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「フィンランドメソッドでわが子の学力を伸ばす」河野庸介 主婦の友社 2008年 ①(前半) /「ひろさちやのあきらめ力」ひろさちや 青春出版社 2009年 ①【再掲載 2020.1】 [読書記録 教育]

今回は、河野庸介さんの
「フィンランドメソッドでわが子の学力を伸ばす」1回目(前半)を紹介します。


出版社の案内には、


「『発想力』『論理力』『表現力』『批判的思考力』『コミュニケーション能力』家庭で、学
 校で、5つの能力がぐんぐん伸びる!世界で注目されている『フィンランド・メソッド』
 を家庭の教育に取り入れる。」


とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「フィンランドメソッド - 発想力、論理力、表現力、批判的思考力、コミュニケーション能力」


・「フィンランド・メソッドは『型』から」


・「豊かな心,健やかな体の育成 - これからの子どもたちに必要な力」




もう一つ、再掲載となりますが、ひろさちやさんの
「ひろさちやのあきらめ力」①を載せます。
無理しないでいいのですよと優しく説いてくれるひろさんの本、好きです。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
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ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
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☆「フィンランドメソッドでわが子の学力を伸ばす」河野庸介 主婦の友社 2008年 ①(前半)

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◇世界一の学力の秘密「フィンランドメソッド」

□なぜ今フィンランドが注目されているの?

 PISA調査 
       ①読解力  ②数学的リテラシー  ③科学的リテラシー  ④問題解決能力



 日本 H12 ①8位   ②1位  ③2位      ④実施されず

H15 ①14位 ②6位 ③2位   ④4位

H18 ①15位 ②10位 ③6位   ④実施されず



 フィンランドH12 ①1位 ②4位  ③3位   ④実施されず

     H15 ①1位 ②2位  ③1位  ④3位

     H18 ①2位 ②2位  ③1位   ④実施されず




□フィンランドメソッドって何?

 フィンランドメソッド  
   発想力 
   論理力 
   表現力 
   批判的思考力 
   コミュニケーション能力



 世界で通用するために大事な読解力
「チャド湖の問題」「落書きに関する問題」
・情報の取り出し 
    ・解釈 
    ・熟考 
    ・評価



 日本の学力調査で分かった「知識」と「活用力」の大切さ
全国学力学習状況調査 

   知識を身に付け活用することの大切さ



 学習指導要領で今どんな力が求められているのか分かる
① 生きる力の育成 

   ② 基礎的基本的な知識技能の習得

③ 思考力・判断力・表現力等の育成 

   ④ 確かな学力を確立するために必要な授業時数の確保

⑤ 学習意欲の向上が学習習慣の育成

⑥ 豊かな心や健やかな体の育成のための指導の充実




□フィンランド・メソッドは「型」から

 発想力
   カルタ 連想図,ウェブマッピング

   ① 真ん中に中心になる人や事柄を書く

   ② 次に真ん中に書いた人や事柄について思いついたこと,頭に浮かんだことを自
    由に書く

   ③ 思いつくままになるべくたくさん書く

   ④ 関係することを線で結ぶ



 表現力
   自己紹介の場合
     ア 名前,年齢,兄弟など

  イ 自分について

ウ 自分について友達の考え


   意見文の場合  
     ア 新しい自転車が欲しい

     イ 今使っている自転車はふるくてライトが暗い

     ウ 友達の中でぼくの自転車が一番古い


   物語文の場合  
     ア 主人公を決める

     イ 主人公が挑戦する強い敵を設定する

     ウ 強い敵に負けないように主人公に何か特別な力を与える

     エ 負けそうになりながらも苦労の末に主人公が目的を達成するようにする

     オ 目的を達成した主人公の姿を書く カルタを利用して

  ※ フィンランド・メソッドは「型」の重視




□これからの子どもに必要な5つの力
 
 フィンランド・メソッド(能力)
①発想力 

   ②論理力

   ③表現力                                                                    
   ④ 批判的思考力 

   ⑤ コミュニケーション能力



 全国学力学習状況調査(調査・能力)及び学習指導要領(能力態度) 
・習得と活用

   ・基礎基本の知識技能の習得

   ・思考力,判断力,表現力等の育成

                                           
・学習意欲の向上や学習習慣の確立

   ・豊かな心や健やかな体の育成のための指導の充実


 
 PISA調査(読解のプロセス)
・情報の取り出し 
   ・解釈
   ・熟考
   ・評価


 論理力
   考え,その結果を判断する力 批判的思考力


 表現力
   豊かな発想力が豊かな表現力


 コミュニケーション能力
      
 豊かな心,健やかな体の育成
これからの子どもたちに必要な力

    ① 論理力 

    ② 表現力

    ③ コミュニケーション能力

    ④ 学習意欲と学習習慣

    ⑤ 豊かな心と健やかな体












☆「ひろさちやのあきらめ力」ひろさちや 青春出版社 2009年 ①【再掲載 2020.1】

<出版社の案内>
国や世間などに期待するのをあきらめ、自分の好きに生きるほうが幸せになれる。ただ、
それには考え方にちょっとしたコツが要る。不透明なこれからの時代を「利己的に」生
き、ありのままの自分と和解するヒント
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◇はじめに

□現代日本の社会はまさしく「欲望上の楼閣」

  勝ち組連中に洗脳されてきた 「世間の役に立つ人こそ偉い」

↓ 「何があっても欲望を失うな」

↓ 「いつも前向きな人こそ素晴らしい」

 ◎ 盲目的な信用,期待,欲望を捨てよう


「国や世間に期待せず,無駄な希望を持たず,自分を否定しないであるがままの自分と和
 解して好きなように生きればいい」




◇狂った世間では,「希望」など持たない方が楽しく生きられます
  
□国や世間に期待する時代が終わった 

 「あきらめる」

   … ものごとの本質を明らかにする = 明らめる


□日本人は金利のために働いてきた  


□オバマのアメリカは既に手遅れ

  9.11テロは自作自演?


□カネを借りずに暮らせばいい

  収入の範囲内で生活する
    「起きて半畳,寝て一畳,天下とっても二合半」

  ◎ 今の日本人は「借金のために働き,さらに借金を重ねてはまた働く」


□信用できる金融機関ではない 

  金貸し主義はほとんど沈み掛かった泥舟


□政府に国民を守る気なんてない

  1971年 ニクソンショック 
    ① ドルと金の交換停止宣言

② ドルは麻雀の点棒になった


  自民党は売国奴
    ~ 政府は銀行を守って国民をほったらかし



 日本は滅びる  
    ◎「ざまあみろ」と言えばよい


□今こそ「利己主義で生きる」すすめ


□「世の中をよくする」という大嘘

  法華経 「三界は安きことなし,なお火宅のごとし」



◇さっさと明らめて「利己的に生きる」のが一番です

□休みたければ休めばいい

  言うべきは言う,要求すべきは要求する


□「利己主義」と「自己中」の違い


□人間には生き甲斐なんてない

  サマセット・モーム『人間の絆』
    「人は生まれ,苦しみ,そして死ぬ」

  ◎ 生き甲斐をもったら,それに縛られ,追い立てられる



  ◎ わたしの人生なのだから,わたしの好きなように生きますよ

    ※ 道徳的な教えは強者には適用されず弱者にだけ適用される


□ 世の中とはいつも人を束縛するもの

  ひろさちや
   「いつの世でも世の中は人を拘束し,縛り付け,奴隷化していく」

  ~ ◎「人生に目的なんてない。人生なんて無意味なものなのだ。」



◎「おれはついでに生きているんだ。生まれてきたついでにね。」

  = ついで流の生き方


□仕事を生き甲斐にするな

  笑止千万
   「何か生き甲斐を持ちなさい。仕事を生き甲斐にしなさい。」

娼婦の生き甲斐とは何だ? 泥棒の生き甲斐とは何だ?


  ◎ 職業なんて汚いもの思うべき。世の中を悪くすることに与っている。

「こんな仕事のために自分の時間も家族との時間もすべて犠牲にして,一年
があっという 間に過ぎていく…。たいした意味なんてないじゃないか,
今の仕事。こんなこといつまでやっていて何になる。ばかばかしい。」


□給料分だけ働けば十分

 折り合い
   「生活のために仕方なくやっている」

◎ エキスパートになるプロになるということは,良く飼い慣らされた馬になること

◎ 自由なアマチュアの代表 - 貴殿

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「子どもを変えた親の一言作文25選」明治図書出版 1998年 ⑩(最終) /「僕らが毎日やっている最強の読み方」池上彰・佐藤優 東洋経済新聞社 2016年 ②【再掲載 2018.7】 [読書記録 教育]

今回は、10月20日に続いて、明治図書出版の
「子どもを変えた親の一言作文25選」の紹介10回目、最終です。


編集は野口芳宏さん、水野茂一さん、向山洋一さん。
サブタイトルに「教室で読み聞かせ 子どもの作文珠玉集」とあります。


気づいたことを文章にすることは、子どもの学習力を確実に高めるように思います。




もう一つ、再掲載となりますが、池上彰さん、佐藤優さんの
「僕らが毎日やっている最強の読み方」②を載せます。
情報収集力の達人のお二人が、易しく教えてくれます。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
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ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
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☆「子どもを変えた親の一言作文25選」明治図書出版 1998年 ⑩(最終)

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23.お母さんの平手     KG(2年)

 お母さんの平手が、僕の左ほほにとび込んできて

「お兄ちゃんをバカにするような言葉だけは、許さんよ」

の厳しい口調と表情を残して背を向けて夕食作りを始めました。


 僕は僕で、お母さんに思い切りたかかれた左ほほをなぜながら黙ったままの時間を過ご
しました。


 日記が上手に書ける様になったのも、お兄ちゃんを目標にしていたからなのに、少しだ
け賞状の枚数が多いからと言ってえらそうにしてしまった僕。


 体操が上手になれたのも、お兄ちゃんが文句も言わず留守番してくれてお風呂洗いの当
番をかわってくれたり僕が疲れているからって、僕の役目の布団しきもしてくれたりして
くれているのに運動能力は僕の方が上とえらそうに言ってしまった僕。


 それなのに、お兄ちゃんは、冷たいタオルでほほを冷やせって言ってくれる。


 やっぱり、お兄ちゃんには、かなわない。


 小さな声で

「お兄ちゃんごめんね。」

と言ってから夕食を作っている、お母さんの横に立ったけれど何も言えなかった僕に、お
母さんが

「分かったね。」

と言ったので

「分かった。」

と言いました。





24.父のひとこと      KG(3年)

 糸が

 からみにからみ

 もつれにもつれた

 兄弟げんか

 みかねた父が

 六つ年上の兄は

 六つ我慢でき

 三つ年上の兄は

 三つ我慢でき

 弟は甘えすぎず

 これで

 けんかは終わりだねと…

 からみにからみ

 もつれにもつれた糸がとけ

 涙をこぼした





25.目には目を歯には歯を    NA(3年)

 目には目を、歯には歯をという言葉があります。


 これは、やられたらやりかえせという意味で、よくない言葉だと思っていました。


 けれども、ある日、しんぷさんの田中信夫先生はこうおっしゃいました。

「何か言いあらそいがあった時、自分は十言ったつもりでも、相手は二十に聞こえるので
 すよ。言われた人は、二十にして返すのではなく、四十にして返してしまうのです。今
 度返された人は八十、言われた人は百六十というふうに、倍になってだんだんふくらん
 でいくのです。だから、けんかになってしまうのですね。目には目を、歯には歯をとい
 う言葉がありますね。あれは、目をやられたら目のていどでやりかえしなさい。歯をや
 られたら歯のていどでやりかえしなさいという意味で、なかなかできる事ではないので
 すよ。」

 私は、自分の心をさぐられたみたいでドキッとしました。


 お兄ちゃんと口げんかをした時、

「なぜちょっと言っただけなのにこんなに言いかえしてくるのだろう。」

「そんなつもりでいったのではないのに。」

といつも思っていたからです。

「なるほど。」

とつぶやきました。


 神さまの教えはすばらしいものだとあらためて知りました。


 心がジーンとしてあたたかくなりました。


 学校でも、ごかいのためにけんかをしたり、ふゆかいな思いをすることがよくあります。


 これも、倍、倍の言い返しのきたない心のすきまから生まれてくる小さなあくまのしわ
ざかもしれません。


 なんだかはずかしくなってきました。


 でも、そのあくまはあたたかいもので心をいっぱいにするときえるのかもしれないと、
ふとひらめきました。


 お母さんはよくこう言います。

「人から言われた事を、わるい方にとってはいけないのよ。よい方へ、いいように、えい
 ようにとると、心のえいようになって、綾乃ちゃんの心がゆたかに育つのよ。ごはんの
 えいようは、体が育ち、心のえいようは、きれいな、やさしい人にしてくれるのよ。」

