「日本史真髄」井沢元彦 小学館新書 2018 年 ① [読書記録 歴史]
今回は、井沢元彦さんの
「日本史真髄」の紹介1回目です。
出版社の案内には、
「西郷隆盛の本名は隆永!?江戸幕府崩壊の原因は家康にあった!?信長が天皇を超えるため
に取った戦略とは?なぜ平氏政権絶頂期に『源氏物語』を書けたのか?邪馬台国の女王は
『卑弥呼』ではない!?『ケガレ』『和』『怨霊』『言霊』『朱子学』『天皇』の6つの逆
説史観で2500年史を読み解くと、教科書では学べなかった“本当の日本史”を知ること
ができる。超ベストセラー『逆説の日本史』の著者が、30年以上に及ぶ執筆活動で体
得した「極意」を初公開。この1冊で100冊分の教養が身につく決定版です!!」
とあります。
今回紹介文より強く印象に残った言葉は…
・「ケガレ =『観念』という客観的に証明することが出来ない不浄のこと」
・「ケガレとは幻覚のようなもの = 『何となく感じる汚さ』」
・「持統天皇
仏教『火が汚いものを浄化する』思想利用 → 火葬して都の汚染を防いだ」
・「武士階級
『汚れ仕事』を武士にやらせる!」
・「『恨』の思想が朝鮮民族のエネルギー」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「日本史真髄」井沢元彦 小学館新書 2018年 ①
◇はじめに
□6つのキーワード
「宗教の欠落」
1.ケガレ忌避信仰
2.怨霊信仰
3.言霊信仰
+
4.和
5.朱子学
6.天皇
◇ケガレ忌避信仰 平清盛武家政権の誕生と「部落差別」問題
□「ケガレ」と「よごれ」は別のもの
ケガレ =「観念」という客観的に証明することが出来ない不浄のこと
「日本文化」と「日本語」
「ケガレ」は何を信仰しているかによって違ってくる
□清潔なのに何となく感じる「汚さ」
ケガレとは幻覚のようなもの
= 「何となく感じる汚さ」
藤原京以前天皇が代替わりするたびに新都造成の理由
□日本神話に見るケガレの根源
「死=ケガレ」観
神話
~ 死者は「黄泉(よみ)の国へ」(すべての死者が行く)
天皇の死 ~ 災いのもとと考えられた
□古事記に記された「禊ぎ」の方法
イザナギの「禊ぎ」によって生まれた神
天照大御神(左目)月読命(右目)須佐之男命(花)
- 祓いは禊ぎの○○形
清めの塩
□日本で最初に火葬された持統天皇
古墳(周囲の水はケガレよけ)
= 結界
持統天皇
仏教「火が汚いものを浄化する」思想利用
→ 火葬して都の汚染を防いだ
□大和朝廷による軍備・警察の撤廃と「武士」の誕生
軍備撤廃が続き、平安中期は兵部省が存在しているにもかかわらず兵は一人もいない
状態
→ 令外官を設けて派遣
↓
ケガレを嫌ったから軍隊・警察がなくなった
□崇徳上皇の祟りが招いた平清盛の武士政権
家族や財産を守るために武装・自警団
→ 武士階級
「汚れ仕事」を武士にやらせる!
