「町田忍の昭和遺産100」 町田忍 天夢人 2021年 ④ /「学級再生」小林正幸 講談社現代新書 2001年②【再掲載 2015.2】 [読書記録 一般]
今回は、7月9日に続いて、町田忍さんの
「町田忍さんの昭和遺産100」の紹介 4回目です。
昭和遺産-懐かしい響きです。
出版社の案内には
「風俗文化研究の第一人者・町田忍の昭和研究50年を集大成。昭和時代
に誕生し、現在の生活にも大きな影響を与え続ける生活文化を100の
テーマに厳選。町 田忍がフィールドワークで撮りためた約300点の写
真とともに、『昭和遺産』に斬り込んでいく。巻頭では『町田忍の昭和
遺産ベスト20』を紹介。本文では、『建築』『乗物』『風俗』『広告・看
板』『商品』『実用品』『日用品』『その他』『町田忍昭和遺産研究60年
のあゆみ』などに分けて紹介。巻頭に巻末に『昭和遺産と流行年表』
を合わせて収載。取材イラスト集『町田忍の昭和グラフィティ』をセ
ンター頁に綴じ込む。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「キンチョーだけが左巻き」
・「印鑑 古代メソポタミアに起源」
「全名字の80%をカバーする印鑑スタンド」
・「帝冠建築 - 伊東忠太 佐野利器 武田五一 川元良一」
もう一つ、再掲載となりますが、小林正幸さんの
「学級再生」②を載せます。
- 保護者と子どもとの不幸な関係が増えてきたこと
「そうだなあ」
出版されて20年が過ぎましたが、
その傾向がますます強くなっているように感じています。
昨日は、半日勤務の後、3月に定年退職となった友人と豊橋にまで出か
けて、遅い昼食会。
彼は、再任用はせずに、公民館活動、卓球、ランニングなどの体作りに
励んでいるとのこと。元気をもらいました。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「町田忍の昭和遺産100」 町田忍 天夢人 2021年 ④
031 蚊取り線香
蚊取り線香の父・上山英一郎
大日本除虫創始者
キンチョー
明治23(1890)
明治時代中期に渦巻き型が登場
~ 蛇のとぐろから
キンチョーだけが左巻き
032 鯨肉
国際条例に基づく捕鯨調査の副産物
033 印鑑店
国家資格
古代メソポタミアに起源
全名字の80%カバーの印鑑スタンド
034 アイス
明治2(1869) 横浜
町田房蔵「あいすくりん」
明治30(1897)
上野精養軒 銀座資生堂
戦後のアイスキャンデー
035 ひょうちゃん
生みの親は横山隆一
昭和30(1955)
崎陽軒のシウマイ弁当のひょうちゃん
036 甘栗太郎
桃太郎がヒント
甘栗太郎本舗から昭和31(1955)年に独立して甘栗太郎
037 グリコ
グリコーゲンでグリコ 大正11(1922)
おもちゃのおまけは昭和2(1927)~
ハート型
一粒300m
「食べて元気になって遊べる」
◇永遠の建築
038 帝冠建築
代表は九段会館 昭和9(1933)
東京国立博物館 昭和13(1937)
遊就館 昭和7(1931)
帝冠建築
伊東忠太 佐野利器 武田五一 川元良一
039 病院建築
聖路加国際病院旧館
野口病院旧館
聖ヨセフ病院
040 百貨店建築
日本橋三越 昭和2(1927)
日本橋高島屋 昭和8(1933) 重要文化財
伊勢丹新宿店 昭和8(1933)
☆「学級再生」小林正幸 講談社現代新書 2001年②【再掲載 2015.2】
<出版社の案内>
「学級崩壊』」なぜかくも広がったか。問題解決と予防のコツとは何
か―。教育臨床心理学の現場から説く、画期的『教育再生論』。