「これだ。」
と思いました。

「そんな事むりだ。」と思っていたのでは、あくまにまけたのと同じです。


 実行しなければあくまをたいじできません。


 なにしろ、小さくても、しぶといのですから。
 

 今度、クラスのせんきょで私が委員長になりました。


 みんなの役にたつように、そして人にすかれるように、私のあくまをたいじして、がん
ばりたいと思います。











☆「僕らが毎日やっている最強の読み方」池上彰・佐藤優 東洋経済新聞社 2016年 ②【再掲載 2018.7】

<出版社の案内>
池上彰、佐藤優のように自分の力で世の中を読み解くには。新聞、雑誌、書籍の読み方か
らスマホ、SNSなどネットの使い方まで、2人の全スキルを紹介する。人から情報を得
る7つの極意も明かす。
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◇僕らの雑誌の読み方

□ネットの大原則

 ネットは上級者のメディア 
   - 非常に効率の悪いメディア

  ◎「玉」だけ選び出すのは難しい
   


 ネット空間は「ノイズ過多」  



 ネットには「プリズム効果」がある
  自分の偏見が増長させる仕組み                        
   ◎ ネットでは自分の考えに近いものが「大きく見える」 





□「ニュースサイト」                               
 「NHKオンライン」

 「東洋経済オンライン」
 
 「ヤフーニュース」 
  
 「ハフィトンポスト」米リベラル系                         
 ※ 中身まで読む癖を付ける
  
 ※ 注意 
    勝手に分析されて自分に入ってくる情報が偏っていく
      
            |
     
    ◎ 視野が狭まり、情報が貧困になっていく可能性が高い     





□検索

 グーグル検索が不便な理由 
   意外に効率が悪い
  


 ウィキペディアが信用できない理由
◎ 信頼性にばらつき
  


 調べ物はネット検索より辞書事典
◎「ジャパンナレッジ」有料



 電子辞書
   セイコー 「ディファイラー1000000シリーズ」

カシオ  「エクスワードXD-K7700」
 




□SNS

 ネットサーフィンの罠 SNSの罠

~ インプットの時間をむしばむ

◎「ネット絶ち」「スマホ絶ち」も大事
  


 ◎ SNSの上手な使い方は「インプット」よりも「アウトプット」にある

   正しい日本語で誰が読んでもわかりやすい文章を書くことを意識する
 




□スマホ・ガラケー・ケータイ

 タブレット活用の進め
×ネット依存 スマホ依存

◎「歩きスマホをしている東大生を一人も見ない」
      - 大学の文化度



 パソコン、スマホ、タブレットを上手に使い分ける



 ◎まずは一日一時間の「ネット断ち」から
 




□海外メディア

 イギリス「ファイナンシャルタイムズ」シンプルでわかりやすい英語


 BBC「LEARNING ENGLISH」
  

 「CNNj」
 



□情報管理

 クラウドツール 
  「エバーノート」
  「ドロップボックス」

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「80対20の法則」リチャード・コッチ TBSブリタニカ 1998年 /「教育学が分かる事典」田中智志 日本実業出版社 2003年 ①【再掲載 2013.12】 [読書記録 一般]

今回は、リチャード・コッチさんの
「80対20の法則」を紹介します。


出版社の案内には、


「最小限の努力で最大限の効果が上がる!『利益の80%は20%の顧客がもたらす』『成
 果の80%は20%の時間で得られる』―仕事はもちろん、人間関係、投資、家庭、レ
 ジャーなどにも応用自在な、成功と幸福を呼ぶ思考法。」


とあります。



20年以上前に出版された本ですが、‎2018年に CCCメディアハウスより、
『増補リニューアル版 人生を変える80対20の法則』が出ています。
出版社の案内に

「最小限の努力で最大限の成果を上げる!20年間読み継がれる世界的ロングセラー。法則
 実践へのアプローチを示す最新情報を大幅増補!」

とあるように、よく読まれた本のようです。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「パレートの法則、80対20の法則、最小努力の法則」
- いろいろな呼び方があるのですね。


・「資源(人間材時間等)は労働が最小限で済むように自らを調整する傾向がある
 = ジップの法則」


・「変わらぬ勝者総取りの現状」


・「法則をうまく生かせば何もかも驚くほど改善する」


・「量より質」



分かったような、分からないような…



もう一つ、再掲載となりますが、田中智志さんの
「教育学が分かる事典」①を載せます。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。




☆「80対20の法則」リチャード・コッチ TBSブリタニカ 1998年

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◇80対20の法則

□80対20の法則とは何か 

 ◎ 不均衡の割合が80対20 

 ◎ パレートの発見 - 必ず不均衡発生


□1897年 

 イタリア経済学者 ウィルフレート・パレート

「パレートの法則」「80対20の法則」「最小努力の法則」

    19世紀のイギリスにおける所得と資産の分布調査



□1949年 

 ジップの最小努力の法則

ハーバード大学・心理学教授 ジョージ・K・ジップ

   ※ 資源(人間材時間等)は労働が最小限で済むように自らを調整する傾向がある

    = ジップの法則



□1951年 

 ジュランの法則と日本の勃興

品質の神さま ジョセフ・モーゼス・ジュラン(ルーマニア)

1951年 「品質管理ハンドブック」

  1953~  日本企業に品質改善の手ほどき



□1960年代~1990年代 

 80対20の法則の利用 IBM 
              
   ※ 変わらぬ勝者総取りの現状

   ※ アメリカ 所得増加分の64%が上位の1%の人に集中

    株式 わずか5%の世帯が75%保有



□80対20の法則はなぜそれほど重要なのか

   ◎ 法則をうまく生かせば何もかも驚くほど改善する



□80対20の法則とカオスの理論

  宇宙は直線ではない 

   「フィードバックグループ」が均衡を崩す 発火点

   早い者勝ち   カオス理論 - 平等も支配に行き着く



□80対20の法則

パーレートの法則 logN=logA+mlogX



□80対20の考え方 

 分析が大切





◇実践・ビジネス篇

□ビジネスへの生かし方 

 最初の波 - 品質革命 JMジュラン WEデミング


 第2の波 - 情報革命



□あなたの戦略はなぜ間違っているか

   どこで利益を上げているのか  

   どの顧客がドル箱になっているか



□シンプル・イズ・ビューティフル

   単純は美しく,複雑は醜悪  

     ◎ 最も単純な20%に磨きを掛ける


   単純化によりコスト削減



□顧客を選ぶ

  80対20マーケティングの福音
 
    ごく少数の重要な顧客


  ここでも 
    意志決定と分析,在庫管理,プロジェクト管理,交渉





◇実践・生活篇

□快楽主義の勧め  

  世界観,人生観が変わる  

  生活に生かす
  


□時間革命 
  
  ① 努力と報酬は別物と考える       


  ② 罪悪感を捨てる 


  ③ 押しつけられた仕事から自分を解放する


  ④ 常識に囚われず


  ⑤ 20%に使う時間を増やす     


  ⑥ つまらないことをやめる
  


□時間の利用法  

    ▲ワースト           ◎ベスト  

 1  ▲他人から頼まれたことをやる  ◎人生の目的に沿ったことをやる


 2  ▲いつもやっていることをやる  ◎いつもやりたいと思っていることをやる

 3  ▲あまり得意でないことをやる  ◎80%の成果を生み出す20%のことをやる

 4  ▲楽しくないことをやる     ◎最小限の時間で最大限の成果を考える


  ※ それは常識から外れているか
  


□望むものはかならず手に入る  

  仕事と人生は別物ではない 



□人脈の築き方 

  大切な20人のリストを作る 

  量より質

  村理論に学ぶ

  朋友関係 気が合う,経験の共有,ギブ・アンド・テイク,信頼
   






☆「教育学が分かる事典」田中智志 日本実業出版社 2003年 ①【再掲載 2013.12】

<出版社の案内>
なぜ、学校教育が必要とされたのか?学校建築のモデルになったのは監獄?本当に、子ども
は変わってしまったのか?性教育はどうして難しいのか?しつけは、家庭の役割ではなかっ
た?発達段階論はまちがっている?教育が階級再生産の機能を果たしている?そもそも、教
育学とはどんな学問か?教育学に何ができるのか?限界は?多角的に教育と教育学をめぐる
情況をとらえる。
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◇まえがき

□機能性にとらわれたヘドニスト(快楽主義者)

めんどうなことはしない,手を汚したくない,ただ働きはしない、愉しいことしかしない

↑↓

  本当に人生を愉しむ人は「これだ」と思うことについてごく自然に(ぶつぶつ言いな
 がら)面倒なことをしてしまうし、手を汚してしまうし、ただ働きをしてしまう

     |

  生育関係史を明らかにすべし


 
 ◎ 研究とは自分の抱いているこだわりを学術知を媒介としつつ、とことん突き詰めて
  考え、新しい学術知を生成することである




<学校という世界>

◇学力は測れるのか?
学力
    ① 学習達成度  偏差値

② 学習可能性  新学力観


□米国「教育測定運動」- ソーンダイクが測定(量的)を学習評価に持ち込んだ

  ソーンダイクがテストを標準化した

「偏差値 = 学習達成度 =学力」という考え方

※ 学習可能性を学力とは見なさなかった

   
□教育評価論の展開

  1980年代「新教育評価論」ブルーム  

  → 学習可能性


  ◎「ポートフォリオ評価」可変的な学力 = 新学力観




◇道徳は倫理ではない

□道徳教育の誕生

  「人倫」共同体論理   
  
   → 「道徳性」 個人の倫理(独語圏)


  「徳」精神的・身体的強さ
  
   → 「道徳」 自己反省的規範(英語圏)

    

□19世紀 道徳教育

  戦前の道徳規範 

    ①  忠君愛国思考の人格 
           
    ②  立身出世志向の人格

 

  戦後の道徳規範 

    ①②を否定し③人権擁護的内容をもつもの
 

  
□道徳教育の根本問題 

 「自律」「努力」「まじめ」といった道徳規範が抽象的で個別状況から乖離

→ ほとんどの子が倫理的に行動したが道徳的でないと判断された

◎ 道徳的 = 倫理的 ではない

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野口芳宏さんはこんなことを ④ /「たどり来し道」会田雄次 新潮社 1996年 ①【再掲載 2014.11】 [読書記録 教育]

今回は10月25日に続いて、わたしの要約ノートより 
「野口芳宏さんはこんなことを」の紹介4回目です。



野口芳宏さん、多くの本を出しています。
教職に就こうとしている学生さん、教職に就いて間もない人には特にお薦めです。




- 教師七訓 

いつも頭に置いているつもりですが、いつの間にかぼんやりとしてしまいます。
こうして、時々、見直すことが大切ですね。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「指導案は10も20もつくれ - ただし授業になったら一切を忘れよ」


・「自分の言葉を自分の耳で聞きながら話せるようになれば一人前です」


・「聴衆の反応に応じて話し方を変えよ」


・「結論をまず最初にズバリと」


・「3分間音読 1ページを1分間で読めるかな」
- 1分間「新幹線読み」音読を国語の時間、毎回取り組んでいました。
  どこまで読めるか、はっきり聞き取ることができるかを意識するようにと声を掛けて。



 
もう一つ、再掲載となりますが、会田雄次さんの
「たどり来し道」①を載せます。
会田雄次さんを知っているの世代も少なくなってきたのではないかと思います。
出版当時から25年経ってますます…?





