 陸軍熊谷飛行隊の練習場 

 300haが接収 60機

 昭和23年まで仙台財務局 

  → 払い下げ 元の地権者の農民

    

 1/3 99㎡は国土家計画堤康二朗
塩田事業 → 荒れ地

   

 大竹作摩
   戦後2代目(昭和22.5)昭和27年 県知事

高等小学校出 只見川電源開発

昭和35~昭和38 衆議院議員

   木村守江知事 
     木川一隆社員コンビ

   貧しい地域に原発

電源三法(田中角栄)→交付金




◇木川一隆と木村守江の接点

□昭和24(1949)年 

 電力業界再編のため電気事業再編成審議会

 ◎ 戦前電力会社は独占企業でなかったため、現在のような供給義務はなく、電力の恩
  恵を受ける地域間の不公平さが目立った

 ◎ 「九電力案」松永安左エ門会長

 

□原発を導入した町民たち

 田中清太郎・元双葉町長

 土建屋社長 ミニ田中角栄

 

□反対派町長・岩本忠夫が「転向」したわけ

 岩本忠夫町長(1985-2005)

 

□東京電力の策謀

 「原発の現場」 
    朝日新聞いわき支局1980

   「原発のある風景」1983

   
 電力会社は
   … 警察の再就職先

職場警察連絡会議

  メディア対策

  

 ※「白河以北一山三文」
  
  ← 中央の為政者の負け惜しみではないか?

◎ 美しい山、美しい海に囲まれた東北は、喉から手が出るほどほしい地だった。しか
  し、制圧のためにおびただしい犠牲が…



 ◎ 東北差別につながったのではないか


 「原発というのは要するに運転しているときが、つまり、動いているときがいちばん安
  全なんです。逆に言えば、止めた後が大変なんです」

 

□原発労働はなぜ誇りを生まないか

「フクシマ論 - 原子力ムラはなぜ生まれたのか」 
   後ろめたい労働
  
   
「東電そのものが政治だと分かった」        
◎ 原発が権力の中枢にビルトイン

田中角栄「新幹線、高速道路、原発はセットだ」


 
「東電の奥の奥にあるのは圧倒的なパターリズムなんです。お前ら知らないだろう、みた
 いな。その裏返しで、オレは日本を背負っているんだという意識が強烈にある」

 

□浜通り出身の原子炉研究者

 松本哲男・東京都市大学工学部教授(旧武蔵工大)
武蔵工大 = 東急の五島慶太がつくった学校

◎「経済浮揚のカンフル剤だと思っていた電源三法交付金が覚醒剤に変わるのは、あっと
  いうまだった」

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