◇学級崩壊:新しい荒れの歴史的経緯
□不登校問題の推移の不思議
不登校 = 子どもが学校システムに合わない結果
高校 1970年代初~
中学 1970年代終~
小学 1980年代初~
□高校中退率の転換点としての1972年
進学率8割
→ 付加価値がなくなり序列化
卒業すると得な場
→ 卒業しないと損をする場
意欲が欠ける(焦り,切迫感,不安)
□「私中心主義」の台頭と1972年
私中心主義
プライバタイゼーション(私事化)
□学生運動の挫折と私中心主義
政治状況への無気力無関心無感動 1972年から
□中学の不登校問題の増加と児童期の遊びの変化
「管理教育」 - 中学の魅力を失わせた
自然発生的な異年齢遊び集団の喪失
1965年前後の生まれ
異年齢 → 同年齢へ
□異年齢遊びが果たしていた役割
異年齢集団
- 「おまめ」「おみそ」の存在
→ ハンディを与えた
= 集団生活のトレーニング
□小学校の不登校の増加と80年代
ニューファミリー世代
~ プライベート
自己実現が重要テーマ
「自立」が大テーマ
自分の価値規範を自分でつくる
~ 誰かへの追随を許さない
流行を追いかける
□80年代後半以降の保護者の変化
地縁,血縁関係が弱まった
◎子ども会組織率
全国の平均は7割
東京は25%
↓
「家族単位」が「私」の基本ベース
□不安を背景として子育てにこだわること
子育てに問題
- 母子関係の範囲に限定される
○タイプ①
「人並み」にこだわる お受験,公団,不安背景
・保護者が高い不安を持つので,子どもの不安そのものは高い。従っ
て,感情が一定以上に高まるとコントロールできない。
・常に保護者の指示にさらされているので他者を指示してコントロー
ルしようとする傾向も強くなる。
・一見よい子だが,学校でだけ問題を起こす外弁慶タイプや,一度感
情を害するとなかなか気持ちの修復が効かない子,言葉により仲間
を傷つけて当然のように振る舞う子…。
~ 虐待する場合も
○タイプ②
「私」の範囲が自分だけに限定されている場合
・子どもの感情を察しないこと第一主義
・子どもからよい親と思われたい子どもの不快感の表出に親が狼狽え
る
→ 子どもの要求に譲歩し続ける
↓
※ 大人をコントロールする子ども
○タイプ③
自分自身の生き方を優先するタイプ
・子どもの世話を疎ましく感じる保護者
・基本的な生活上のケアを受けていない
↓
※ 愛情への飢餓,他者への不信,強い不安
□低学年で崩壊が起こるわけ
不安・緊張が強く,ストレスに弱い
コントロール効力がなくなる
◎ 「情緒不安定」+「ワガママ」
↑↓
全体としては「打たれ弱く人がよい」彼らは脅威
ストレスから不登校
↓
※根本 - 保護者と子どもとの不幸な関係が増えてきたこと
□中学の荒れ,攻撃性の問題史
60年代 暴力教室
70年 半ば 学校間抗争 地域
80年 校内暴力 学校
85年 いじめ 学校内から学級内
90年 新しい荒れ 学級崩壊
※ストレス発散の様相
反社会的行動 → 非社会的問題(集団を避ける)
□非社会性を生む子どもの遊びの変化
社会性の問題
自分の好みの遊び > 自分の好みの友人
情報交換 情緒交換
人格よりも情報
→ 局面局面で自分に合う者を探し,表面的な付き合いを重ねる
∥
※一定以上に親しくなれない
□情緒交換遊びの不足がもたらす対人不安傾向
集団が5人から3人へ
→ 調整能力の不足・対人不安の強まり
集団の中にいるストレス・対人不安の影響
□教員の立場の難しさ
子ども同士の人間関係の結び付きが弱く,子どもたちは絡み合いの
中で生活したくないと感じているため
∥
