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「子どもを変えた親の一言作文25選」明治図書出版 1998年 ⑦ /「三日でわかる古典文学」 大橋敦夫・西山秀人 ダイヤモンド社 2000年 ① 【再掲載 2015.3】 [読書記録 教育]

今回は、9月20日に続いて、明治図書出版の
「子どもを変えた親の一言作文25選」の紹介 7回目です。


編集は野口芳宏さん、水野茂一さん、向山洋一さん。
サブタイトルに「教室で読み聞かせ:子どもの作文珠玉集」とあります。




もう一つ、再掲載となりますが、大橋敦夫さん、西山秀人さんの
「三日でわかる古典文学」①を載せます。
古典文学が少し近づいてくるように感じました。




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☆「子どもを変えた親の一言作文25選」明治図書出版 1998年 ⑦

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16.ぼくのこころ          HN(1年)

 学校で「えらいね。」って先生にほめられた。うんどうじょうの石ひろいをやったから。


 なんとなく、(ころんだらあぶない。)とおもってやったことなのに、ほめてもらえた
から、とってもうれしかった。

 ねえ、しつてる? こころって。


 自分の気もちで自由自在にうごくんだ。ぼくがたのしいときは、うきうきしてうれしい。
いやなことやおこられたときは、じめじめしてかなしくなる。ぼくのこころは、(ほんと
うにわがままだなあ。)


 ともだちは、どうだろう。(ほくと同じかなあ。)そっとのぞいて見たくなる。でも自
分にしかわからないんだ。だからとてもたいせつなことだとおもう。


 おかあさんが言うんだ。「こころのひろい人になれって。」人の気もちがわかってあげ
られる大人になれってことらしいけど(むずかしいなあ。)どうしたらそんなふうになれ
るんだろう。おかあさんにきいたらこう言った。

「どんな小さなことでもいい。一日一つなにかいいことをしてみたら。だれにも一気づか
 れなくてもいいじゃない。自分の気もちがホカホカしてくるよ。」

って。


 一日一ぜん。よしがんばるぞ〃




17.ぼくはお母さんの子          OT(2年)

 ぼくの足のうらには、あざがあります。


 左足の太もものうらで、半ズボンをはくと、ちょうど見えるところです。今まで、だれ
も、あざのことを言う友だちはいなかったので、すっかりわすれていたのに、二年生にな
って「足にきたないものつけている」と言われて、気になりはじめました。


 何度も言われると、

「ぼくは、きたなくないよ」

と、言いかえそうと思いました。


でも声にならなくて、くやしくて泣きそうになりました。家に帰って、

「お母さんのバカ。何で、ぼくの足にへんなものつけて生んだんだ」

と、言うと、お母さんは、あっけらかんと

「あっ、足のあざのこと。あれはお母さんの子どものしるしなんよ」

と、言ったので、ぼくは、ずっこけました。そして、お母さんは、あざのことを話してく
れました。


 弟二人にも、同じようなあざがあること。


 とおるは、ぼくと反たいの右足だけど、はだの色が黒いから、あまり目だたない。

 いたるは、色が白いから、みんなにわからないように、おなかに、うすちゃいろのあざ
になってること。


 いろいろ話しながら、弟たちの足や、おなかを見ると、だんだん心がおちついてきまし
た。


 話をしていて、いちばんうれしかったのは、お母さんにも赤ちゃんのおしりみたいな青
あざがあることでした。


 一ばんわらえたのは、ぼくのあざを見つけた時のお母さんのようすです。


 生まれてすぐには気づかなかったぼくのあざを見つけた時、お母さんは

「どうしよう。紙オムツのテープがくつついてとれなくなって、あとになっちゃった。」

と思ったそうです。


 おちついて考えると、そんなことありえないのに、あわてもののお母さんです。弟たち
がうまれて、二人ともあざがあった時、今どは、何かびょう気かもしれないとかなしくな
ったそうです。


 ぼくだけでなく、お母さんもなやんでくれていたなんて、うれしくなりました。

「地しんがあったって、はなればなれになっても、このしるしがあれば、お母さん、哲た
 ちをすぐみつけてあげるからね。」

と、とくいそうに言うお母さんを見ていると友だちに言われてくやしかった気持ちは、ど
こかにとんでいきました。


 今ど、何か言われたら、

「くやしかったら、あざをつけてみろ。」

と、言ってやろうと思っていましたが、

「これは、ぼくのうちの子どもというしるしなんだ。いいだろう。」

と、自まんしたくなりました。








☆「三日でわかる古典文学」 大橋敦夫・西山秀人 ダイヤモンド社 2000年 ①【再掲載 2015.3】

[出版社の案内]
古事記、源氏物語、枕草子など30以上の古典文学作品の常識と基礎を図解で解説。教科
書ではわからない面白さ!

