「いのちの旅」山折哲雄対話集 現代書館 1997年 ④ [読書記録 一般]
今回は 2月25日に続いて 山折哲雄さんの対話集
「いのちの旅」4回目の紹介です
前回まで「対談集」となっていましたが 正確には「対話集」でした
出版社の案内には
「終末論的状況の今、人はいかに『いのち』を全うするのか。宗教学者・山折哲雄が、
立花隆、アルフォンス・デーケン、永六輔など様々な識者たちと根源的に『いのち』
を問い直す対話集」
とあります
今回紹介分 山折さんと立花隆さんの対談から強く印象に残った言葉は…
・「死ぬときに良いビジョンをみるためには修行に成功しなければならない」
- 辛く聞こえます
・「臨死体験はほとんどは脳の中で起こる現象ということで解説できる」
「ウィリアム・ジエームズの法則 = それを信じたい人には信じる材料を与えてく
れるけれども,それを疑う人まで信じさせる証拠は出ない」
・「結局科学が与えようとしたコスモロジーは、宗教が与えてくれたようなきれいな説
明原理を全く与えてくれない」
・「日本の神の本質 = 精霊 妖精 ゴースト 死者の魂まで
= 神と人との境目が西洋ほどはっきりしていない」
・「『神様体験』の座は側頭葉→宗教者の非常に深い宗教体験は側頭葉のてんかん」
・「究極の環境問題は飢餓 → 断食 = 世界の三大宗教が断食を重視している」
- 山折さん 「共生」ではなく「共死」を考えることの大切さを訴えていました…
要約を読み直して 再度本書を見直したくなりました
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまち 浜松
山田卓司さんのすばらしい作品が
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください
☆「いのちの旅」山折哲雄対話集 現代書館 1997年 ④
◇立花隆 臨死体験と宗教 1940年生
○臨死体験が語るもの
死後の世界
~ 浄土教の影響 「往生」についての考察
源信「往生要集」
→ 念仏結社「二十五三昧会」
毎月15日満月の日に集い,徹夜で念仏
メンバー25人の誰かが病気になると「往生院」の部屋へ
二人がつきっきり24時間体制で世話
↓
最期のビジョンの記録
死ぬときに良いビジョンをみるためには修行に成功しなければならない
穀断ち → 木食 → 断食 = 生命の反発力でビジョンを見る
○「ウィリアム・ジエームズの法則」
科学的な真理とそれとは矛盾する社会的な実感の問題
(立花)臨死体験はほとんどは脳の中で起こる現象ということで解説できる
↓
しかし,どうしても説明できない部分が残る
ウィリアム・ジエームズの法則(コリン・ウィルソンが命名)
それを信じたい人には信じる材料を与えてくれるけれども,それを疑う人まで信
じさせる証拠は出ない
○科学の中の「神様原理」
新宗教運動 → 宇宙論ブームと関係
科学が与える説明は最後のところでは破綻する
ホーキンスの仮説
○古神道の神とコスモロジー
宗教が与えてくれたもの
- コスモロジー
「世界はこうなっている」一つの体系
↑
科学 フィクションだという
科学が一つのコスモロジーを与えようとするがうまくいかない
例 原子-素粒子-クォーク
結局科学が与えようとしたコスモロジーは、宗教が与えてくれたようなきれいな説
明原理を全く与えてくれない
↓
宗教の方へ揺り戻しがくる
∥
新宗教ブーム
宗教が与えてくれたもの 「救済」 心の中「助けてくれ」
宗教 → コスモロジー と 救済
新宗教のコスモロジー
既製の宗教思想の折衷 おいしいとこどり
∥
日本の多神教的風土「あれもこれも」つまみ食い
日本の神の本質
精霊 妖精 ゴースト 死者の魂まで
∥
神と人との境目が西洋ほどはっきりしていない
日本の神の特徴
①目に見えない神 肉体性を持たない 山・森に住む
②日本の神は固有名詞をなかなか持たない
神様を記号化 一宮 二宮等
社(やしろ) = 「家の形代」
祀りが終わればすぐ撤去するもの - 森山に帰る
三輪山神社 山が御神体で神殿は単なる拝殿
③場所との結びつきが非常に強い
神が自由自在にどこでも漂着する
古神道
~ マザー・ネイチャー 自然崇拝・自然信仰
○親鸞が求めた神秘体験
親鸞 最晩年「自然法爾」
仏との同一化
|
和讃
○「林住期」を生きる現代人
2000年ほど前のインド人 理想的な人生を生きるためのモデル
∥
四住期
「人生には四つの時期があって,その四つの段階を順次経過して死ぬことができた
人間が一番幸せなんだという考え方」
①学生期 - ②家長期 - ③林住期 - ④遊行期(仏陀の道)
林住期 世俗の世界と聖者の世界を行ったり来たりする
○「神様体験」の座は側頭葉にある
宗教者の非常に深い宗教体験は側頭葉のてんかん
○終末論的世界における宗教の課題
新興宗教が一度期に出現してくる時期が何度かある
|
究極の環境問題は飢餓 → 断食?
