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「日本の地名がわかる事典」浅井建爾 日本実業出版社 1998年 ⑪ [読書記録 一般]

今回は、12月16日に続いて、浅井健爾さんの
「日本の地名がわかる事典」の紹介11目です。


20年も前に出された本ですが、大変勉強になった本です。


出版社の案内には、


「日本にある地名の一つひとつに由来がある。地名に秘められた幾千もの物語-地形、歴
 史、人物、故事、市町村合併など一言では語り尽くせない地名誕生の秘話・由来。楽
 しみながら博識になれる知的ガイドブック。」


とあります。


楽しみながら読むことができました。



今回は<文字から分かる地名由来>についての要約です。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「(漢数字)三字は唯一 九十九里町(千葉)」


・「(漢数字がある)県名は 三重と千葉」


・「数字地名は東日本に多い → 特に東北地方、それも北部    千葉県も多い」


・「(千葉県)入植した順番に番号(洒落で)」





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☆「日本の地名がわかる事典」浅井建爾 日本実業出版社 1998年 ⑪

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<文字から分かる地名由来>

◇地名で多く使われる数字は?

□全国3232市町村 

「三」が74箇所 

「八」が36箇所 

「二」が6箇所

「四」は7箇所 

「六」が6箇所

「九」は4箇所




□漢字二字 

 上九一色村(山梨県)

 八千穂村(長野)

 五十崎町(愛媛)

 八千代市(千葉)

 八千代町(兵庫、茨城、広島)

 十四山村(愛知)



□三字は唯一 

 九十九里町(千葉)



□県名は 

 三重と千葉








◇数字地名がもっとも多いのは何県?

□青森県 

 五所川原市、八戸市、三沢市、十和田市 <4市>


 三戸町、五戸町、六戸町、七戸町、三厩村、六ヶ所村、百石町、十和田湖町
<8町村>

 (一戸、二戸、九戸は岩手県、四戸は青森県にあったが現在は消滅)


<湖> 

 十和田湖、十二湖、十三湖

 太平洋側に 
   一川目~六川目の海岸集落


 日本海側
   七里長浜


<山>

 八甲田山、一ツ森、二ツ森、三ツ森、三角岳、四角岳

三本倉山、四ツ滝山、十二岳、七十森


<川>

 三ツ目川、六羽川、十川





 数字地名は東日本に多い 

  特に東北地方、それも北部

  千葉県も多い







◇千葉の数字地名

□東京新田 

 千葉県北部下総大地十三集落(開拓)


 かつて小金五牧、佐倉七牧と呼ばれた幕府直轄放牧地
(西は市川市から東は佐倉市まで)


 東京の豪商が開墾会社設立
  - 下級武士が移住 
  → 東京新田に



□→入植した順番に番号(洒落で)

 初富(鎌ヶ谷市)

 二和、三咲(船橋市)

 豊四季(柏市)

 五香、六実(佐原市)

 八街(八街市) 

 九美上(佐原市) 

 十倉(富里町) 

 十余一(白井町)

 十余二(柏市) 

 十余三(成田市、大栄町、多古町)



□数字地名連番  

 札幌市の「条」地名 
   北一条 ~ 北五十一条







◇七里ヶ浜と二里ヶ浜

□鎌倉市(七里ヶ浜) 和歌山市(二里ヶ浜)

 二里ヶ浜の方が長い = 8㎞


  → わけ 
    七里ヶ浜の七里は条里制の里 =4.5㎞(一辺6町654m四方)



□九十九里浜も条里制地名
 だが6町計算でも99里には及ばない

 = 100里には届かないまでもそれほど長い浜の意味

   百 - 1 = 白  → 「白浜」とも呼ばれている




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