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山本夏彦さんはこんなことを⑫-「死ぬの大好き」新潮社 1998年(4) [読書記録 一般]

井深大
「新しいものが色々できて人間は本当に幸福になったでしょうか。いつもそのことを考え
 ます。」




今回は、3月24日に続いて、わたしの要約ノートから、
キーワード「山本夏彦さんはこんなことを」12回目の紹介、
山本夏彦さんの「死ぬの大好き」④です。


いろいろな視点で見ることの大切さを教わります。




出版社の案内には、

「『この世は生きるに値しないところだ』と子供心に悟った時から、著者は人間の見物人
 になった。見れば見るほど人間というものはいやなものだ。『死ぬの大好き』という著
 者による卓越した人間批評。」

とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「女は永遠に十七だ」  

 
・「歳月は勝手に来て勝手に去る」


・「新聞は誇張する・嘘を付く・醜聞を暴く」


・「祖国とは『国語』だ」







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☆山本夏彦さんはこんなことを⑫-「死ぬの大好き」新潮社 1998年(4)

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◇美人人口というものがある

□十人並み 

「十人に一人はいる」


  元美人は「なにさ、ただ若いだけじゃないか」と言うが,この若くてフェロモンにあ
ふれているだけが値打ちなのである。男は血迷ってこの十人並みを追い回す。

 ○中年男 - 一人ひとり連れ合いがあるのが不思議

 ○中年女 - 皆十人並みだったことのどさくさまぎれに一緒になったのである



□美人人口 

 洋の東西を問わず 「500人に一人」

 1000人に一人?
 



◇萬斎売り出す 

 野村萬斎 - 野村万作の子 イギリスに
 



◇灰谷健次郎

 良心ではない
  ~ 良心的な作者


 例の進歩的児童文学
 



◇ブータン

 ブータン王国 - テレビを禁じた

 GNP最下位に近いが幸福度は18位

 ブータン王
  ~ 国民総幸福運動

 ラフカディオ・ハーン,モースが見た日本
 



◇死ぬの大好き

 女は永遠に十七だ  

 歳月は勝手に来て勝手に去る
 



◇新聞 

 新聞は誇張する・嘘を付く・醜聞を暴く 

「水に落ちた犬を打て」魯迅

 




◇相田みつを(大正13~平成3)

「人間だもの」と言われると私はぞっとする



 便所の神さま
  -まじめくさった凡庸な説教があるのみ
 



◇一億総帰国子女になる

 ラフカディオハーンの子


 文部省までその気になる言語道断 
  
 祖国とは「国語」だ

国語時間数 大正7年 週14時間



現在 週 6時間
 



◇曲先詞先

 山田耕筰 曲の為、発音を曲げるのを禁じた


 中山晋平 弘田龍太郎 本居長世 成田為三 小松耕輔



赤い鳥の作曲者
 



◇日本 

 アメリカが帰ったらソ連・中国の好餌


 戦後日教組教育の成功
(1)何でも話し合えば解決できると女子供に吹き込んだ

(2)戦争は絶対悪だと思いこませた  双方に正義がある
 



◇井深大

 母校の小学生に  
 「新しいものが色々できて人間は本当に幸福になったでしょうか。いつもそのことを考
  えます。」


 アインシュタイン
 「もし生まれ変わるのだったら来生はブリキ屋か行商人になりたい。」

  原爆 昭和20年7月20日完成 → 8月6日投下

  日本がしきりに降伏の打診をしており投下の必要はなかった


しきりに「無辜を殺傷してしまった」とほぞをかんだ



 井深大 
 「老年に達してようやく自分たちはいいことをしているつもりでも悪いことをしている
  のではないかという疑いに達した」
 



◇偽善はどこまで許されるか

 黒人と白人 

 選挙権が変えた → しかし,差別は残っている
 



◇私は笑う

 私は利殖のない者である。だからマネーゲームには目もくれなかった。金を遊ばせて
 おくのはバカだと言われた。その侮辱とその誘惑に耐えた者は欲張って手を出した者を
 笑う資格がある

 