世界の三大宗教が断食を重視している
西欧の近代 = 神殺し
日本は殺さないで隠し続けてきた = 宗教の共存
「いのちの旅」4回目の紹介です
前回まで「対談集」となっていましたが 正確には「対話集」でした
出版社の案内には
「終末論的状況の今、人はいかに『いのち』を全うするのか。宗教学者・山折哲雄が、
立花隆、アルフォンス・デーケン、永六輔など様々な識者たちと根源的に『いのち』
を問い直す対話集」
とあります
今回紹介分 山折さんと立花隆さんの対談から強く印象に残った言葉は…
・「死ぬときに良いビジョンをみるためには修行に成功しなければならない」
- 辛く聞こえます
・「臨死体験はほとんどは脳の中で起こる現象ということで解説できる」
「ウィリアム・ジエームズの法則 = それを信じたい人には信じる材料を与えてく
れるけれども,それを疑う人まで信じさせる証拠は出ない」
・「結局科学が与えようとしたコスモロジーは、宗教が与えてくれたようなきれいな説
明原理を全く与えてくれない」
・「日本の神の本質 = 精霊 妖精 ゴースト 死者の魂まで
= 神と人との境目が西洋ほどはっきりしていない」
・「『神様体験』の座は側頭葉→宗教者の非常に深い宗教体験は側頭葉のてんかん」
・「究極の環境問題は飢餓 → 断食 = 世界の三大宗教が断食を重視している」
- 山折さん 「共生」ではなく「共死」を考えることの大切さを訴えていました…
要約を読み直して 再度本書を見直したくなりました
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまち 浜松
山田卓司さんのすばらしい作品が
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください
☆「いのちの旅」山折哲雄対話集 現代書館 1997年 ④
◇立花隆 臨死体験と宗教 1940年生
○臨死体験が語るもの
死後の世界
~ 浄土教の影響 「往生」についての考察
源信「往生要集」
→ 念仏結社「二十五三昧会」
毎月15日満月の日に集い,徹夜で念仏
メンバー25人の誰かが病気になると「往生院」の部屋へ
二人がつきっきり24時間体制で世話
↓
最期のビジョンの記録
死ぬときに良いビジョンをみるためには修行に成功しなければならない
穀断ち → 木食 → 断食 = 生命の反発力でビジョンを見る
○「ウィリアム・ジエームズの法則」
科学的な真理とそれとは矛盾する社会的な実感の問題
(立花)臨死体験はほとんどは脳の中で起こる現象ということで解説できる
↓
しかし,どうしても説明できない部分が残る
ウィリアム・ジエームズの法則(コリン・ウィルソンが命名)
それを信じたい人には信じる材料を与えてくれるけれども,それを疑う人まで信
じさせる証拠は出ない
○科学の中の「神様原理」
新宗教運動 → 宇宙論ブームと関係
科学が与える説明は最後のところでは破綻する
ホーキンスの仮説
○古神道の神とコスモロジー
宗教が与えてくれたもの
- コスモロジー
「世界はこうなっている」一つの体系
↑
科学 フィクションだという
科学が一つのコスモロジーを与えようとするがうまくいかない
例 原子-素粒子-クォーク
結局科学が与えようとしたコスモロジーは、宗教が与えてくれたようなきれいな説
明原理を全く与えてくれない
↓
宗教の方へ揺り戻しがくる
∥
新宗教ブーム
宗教が与えてくれたもの 「救済」 心の中「助けてくれ」
宗教 → コスモロジー と 救済
新宗教のコスモロジー
既製の宗教思想の折衷 おいしいとこどり
∥
日本の多神教的風土「あれもこれも」つまみ食い
日本の神の本質
精霊 妖精 ゴースト 死者の魂まで
∥
神と人との境目が西洋ほどはっきりしていない
日本の神の特徴
①目に見えない神 肉体性を持たない 山・森に住む
②日本の神は固有名詞をなかなか持たない
神様を記号化 一宮 二宮等
社(やしろ) = 「家の形代」
祀りが終わればすぐ撤去するもの - 森山に帰る
三輪山神社 山が御神体で神殿は単なる拝殿
③場所との結びつきが非常に強い
神が自由自在にどこでも漂着する
古神道
~ マザー・ネイチャー 自然崇拝・自然信仰
○親鸞が求めた神秘体験
親鸞 最晩年「自然法爾」
仏との同一化
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和讃
○「林住期」を生きる現代人
2000年ほど前のインド人 理想的な人生を生きるためのモデル
∥
四住期
「人生には四つの時期があって,その四つの段階を順次経過して死ぬことができた
人間が一番幸せなんだという考え方」
①学生期 - ②家長期 - ③林住期 - ④遊行期(仏陀の道)
林住期 世俗の世界と聖者の世界を行ったり来たりする
○「神様体験」の座は側頭葉にある
宗教者の非常に深い宗教体験は側頭葉のてんかん
○終末論的世界における宗教の課題
新興宗教が一度期に出現してくる時期が何度かある
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究極の環境問題は飢餓 → 断食?
世界の三大宗教が断食を重視している
西欧の近代 = 神殺し
日本は殺さないで隠し続けてきた = 宗教の共存
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