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆野口芳宏さんはこんなことを ④

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◇挙手

  わからない人

  → 分かる人 (残りの子が全員あげているか)




◇教師七訓
  
 1 やっぱり教材研究の不足です


 2 成果を一言で言えないようではいけない


 3 技術は百発百中


 4 指導案は10も20もつくれ  
     ただし授業になったら一切を忘れよ


 5 自分の言葉を自分の耳で聞きながら話せるようになれば一人前です


 6 子供の心の中に清々しい疑問を育てるのが本物の教育ではないか


 7 経験は意図的に積み重ね,それに整理を加えなければ力にならない




◇話し言葉指導の条件

 1 教師の話し言葉の基本

   ① 子供に向ける言葉を自らの耳で聞け

  ② 聴衆の反応に応じて話し方を変えよ

  ③ 受語


 2 子供の話し方の基本

① 自然さと 親しみ    「です ます」 

② 礼を失してはならない   センスの形成

③「問い」と「反論」を歓迎する


3 子供同士

① どの子にも聞こえる声で

② 一文一文を区切って完結させる
         言い直しをさせる

③「反対」を歓迎する

④ 発言の独占をさせない




◇話し言葉の訓練

 ① 間を取らせる  

     10秒待つ 
 
     発表します・問題ですという  

     これを見てほしい
 
     新しい息で返事をする


 ② 結論をまず最初にズバリと


 ③ 大きな口を開けさせる  

     頬骨が動くように話してごらん


 ④ 3分間音読

    1ページを1分間で読めるかな




◇心の教育の復権

 戦後   快の原理と利の原理に

       → 律 と 秩序の復権を




◇発言力を育てる

 ① ノートに発言させる  

     ノート発言・全員が発言


 ②「書かない人はいるか」と問う。  

     全員が書く さっさと書かせる


 ③ 分布を知るため挙手させる  

     自分の内面の顕在化


 ④ 対立を確認する   

     自分の考えを他との差異が明瞭になるように書かせる



     多様な反応があることを理解させる


 ⑤ 対立をめぐって話し合わせる

     知的正義感  

     選択 - 自分の考えは持てる
立場をはっきりさせる


 ⑥ 発言の仕方を教える












☆「たどり来し道」会田雄次 新潮社 1996年 ①【再掲載 2014.11】

<出版社の案内には>
志を消失し、金権万能の信者になった政治家。醜悪な馬脚を現した経済界。呆然自失の国
民。もはや、日本は国家ではなくなったのか…。この衰亡を食いとめることは出来るのか。
今こそ歴史家の言葉に耳傾ける時が来た。
1.jpg

 
◇西田幾多郎 

「自分の生涯と言えば,人生の前半は黒板を前にして座り,後半は黒板を背にして立った。
 それだけのことだ。」
 



◇平等     

 日本ほど平等・同質の国は珍しい


 同じものを食べ,使う言葉も万人同じ


 地方と中央の差別もなく,着物も人の顔さえ大差ない



豪華な喫茶店に労働者も職人も気にせずに入れる


 逆に高額所得者が平気で場末の酒場の暖簾をくぐる



□会田幼少時
極端な貧困と驕奢  
 
   極端な新奇と固随

  極端な舶来と国産  
 
   極端な上等品と安物

  極端な片仮名と草書


□日本人の特質

◎権力,金力,地位など背景を持つ人間には卑屈なほど従順



 ◎それを失い危害を加えても報復の心配のない相手にはこの上なく残忍・酷薄となる


□日本軍  

  初年兵は、いたぶりと使役の対象


□昭和43年 「文化会議」


□昭和54年 
   京都大学定年退官

若者や学生に絶望

「苦労知らずの若い人と話すのが嫌になった」

→ 著作専念


□日本はこのままでは崩壊・衰退する

 ◎ 少し貧乏でも良い,独立自尊の国民による自主自立の国家としてまじめに矜持を抱
  きつつ,こつこつ生きていける存在にすべく国民が目覚めてくれないものか!
                            1994年8月

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「『児相』虐待からの再生-この十数年になにがあって、児相はなにか変化したのだろうか…」団士郎 立命館大学大学院教授 (『月刊少年育成』2003年6月号より) ②(後半) /「ハシモト式 古典入門」橋本治 ごま書房 1997年 ③【再掲載 2016.9】  [読書記録 教育]

今回は、10月24日に続いて、『月刊少年育成』より、団士郎さんの
「『児相』虐待からの再生-この十数年になにがあって、児相はなにか変化したのだろう
 か…」
の2回目 後半を紹介します。


前回は、掲載年不明としていましたが、2003年であることが分かります。
18年経っても、状況がよくなっていないことを残念に思います。



2011年まで出されていた『月刊少年育成』、わたしは大好きです。
このような真面目な雑誌を安価で提供していた大阪少年補導協会の頑張りが分かります。
かなり大変だとは思いますが、復刊はならないでしょうか。
虐待、いじめ等々、子どもたちを取り巻く課題はこの10年間でさらに膨らんでいます。
現場をよく知る執筆陣、豪華でした。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「少子化傾向の続くこの時期、児童福祉関連の人員も予算も削られて当然の行政力学の
中にあった。…児童虐待は数ではなく深刻な質の問題として、財政担当者に立ち向か
う説得力を持っていた。…高齢化社会の数を頼んだ福祉予算の側にあっても、児童対
策予算をカットする機運にはならないだろう…。この点では確実に機能した。しかし
その渦中で台頭してきた心理臨床ブームが、本当に役に立つ新製品たり得たかどうか、
その検証はまだなされていない。」


・「家族問題が火を噴き始めて久しい。いつの間にか、少子化、晩婚化、児童虐待、不登
校、障害児問題、家庭内暴力、離婚の増加、中高年のリストラ、働き盛りの自殺の増
加、引きこもり、DV、高齢者介護問題と虐待…、などきりがないほどの家族関連問題
を同時に抱える時代になった。」


・「こんな中で児相が児童虐待に取り込まれていったことには同情を禁じ得ない。しかし
この期に及んで、児相がまだ一過性の専門用語に振り回されていては存続そのものも
危ういと思う。今後、児相は地域関係者と共に、『家族』に取り組む道を探るしかな
いと思う。」


・「地域の仕事に資するための研修を地域で実施する。そして公の予算を当てにしないで、
費用は自分たちが負担する。」


・「次々に押し寄せる社会要因に、児相は圧倒され続けてきたのだと思う。」





もう一つ、再掲載となりますが、橋本治さんの
「ハシモト式 古典入門」③を載せます。
古典のことが易しく書かれています。
受験時代にあったなら… と思ってしまいます。





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☆「『児相』虐待からの再生-この十数年になにがあって、児相はなにか変化したのだろうか…」団士郎 立命館大学大学院教授 (『月刊少年育成』2003年6月号より) ②(後半) 

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◇使いごこち

 時代のスポットライトが照らし出すものが変わるたびに、新しい機能や言葉、商品が現
れる。


 その多くは世間的にはいわゆる新製品の良さと弱点を持っている。


 何しろ新しいシステムはまだ使用し続けられた歴史を持たない。


 社会への作用も副作用もまだ誰も知らない。


 そんな商品を声高に売り込むのは、それによって利益を得る人たちである。



 私は長年の経験から、それがどんな機能を持っているのかと同様、どのような副産物を
生むかが明らかになってから、信頼できるかどうかを見定めてきた。


 だから心理臨床世界においても、次々立ち現れる分類概念とそれに付随するマーケット
や新製品にはもともと冷ややかであった。


 児童虐待の現実やその対応騒ぎを否定しようとは思わないし、ここまでの取り組みに意
味がなかったなどとも思わない。


 しかし作り出された現状が、児童虐待に抑止力を発揮したとも思わない。


 結果的に、子育てや親になる事への不安を広く植え付ける役目は果たしてしまったとは
言えよう。


 少子化傾向の続くこの時期、児童福祉関連の人員も予算も削られて当然の行政力学の中
にあった。


 ここで児童虐待は数ではなく深刻な質の問題として、財政担当者に立ち向かう説得力を
持っていた。


 高齢化社会の数を頼んだ福祉予算の側にあっても、児童対策予算をカットする機運には
ならないだろうとみんなに思わせた。


 この点では確実に機能した。


 しかしその渦中で台頭してきた心理臨床ブームが、本当に役に立つ新製品たり得たかど
うか、その検証はまだなされていない。




◇「家族」がえり

 家族問題が火を噴き始めて久しい。いつの間にか、少子化、晩婚化、児童虐待、不登校、
障害児問題、家庭内暴力、離婚の増加、中高年のリストラ、働き盛りの自殺の増加、引き
こもり、DV、高齢者介護問題と虐待…、などきりがないほどの家族関連問題を同時に抱
える時代になった。


 もはやこの中のどれかをピックアップして対応していればしのげる時代ではなくなっ
た。


 項目別の縦割り対応では機能しなくなったのだ。


 それにもかかわらず、そんな体制しか持たない社会システムは、場当たりの当面性で取
り扱い要件を恣意的に決めてきた。


 こんな中で児相が児童虐待に取り込まれていったことには同情を禁じ得ない。


 しかしこの期に及んで、児相がまだ一過性の専門用語に振り回されていては存続そのも
のも危ういと思う。


 今後、児相は地域関係者と共に、「家族」に取り組む道を探るしかないと思う。

 幸いなことに「子育て支援」、「家族援助」、これらの言葉は近接領域の関係者に対して
排他的ではない。



 そこでどんな道があり得るのかを、ここ数年、私が全国展開している仕事の意図を書い
て提案しておきたい。


 私はこれまで北海道(札幌)、島根(出雲)、岐阜県(岐阜)、新潟県(新潟)、青森県
(弘前)、群馬県(前橋)で家族理解・援助ワークショップを継続開催してきた。(数回
程度実施したのはもっと多くの県市地域であるが、3年以上、30人以上の参加での継続
開催はこれらの地域である)


 第一歩は北海道・札幌で1997年に始まった。


 児相とその周辺で働く人たちの「家族理解」のためのワークショップを、現地のリクエ
ストで開催することになったものである。


 とりあえず家族療法という呼び方では行ったが、狭義のセラピー訓練を目指したもので
はない。


 それにこれは、地域有志グループが主催したもので、従来の行政組織内の研修事業では
なかった。


 この点が今までの研修との大きな違いだった。


 現在もそう変わりはないが、公的機関の準備した研修というと受講者はたいてい受身で
ある。


 参加動機も様々で、中には職場を離れて息抜き、休養のつもりの人もある。


 こういう慣行に一つずつ異を挟んでいった。


 世間には民間の企画する研修プログラムも多く存在する。


 かなり高額な参加費や交通費も自己負担で参加する熱心な人もある。


 こちらの動機付けはかなり高いといえる。


 ただ、このような人の多くが勉強好きではあるが、おおむね職場スタッフとしては浮い
ている。


 恵まれた条件の者にしか受講できない高額の花の研修は、それ故の付加価値や、エリー
ト意識も作り出していた。


 教員の内地留学があまり成果があるように見えないのも似ている。


 これらにチャレンジするには、地元開催が一番だった。


 地域の仕事に資するための研修を地域で実施する。


 そして公の予算を当てにしないで、費用は自分たちが負担する。


 仕事の研修を私費で? 
と疑問の人もあるかもしれないが、これによって公的予算の切れ目が縁の切れ目にならな
くなった。

 参加も当然、地元の人たちにオープンである。


 各地バラツキはあったが、児相職員、関連行政職員、児童福祉施設職員、福祉専務所ケ
ースワーカー、家庭児童相談員、小中高校教員、養護教員、スクールカウンセラー、家裁
調査官、県警青少年担当者、精神科医、小児科医、大学教員、大学生、大学院生など、広
範な立場の参加者が集まった。


 ここで「家族の構造」をベースにした新しい勉強を一緒にやり始めた。


 これが地域ネットワーク作りや、地元の異機関の間での共同作業を促す結果を作り出す
ことになっている。




◇おわりに

 児相の変化はこれまでいつも、外からやってきた。


 問題意識はたくさん持ちながら、それに根ざした児相デザインにまで展開し得たところ
は少なかった。


 次々に押し寄せる社会要因に、児相は圧倒され続けてきたのだと思う。


 そんな中で見つけた地域ぐるみの学習システム (「家族理解と家族・子育て支援」 
ワークショップ)は、「事件反応型」の行政スタイルから、「対応の場作り型」への転換
可能性を秘めたものだと私は思っている。関心のある方はご連絡ください。   


                       「月刊少年育成」2003.6月号








☆「ハシモト式 古典入門」橋本治 ごま書房 1997年 ③【再掲載 2016.9】

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あなたは「源氏物語」を、「枕草子」を、「万葉集」を読んだことがありますか? けっして
変わらない、そしてけっして裏切らない、「古典」へのやさしい入門書。
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◇「ひらがな」の持つ意味

□国家が認めた最初のひらがな  『古今和歌集』

 『古今和歌集』
    序文 紀貫之はひらがなで書いた                        
    = 国家事業として作られた本



□日本人の心は,ひらがなが表現した

 序文(意訳)

「和歌というものは,人の心の中にある感情を核として生まれた言葉によってできている
 ものだ。世の中に生きている人間には,いろんな事が起きて忙しいけれども,その忙し
 さが人間に働きかけて,いろいろな感情を生む。その感情があるからこそ,人間は,何
 かを見たり聞いたりするに付けて,自分の感情を形にした歌を詠むのだ。」
 




◇「古典の中の古典」が日本の古典をわかりにくくしている

□「古典の中の古典」とは?

