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「大人になれないこの国の子供たち」町沢静夫  PHP 1999年 ⑤ /「日本人の名字ランキング」森岡浩 新潮社 2002年【再々掲載 2012.3】 [読書記録 教育]

今回は、7月15日に続いて、町沢静夫さんの
「大人になれないこの国の子供たち」の紹介 5回目です。




出版社の案内には


「本書は、精神科医の視点から、今の子どもたちがいかに成熟を拒否し、
 大人になる責任から逃れようとしているかを論じたものである。そも
 そも大人になるとはどのようなことか。著者は4つのポイントをあげ
 ている。まず、自己の内面や感情のコントロールができること。第二
 に、独立心の獲得。第三に、人生の目標や計画を主体的に形成できる
 こと。第四に、他人への思いやりや共感があることである。このよう
 な点から見れば、現代の子ども(青年)たちがいかに幼稚であるかが
 わかるだろう。そして数々の症例をもとに解説している。不登校の原
 因、普通の子どもによる凶悪犯罪、行きすぎた潔癖主義、ボーダーラ
 インと閉じこもり、拒食症と強迫神経症等々。 著者の考えでは、こ
 れらの根本問題は『母子密着』をどう解決するかであると指摘する。
 母性社会ニッポンのゆがんだ構造がみえてくるだろう。豊かな国の寂
 しい子どもたちの心の危機がリアルに伝わってくる好著である。」


とあります。


今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「衝動的で愛情に飢えた女性に多い『ボーダーライン』」
「競争に耐えられない男性に多い『閉じこもり』」
「現代の『消費生活』と『情報生活』が上の二つの問題を生んでいる」


・「注意欠陥・多動性障害(ADHD)- 落ち着きのない子ども
 多動は治りやすいが注意力散漫や攻撃性は治りにくい」

・「現代は『衣食足りて心の病を知る』時代であり、『衣食足りて美醜に
  こだわる』時代でもある」




もう一つ、再掲載となりますが、森岡浩さんの
「日本人の名字ランキング」を載せます。
20年前当時のデータです。




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ふじのくに魅力ある個店
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☆「大人になれないこの国の子供たち」町沢静夫  PHP 1999年 ⑤

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◇臨床から見た青年期の心の危機

□ボーダーラインと閉じこもりの二極化
 衝動的で愛情に飢えた女性に多い「ボーダーライン」
ボーダーライン(境界性人格障害)←→消費生活
感情の抑制ができず衝動的であるという人格障害
初期しつけの低下・同性仲間の喪失
|  
   ・ 集まることにより自分の感情のコントロールを学び人の気持ち
    を理解し,対人関係を学んでいく
・ 仲間同士で自然に覚えていくこと
・ 同性仲間の集いがなくなることで社会性を失い孤独に弱い衝動
    的な人間が増えている。

   消費社会 = 人間の欲望を引き出す社会
極めて矛盾に満ちた社会

ボーダーライン人間 7:1で女性に多い
(女性の方が衝動的で以上に飢え自立に失敗している)


 競争に耐えられない男性に多い「閉じこもり」
閉じこもりは不登校から始まる-いじめを原因

自室にこもって怖くない時代に入っている
テレビ・ラジオ・インターネット
= 閉じこもっていても世界をことごとく知ることができる   ∥
◎ 自分の顔を見せずにコミュニケーションを図れる

   ◎ 現代の「消費生活」と「情報生活」が二つの問題を生んでいる



□教室で異端視される生徒たち
注意欠陥・多動性障害(ADHD)- 落ち着きのない子ども
注意力散漫・多動・非常に攻撃心が強い
前頭葉障害?
       → 抑制障害 ADHD
幼児期のADHDから思春期の反社会性人格障害へ
注意力散漫 
        - 大泣き
12~20歳で緩解(部分的に)
◎ 多動は治りやすいが注意力散漫や攻撃性は治りにくい

行為障害 
       約50%は反社会性人格障害
リグリン・抗精神病薬・抗てんかん剤
破壊活動
       → 自由そのものが重荷 - 枠組み必要


   知識の浅い教師たち
専門家に任せることが重要


   トゥーレット症候群
     - 手足声の突発性運動
運動チック 
       ボーカルチック - 強迫性障害の仲間
多動性障害と類似
抗精神病薬 
       ハロパリドール セレネース