◎「子どもは集団生活を楽しむはず…」の暗黙の前提が壊れてきた
※ 互いの結び付きのないところでリーダーになる者は危うい立場
「町田忍さんの昭和遺産100」の紹介 4回目です。
昭和遺産-懐かしい響きです。
出版社の案内には
「風俗文化研究の第一人者・町田忍の昭和研究50年を集大成。昭和時代
に誕生し、現在の生活にも大きな影響を与え続ける生活文化を100の
テーマに厳選。町 田忍がフィールドワークで撮りためた約300点の写
真とともに、『昭和遺産』に斬り込んでいく。巻頭では『町田忍の昭和
遺産ベスト20』を紹介。本文では、『建築』『乗物』『風俗』『広告・看
板』『商品』『実用品』『日用品』『その他』『町田忍昭和遺産研究60年
のあゆみ』などに分けて紹介。巻頭に巻末に『昭和遺産と流行年表』
を合わせて収載。取材イラスト集『町田忍の昭和グラフィティ』をセ
ンター頁に綴じ込む。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「キンチョーだけが左巻き」
・「印鑑 古代メソポタミアに起源」
「全名字の80%をカバーする印鑑スタンド」
・「帝冠建築 - 伊東忠太 佐野利器 武田五一 川元良一」
もう一つ、再掲載となりますが、小林正幸さんの
「学級再生」②を載せます。
- 保護者と子どもとの不幸な関係が増えてきたこと
「そうだなあ」
出版されて20年が過ぎましたが、
その傾向がますます強くなっているように感じています。
昨日は、半日勤務の後、3月に定年退職となった友人と豊橋にまで出か
けて、遅い昼食会。
彼は、再任用はせずに、公民館活動、卓球、ランニングなどの体作りに
励んでいるとのこと。元気をもらいました。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「町田忍の昭和遺産100」 町田忍 天夢人 2021年 ④
031 蚊取り線香
蚊取り線香の父・上山英一郎
大日本除虫創始者
キンチョー
明治23(1890)
明治時代中期に渦巻き型が登場
~ 蛇のとぐろから
キンチョーだけが左巻き
032 鯨肉
国際条例に基づく捕鯨調査の副産物
033 印鑑店
国家資格
古代メソポタミアに起源
全名字の80%カバーの印鑑スタンド
034 アイス
明治2(1869) 横浜
町田房蔵「あいすくりん」
明治30(1897)
上野精養軒 銀座資生堂
戦後のアイスキャンデー
035 ひょうちゃん
生みの親は横山隆一
昭和30(1955)
崎陽軒のシウマイ弁当のひょうちゃん
036 甘栗太郎
桃太郎がヒント
甘栗太郎本舗から昭和31(1955)年に独立して甘栗太郎
037 グリコ
グリコーゲンでグリコ 大正11(1922)
おもちゃのおまけは昭和2(1927)~
ハート型
一粒300m
「食べて元気になって遊べる」
◇永遠の建築
038 帝冠建築
代表は九段会館 昭和9(1933)
東京国立博物館 昭和13(1937)
遊就館 昭和7(1931)
帝冠建築
伊東忠太 佐野利器 武田五一 川元良一
039 病院建築
聖路加国際病院旧館
野口病院旧館
聖ヨセフ病院
040 百貨店建築
日本橋三越 昭和2(1927)
日本橋高島屋 昭和8(1933) 重要文化財
伊勢丹新宿店 昭和8(1933)
☆「学級再生」小林正幸 講談社現代新書 2001年②【再掲載 2015.2】
<出版社の案内>
「学級崩壊』」なぜかくも広がったか。問題解決と予防のコツとは何
か―。教育臨床心理学の現場から説く、画期的『教育再生論』。
◇学級崩壊:新しい荒れの歴史的経緯
□不登校問題の推移の不思議