  古典 
   ①「漢字だけ」          
      『日本書紀』『古事記』

 ②「漢字だけの万葉仮名によるもの」
      『万葉集』

 ③「ひらがなだけ」
      『源氏物語』『土佐日記』

  『古今和歌集』
  

 ※ 古典というものは元々分かりにくいもの



□平安時代に,まだ,ちゃんとした日本語の文章は存在しない

 「普通の日本語の文章による古典」は『徒然草』(兼好法師)



◎ 兼好法師の時代になって初めて現代人にも読める文章が登場
 




◇「和歌」はどうして重要なのか

□和歌が重要な『伊勢物語』

  『伊勢物語』 - 和歌がとても多い


  在原業平が主人公 - 絶世の美男 
    → 后とスキャンダル起こし都外へ


 「作者が詠んで,主役は和歌」



□漢字ばかりじゃ女にもてない

 「男 = 漢字」

  「歌を歌う」
   
= 漢詩の一節にメロディを付けて歌った 

      男の上等な趣味

 ◎ ひらがなによる和歌よりも,漢文・漢詩の外国系が断然優位


 ◎「和歌」 = 「やまと歌」 日本オリジナルの歌の形



□清少納言は漢字の分かる「とんでる女」

 清少納言
   男が漢詩の一節をなぞなぞめかして言うとすぐに返事

= 男たちの人気者



清少納言嫌いが多い 
    代表格が紫式部
    「女が漢字にまつわる知識を振り回すのはみっともない」 = 美学

         |

  ◎ いくら男たちが漢詩を歌っても女の所へは届かない

→ ひらがなの和歌を詠む = ラブレター

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「世界一大きな火口、阿蘇山」(「社会科が好きになる5分間話」大原綾子 黎明書房 1981年 より) /「丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム大合評」 丸谷才一 都市出版 2001年 ① ② 【再掲載 2017.4】 [読書記録 教育]

今回は、10月15日に続いて、大原綾子さんの『社会科が好きになる5分間話』より、
「世界一大きな火口、阿蘇山」を紹介します。



40年も前に出版された本ですが、社会科の授業で時々読んでいます。
楽しそうに聞いてくれますが、データが古く、話すには調整が必要です。


おもしろそうな話をまとめられた大原さんのご努力、うれしくなります。


今回は阿蘇の話ですが、子どもたちに読んだすぐ後で、
噴火のニュースがあったのには驚きました。


そういえば、はるか三十数年前、新婚旅行で行った際も、活動が活発になり、
近くまでいけなかったことを思い出しました。





もう一つ、再掲載となりますが、丸谷才一さんの
「丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム大合評」①とその②を載せます。
昨日、先の土曜日の午後、区役所に期日前投票に行ったことを記しました。
実は、投票を終え、区役所の玄関に来たとき、3社ほど出口調査をしていました。
わたしは、○○新聞社のアンケートに答えましたが、投票先を正しくは伝えませんでした。
「嘘をつけ!」と何かの本で読み、なるほどと納得したからです。
だれの本から教えられたのだろうと調べたところ、丸谷才一さんの本書でした。

-「出口調査」は憲法違反であり選挙の楽しみを奪う

わたしのように大いに納得するのは、少数派なのでしょうか。





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☆「世界一大きな火口、阿蘇山」(「社会科が好きになる5分間話」大原綾子 黎明書房 1981年 より)

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「阿蘇山の火口に、人が住んでいます」


「町もあり、村もあり、もちろん学校だってあります。」


「鉄道だってあるんですよ。」

といったら、だれでもびっくりするでしょうね。


 そうなのです。


 阿蘇山の火口には、町も村もあり、約6万人の人が住んでいます。


 といっても、今もけむりをはいて活動を続けている火口の中ではありません。


 阿蘇山は、初めに噴き出した大火山が、真ん中が落ち込んで火口原(カルデラ)になりま
した。


 これが東西17キロメートル、南北に24キロメートル、周りが80キロメートルもある
カルデラで世界一大きいのです。


 その後、カルデラの中央に、根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳の5つの火山がで
きたのです。


 この5つの火山を阿蘇五岳と呼んでいます。


 阿蘇山が噴火したと、ニュースでいうことがあるでしょう。


 それは、中岳のことで、中岳は、今でも煙を吐き、時々噴火する危険な山です。


 このように、阿蘇山は、世界一大きいカルデラの中に、また火山があるのです。


 つまり、二重式火山なのです。


 外側の古い火口をとりまいているところを外輪山といいますが、その外輪山の中、カル
デラに人が住んでいるのです。


 カルデラは、真ん中に五岳ができたので、二つに分かれています。


 北側に二つの町、南側に一つの町といくつかの村があります。


 その町と村の人が全部で6万人もいて、古い火口の中で、煙を吐いている中岳や、その
他の山を見ながら生活しているのです。


 二つの鉄道もあるし、バスも通っているし、火口の中だといっても、ほかの生活と少し
も変わりません。


 それに、毎日のように大勢の人が、世界一大きい火口や、激しく活動している火山の様
子を見物するためにやってきます。


 中岳の火口を見るためには、火口の上までロープウェイでいくことができます。

 
 そのロープウェイは、121人乗りで、世界一大きなものです。


 世界一大きな火口の阿曽なら、その中のロープウェイまで世界一なのです。


 でも、中岳は、今までときどき爆発して、環境客が何人も死んだり、ケガをしたりしま
した。


 それで、爆発に備えて避難するところも建てられています。


 カルデラというものは、もとはポルトガル語で、なべとか、かまの意味のようです。


 ですから阿蘇は、世界一大きいおなべになります。


 そして、今も盛んに煙を噴き出し、中は、1000度という熱で煮えたぎっている中岳は
おなべの真ん中なのです。


 阿蘇山の高さは、阿蘇五岳のうち、一番高い高岳の高さをいいますが、どれくらいある
か知っていますか。


 1592メートルです。熊本のことを、昔、肥後の国いいました。ですから、ヒゴクニメ
ートルと読むと、覚えやすいでしょう。












☆「丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム大合評」 丸谷才一 都市出版 2001年 ① 【再掲載 2017.4】

<出版社の案内>

日本の出版事情、野球映画、選挙報道、似顔絵、テレビのサッカー中継…。一つの議題を
元にして具体的に議論する鼎談集。ジャーナリズム志望者や関係者に批評の原点を示す。

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◇はじめに

『東京人』  誌上の座談会




◇草思社は出版の基本の形を示す 向井敏・諸井薫・丸谷才一
  
□草思社 

 ①雑誌を持たない 

 ②何でも来い(ベストセラーねらい)



□社長 加瀬昌男

 元『現代詩』編集長



□社員は未だに10人 

 ・全員でベストセラーを競う

 ・「出したい本」と「売れる本」づくり



□書名に演出

 『平気でうそをつく人たち』

『ツルはなぜ一本足で眠るのか』



□人脈を大切にする社風

  主題 + 人脈  → 自己啓発書手法



□草思社らしい品格はどこから生まれたか

  ポピュラーサイエンス 
    リチャード・ドーキンス『遺伝子の川』

  ポール・ディビス『宇宙最後の3分間』


  中年以上むきの編集



□アパレル業界でも成功 

 「アンヌ・モネ」ブランド



□読みやすい本 

  → 手を入れさせる 

  = 書き直し



□年に60冊ぐらい 

 ・テーマの厳選主義

 ・中味に手を掛ける



□広告はうまいが装幀はもう一つ

  文学は今一歩

  広告 … 題名そのものがキャッチフレーズ



□雑誌を出して損をする所が多い



□人数が少なくてうまくいっている

  出版社は巨大化してはいけない


  出版は蒸留酒ばかりではいけない
  → 地酒のような醸造酒を大切にしなければならない





◇野球映画の名作を選び野球小説についてひとこと 井上ひさし・豊田泰光・丸谷才一
   
□「打撃王」でG.クーパーの野球技術を測定する 

  打撃王 ルー・ゲーリック 


  背番号4 大学工学部卒 野球を捨てられず
  G.クーパーの野球技術はひどい



□日本で「くたばれジャイアンツ」

 「甦る熱球」1949 J.スチュワート

  義足投手 モンティ・ストラットンをモデルにした愛妻物語


 「くたばれヤンキース」1958 
    
    野球 + 映画 + ミュージカル



□最高におもしろいパロディ映画「春の珍事」

 「がんばれベアーズ」1976  W.マッソー T.オニール



□野球を童話或いは神話に仕立てた「ナチュラル」

 「ナチュラル」1984 

 「メジャーリーグ」1989



□過去を救済する「フィールド・オブ・ドリームス」

 「フィールド・オブ・ドリームズ」1989  
    御霊信仰的映画


 「ワン・カップ・オブ・コーヒー」1991
    どこまでも野球の道



□野球映画の行き詰まり「タイ・カップ」

 「タイ・カップ」1995 







☆「丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム大合評」丸谷才一 都市出版 2001年 ②【再掲載 2017.4】

◇「筑摩 世界文学大系」は最後の世界文学全集か - 鹿島茂 沼野充義 丸谷才一
   
□ゲーテから美知子皇后までの世界文学 

 「世界名作選」美知子皇后 新潮社

   文庫と全集 全集はセット売り



□「筑摩 世界文学大系」 - 詩・戯曲・歴史・哲学まで



□どうして日本人は「人間と文学」が好きなのか

 日本人は人と文学が好き



□完結までの時間が不満を生んだ

商業性は? 損をしている



□「世界文学全集」

 ①読書指導性 

 ②祝祭性 

 ③家具


 教養主義が消えて残ったのは祝祭性のみ








◇「朝日ジャーナル」の運命と日本人の知識 丸谷才一

□1959「朝日ジャーナル」

大正期 「サンデー毎日」「週刊朝日」

 昭和21 「週刊新潮」

 昭和24 「週刊朝日ジャーナル」ターゲットは60年安保

      冷戦期の政治経済 - 高度成長時代

 岸田秀 「日本陸軍の軍事政権をそのまま延長すると北朝鮮になる」



極左 日本陸軍に対する憧れ



□ワイマール時代とは「圧縮された朝日ジャーナル」

 1965,1966年までは良かった 

 - 「思想の科学」へ



□探り損なった高級週刊誌の条件

 スターをつくらない雑誌
  - スターは立花隆のみ


 編集部の力



□近代日本知識人の哀れさを表現していた

 民主主義の民の程度が低かった
  「三十年一世代」





◇選挙報道はテレビと新聞のお祭り - 猪口邦子・黒岩徹・丸谷才一

□ジャーナリストは選挙と戦争が好き

  日本の芝居は父子相伝
   = 日本の芝居政治が博物館型


  職業人が選挙に出にくい構造になっている


  どんどん女性議員が出てきて二世議員の時代は終わる



□「世論調査」に嘘をつくのが選挙民の正しい選択

  イギリスはニヒリズム ←→ 日本は正直


  世論調査は遊びの一つ
   → もっと複雑な選挙政治的国民になれ



□新聞は言論で勝負できる



□日本の選挙は言葉の祝祭性もユーモアもない

  ◎政治は言葉が武器

   ~ 日本の政治ではもの凄く言葉が貧しい


 「粛々と」「不退転の決意」のオンパレード

  = 言葉に責任感がない


  選挙の時こそ言葉の祝祭性を!
   「自分の国の言葉で」


  言葉が生きていないから地盤・看板・鞄のオンパレード



□安全保障が最大の争点では国民は安心できない

  政策を引き出すのも政治の責任



◎「出口調査」は憲法違反であり選挙の楽しみを奪う

  ◎選挙の祝祭性を破壊している



  ◎嘘をつけ! 
    「自由で秘密の選挙?」 
    ◎人権侵害ではないか!


  村だったらわかる 
  
   ← マスコミが入り口にいるだけで影響



□選挙をおもしろくするためのジャーナリズム入門

  イギリス
    ~ 地方が候補者を選ぶ ブレア首相


  ◎日本の有権者は候補者に関する情報があまりに少ない

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野口芳宏さんはこんなことを ③ /大西忠治さんはこんなことを ④-「発問上達法」大西忠治 民衆社 1988年 ①【再掲載 2020.2】 [読書記録 教育]

今回は10月22日に続いて、わたしの要約ノートより 
「野口芳宏さんはこんなことを」の紹介3回目です。


実践者として知られる野口芳宏さんは多くの本を出されています。
充実した内容の本ばかりです。



「ただ子どもに聞いているだけ」のように見えますが、
「発問」(指名も)授業をどう組み立てていくか大切な事項になります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「発問とは『改めて発見させる』『考えさせる』『気付かせる』」


・「『挙手→指名』方式(上澄み指名)から『作業・巡視→指名』方式(乾杯式指名)へ」
- 机間巡視(机間指導)で子どもの考えを確認する意図的な指名が大切ということです
 ね。


・「『できた人』『分かった人』に挙手させるのではなく,『まだの人』と問うのが『乾杯
式指名」の基本スタイル」


・「学校というのは知識や技能や人格をより高く磨いていく場であり,そうすることによ
って,よりすばらしい充実を,その子の人生に結実させていく道場である。」




授業を進めるにあたり、今回紹介した意図的な指名方法も取り入れてきました。
ここで紹介した以外にも、発表のさせ方一つでいろいろな方法が多くの方から示されてい
ます。




もう一つ、再掲載となりますが、「大西忠治さんはこんなことを」④、
「発問上達法」①を載せます。
30年以上前に出された本ですが、発問の考え方を教えてくれます。





一昨日の土曜日の午後、区役所に期日前投票に行きました。
静岡県の場合は、参院補選が24日、衆院選が31日と続けて選挙があります。
20日から23日の間に期日前投票に行けば、両選挙の投票を1回で行えることになります。
蜜を避けようと行ったわけですが、大変に混雑していました。
並んでから投票を終えるまで、約50分間。
大変時間がかかったわけですが、投票所の係の方は疲れているだろうにもかかわらず、
終始丁寧な応対でした。
ありがたく感じました。





<浜松のオリーブ園>

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☆野口芳宏さんはこんなことを ③

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◇発問の技法
 
 発問とは「改めて発見させる」「考えさせる」「気付かせる」


 ポイント
  ① 教材解釈から

  ② 個人差が明確になるように問うべき

  ③ 分類・群化・整理   
      数字で

  ④ 単純・明快・簡潔に問うこと

  ⑤ 深く少なく問う  
      まずノートに




◇指名の技法
 
 ◎「挙手→指名」方式(上澄み指名)から「作業・巡視→指名」方式(乾杯式指名)へ


 ポイント
  ① 目的的・意図的に

  ② 場合により輪番も  
     「形式段落ごとに読みなさい」など

  ③ (指名の順番は)下位の者 発言しない者から   
      珍しい考えや個性的な見方

  ④ 指名児童への予告をしておくこと(巡視時)

