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「もう怒らない」小池龍之介 幻冬舎 2012年 ②(後半) /「お母さんちょっと」岩上薫 学陽書房 1985年 ⑧【再掲載 2012.10】 [読書記録 一般]

今回は、7月24日に続いて、小池龍之介さんの
「もう怒らない」の紹介2回目 後半です。


怒った感情を表した後、反省することがしばしばあります。
「もう怒らない」、何度思ったことでしょうか。
でも、感情をあらわにすることも大切だとつぶやいて言い訳‥。
特に子どもたちへの指導、冷静に話すように努めていますが、
時には意図的に感情が見えるようにすることも必要かと思っています。
子どもにあわれみの気持ちをもつだけでは成長が期待できないので。


出版社の案内には、

「ムカつく、妬む、悔む、悲しい、虚しい…仏道では、これら負の感情を、
 すべて『怒り』と考える。怒ると心は乱れ、能力は曇り、体内を有害物
 質がかけめぐり、それが他人にも伝染する。あらゆる不幸の元凶である
 『怒り』を、どうしたら手放せるのか?ブッダの教えをやさしくひもと
 き、怒りの毒にまみれた毎日を清々しい日々に変える仏道入門。」

とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「3つの毒 ①欲望 ②怒り ③迷い」


・「『欲望に流されないようにしよう』と自らの心を見張っておく」


・「相手への哀れみを表す言葉を繰り返す
  『その人の苦悩なからんことを』何百回も唱える」


・「ただ『空気が読める』だけでは自滅する。
『可哀想に』の気持ちで空気を書き換える(ことで対応する)。」




もう一つ、再掲載となりますが、岩上薫さんの
「お母さんちょっと」⑧を載せます。
学習した時は理解したつもりでも、時間がたつと忘れてしまうもの。
基本事項には暗記や暗唱が必要だと感じます。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト







ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「もう怒らない」小池龍之介 幻冬舎 2012年 ②(後半)

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◇心はなぜすぐ乱れるのか
  
 人に入る情報のすべては編集されている 
編集されたもの 
     ~ 心は一瞬毎に体を移り歩いている
  
 「見知らぬ女性」が「不快な女性」になる仕組み

 絶えず情報を欲しがる脳内編集部
  3つの毒 
     ① 欲望 
     ② 怒り 
     ③ 迷い

 「嫌な言葉」も所詮は「ただの音」

 心は体の細部  
   出てきては消えていく



◇欲・怒り・迷いを減らすレッスン
  
 自分に良質なルールを課すのが第一歩
   「欲望に流されないようにしよう」と自らの心を見張っておく

 欲・怒り・迷いをブロックするための10の戒め
戒 ~ 自らをコントロールするためのルール
   律 ~ 集団生活を送るためのルール
    
 十善戒 
   思考 - ・欲望を抑える
        ・怒りを抑える
        ・迷いを押さえ真理を洞察する
発言 - ・嘘をつかない
        ・批判しない
        ・わるい噂をしない
        ・無駄話をしない
   行動 - ・生き物を殺さない
        ・盗まない
        ・浮気をしない

 善をなすのも、悪を避けるのもすべて自分のため

 怒りがかすかにわき出る瞬間を察する

 「空」の境地を味わうためのレッスン
心に体を思い出させるようにする「集中」

 慈しみの言葉で強大な煩悩をねじ伏せる
反対の感情 ~ 相手への哀れみを表す言葉を繰り返す
           「その人の苦悩なからんことを」何百回も唱える

 「宇宙の全生命が執着から自由たらんことを」
四護衛禅 慈   悲   喜  捨
慈しみ 哀れみ 共感 執着を離れる
  慈 - 幸せたらんことを.安穏たらんことを
悲 - 苦悩なからんことを
喜 - 喜びが表れんことを
捨 - 執着から自由たらんことを



◇穏やかな心を保つレッスン

 「心の合気道」で手強い感情を受けて流す

 体の発する苦しみの信号を察知する
(1)体や呼吸に心をぴったり寄り添わせる
体を見つめる 手ここ足ここ体ここ
  (2)感覚刺激に心をぴったり寄り添わせる
「今見えている」
      「今聞こえている」
      「今感じている」
      「今楽しい」
      そこに欲はないか、心がすさんでいないか
(3)感情に心をぴったり寄り添わせる
心 随念 
         「欲の苦、欲の苦、欲の苦…」

 センサーを磨けば自然に悪行をやりたくなる

 ただ「空気が読める」だけでは自滅する

 「可哀想に」の気持ちで空気を書き換える
  
 場の空気を乱しつつ風通しをよくする方法



◇小池竜之介
1978年生 山口県出身 
  月読寺住職(世田谷区)、正現寺副住職
東京大学教養学部卒 2003年~ウェブサイト「家出空間」







☆「お母さんちょっと」岩上薫 学陽書房 1985年 ⑧【再掲載 2012.10】

◇暗記・暗唱(暗誦・諳誦)

 夢の話になると、たいていの方は試験で四苦八苦している場面をみると
いいます。


 英語の単語がどうしても思い出せなくて窮地におちいったところで目が
さめ、夢でよかったと胸をなでおろすこともよく経験することです。



 ところで、わたしの今年の初夢は、小学生のときの勉強のことでした。


 母親の前で1年生の上巻を1ページから順次暗誦し、下巻の後半に来て
どうしても思い出せない場面でした。

「ほら、あれ、わかるでしょう」

と何回いわれても出てこないものですから、母親にひどく叱られ目がさめ
たのです。


 こんな初夢は少しも将来に希望のもてる縁起のいいものではないのです
が、ここでふと「暗記・暗諦」の教育的意義を考えてみたわけです。


 最近は、学校で、暗記とか暗誦ということばを使う先生が少なくなりま
した。


 暗記・暗誦は何か詰め込み主義、あるいは教え込みの代表的用語のよう
に思われ、敬遠しているように思われます。


 子どもが自ら考えることや新しいことを発見していくことが新しい教育
だと考えているようです。


 たしかに、算数学習でかけ算九九の教え方は、大きく変わりました。


 ただ「二二が四」と唱えるようにいうのではなく、加法(たし算)から
導いて乗法に移っていきます。


 すなわち、既習の能力を元にして学ばせる指導法をとっています。


 しかし、一度学習すると、かけ算九九は暗唱させられるのは昔と変わり
がありません。


 暗記しておかないと今後の算数学習に困るからです。


 このかけ算九九と同様に、国語や理科においても暗記しておかなければ
ならない基本事項があるのです。


 その基礎・基本は、「自ら考える、子ども自身に発見させる」という新
しい教育理念によって重視されない傾向があるわけです。


 でも、無から有は生じないでしょう。


 基本事項はしっかり覚えておき、それを基にして自ら考え、発見できる
ようになるのです。


 したがって暗記・暗誦は今の教育においても大事なものなのです。


 学習したことを一挙元ごとに整理して大事なことをカードに抜き書きし、
徹底的に暗記し暗誦することを家庭学習ですすめたいものです。

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