不登校 = 子どもが学校システムに合わない結果
高校 1970年代初~
中学 1970年代終~
小学 1980年代初~
□高校中退率の転換点としての1972年
進学率8割
→ 付加価値がなくなり序列化
卒業すると得な場
→ 卒業しないと損をする場
意欲が欠ける(焦り,切迫感,不安)
□「私中心主義」の台頭と1972年
私中心主義
プライバタイゼーション(私事化)
□学生運動の挫折と私中心主義
政治状況への無気力無関心無感動 1972年から
□中学の不登校問題の増加と児童期の遊びの変化
「管理教育」 - 中学の魅力を失わせた
自然発生的な異年齢遊び集団の喪失
1965年前後の生まれ
異年齢 → 同年齢へ
□異年齢遊びが果たしていた役割
異年齢集団
- 「おまめ」「おみそ」の存在
→ ハンディを与えた
= 集団生活のトレーニング
□小学校の不登校の増加と80年代
ニューファミリー世代
~ プライベート
自己実現が重要テーマ
「自立」が大テーマ
自分の価値規範を自分でつくる
~ 誰かへの追随を許さない
流行を追いかける
□80年代後半以降の保護者の変化
地縁,血縁関係が弱まった
◎子ども会組織率
全国の平均は7割
東京は25%
↓
「家族単位」が「私」の基本ベース
□不安を背景として子育てにこだわること
子育てに問題
- 母子関係の範囲に限定される
○タイプ①
「人並み」にこだわる お受験,公団,不安背景
・保護者が高い不安を持つので,子どもの不安そのものは高い。従っ
て,感情が一定以上に高まるとコントロールできない。
・常に保護者の指示にさらされているので他者を指示してコントロー
ルしようとする傾向も強くなる。
・一見よい子だが,学校でだけ問題を起こす外弁慶タイプや,一度感
情を害するとなかなか気持ちの修復が効かない子,言葉により仲間
を傷つけて当然のように振る舞う子…。
~ 虐待する場合も
○タイプ②
「私」の範囲が自分だけに限定されている場合
・子どもの感情を察しないこと第一主義
・子どもからよい親と思われたい子どもの不快感の表出に親が狼狽え
る
→ 子どもの要求に譲歩し続ける
↓
※ 大人をコントロールする子ども
○タイプ③
自分自身の生き方を優先するタイプ
・子どもの世話を疎ましく感じる保護者
・基本的な生活上のケアを受けていない
↓
※ 愛情への飢餓,他者への不信,強い不安
□低学年で崩壊が起こるわけ
不安・緊張が強く,ストレスに弱い
コントロール効力がなくなる
◎ 「情緒不安定」+「ワガママ」
↑↓
全体としては「打たれ弱く人がよい」彼らは脅威
ストレスから不登校
↓
※根本 - 保護者と子どもとの不幸な関係が増えてきたこと
□中学の荒れ,攻撃性の問題史
60年代 暴力教室
70年 半ば 学校間抗争 地域
80年 校内暴力 学校
85年 いじめ 学校内から学級内
90年 新しい荒れ 学級崩壊
※ストレス発散の様相
反社会的行動 → 非社会的問題(集団を避ける)
□非社会性を生む子どもの遊びの変化
社会性の問題
自分の好みの遊び > 自分の好みの友人
情報交換 情緒交換
人格よりも情報
→ 局面局面で自分に合う者を探し,表面的な付き合いを重ねる
∥
※一定以上に親しくなれない
□情緒交換遊びの不足がもたらす対人不安傾向
集団が5人から3人へ
→ 調整能力の不足・対人不安の強まり
集団の中にいるストレス・対人不安の影響
□教員の立場の難しさ
子ども同士の人間関係の結び付きが弱く,子どもたちは絡み合いの
中で生活したくないと感じているため
∥
◎「子どもは集団生活を楽しむはず…」の暗黙の前提が壊れてきた
※ 互いの結び付きのないところでリーダーになる者は危うい立場