  ⑤ 子供相互の指名はやめた方がよい
  

 ◎「できた人」「分かった人」に挙手させるのではなく,「まだの人」と問うのが「乾
  杯式指名」の基本スタイル




◇話し合いの技法
  
 ポイント
  ① 意図的に指名する

  ② ズバリと短く発言させる

  ③ 討論を整理して効果的に組み合わせる

  ④ 話し合いの中でむやみに頷く癖をつくってはならない




◇個別作業の技法  

 ポイント
  ① 小刻みに作業させる 

  ② ○△×をかかせる

  ③ サイドラインを引かせる

  ④ 理由・根拠は後でよい




◇机間巡視
  
 ◎こまめに客観的に見つめる
  

 ポイント
  ① 一人一人の発言を聞くつもりで巡視する

  ② 作業を見て授業プランの修正を図る

  ③ ノートを見ながら指名の計画を立てる

  ④ 個別指導のチャンスとする

  ⑤ メモを取りながら巡視する


 □教師が子供の机間に入っていく目的はあくまでも巡視にある

  ∥

一斉指導の効率性 机間巡視=個人的分かり方の診断
  

 ◎ 学校というのは知識や技能や人格をより高く磨いていく場であり,そうすることに
  よって,よりすばらしい充実を,その子の人生に結実させていく道場である。


 <巡視の目的>
    
  ① 指示通りの作業がなされているか否かの点検活動
 
  ② 個々の子供の反応の質的差違の把握

  ③ 今後の授業展開の想を練る活動

   ∥

    ○誰を指名して何を発言させるか


 □机(机間巡視・指導)で  
   ・ 指名するからこれを発言してください

   ・ 指名されたらこれを主張しなさい
         
   ・ これと反対の考えの人がいる。反論を用意しておきなさい。




◇板書

 1 3つの機能  

     ① きっかけ  

     ② 資料・材料  

     ③ 学習のまとめ


 2 消されていく板書と育っていく板書


 3 必要なときに必要なことを書く


 4 「はりがみ」は感心しない

  長所も…  ○移動できる ○次時に活用できる

 5 黒板を子供にも開放する  

     机間巡視「これぞ」と思うものを板書させる












☆大西忠治さんはこんなことを ④-「発問上達法」大西忠治 民衆社 1988年 ①【再掲載 2020.2】

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◇発問
 
□発問化第一のセオリー
    
  発問化の初歩  
    齋藤喜博 向山洋一
    

  様々な意見が出ることをねらった発問  
   あいまいな所の発問化




□発問化第二のセオリー

 「ゆれる発問」 
   - 教師が子どもに考えさせたいものと違ったものが混ざり込んでいる発問


 「動かない発問」
    教師の求めている解答がすぐ得られるもの

   ↓

  ◎ 教師はだれでも「ゆれる発問」を「ゆれない発問」にかえたくなる


 教材分析によって解答を発見する
   → その解答から発問をつくる




□ゆれる発問② 

 「ゆれる」のは何か,「ゆれる」のは悪いか

  ・ゆれるのは教師?子ども?

・子どもの反応のゆれを中心に考える


  子どもの反応がゆれる時は
     → 教師の発問がかわらなくても

→ 「ゆれる発問」と考える
  



□ゆれる発問③ 

 「ゆれる発問」 をゆれなくするにはアレかコレかに発問を替える


  ゆれて困る発問

 
  ゆれる発問をゆれない発問に替える

   → 選択肢
   二者択一 ○×式
  



□三つの発問 

  いろいろな発問を組み合わせてやれることがプロの条件

    ①「動かない発問」


    ②「子どもはゆれるが教師はゆれない発問」


    ③「子どもも教師もゆれる発問」


 ◎「大きい発問」

   …  転々と変わる発問の全体の裏側に隠れてずっと貫き流れている発問


  「大きな発問」  

   …「ゆれる」のが困るが,かといって変えられない発問




 A「ゆれる発問」   
   
    → 子どもに自由な思考を促す


 B「大きな発問」  
    
    → 問題の提示,思考の方向を指し示す
               
      小さな発問を補う = 助言
               
      大きな発問には助言が必要   


 C「動かない発問」

    → 既有情報の整理

思考のための材料提供
(子どもの反応を操作しすぎ一定の枠に入れ込んでしまいやすい)

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「『児相』虐待からの再生-この十数年になにがあって、児相はなにか変化したのだろうか…」団士郎 立命館大学大学院教授 『月刊少年育成』より(掲載年不明) ①(前半) /「なつかしい話」宮本常一 河出書房新社 2007年 ②【再掲載 2012.7】 [読書記録 教育]

今回は、『月刊少年育成』より、団士郎さんの
「『児相』虐待からの再生-この十数年になにがあって、児相はなにか変化したのだろう
 か…」
の1回目 前半を紹介します。


『月刊少年育成』は2011年まで、大阪少年補導協会から出されていた教育雑誌です。
子どもの、教育の課題について、深く考えさせてくれる雑誌で定期購読していました。
2011年、突然休刊となり、いまや大阪少年補導協会のサイトからも名前が消えています。
情報を得られなくなったことが残念です。


大きな虐待事件が起こるたびに批判にさらさせる児童相談所。
児相の抱えている相談の種類も件数も多く、
相談し方向が決まるまでにかなりの時間がかかる状況を知っていただけに、
それなりの事情があってのことだと想像できます。
児相を支える体制整備ができないのかと考えてしまいます。
何もかも児相のせい?
行政の長はどう考えているのだろうかと思います。


今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「それが十数年経った今、長く勤務した人が異動で児相を出ることになった時、静かに
  去ってゆき、戻りたいとあまり言わなくなっていると聞く」


・「時代の風と、その時に配置された職員に属する専門性に翻弄されやすい児相、これが
戦後50年以上にわたって繰り返されてきた歴史だ。」


・「今や児相に対する世間の期待は、ろくでもない親から子どもを護る正義の代理人であ
る。そしてその正義は、人権や差別撤廃をうたうスローガンのように、正義であるが
故に論議の余地なさをあからさまにしている。中で働く人は、『あれこれ論じている
うちに、もし何かあったらどうする!』という世間の強迫に対抗できない事態になっ
ているのだろう。処遇意見よりも児童福祉法の条文が頻繁に飛び交う児相など、かつ
て一度もなかった姿である。」


・「長年働いてきた人にとって以前と比べると、充実感は少なく疲労感の大きい仕事にな
ってきていることだろう。かつては存在した、親からの『ありがとうございました』
『おかげさまで』の感謝は消え去った。」


・「だが現実はやっと、親子分離の後どうするかの議論が切実になってきたところだと思
う。家族再統合など、まだお題目にすぎない状況だろう。長く児相に関わってきた人
なら虐待ケースでなくても、『施設措置した子を家庭に戻したら元の黙阿弥…』、こん
な経験は既にあっただろう。」


・「だから今、児相に、いや私たちの社会に、何をするのかが問われている。」





もう一つ、再掲載となりますが、宮本常一さんの
「なつかしい話」②を載せます。
ここに書かれていることを夏かしいと、わたしは、かすかに感じますが、
何がなつかしいのだろうと思う人の方が多いように思います。





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☆「『児相』虐待からの再生-この十数年になにがあって、児相はなにか変化したのだろうか…」団士郎 立命館大学大学院教授 『月刊少年育成』より(掲載年不明) ①(前半)

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 児童相談所(以下児相)を外から見ていて、そしていく つかの地域の児相に継続的に
関わっていて思うことを書いてみる。


 ただ断っておくが、児相こうあるべしなどと言いたいわけではない。


 感覚、感想の類だと思っておいてもらうのがよい。


 児相職員として現役であった頃から私は、児童福祉法や心理学的理論などをベースに発
言や行動を起こすことは少なかった。


 それよりも時代の流れから感じる必然性や違和感、どこかで決定されて降りてくる施策
に対する疑問などがきっかけの方が多かった。


 これは今もそれほど変化はない。
 

 現職で児相の渦中にいたのは、もう十年以上も前の事である。


 当時、人事異動で児相を離れるのは私には耐え難いことだった。


 「昇格人事だから…」と労働組合の役員にいわれても、なお公務員退職も天秤にかけて
しまうほど、未練の残った精神薄弱者更生相談所(現知的障害者更生相談所)への異動だ
った。(退職したのはこの5年後のことである)


 それが十数年経った今、長く勤務した人が異動で児相を出ることになった時、静かに去
ってゆき、戻りたいとあまり言わなくなっていると聞く。


 旧知の中にも「もう児相はいい…」とバットを置いた人がある。


 この十数年になにがあって、児相はなにか変化したのだろうか。




◇児童虐待以前

 十数年前といえば、阪袖大震災のPTSDも、オウム信者の子ども達を機動隊が取り囲ん
だ一時保護所で抱え込んだりする状況もまだ現れてはいない。


 児相のワイドショーデビューになった児童虐待も、まだ養護ケースの一部に含まれてい
る程度の認識の時代だった。


 その一方で、不登校相談は累積滞留をきわめていた。


 学校は児童・生徒の各家庭に立ち入るのは、教育の限界を越えていると認識していた。


 だから、登校したら対応はするが、来ないものは学校としては致し方ない、そんなこと
を言っていた時代だった。
(それが今では、スクールカウンセラーの全中学校配置や適応指導教室、こころの相談員
 だのなんだのと、校内には非常勤専門家があふれかえっている。そして教師の半分が辞
 めたいと思ったことがあるという)



 大雑把ではあるが、さらにもう十年遡った児相を思い出してみよう。


 たまたま手元に1984年の心理判定業務日誌がある。


 そこには連日のように地域の発達相談への出張が記入されている。


 1970年代から世を挙げて隆盛になった就学前の発達保障、療育活動が児相の量的業務
の中心だった。


 明けても暮れても発達検査をおこない、保健婦(現・保健師)と一緒に母子への助言を
繰り返していた。


 しかし現在、これらの仕事はほとんどが市町村に委譲された。


 より生活エリアに近い単位の場で、きめ細かにおこなわれる仕事になっていった。


 そもそも戦後の浮浪児対策にスタートした…などと大昔を振り返らなくても、児相はい
つもこんな風に、時代の要請の中で業務の中心を変えてきた。


 それはある意味で真っ当な公的機関であったればこそだと言える。


 だからこんな風に時代のニーズに合わせて、付け焼き刃ながらも「子ども・子育て・家
族」に向けてのサービスを展開してきた。


 乱暴な言い方だが児相は同じ仕事を十年していたことのない機関だった。


 これが専門性・専門家という言葉に、ずっと脅かされ易い体質を持ち続けた要因の一つ
である。


 さらに全国のあちこちにあったに違いないこんな側面も、私の経験から述べておく。


 ある時期、京都府児相においては、発達障害相談旋風が吹き荒れた。


 これは主にその時期に中心的存在であった人物(心理職)のなせる技だった。


 心理セクションの児相内における影響力は、全国各地においても、多かれ少なかれこう
いう構造を持っていた。


 そのあおりを食ったのが、1970年代からコンスタントにあった「登校拒否・不登校
相談」だった。


 地域の親たちや学校教員は、児相はもう不登校問題は相談にのってもらえないのだろう
と来談をひかえてしまった。


 そしてそれまで経過のあった不登校の親などは、異動で他部門の仕事に就いていた元職
員を頼って、個人的に訪ねるような事態が起きていた。
  


 時代の風と、その時に配置された職員に属する専門性に翻弄されやすい児相、これが戦
後50年以上にわたって繰り返されてきた歴史だ。





◇児童虐待

 こんな中で巡り会ったのが「児童虐待」である。


 これが児相を変えたのは事実である。


 児童虐待防止法が民法や児童福祉法の従来の解釈や運用慣行に比べると、「対策を講じ
なかったことの責任」を強く意識させるものになったことで、仕事は傍目からも明らかに
変わった。


 今や児相に対する世間の期待は、ろくでもない親から子どもを護る正義の代理人である。


 そしてその正義は、人権や差別撤廃をうたうスローガンのように、正義であるが故に論
議の余地なさをあからさまにしている。


 中で働く人は、「あれこれ論じているうちに、もし何かあったらどうする!」という世
間の強迫に対抗できない事態になっているのだろう。


 処遇意見よりも児童福祉法の条文が頻繁に飛び交う児相など、かつて一度もなかった姿
である。


 これまで児相で繰り返されてきた変化に比べて、今回の変化が根が深くたちが悪いと思
う要因がここにある。


 法を掲げて果敢に実行する、実のところこういった仕事の仕方はそれほど習熟度が求め
られるものではない。


 そして関わった親子の未来に関しては、霧の中のまま次のケースに向かわなければなら
ない毎日になっている。


 長年働いてきた人にとって以前と比べると、充実感は少なく疲労感の大きい仕事になっ
てきていることだろう。


 かつては存在した、親からの「ありがとうございました」「おかげさまで」の感謝は消
え去った。


 このような日々では、異動希望のサイクルが短くなるのもやむを得ない。


 そして職員の顔ぶれの変化の早い行政機関が、自己防衝的で内省に乏しくなるのは今更
言うまでもない。気がついたら、三年が限度とか、貧乏くじなどと噂される職場になっていたりするのかもしれない。