   男の子なのに女子トイレへ - 異性の多重人格
いじめレベルのところで多重人格が生じる
いじめから生じたB子の多重人格



□増えつつある拒食症と強迫神経症
やせることは美しいか? - 完全癖と美への誤解
子宮に戻りたがる子供たち
体重が増えれば簡単に健全な思考に戻る
現代 
       「衣食足りて心の病を知る」時代
「衣食足りて美醜にこだわる」時代
強迫性障害
     閉じこもってしまう異常なきれい好き
震災が救った強迫性障害
自然 綺麗・汚いが渾然としている
        あえて綺麗だけを選別することは人間にとっての不自然











☆「日本人の名字ランキング」森岡浩 新潮社 2002年【再々掲載 2012.3】 

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◇はじめに

名字ランキングの不思議

□佐久間ランキング
   昭和47年
     名字研究家・佐久間英氏 家族4人で7年半
   全国規模初ランキング
   サンプル地域に偏り有り  
     沖縄の名字を除く


□第一生命ランキング
   昭和62年
     自社契約者1000万人のデータ分析
   コンピュータ集計
     → 名字の「ヨミ」
   一企業の契約者に限定


□村山ランキング
   平成13年 村山忠重氏 
   データソース「「写録宝夢巣」電話帳CDロム化
3000万人以上のサンプル



◇名字ベスト10

□1位 佐藤   佐久間2位・第一1位・村山1位
  ・ 東日本、東北に多い
      秋田・山形では7%が佐藤姓
  ・藤原氏の末裔が佐藤氏
     中下級官僚クラスの藤原氏 → 佐藤姓
  ・陸奥の佐藤氏  
     源平合戦
  ・紀伊の佐藤氏  
     西行法師(もと在原義政)
  ・分布 
     広島・徳島・大分3県に佐藤姓が多い

 ◎ 承久の乱との関連
◎ 東日本の武士赴任


□2位 鈴木  佐久間1位・第一2位・村山2位 
  ・紀伊半島が発祥地
  ・熊野 
     刈り取った稲わらを積み重ねたもの「すずき」
 藤白神社
・熊野信仰と共に全国へ
    三河の鈴木氏
  ・鈴木姓の分布 
     東日本中心
  ・浜松付近 
     鱸(すずき)姓
  ・岡山県  
     須々木姓


□3位 高橋  佐久間6位・第一3位・村山3位 
  ・古代豪族の高橋氏 
     孝元天皇皇子大彦命の子孫 
     膳氏
・684年 
     大和国高橋の地名 - 朝臣を賜る
天皇家食膳担当

  
□4位 田中  佐久間3位・第一4位・村山4位 
  ・大名田中家 
     田中吉政 
       三河国10万石 → 柳川32万5千石国
   お家断絶
  ・各地の田中氏
     川崎に名家田中家
  ・分布 
     西日本に多い  田仲


□5位 渡辺  佐久間5位・第一5位・村山5位 
  ・摂津渡辺党  
     渡辺綱が祖 源氏
  ・三河渡辺氏
  ・分布 
     東日本に多い 「渡部」

  
□6位 伊藤  佐久間6位・第一6位・村山6位 
  ・藤原北家の末裔
    「伊勢の藤原氏」-伊勢平氏
 ・新潟県横越村 
     豪農伊藤家 現在財団法人 北方博物館
  ・名古屋 
     松坂屋の伊藤財閥
    1611年 伊藤祐道 名古屋に太物商
    2代目以降、代々、次郎左衛門
  ・東海に多い伊藤姓 
     三重県北勢に多い
  「伊東」-藤原南家  「井藤」

  
□7位 山本  佐久間4位・第一8位・村山7位 
  ・公家の山本家
 ・武家の山本家
  ・妖怪山本氏 
    「三代実録物語」
  ・西日本に多い山本姓

  
□8位 中村  佐久間8位・第一7位・村山8位 
  ・各地の中村氏
 ・役者中村家と塗師中村家
  ・まんべんなく分布 「仲村」

  
□9位 小林  佐久間7位・第一9位・村山9位 
  ・信州小林氏
 ・分布 長野県に多い 
    「児林」「子林」も

 
□10位 加藤  佐久間11位・第一11位・村山10位 
  「加賀の藤原氏」
  ・東海に多い加藤姓

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