崇徳上皇の怨霊がけがれた武士が権力の座につく災いをもたらしたと信じた
= ケガれた存在である武士の力を認められない
□「恨」の思想が朝鮮民族のエネルギー
日本
~ 「恨み=ケガれ」を持ち続けない人を日本人は評価する
□未だに続く「部落差別問題」
「穢多」えた ケガれ
革を作る仕事 ~ 死穢に触れ続ける仕事
|
被差別部落
川で隔てられた場所に位置していることが多い(結界)
|
橋のない川
日本に革工芸の有名ブランドがほとんどない
甲府「印伝」も武士の鉄かぶと
桓武天皇(737~809)
絶対的存在となり自ら穢れに触れる必要がなくなった
↓
部下に押しつけた = 征夷大将軍の任命
貴族 警察部門(刑部省)については中級貴族に押しつけた
検非違使(令外官)
軍事部門は武士団に官位を与え内乱鎮圧「ケガれ仕事」
□弥生人の縄文文化蔑視と天皇家の儀礼の相関
○○菌 = ケガれの象徴
「日本史真髄」の紹介1回目です。
出版社の案内には、
「西郷隆盛の本名は隆永!?江戸幕府崩壊の原因は家康にあった!?信長が天皇を超えるため
に取った戦略とは?なぜ平氏政権絶頂期に『源氏物語』を書けたのか?邪馬台国の女王は
『卑弥呼』ではない!?『ケガレ』『和』『怨霊』『言霊』『朱子学』『天皇』の6つの逆
説史観で2500年史を読み解くと、教科書では学べなかった“本当の日本史”を知ること
ができる。超ベストセラー『逆説の日本史』の著者が、30年以上に及ぶ執筆活動で体
得した「極意」を初公開。この1冊で100冊分の教養が身につく決定版です!!」
とあります。
今回紹介文より強く印象に残った言葉は…
・「ケガレ =『観念』という客観的に証明することが出来ない不浄のこと」
・「ケガレとは幻覚のようなもの = 『何となく感じる汚さ』」
・「持統天皇
仏教『火が汚いものを浄化する』思想利用 → 火葬して都の汚染を防いだ」
・「武士階級
『汚れ仕事』を武士にやらせる!」
・「『恨』の思想が朝鮮民族のエネルギー」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「日本史真髄」井沢元彦 小学館新書 2018年 ①
◇はじめに
□6つのキーワード
「宗教の欠落」
1.ケガレ忌避信仰
2.怨霊信仰
3.言霊信仰
+
4.和
5.朱子学
6.天皇
◇ケガレ忌避信仰 平清盛武家政権の誕生と「部落差別」問題
□「ケガレ」と「よごれ」は別のもの
ケガレ =「観念」という客観的に証明することが出来ない不浄のこと
「日本文化」と「日本語」
「ケガレ」は何を信仰しているかによって違ってくる
□清潔なのに何となく感じる「汚さ」
ケガレとは幻覚のようなもの
= 「何となく感じる汚さ」
藤原京以前天皇が代替わりするたびに新都造成の理由
□日本神話に見るケガレの根源
「死=ケガレ」観
神話
~ 死者は「黄泉(よみ)の国へ」(すべての死者が行く)
天皇の死 ~ 災いのもとと考えられた
□古事記に記された「禊ぎ」の方法
イザナギの「禊ぎ」によって生まれた神
天照大御神(左目)月読命(右目)須佐之男命(花)
- 祓いは禊ぎの○○形
清めの塩
□日本で最初に火葬された持統天皇
古墳(周囲の水はケガレよけ)
= 結界
持統天皇
仏教「火が汚いものを浄化する」思想利用
→ 火葬して都の汚染を防いだ
□大和朝廷による軍備・警察の撤廃と「武士」の誕生
軍備撤廃が続き、平安中期は兵部省が存在しているにもかかわらず兵は一人もいない
状態
→ 令外官を設けて派遣
↓
ケガレを嫌ったから軍隊・警察がなくなった
□崇徳上皇の祟りが招いた平清盛の武士政権
家族や財産を守るために武装・自警団
→ 武士階級
「汚れ仕事」を武士にやらせる!
崇徳上皇の怨霊がけがれた武士が権力の座につく災いをもたらしたと信じた
= ケガれた存在である武士の力を認められない
□「恨」の思想が朝鮮民族のエネルギー
日本
~ 「恨み=ケガれ」を持ち続けない人を日本人は評価する
□未だに続く「部落差別問題」
「穢多」えた ケガれ
革を作る仕事 ~ 死穢に触れ続ける仕事
|
被差別部落
川で隔てられた場所に位置していることが多い(結界)
|
橋のない川
日本に革工芸の有名ブランドがほとんどない
甲府「印伝」も武士の鉄かぶと
桓武天皇(737~809)
絶対的存在となり自ら穢れに触れる必要がなくなった
↓
部下に押しつけた = 征夷大将軍の任命
貴族 警察部門(刑部省)については中級貴族に押しつけた
検非違使(令外官)
軍事部門は武士団に官位を与え内乱鎮圧「ケガれ仕事」
□弥生人の縄文文化蔑視と天皇家の儀礼の相関
○○菌 = ケガれの象徴