 虐待ブームで近づいてきた人たちが、ぼつぼつ離れ始めているのは結構なことである。


 虐待の噂に騒いで、親から隔離するところまでにしか関心の持続しない正義漢が飽きる
のは当たり前で、それをどうこう言っても仕方がない。


 だが現実はやっと、親子分離の後どうするかの議論が切実になってきたところだと思う。


 家族再統合など、まだお題目にすぎない状況だろう。


 長く児相に関わってきた人なら虐待ケースでなくても、「施設措置した子を家庭に戻し
たら元の黙阿弥…」、こんな経験は既にあっただろう。


 そこで、「あの家庭では仕方がない、あんな親ではどうしようもない…」とつぶやいた
記憶のある人も多いはずだ。


 児童虐待問題の展開は同じ図式である。


 だからこれは新たに始まったものなどではない。


 児相の業務パターンの繰り返ししである。 


 だから今、児相に、いや私たちの社会に、何をするのかが問われている。               













☆「なつかしい話」宮本常一 河出書房新社 2007年 ②【再掲載 2012.7】

<出版社の案内>
生誕100年を迎えた民俗学者の対談集。古代の海人族の活躍、中世の語りの場「座」の意 義、柳田没後の民俗学の可能性、いろり端での昔話や民話の魅力など、失われた日本の豊
かさを語る。
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◇意外に知られぬ行事の由来 牧田茂 1916-2002 民俗学者

 地方により門松も様々  民俗行事に底流する禊ぎ


 七夕「たなばた」
  → 万葉集の「棚機女」から 
    カヤの持っていた威力


 収穫を祀る年中行事 
   盆も正月の一つだった  稲作式思考の日本人
  

 融通の利く日本の神様
   - 宗教ではなく民間信仰( = 抜け道がある)
  

 あまり宗教的戒律の強い所では文化は栄えない  




◇雪と囲炉裏の夜話  水沢謙一 1910-1994 昔話研究家(小学校長20年間)

水沢氏 - 越後の昔話  
   山古志で長島ツルさん,川上イマさん


袋小路に残る昔話
  - 昔話を語る人はいい顔をしている


 三河山中も昔話が少ない カマバ


 昔話が残る所 
   航空写真で山に杉がびっしり植わっている所 と 南の島


 グリムは若い女性専門


 ◎昔話が消え去ろうとしているのは,受け手じゃなくて語り手が語らなくなったから


 「市」か「一期」か?  - 「市がホーンとさけた」 

    市が栄えた  一期栄えた  一期栄え中した


 ◎「間引き」の話と「どぶろく」の話が聞かれれば本物


 掛け取りは昔話の敵 
   雪と火がないと昔話は出ん


 必要な自前の精神




◇民話のある生活・民話のない生活  上笙一郎 1933-

水沢謙一 民話採集 戦前-岩倉市郎氏は4000


 田植え歌 
   360が1セット 一通り歌うと夕方 = 時計がわり


 伊勢音頭  
   作業歌 - 酒造り,木下ろし歌


 三河・名倉のバンザイ峠
夕方の意思表示 - 逢魔が時
 
 ◎「電源一本切られるともう一人の人間としては生きていけなくなってしまう」
   = ある種のかたわ


 宮本氏
 「親が子どもをそこまで突き放すことができたら,これはもっと創造力に富んだ人間を
  創り出すことができる…」


 星野哲郎 
  - 海に遊びに行くのに親が見張りだしたらおぼれだした
  
  = 子どもの連帯感




◇自然を語る  河合健二 1913-1996 

植林について  
   みんな調和を取って生きていく


東京から離れる勇気と離れて暮らす計画


生物のサイクル 
   物の節約 活性炭の利用法


あんまり情報通になってはいけない
  宮本の師匠:奈良の高田十郎 ◎「すみが一番よく見える」


 アイデアの開発 
   自分の頭で考えること




◇風景をつくるこころ 柳宗民 1927-2006 園芸研究家

仏花と薬草 
   カキノキ,ミカンのある庭
   
   - 嫁がカキの木 = 死ぬ時カキの木でやく


 生け垣と景観  
   守り木 一本残して用材として


 風景を作る心

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団士郎「木陰の物語」(月刊『少年育成』誌連載)③(最終) /『日本例話大全書』有馬朗人・中西進他 四季社 2001年 ②【再掲載 2015.2】 [読書記録 教育]

今回は、10月17日に続いて、かつての『月刊少年育成』誌の連載記事、
団士郎さんの「木陰の物語」3回目の紹介 最終です。
本来は、漫画と文章で構成されたものですが、文章のみでの紹介となります。



大好きだった雑誌の連載記事でしたが、
ホンブロック社から「家族の練習問題 〜木陰の物語〜」として出版されています。


新刊の出版社の案内には、


「あんなに小さかったうちの子が、いよいよ小学校に上がる。ランドセルを抱え、ワクワ
 クが止まらない子どもに対し、親御さんの頭の中は、考えても仕方のない不安でいっぱ
 いになります。試されているのは、親の覚悟なのかもしれません。
 家族心理臨床家であり、漫画家としても活躍する著者の人気作『家族の練習問題〜木陰
 の物語〜』シリーズの中から、学齢期のお子さんを持つ親御さんに特に人気の高い作品
 や、この時期に繰り返し読んでいただきたい13話と、既刊本未収録の新作7話を集め
 た特別版ができました。新たにコマ割り漫画で読める『木陰の物語』です。
 自分は親としてどうあるべきなのか――。心と向き合い、整理するのに最適な一冊です。
 ご自身用に、あるいはご贈答用に、ぜひご一読ください。」


とあります。


- そんな少年だった自分を今ねぎらってやりたいね…」


そのようなく気持ちになることが、このごろ、わたしにもあります。




もう一つ、再掲載となりますが、 有馬朗人さん、中西進さんなどの編による
「日本例話大全書」②を載せます。
いろいろな人のこころにしみる話が書かれています。

-「涙は人のためにだけ流しなさい」

わたしに強く響いた言葉です。




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☆団士郎「木陰の物語」(月刊『少年育成』誌連載)③(最終)

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◇第三十五話 戦の中で

「僕ねぇ、母親に文字を教えましたよ.もう亡くなりましたけどね…」


 私より十歳も年長の甘井さんが話し始めた


「母は東北の寒村の子沢山の農家に生まれてね。学ぶ機会なんてなかったんじゃないかな ぁ、文盲でした」


「それが嫌でねー、とにかく自分は勉強したいと思ったな-」


 甘井さんは苦学して大学を出て、教員になった


 そしてずっと後、六十歳近くなった母に、文字を数えたのだそうだ


 戦後生まれの私にも、戦後の貧しさや、混沌とした世の中の記憶はある


 しかし戦前、戦中の大変さは知らない


「でも父親はもっと大変だったんだよね」


「疎開ですよ。東京では生活ができなかったから…」


「妹が二人と弟がいて、食うものがないんだもの」


「田舎に帰れば食うだけは何とかなるって、母の故郷にね」


「お客として歓迎してくれるわけじゃない、必死で自力で食ペていくんだけど」


「でも父親は行かないんだよね、嫌だって、元々東京の人だったからね」


「結局、母と弟妹達が疎開することになって」


「僕は長男だったから、母親にお父さんを頼むって言われて…」


「父は酒飲みの甲斐性のない男で、それまでも母に迷惑ばかりかけていた」


「でも母はそんな父を見捨てなかったんだなぁ」


「父親と二人で残った東京は本当に苦しかった」


「ほとんルンペンだった」


「なのに父が居なくなるんだよね。フラフラと…」


「心細かったなぁ… それでもやっとの思いで探し出すと、道ばたで倒れていたりするん
 だよね」


「母が恋しかったなぁ。羨ましかった、妹や弟たちが」


『そんな思いをしても、お父さんと居たのはなぜなんですか?』


「何度も思いましたよ、母の所に行こうって。だってまだ小学生なんだもん。よく生きて
 たよなぁ」


「ずっと後になっても考えましたよ、あの時、母のところに戻っていたらって…」


「でもね、どう考えても母や妹達の疎開先に僕はは居場所をみつけられないんだ…」


「想像の中なのに、早く父親の所に帰ってやらなくちゃ。ここに居るわけにはいかないっ
 て思うんだよね」


「父親のことを分かっていて、自分だけ幸せになることは出来なかった…」と甘井さんは
 いった


 そんな混沌の中を生き延びた父親も、終戦後すぐ、病気で亡くなった


 母や弟妹と再会した甘井さんは、そこから自分の人生を切り開いていった


「こんな父さえ居なければ…、あの頃の自分はそう思っていたとずっと思ってきた」


「でも今、話してみてそうじゃなかった事に気づいたね。僕は母だけじゃなく父のことも
 好きだったんだ。だから両親のために自分の出来ることをしなければ…そう思って生き
 ていたんだね。そんな少年だった自分を今ねぎらってやりたいね…」


 そう語る甘井さんを、私は黙って見ていた。













☆『日本例話大全書』有馬朗人・中西進他 四季社 2001年 ②【再掲載 2015.2】

[出版社の案内]
朝礼・祝辞・講話・挨拶・激励・人生相談にも活用できる「生き方の指針」。先人の軌跡
と人柄をより深く知るための人物関連書籍データ、テーマ別索引、人名索引付き。
井深八重さん、本書を読むまで存じませんでしたが、その強さと信念に驚きました。
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<生老病死>

□泣いて敵将を討ち取る 熊谷直実

  熊谷直実(1141~1208)
    鎌倉初期武将


 一の谷の戦い(1184)
若武者と一騎打ち 薄化粧した平敦盛16歳

涙ながらに討ち取る

→ 直実のちに出家して法然の弟子となる

 

□歴史を変えた命乞い 池禅尼

 平治の乱(1159)で源頼朝(1147~1199)捕らえられる

  → 平頼盛の家来である弥兵衛宗清に預けられた


弥兵衛宗清が哀れに思い敦盛の母池禅尼に命乞い
「亡くなった自分の実子である家盛に似ている」
- しかし清盛は聞き入れず


 池禅尼何回も嘆願
   → 伊豆蛭ケ小島に島流し(これがなければ平家滅亡は…=ハマコウ註)

 

□子を亡くした父の祈り 山上憶良

山上憶良(660~733) 

   古日という幼子を亡くした

子を失って父にできるのは結局祈ること以外になかった

 

□覚悟のさらし首 近藤勇

 近藤勇(1834~1868)京都守護職・松平容保の直属武士集団「新撰組」局長 


 鳥羽伏見敗戦後 
   甲陽鎮撫隊 
   - 甲州・流山 
   - 官軍に降伏


 明治元年(1868)4月25日 板橋で斬首 35歳
さらし首を覚悟して髭を剃った

 

□迷惑を掛けないように 結解勘兵衛

 結解勘兵衛 - 浪人 
   覚悟の焼死 蒲生氏郷の元家臣


 明暦3(1657)年正月 「振り袖火事」「丸山火事」
  天徳寺の雑用
    - 火事
    - 寺宝を守り本堂で座禅のまま焼死



□いのちを奪うことの罪深さ 小林一茶

 小林一茶(1763~1827)

  「おらが春」に蛇の祟りの話

 

□冷静に死を見つめた生前葬 河竹黙阿弥

 河竹黙阿弥(1816~1893) 
   明治22年12月24日「生き弔い」



□死亡広告を頼んで息絶える 斎藤緑雨(1867~1904)



□サソリの後悔 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

 

□病気も縁の内 西有穆山

西有穆山 (にしありぼくざん 1821~1910)
   島田・伝心寺  赤痢にかかるも読書

 

□涙は人のために流すだけ 井深八重

 井深八重(1897~1989)
  1919年夏ハンセン病と診断
  
   同志社女子専門学校卒 

  - 長崎県高等女学校に勤めたあと

 神山復生病院に(御殿場) らい収容施設



 一年後 誤診が判明
レゼー神父(院長)は退院を勧める

しかし、彼女は看護婦資格を取り戻ってくる



 60年あまり過ごす
   「涙は人のためにだけ流しなさい」


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野口芳宏さんはこんなことを ② /「生きるということ」なかにし礼 毎日新聞出版 2015年 ②【再掲載 2016.8】 [読書記録 教育]

今回は10月18日に続いて、わたしの要約ノートより 
「野口芳宏さんはこんなことを」の紹介2回目です。


実践者として知られる野口芳宏さんの主張がよく分かります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「頭の中に『なぜか』『本当か』『正しいか』(をおき)分析的・批判的に聞かせる。」


