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「見えないもうひとつの学校」平井雷太 日本評論社 1999年 /「好胤の言葉」高田好胤 学生社 2011年 ①【再掲載 2012.6】 [読書記録 教育]

今回は、平井雷太
「見えないもうひとつの学校」を紹介します。

出版社の案内には、

「映画『見えない学校』で話題となった平井雷太氏の教育実践の記録。不登
 校・ひきこもりの子どもにとどまらず、学び直し・生き直しを求める大人
 たちのユニークな学び・癒しの場をいきいきと紹介する。」
とあります。


いろいろな学びの場があることがわかります。




もう一つ、再掲載になりますが、高田好胤さんの
「好胤の言葉」①を載せます。
亡くなられてもう20年以上たつのですね。
薬師寺も大変整備されました。
テレビで聞いたおもしろい話を懐かしく思い出します。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「見えないもうひとつの学校」平井雷太 日本評論社 1999年

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◇はじめに

 「どんな先生であっても学ぶ姿勢の生徒がいれば、その先生を反面教師に
  して育っていく可能性が十分ある」

 = 理想の教育探しをする必要がなくなる



◇見えない学校を見る 

  教育改革は終わった セルフラーニング研究所
松永暢史(能力開発インストラクター) 
    山田元紀(環境教育研究所)


  「花伝書」と「見えない学校」
すくーるらくだ・親の会「かりんとう」
  

  「見えない学校」講座と「ニュースクール叢書」
  船越康弘(百姓屋敷わらオーナー)


  なぜ「死の文明」への行進を止められないのか
    野本三吉,阿木章男(河合塾)
    草刈善造(北海道教育大学教授・緑健代表)
加藤哲史(カタツムリ社)



◇もうひとつの「見えない学校」

  学校じゃない学校
    宮澤学園高等部
  

  能力のない子が不登校になるはずがない
    平和学園高等学校


  ここは高等学校ではなくハイスクール
    大阪YMCA国際専門学校国際高等課程


  わたしの教育観は一歳の時につくられた
    集英塾
集英塾 幸路秀人氏の総合塾 
    6割は一対一授業で4割は2~3人クラス
    午前中・午後 大学生・浪人生  4フロア 一単元90分
     6:30~19:00 小学生   一週間に1教科一回が基本
19:00~    中高生


  音を楽しみ出会いを紡ぐ        
    海老沼音楽教室 1973~遠野市
  

  いまの国語教育に欠けるのはこれだ
   「音読法」と松永暢史さん
音読法
      1音1音切って強く20~30回繰り返し読む
「意味を載せて読む」 ←→ すらすら読み
    意味よりも音で伝える


  開かれた家庭とは           
    フリケッラ共同農園と宮川秀之さん


  マニュアルがない先生がいない     
    子連れ合宿


  子どもが自分で自分が生きる場を選ぶ
    天使の園 1911~
らくだ教材(セルフラーニング)


  こども一人あたり4000坪       
    阿武山学園  1960~ 大阪府高槻市
  

  見えないお寺             
    井上ウィアラさん 1959年山梨生
  

 「できない分からない」が活動の原動力
    ラフボックス 


  時が自分を解き放つ


  手織りで育つ決定力









☆「好胤の言葉」高田好胤 学生社 2011年 ①【再掲載 2012.6】

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◇わたしを支えた母の一言
母の言葉
   「あんたはお薬師さんの子やで」
「どんなにつろうても我慢して辛抱してや」

 
 薬師寺に小僧として小学校5年生で(昭和10年)

 
 つらくても…
  「僕はお薬師さんの子や」



◇あなたの誕生日は、母苦難の日
諸人よ思い知れかし己が身の誕生の日は母苦難の日

 ◎「自分の誕生日を両親に対する感謝の日にしようではないか」



◇刑務所からもらった礼状
自衛隊・刑務所に行って感動する
- 人間のすばらしい個性は、この訓練の中から出てくるものだ

 
 個性尊重でほったらかしている
  →  個性でなく野性
   ◎ 訓練されてこそ個性が育つ 


 刑務所の人々からもらう礼状 
  … お守りにする
- 自分の心の中の神や仏の心に目覚めると言うことが自覚と言うこと



◇あぐらをかいていた若者
寺の説教
  - 真ん中であぐらをかいて背を丸めている青年に一言

 「真っ直ぐお行儀よく座りなさい」
  → 正座 1時間 「この若者の姿を見てくれ、この素直な姿を」
2時間もそのまま正座

 ◎「今日のあなた方にとって、あの若者の姿は仏さんの姿だと思われませ
   んか。わたしの話などどうでもいいのだ。おそらく、この前、薬師寺
   に行って話を聞いているときに、若い子が足を痛そうにしてじっと2
   時間とうとう座りきったなと言うことが、あなた方の心の中に残るだ
   ろう」



◇ほろほろと鳴く山鳥の声聞けば

ほろほろと鳴く山鳥の声聞けば父かとぞ思う母かぞと思う
            薬師寺2代目住職・行基の歌


 母の客死 
  師匠
  「われとこのおかん、木石やなかったんのう。木や石なら死なはらへん
   だわのう」

◎ くじけさせないため、人生には大事な達観すべきときがあるという
   ことを教えるため



◇心に種を蒔く
 「宗教者は人生の案内人」
   情熱 
     ① 写経運動 
     ② 修学旅行生に話

 
  佛心に種まき、民族精神の種まきに!
   → 語りかけた子どもは500万人超

 
 「寺は金閣、庭は竜案、坊主は薬師寺 ベリーグッド」
    = 中学生感想文

 ◎ それまでわたしは、子どもたちに種をまくつもりで話をしてきました
  が、それは思い上がりで、まかれていたのはわたし自身でした。



◇「社会が悪い」のか
 日本人がいちばん失っている心
  = 責任を自分に痛感する心
↑↓
◎ 何でも悪いのは向こうの方に 卑怯!

  ◎ 政治が悪いとさえ言っていたら、新聞が売れるというようなことを
   おかしな事だと思うのです

  ◎ 自分自身の内にある責任の所在を明確に自覚する精神がなかったら、
   わたしは今日の世の中は救われないと思うのです



◇食作法と「体食五観」
 「喜びと感謝の心でご飯をいただきましょう」
  = 基本的な心の養い(日本人の基本的な)



◇酒が許されるとき
  釈尊
    五戒の中に不飲酒戒

  ◎「いまよりもし、われはこれ仏の弟子なりという者は飲酒するを得ず」

  ◎「智度論」鬱病を治したり、ふさいだ心を明るくし冷えた身体を温め
   たりしてくれる



◇自業自得ということ
  ◎ わたしたちは他人の言動に対しては必要以上に厳しい鬼検事となり、
   自分には甘い弁護士になりがちです
    - 自業自得


  三業
   …身体でする行為、語でする行為、意(こころ)で思いめぐらす行為
◎ 行為が価値を決める


 「罰は目の前、当たるが早い」
 ◎ 業には悪業もあれば、善業もある。  
      悪業 = 黒業  
善業=白業 

  ◎ 過去の業によって今のわたしたちがあり、現在の業によって来世をつ
くりなしてゆくのです



◇有り難いことがあり得ていること
 大正13年生 甲子 
 甲子園球場と一緒

◎「親がいてくださるというのは 本当に有り難いことなのです」

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