無数の作品群を誇る日本の文学史の中から、近・現代の文学作品とのつながりを考慮して
作品を選別。通史的展望と新たな視座を持ち、古典文学の基本と常識を解説する次世代型
の入門書。
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<上代>
 
◇古事記

□天地創造 
  
  ~ 天皇誕生 最古の文学作品



□日本の産声は兄妹神の「交わり」から
伊邪那岐・伊邪那美兄妹神が様々な神を生んだ

日本列島の島々・大八島・風・海・木・山・野・火



最後に生まれた三貴公子のうち天照が
天照大神「高天原(天上世界)の統治を命じられた」

↓ = 天を統治する主宰神

   ※天照により「地上世界の統治者」と孫神を宣言

  その子孫が神武天皇として大和朝廷へ

「天神は神の子孫」説


 
□反逆・征伐物語と同時に語られる恋愛・結婚話

  上巻(神話の世界)
   
  中巻(神武~15代応神)
   
  下巻(16代仁徳~33代推古)


 
□神々の描写は美しい言葉で表現


 
□「誘う男」と「誘う女」の結婚

  イザナキ - 「イザ」 = 「誘う」 「ナ」 = 「の」 「キ」 = 「男」

  イザナミ - 「イザ」 = 「誘う」 「ナ」 = 「の」 「ミ」 = 「女」


◎ イザナキ = 「誘う男」   ◎イザナミ = 「誘う女」


 
□和歌の始まりは結婚賛歌

  須佐之男と櫛名田比売の結婚話

↓ ヤマタノオロチを退治したスサノオがめでたく結婚

◎初めて歌謡 = 三十一文字(和歌)のはじめ


 
□夫のために入水する崇高な夫婦愛

  倭建命  弟橘比売(オトタチバナヒメ)の入水

能煩野(鈴鹿郡)で亡くなる → 白千鳥伝説


 
□正妻の嫉妬が社会の制度を変えた

  スサノオの子孫・大国主の正妻の嫉妬 

仁徳天皇の正妻・大后石之日売
まっすぐな思いであり他の女性に心寄せる夫に嫉妬


 
□天才語り部とベテラン編集者の二人三脚

  スピード編纂ができたのは種本があったから

天武が発起人672年壬申の乱を制す
-「帝紀」と「本辞(旧辞)」稗田阿礼に詠み習わせる

崩御でストップ



元明天皇 711年 太安万侶に本をまとめさせた

たった四か月で


 
□中国文化の流入が書物を誕生させた

  中国の文化書物を知るほど日本独自の歴史・文化をまとめていこうという気持ちが高
 まった



天皇の権威を絶対的なものにし,世の中を安定させるため

完成 和銅5(712)年平城遷都の二年後


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「天災から日本史を読みなおす」磯田道史 中公新書 2014年 ③(最終) /「小学校発一人ひとりが輝くほめ言葉のシャワー2」菊池省三 日本標準 2013年 ①【再掲載 2016.5】 [読書記録 一般]

今回は、9月26日に続いて、磯田道史さんの
「天災から日本史を読みなおす」の紹介 3回目です。


出版社の案内には、


「豊臣政権を揺るがした二度の大地震、1707年の宝永地震が招いた富士山噴火、佐賀藩
 を『軍事大国』に変えた台風、森繁久彌が遭遇した大津波―。史料に残された『災い』
 の記録をひもとくと、『もう一つの日本史』が見えてくる。富士山の火山灰はどれほど
 降るのか、土砂崩れを知らせる『臭い』、そして津波から助かるための鉄則とは。東日
 本大震災後に津波常襲地に移住した著者が伝える、災害から命を守る先人の知恵。」


とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「神社はなぜ流されなかったのか  津波に弱い松林」


・「この前幼い子が言うんです。津波で杉は枯れたのにツバキだけが残っている。なぜかって。
  ツバキは地下に根を深く張るそうですね。表面上見えない所に大切なものがある。人間も同じ
かもしれません」


・「磐田市の元島遺跡  7世後半~15世紀後半  800年間に4回(の津波跡)」
- 平成6年~24年度、3次にわたって静岡県教育委員会が発掘調査を行っています。


・「大船渡小に学ぶ」




もう一つ、再掲載となりますが、菊池省三さんの
「小学校発一人ひとりが輝くほめ言葉のシャワー2」①を載せます。
褒められること、認められることがやる気に結びつく場合が多いですね。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。