・「○△×を付けさせながら聞かせる。」


・「手を挙げない子に目を注ぐ。」


・「怖い顔で『やめなさい』『やかましい』『勝手にしゃべってはいけない』と言う。」
- このごろあまり聞かなくなりました。うるさいまま…


上の4つだけでなくすべて強く印象に残ります。



もう一つ、再掲載となりますが、なかにし礼さんの
「生きるということ」②を載せます。
昨年亡くなられるまで、平和の大切さについて語り続ける氏の姿を思い出します。






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☆野口芳宏さんはこんなことを ②

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◇聞き方の技術を高める鍛え方

 1 分析的・批判的に聞かせる。 
  
     頭の中に「なぜか」「本当か」「正しいか」


2 なぜかに強くする。  

     なぜかを自分に問うてみる。


3 聞きながら指を折らせる。


4 「要するに…」とまとめながら聞かせる。


5 ○△×を付けさせながら聞かせる。

     今の読み方は○×△のどれだ。


6 手を挙げない子に目を注ぐ。


7 陰の部分に注目する。

  ・話し手の方を見ているか

    ・集中して聞いているか

    ・メモをしているか

 ・いたずらしている子はいないか 

    ・内容は十分理解されているか


8 ノートを取りながら聞かせる。


9 勝手にしゃべらせない。

  厳禁 : 「先取り話」 「横取り話」 「座りしゃべり」 「勝手しゃべり」

怖い顔で「やめなさい」「やかましい」「勝手にしゃべってはいけない」と言う。




◇音読技術を高める鍛え方

 1 読み方の手本を示す

   ① 姿勢良く胸を張る 

    ② 背筋を伸ばし十分息を吸い込む

    ③ 大きく口を開いて

    ④ 常より大きい声で 

    ⑤ 明瞭にゆっくり

    ⑥ 間の取り方を工夫する

    ⑦ 会話部分は表情を 

    ⑧ 会話部分はやや大きく


2 手本(教師)は短く切って示す。


3 「追い読み」は正しく微読させる。

特定部分を選んでできるまでやらせる


4 段落ごとに輪番で読ませる。

  二人立たせる(次の番の子も立つ)


5 読めない子は教卓のまわりに集める。(一斉読みの時)


6 伸びの成果は公表して大いにほめる。


7 低学年のうちにマスターさせる。

     1・2年のうちに




◇読解力を高める鍛え方

 1 時間数を機械的に3割減らす。


2 難しい問いを出す。(良く読めば答えられるものを)


3 自分の「解」をまずノートさせる。

・ノート時間は短く 1・2分で

・小刻みにノートのチャンスをさせる

・単一のことがらを問う

・作業を単純化させる

  「一言で書け」「ズバリと書け」「賛否を○×で書け」


4 書いてあることをもとにして書いてないことまで考えさせる。


5 答えを限定し正誤を明らかにさせる。


6 よりパーフェクトな指摘をさせる。

  例:「人柄が分かるところが5つあります。その5つに傍線を引きなさい。」


7 微妙な差異を問題にする。


8 鑑賞指導でも「なぜか」と問う。


9 状況の中で読み取らせる。




◇文字力を高める鍛え方

 1 テストの氏名は漢字で書かせる


2 読み書き分離の指導方針をとる 

     まず読む力を


3 板書(教師)はなるべく漢字を使う


4 新出漢字は子供に指導させる


5 漢字テストの採点も子供に任せる


6 問題を教えてテストをする









☆「生きるということ」なかにし礼 毎日新聞出版 2015年 ②【再掲載 2016.8】

<出版社の案内>
ガンが再発したことを公表し現在闘病中の著者が、生きるということの根源を見つめる最
新エッセー集。2013年に陽子線治療でガンを克服したのち、著者は『サンデー毎日』を
舞台として社会的発言や平和に向けた提言を続け、大きな注目を集めてきた。いま再び自
らの命の危機と向き合うなかで、平和から遠ざかりつつある日本社会でいかに生きるべき
か、また、常識に縛られずに異端として生きる醍醐味とは何かを語り尽くす。
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◇若者たちよ 聞けわだつみの声

□木村久夫氏の遺書の改竄問題
 
  ← 恩師の塩尻公明氏(1901-1969)   


□塩尻による都合の良い改竄

 昭和21年5月23日シンガポールチャンギー刑務所に於いて戦犯刑死 
 
 京大経済学部学生 


□木村氏の遺言

「わたしは生きるべく身の潔白を証明すべくあらゆる手段を尽くした。わたしの上級者た
 る将校たちより法廷に於いて真実の陳述を為すことを厳禁せられ、それがため命令者た
 る上級将校が懲役、被命令者たるわたしが死刑の判決を下された。これは明らかに不合
 理である。わたしにとってはわたしの生きることがかかる将校たちの生きることよりも
 日本にとって数倍有益なることは明白と思われる」


「しかし国民はこれれらの軍人を非難する前にかかる軍人の存在を許し、また、培ってき
 たことを知らねばならない。結局の責任は日本国民全体の知能程度の浅かったことにあ
 るのである」


「降伏後の日本は随分と変わったことだろう。(中略)その中にわたしの時間と場所が見出
 されないのはまことに残念だ」


「遺骨は届かない。爪と遺髪をもってそれに代える」

 
□若者たちに告ぐ

◎ 戦争は、それを経験しない人たちにとっては、時に美しく見えるものである。

  しかし、戦争ほど愚劣で醜悪なものはない。それを知るためにも『きけわだつみのこ
 え』を読んでいただきたい。反知性のどこが悪い、と開き直っている場合ではない。 


※ハマコウのメモ
 ・長州閥

 ・井上ひさし「深いことをやさしく…」の反対

 ・政治家も貧乏になり、経済人も貧乏になるなら、国民は文句を言っても非難はしない


□ヒロシマ・ナガサキの痛みを我がものとするために

「リメンバー」佐藤しのぶ歌

 
□野坂昭如さんへの手紙

 44年前「沖縄ノート」大江健三郎


「この国家で、民主主義的なるものの根本的逆転が、思いがけない方向からやすやすと達
 成される可能性は大きいだろう」
 
 →  予言通り
    
    「火垂るの墓」は…

 
□レマルクとバルビュスの反戦思想
 

□永久戦争を目指す影の超権力  

 韓国映画「裏切りの陰謀」2011年

 ベイルビー・ポーティーズ 1731-1809
 「人を一人殺せば殺人だが、百万人殺せば英雄である。数が殺人を神聖化する」


ドストエフスキー 
  「罪と罰」1866 主人公 ラスコーリユニフユ
  
         |

政府の上にもう一つの政府?

 
□林芙美子の戦争協力を今考える
   
 井上ひさし「太鼓たたいて笛ふいて」 

 
□平淑恵「化粧」と現代日本の狂態

 井上ひさしの芝居
 

□究極の平和主義者バーンスタイン
   
 レナード・バーンスタイン 1918-19901 
   バーンスタイン指揮によるベルリンの壁崩壊記念コンサート1989.12.25


◎ 素晴らしいメッセージ 『ジョンズ・ホプキンス大学での卒業式講演』1980

「あなた方の前の世代はかなり受動的な世代でした。すべての歴史を通して初めて、核の
 世界に生まれてきた世代であり、いわばヒロシマ世代であります。しかし、あなたがた
 の世代は違います。あなたがたには前途 -お金で買えない資産- があるのですから。
 あなたがたはヒロシマ以来初めて、過去を振り返って ノー = わたしたちのために
 ならない = と言える世代なのです。戦争はもはや時代遅れになっています。なのに、
 わたしたちはこのように自滅に向かって行動しているのでしょうか。現実を見れば心は
 怯みます。心は怯みますが、奇想天外な夢を見ましょう。奇跡は達成できるという希望
 を。希望、それこそあなたがたなのです。」     
          
 
□世界語に乾杯 マルケス「百年の孤独」が夢見たこと
   
 世界語
   ホメロス ダンテ ダ・ヴィンチ セルバンテス ミケランジェロ
  
   シェイクスピア ゲーテ ベートーヴェン ドストエフスキー ゴッホ    


□ガブリエル・ガルシア=マルケス(1928-2014 コロンビア)
 
 『百年の孤独』

 「すべての人がゆりかごから墓場まで無事に生き延び、自分の好きなことができるよう
  に願っています」   

 
□梅原猛 「人類哲学序説」と世界思想の可能性

 メトロポリタン歌劇場 オペラ『ファウスト』


新しい演出 マッカナフ
ブロノフスキー博士 ポーランド生 実在

1945年広島・長崎を訪ね、責任を感じ人類学に転向
ジェイコブ・ブロノフスキー(1908-1974)


 ブロノフスキー『人間の進歩』
 
      ↑↓

 梅原猛『人類哲学序説』岩波新書     

原子力という危機から脱出するための人類哲学

ヨーロッパ× 日本○「山川草木悉皆成仏」

           ∥

   ファウスト「美しき天然の思想」   

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大村はまさんはこんなことを ⑯-『灯し続けることば』小学館 2004年 (3) /「奇蹟は自分で起こす」鈴木秀子 海竜社 2007年 ③【再掲載 2013.11】 [読書記録 教育]

今回は、10月11日に続いて、大村はまさんの
「大村はまさんはこんなことを」の紹介16回目です。
「灯し続けることば」の要約の3回目です。


出版社の案内には、


「『国語教育の神様』とまで言われた国語教師・大村はま、98歳になる今日までの著作・
 執筆から選びだした珠玉のことば52本と、その周辺。自らを律しつつ、人を育てるこ
 とに人生を賭けてきた大村はまの神髄がここに凝縮された。『熱心と愛情、それだけや
 れることは、教育の世界にはないんです』『したことの悪さより、しかられた傷のほう
 が大きいということはないでしょうか』『熱心結構、いい人あたり前です』『スタート
 ラインが一緒でも、ゴールには同時に入りません』『しかられ上手であることが必要で
 す』etc.子どもにかかわるすべての大人、仕事に携わるすべての職業人に、折に触れて
 ページを開いて読んでほしい。」


とあります。



厳しい言葉に感じるかもしれませんが、わたしには納得できる言葉でした。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「教師としての子どもへの愛情は、子どもが私の手から離れたときに、人間として一
  人で生きていく力を身につけさせることだと思います。」

「生き抜くときの力になっていない単なる愛は、センチメンタルなものだと思います。」


・「教師は渡し守のようなものだから、向こう岸へ渡した子どもたちにはさっさと歩いて
  いってほしいのです。」


・「これとこれをしなくてはならないのに、子どもが『やりたい』と言わないからやらな
 いというのでは、教育にはならないのではないでしょうか。
  子どもがそのとき、興味を持つべきことに興味を持つように連れて行く、指導する、
  それが教師だと思います。」


・「素人がやりますと、『人にすすめられた』『押しっけられた』という感じを与えてし
  まいがちですが、本当の教師なら、ぐんと引っ張っても子どもはそんな気がしないで、
 自分から発したもののように感じるのです。」





もう一つ、再掲載となりますが、鈴木秀子さんの
「奇蹟は自分で起こす」③を載せます。
鈴木秀子さんの本を読むと、心が安まるように感じます。




<浜松のオリーブ園>

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ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
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☆大村はまさんはこんなことを ⑯-『灯し続けることば』 小学館 2004年 (3)


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◇そのほかのことは、うれしかった思い出にすぎません

 子どもと遊ぶとか頭をなでるとか、そういうことも子どもへの愛情の一つの表現かもし
れませんが、それだけで愛情を表しきれるものとはお思いにならないでしょう。


 教師としての子どもへの愛情は、子どもが私の手から離れたときに、人間として一人で
生きていく力を身につけさせることだと思います。


 それができなかったら、子どもを愛したとは言えないのではないでしょうか。


 国語教師としての私の立場から言えば、そのときに十分なことばの力が身についている
ということです。


 日常の話したり開いたり、読んだり書いたりするのが十分で、何の抵抗もなくそれらの
力を活用していけるようになっていたら、それが私が子どもに捧げた最大の愛情だと思い
ます。


 後になってみれば、一緒に遊んでもらった、頭をなでてもらったなど、そのほかのこと
は単にうれしかった思い出にすぎません。


 生き抜くときの力になっていない単なる愛は、センチメンタルなものだと思います。






◇教師は、渡し守のようなものでしょう

 卒業生がいつまでも遊びに来て、先生先生と慕ってくれるのがうれしいという方があり
ます。


 もちろん、そうでしょう。
 

 でも私は、子どもが卒業していったら、私のことは全部忘れて、新しい学校、新しい友
達に慣れて、新しい自分の世界を開いていってほしいと思います。


 教師は渡し守のようなものだから、向こう岸へ渡した子どもたちにはさっさと歩いてい
ってほしいのです。

 そして私はまた元の岸へもどって、次のお客さんを乗せてこぎ出すのです。

「どうぞ新しい世界で、新しい友人と、新しい先生について、自分の道を開拓していって」

と思いつつ、子どもを見送っています。







◇興味を持つべきところに、子どもを連れて行くのが教師です

 子ども中心の授業、子どもの興味・関心に沿った授業が、たいへんよいものとされてい
るようです。


 でも、子どもというのは大変未熟な人たちで、自分が何に興味を持っているのか、よく
わからないことがしばしばです。


 あるいは、ちょっとそれたほうに興味を持っていることもあります。


 そんな人に「あなたの興味を持っていることは?」ときいて、そこから自然発生的に授
業をしようとしたら、大変レベルの低い、あるいは狭いものになっていきます。


 これとこれをしなくてはならないのに、子どもが「やりたい」と言わないからやらない
というのでは、教育にはならないのではないでしょうか。


 子どもがそのとき、興味を持つべきことに興味を持つように連れて行く、指導する、そ
れが教師だと思います。


 子どもの興味を大事にするけれど、ぜひ関心・興味を持ってくれなければならないこと
に、きっちりと、向けて行かなくてはならないのです。


 ただ子どもの後をついていくのではないのです。


 かといって、先生の押しっけではありません。


 素人がやりますと、「人にすすめられた」「押しっけられた」という感じを与えてしま
いがちですが、本当の教師なら、ぐんと引っ張っても子どもはそんな気がしないで、自分
から発したもののように感じるのです。