◇証拠より論の時代

 写真信仰は現代の迷信
 



◇あとがき 
 「夏彦の写真コラム」900回 18年 
  → 百回ごとに一冊 9冊目 

矢島正明の「ラジオ日本」毎朝8:50~朗読


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教育ノートから「教師」⑯-「教師の生き方・考え方」國分康孝 金子書房 1995年(4) [読書記録 教育]

今回は 3月23日に続いて 読書メモの要約『教育ノート』より、
キーワード「教師」でまとめたものの紹介 16回目。
カウンセリングで知られる國分康孝さんの「教師の生き方・考え方」4回目の紹介です。



出版社の案内には、

「教師としての自信を失ってしまいそうな時は、考え方を変えるか、行動そのものを変え
 ることが解消につながる。生徒に語れる自分の人生の哲学を築くために、カウンセリン
 グの視点から教師の仕事を解説し提言する。」

とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「必要ならば教師はあるがままの自分を提示する勇気を持つ」


・「プロフェッショナル
 = その都度頭をフルに回転させて自己決断(行動選択)していく」


・「禁止・命令(現実原則)の提示をためらわない」


・「教師や親が自分の人生哲学を語ることが大切」





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☆教育ノートから「教師」⑯-「教師の生き方・考え方」國分康孝 金子書房 1995年(4)

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◇自己開示的援助

□自己開示は援助法の一つ



必要ならば教師はあるがままの自分を提示する勇気を持つ
教師が自己開示しなければ生徒は人生とはどんなものか分からないまま,自己中心
性から脱却できない 



□自分の提示 
 
 ①思考の自己開示 
    自分の人生観 価値観 ビリーフの開示


 ②感情の自己開示 
    うれしい 悲しい 残念だ 等の開示


 ③行動の自己開示



 ◎教育上の意味 
  ①生徒の生き方や問題への取り組みのヒントに

②生徒も自己開示的になる
ヒューマンネットワーク
仲間同士の心のふれあいの促進

③親近感を増す
教師ものびのびと


□自己開示が有用な場合

 ① わがままで世間知らずの場合

 ② 良心的すぎて一つの考えに(ねばならぬ)に固執している

 ③ 先の見えない人

 ④ お人好しすぎて人が自分をどう見ているかに気が付かない人

 ⑤ ある危機的状況におかれて判断が鈍っているとき

 





◇担任不信

□隠された役割



□頼りない教師

 - 担任不信 - 頭の使い方が足りないから



□プロフェッショナル

 = その都度頭をフルに回転させて自己決断(行動選択)していく

           ∥

「生徒の求めるものに応じる」ために工夫を凝らす

(1)現実原則の学習

  戦後教育は児童中心という美名のもとに現実原則(禁止命令)に対決させことをため
 らった。



しつけ = 「~させている」

  現実原則になじめない = 非常識 我慢が足りない 他人のせいにする



  対策 
   禁止・命令(現実原則)の提示をためらわない



  ◎子どもにフラストレーションを与え,それに耐えてもらう。
◎子どもはフラストレーション体験を強いる超自我対象(教師)には,信頼感を持つ。



(2)グループへの同一化   

 「これは自分のグループである」というグループとの一体感



登校拒否の原因
  グループの中で人間関係を持つ能力が低下してきている


 □問題
   ① 心理的離乳がされにくい。 - 幼児性が抜けない。


   ② 仲間からの耳学問がないので,現実問題の処理も不手際が多い。
   ③ 所属集団がないということは人生の居場所がない。生き甲斐がない。

   ④ 人が自分をどう見ているのか気が付かない。自己概念やアイデンティティが定
    まりにくい。

   ⑤ 言動を模倣する機会が少ない。認知世界が拡大せず,生活空間が狭くなる。
                  
              |

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(3)人生哲学の学習 

  人生哲学を定めにくい苦悩 モラトリアム

教師や親が自分の人生哲学を語ることが大切



他者の考えにふれて自分の考えがはっきりする

  ◎人生哲学を育てるには
ホームの手伝い 工場のアルバイト キャンプ・合宿
講演会 研修会 



(4)自己主張能力の学習

  自分の面倒ぐらいは自力で見よ

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