☆「天災から日本史を読みなおす」磯田道史 中公新書 2014年 ③(最終)

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◇東日本大地震の教訓

1.南三陸町を歩いて分かったこと
  
 神社はなぜ流されなかったのか
  

 ◎ 津波に弱い松林
  

 浜松 ― 大規模防潮堤の計画 
      木も植えられる
  

 南三陸町の人
  「この前幼い子が言うんです。津波で杉は枯れたのにツバキだけが残っている。なぜかって。
   ツバキは地下に根を深く張るそうですね。表面上見えない所に大切なものがある。人間も
   同じかもしれません」
  

 津波の砂泥に学ぼう
   津波肺炎  黒い砂泥が胸に入ると
      
   低体温症
      
   仙台平野 500年周期で内陸4kmまで浸水
        津波の砂に学ぶ 津波堆積物
      

 磐田市の元島遺跡   
   7世後半~15世紀後半  800年間に4回分  
   15㎝以上の砂
 

 「遠地津波」は何が危険か
    日本に平均20年ごと





2.大船渡小に学ぶ
  
チリ地震を知る校長の決断
   2014.1.31積志小に講演 大船渡小前校長
  

 危険の直感こそが生存への道標
  全員を校庭に 避難
  

 「自分の命は自分で守る」




3.村を救ったある村長の記録


◇あとがき

 個人の経験・叡智を生かそう


 最初の大学を一年で退学
  歴史学・水元邦彦先生の授業『日本の近世社会』
 「歴史学というのは何も政治史だけの狭いものではない。動物の歴史だってあるし、トイレの歴
  史だってある。自然の歴史もある。地震や噴火などの災害の歴史は現代にもつながる生きた
歴史である。」

  ↓

古文書をもとにしたリアルな歴史災害の話
   浅間山の噴火で犠牲になった農民たちの古文書コピー

   ↓
  
「歴史学は生きている。我々の命をも守りうる現代に必要な学問である。」
  

 これから備えるべき自然の危機は3つある
  1地震・津波などの地学的危機
  
  2 地球温暖化に伴って台風や集中豪雨が激化することによる風水害・高潮・土砂崩れなど
   の気象学的危機

  3 抗生物質耐性菌・インフルエンザ・出血熱などの感染症学的危機

     |  「リスクコントロールの歴史学」 2014.9

 ◎朝日新聞be連載「磯田道史の備える歴史学」 2013.4.6~2014.9.27








☆「小学校発一人ひとりが輝くほめ言葉のシャワー2」菊池省三 日本標準 2013年 ①【再掲載 2016.5】

<出版社の案内>
進化し、深化する「ほめ言葉のシャワー」。北は北海道稚内、南は沖縄県石垣島。そして、
海外の日本人学校からも。広がる「ほめ言葉のシャワー」の実践が大集結!
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◇はじめに

 NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」平成24年7月16日



◇「ほめ言葉」が子どもと教室を変える

1 ほめられた経験のない子どもたち


2 自信のない子ども 
    安心のない学級 

    心が荒んでいる


3 ほめる力を身につけた子どもたち


4 ほめ合うサイクルを教室の中に 
    スタートは「教師がほめる」
    
   「自信」+「安心」 → 「自分らしさ」 


5 成長し続ける子どもたち


6 子ども・教室を変える「ほめ言葉」の力




◇「ほめ言葉のシャワー」成立までのステップ

1 教師がほめ続ける  
   教師が率先して

  「ミニライフヒストリー」
    質問を全員がする
→ 答える

→ 本人スピーチ

→ 菊池コメント


 ほめるポイント 
  ① 「小さな事実をほめよう」と決めてほめる

  ② 過去と比べてプラスの変化をほめる

  ③ 「なぜいいのか」の説明を加えてほめる

  ④ 拍手とセットにしてほめる

  ⑤ クラスのみんなにも伝えてほめる



2 子どもたちに「ほめ合う楽しさ」を体験させる
│ 名前│
│ │
│ │
│ │

   四つ折りの紙を  ランダムに配布
4人 + 自分の感想



3「ほめ言葉」は自分らしさであることに気付かせる 

子ども  何でもすぐ人と比べてしまい「自分はダメだ」

~ ほめ言葉 - 正解はなく自分の言葉で伝えればよい

 

4 みんなの成長を自覚させる

 

5 一巡目は「心の動き」を大切にする

 

6 子どもの「よさ」を広げる指導を繰り返す

マイナスを正そうと焦らない

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