 そこが腕前です。


 もちろん、それには時間をかけて、いろいろと工夫をします。


 ですから子どもは、それが自分の中からわいたものというような気持ちになって、学習
を自分のものにする意識になるのです。










☆「奇蹟は自分で起こす」鈴木秀子 海竜社 2007年 ③【再掲載 2013.11】

<出版社の案内>
たった1ミリでいいのです。心と体を広げてみて下さい。あなたと、あなたのまわりの人
が必ず幸せになります。25のミラクルステップ。
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◇ミラクルステップ8  傷や痛みは生きる原動力
 
「苦しみを知る人は,自分が知らないうちに,自分を通して神のもてなしの優しさを伝え
 る道具になることができます。その人たちは,傷ついている人を癒し,豊かな生活へ導
 いていく神の道具なのです。」
                       

□世の中はすべて循環している 

  時間は皆に平等                 



□障害も、苦しむこともマイナスではない
 
 ヘンリ・ナウェン(哲学者)

     | 
  深い心の絆で共同体の働きをもとなしという自分の人生が充実するのは,このために
 自分は生きているのだという自分を掛けるものがあったとき
         

 
□苦しみを隠す必要はない                            
    
  人間の使われる能力は0.3%。
  99.7%は秘められている。                





◇ミラクルステップ9 私は弱い,でも,ダメじゃない
 
「愛というのはすぐ目の前にいる人が人間としてより良いものを発揮できるように刺激を
 与え続けること,その人がより良くなるために貢献することを言います。」  

 
□ローマ法王の三つのメッセージ  ヨハネ・パウロ二世

 ① 命というものは聖なるものであると言うこと


 ② だからこそ,その聖なる一人一人を大切にすると言うこと


 ③ 一人一人を大切にすれば,人間同士の間に生まれる人間関係は穏やかで平和なもの
  になる

    
 ◎回心 … 弱くていいんだよ,神の許しの中で心を回していく


 
□私たちは天使ではないのだから

  悪に近い言葉
   「だから自分なんてダメなんです」

「だから自分なんて生きている価値もありません」

        ∥

  ◎ 自分に刃を向けて自分を傷つけている

  → その償いは?
1 他人に小さな親切をしていくこと

     2 1ミリでよい,誰かのために祈る,すれ違った人の良いところを見いだす
 


□身近な人ほど愛は難しいと言われます

  家族に対しては,つい甘えて,悪い所ばかりをオーバーに見て,良い所は認めないと
 いうような傾向があります


 
□人間の深い所にはすばらしいものがある

  もう裸一貫で何もない,もう恐いものはないという土壇場にならないと,多くの場合,
 人間は自分の価値観を変えることはできない
 
  ◎ 日常の小さい所から1㎜1㎜本当に小さい所から…

◎ 祈ること = エネルギーをためること





◇ミラクルステップ10 自分を癒すことは人のため
 
「『私は明るく生きたいのだ。明るく生きられる。もっともっと明るく生きられる。』と
  心の中で言ってみます。心という物は単純なものです。自分が方向を決めれば、その
  通りに心は従います。」


□天使がスミレの鉢を持ってくる
   
 「わたしは機嫌良く生きられる。もう機嫌良くなってきた。もっと機嫌良くなりたい」
 と呪文を唱える
  

 
□ミルトン・エリクソン博士(心理学者)  
    
  訪ねてきたお金持ちのおばあさんに
  
   → その人が必要としていることを満たす
 
    

□クリスマスプレゼントを町中の人に(分からないように)
     
「あなたが庭に種をまくと,その種は花になってあなたのところに返ってきます」   


 
□子どもに 
   
 「どうなりたいの。では,こうしてごらん。」と小さな提案を

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「子どもを変えた親の一言作文25選」明治図書出版 1998年 ⑨ /「心の危機を救え」梅原猛 光文社 1995年 ①(前半)【再掲載 2015.7】 [読書記録 教育]

今回は、10月10日に続いて、明治図書出版の
「子どもを変えた親の一言作文25選」の紹介 9回目です。


編集は野口芳宏さん、水野茂一さん、向山洋一さん。
サブタイトルに「教室で読み聞かせ 子どもの作文珠玉集」とあります。


子どもの「感覚」を教えてくれます。




もう一つ、再掲載となりますが、梅原猛さんの
「心の危機を救え」①を載せます。
心の危機が話題となって早四半世紀なのですね。





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☆「子どもを変えた親の一言作文25選」明治図書出版 1998年 ⑨

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20.心の耳      HT(2年)
 
「シユガー、おさんぽにいくよ。」


 そう言って話しかけると、おへんじがかえってきます。


 みじかいしっぽを、せい一ぱいふって、顔をしわくちゃにしてわらいます。


 シュガーというのは、うちのあばれんぼうの犬のことです。


 私はどうぶつが大すきなので、犬の言っていることがぜんぶわかります。


 もちろん、ねこの言っていることだって、鳥の言っていることだってわかるつもりです。


 でも、はじめから、犬やねこの言ばがわかるようになったわけではありません。


 前に、お母さんが先生をしていた ようご学校へ行った時のことです。


 そこは、耳の聞こえない子や、お話ができない子が行く学校です。


 それなのにお母さんは、

「おはようって言ってるよ。」

とか、

「一しょにあそぼう だって。」

と言って、お兄さんたちのお話がわかるのです。


 どうしてかなと思って、聞いてみると、

「心の耳で聞いてごらん。チィには犬やねこの言ばもわかるんだから、わかるはずだよ。」

といわれました。


 その後、耳の聞こえないつとむくんという お兄さんに会った時、お母さんの言ったこ
とを思いだして、心の耳をかたむけてみました。


 そうしたら、つとむくんの言っていることが大たいわかりました。


 私はうれしくなりました。そのことがあってから手話にきょうみをもって、本でべん強
しています。


 そんなことがあってから、どうぶつの言っていることも心の耳で聞いたらわかるときづ
きました。


 ありの行れつをじつと見ていると仲間同しがしょっ角としょっ角を合わせて

「あっちに、あまくておいしそうなキャンディーがおちてるよ。」

「ほんと。あとでいってみるよ。」

という会話が聞こえてきます。

 にわのうめの木にとまっているむく鳥は、

「きょうは、お日さまがポカポカしてねむくなっちゃうな。」

とひとりごとを言っています。


 どんな生きものでも、心の耳で聞けば話していることがわかります。


 心の耳をつかって、もっとたく山の友だちを作りたいな。






21.小さなことのできる人      KG(3年)

 9才になった夕方、お母さんに

「どんな人間になってほしい。」

と聞いてみたら

「お便所のトイレットペーパーが無くなっていたら新しいのと取り変えるとか、お風呂場
 の洗面器とかイス、石けんをすみに片付けて出て来るとか、見過ごしてしまいそうな小
 さなことを人に言われなくても自然にできる人間になってほしい。」

と言ったので、

(何だ、そんな簡単な事か。)と思ってみたものの時間がたつにつれて、何でもない様な
ことだけど大変難しいことに気が付いて考え込んでしまいました。


 お母さんが望んでいる人間になれたら地球制はしたのと同じぐらいの気持ちになるだろ
うなあと思った。


 僕は、そんな人間になりたいなと思った。






22.思いやりとやさしさ          KG(3年)

 自分でも、あきれる程に兄弟げんかをしています。


 その時、お父さんは、静かな口調で、

「自分にやさしく、相手に厳しくの考え方だから、いつまでたっても、けんかが続くんだ
 ね。自分に厳しく、相手にやさしくの気持ちさえあれば、けんかもおこらないのにね。」

と言います。


 また、お母さんと激しく口論している時も、お父さんは、

「相手に村しての不満を十、思っている事を全部言ってしまうのは簡単だけど、学人にも
 欠点があるのだから、十の内六ぐらいで、とどめる思いやりがないと人間として失格だ
 し、十、全部言ってしまったら、その人との関係は、終わりになってしまうよ。」

と言います。


 お父さんの言葉は、いつも相手に対しての思いやりとやさしさがこめられているので、
僕自身の我がままに反省してしまうのです。そして、我がままいっぱいの僕の言葉に、お
母さんは、

「もう、知らない」

と言う時があるけれど、少し時間がたつと、何事もなかったかの様に、笑顔で会話が始ま
り、ミルク紅茶などを入れてくれたりして、僕の我がままを許してくれ、忘れてくれる事
に対して、心から感謝するのです。


 戦争と平和…。


 どちらが良くて悪いかはあまり世の中の事を知らない僕でも分かります。


 でも何が戦争で、何が平和かと聞かれると、胸を張って答える事が出来ません。


 とても恥ずかしい事です。


 でも僕は両親から、自分に厳しく相手にやさしく。十を六でとどめる思いやりと相手の
欠点を不満を許してあげる、忘れてあげる事を教えてもらった事で、人と人との関係、国
と国との関係でも、ほのぼのした親子関係になる事ができたなら、平和で戦争などおこる
事がないし、地球の青さは、いま以上に美しく輝くと思います。


 そして僕は、お父さん、お母さんからの一つ一つの言葉を、教えを忘れずに、また、嬉
しいときは一緒になって喜び、悲しい時は一緒になって涙して、当たり前の事だけど、そ
れが、ごく自然に表現できる青年に成長し、心から、お父さん、お母さんに、

「僕をここまで育ててくれてありがとう。」

と言える僕に、なっていきたいと思いました。


 平和も、また、思いやりとやさしさのかたまりでできているものだと僕は、信じていま
す。











☆「心の危機を救え」梅原猛 光文社 1995年  ①(前半)【再掲載 2015.7】
 
<出版社の案内>

日本の教育現場はいま、危機に瀕している。多くの人びとにショックを与えたオウム真理
教の事件は、その象徴的なあらわれであろう。この危機を見過ごすことは哲学者としての
怠慢であると考える著者は、今日の行きすぎた自由、道徳的頽廃、価値基準の崩壊を憂え、
現代日本のあり方について語る。日本独自の文化を生み出すための心の教育論。
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◇地蔵  

 仏教 - 地獄に堕ちた人間を救うのは地蔵のみ



◇道徳に対する懐疑

 道徳的価値基準を与えたイデオロギー2回の崩壊

① 戦前   忠君愛国イデオロギー

② 戦後   マルクス主義的イデオロギー



◎ 道徳懐疑主義

  ◎父親は教育を母親に任せた
   - 大部分の母親は我が子の幸福のみを考えた 



◇悪霊 ドストエフスキー

 ネチャーエフ事件をテーマ


 ルサンチマン(隠された怨恨)-罪の意識


 無神論者
  ① 家庭の崩壊

② 自由思想
 


◇オウム真理教

麻原
  ルサンチマン - 自分を捨てた父親に対する恨み



※ 盲学校の生徒支配により憂さ晴らし


権力意識
   東大法学部 × 宗教的世界の王者に

  ↓

  ・出家の概念を変える      財産強奪

 ・キリスト教の終末論を麻原流に変える



※神は財産強奪と殺人肯定  
        → 秩序破壊の神に

 ◎ 宗教的人格と権力意志・征服の意志
 


◇戦後教育がサリン事件を

戦後日本教育 - 日本を科学技術の発展した豊かな経済国家に

   |

◎ 道徳心の教育の欠如
 



◇近代日本の教育

近代日本の成功 
   科学技術文明 + 近代化条件デモクラシー

  ↓

① 同質化された一億二千万人
   
   二つの日本人  旧モンゴロイド(縄文系)  

新モンゴロイド(弥生人)


 ② 道徳的倫理性の高さ 
 
     治安の良さ - 村の宗教的伝統(厳しさ)


 ③ 平均的知的水準の高さ 
 
     文化の移入


 ④ 平等思想 

戦後日本社会も下克上 
       - 仏教の平等主義 聖徳太子以後 氏姓制の崩壊

   ↓

◎ 相続税の高さ
 


◇戦前の教育 

  小学校   修身教育
 
  中学校   英語 数学 (近代西欧文明移入し国を強くする)
 
  大学    法学部と工学部 

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