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鷲田小彌太さんはこんなことを 23-「日本人のための歴史を考える技術」PHP 1999年 (3) /「現代教育直語」八ツ塚実 光雲社  1998年 ④【再掲載 2012.12】 [読書記録 一般]

今回は、11月25日に続いてわたしの読書ノートから、
「鷲田小彌太さんはこんなことを」23回目、
「日本人のための歴史を考える技術」の紹介 3回目です。




出版社の案内には

「邪馬台国論争とは何か、『記紀』の正しい読み方はなど、歴史の『なぜ』を
 いかに問い、考えるかについて、全ての知識や学問の基礎が歴史にあると
 考える哲学教授が挑む日本人のための日本史講座・古代篇。」

とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「縄文と弥生の関係では古さ・文化度の相違が焦点ではない」


・「奥州藤原氏の力の源泉は、大和朝廷に降伏した人を俘囚したことと、海産
事業の貿易から得た豊富な金であろう」


・「西征-連合大和政権から統一色の強いヤマト政権へ」



もう一つ、再掲載になりますが、八ツ塚実さんの
「現代教育直語」④を載せます。
四半世紀前に出版された本ですが、
八ツ塚さんの教え子(原子物理学者)の言葉が強く印象に残っています。
- どんなに小さくても不安があれば実用化すべきではない



三方ヶ原の戦い450周年ということで、
450周年記念シンポジウムが開催されました。
参加に応募したところ、幸い当選し、昨日妻と参加しました。
磯田道史氏の基調講演と、
磯田道史氏、徳川家広氏、平山優氏、武田英信氏のシンポジウム。
楽しい話、初めて知る話が多く、好奇心が高まりました。
来年の大河ドラマ「どうする家康」が楽しみです。
シンポジウム 当選券 切り取り.jpg




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆鷲田小彌太さんはこんなことを 23-「日本人のための歴史を考える技術」PHP 1999年 (3) 

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◇縄文期日本の中心は本州東北部にあった

□縄文と弥生の関係 
   古さ・文化度の相違が焦点ではない 

   縄文時代 
     東日本は海洋国家
吉野ヶ里と三内丸山は似ている


□九州王朝・大和王朝・東北王朝?
多元的国家群?

  5~6世紀 九州が大和にのみこまれた?

   奥州藤原氏(俘囚・安部 → 清原 → 藤原)の力の源泉
  「蝦夷」 あらぶる人・まつろわぬ人
 |
大和朝廷に降伏した人を俘囚
海産事業を貿易 → 豊富な金がバック


□瀬戸内文化圏
地中海文化 
     宮崎市定(京大・アジア史中国史)論語の新研究
中国   入る者は拒まず 出る者も拒まず 
        ~ 外国との交流 浮き沈みが激しい
四大文明  初めはシリア(メソポタミア)

日本の地中海は瀬戸内海
     - 近畿から西に向かって文化伝播(宮崎説)

   文化の中心は移動する
宮崎市定
      「文化は湾の一番奥深いところ,外敵侵入の難しいところから
       生まれた」-実証的ではない
(例) 大阪湾・河内・大和は水の都,難波・浪速・浪花

   記紀でもっとも古い記述はもっとも新しい事実がモデル
二人始祖王 
       応神と継体は百済王の弟たちで兄弟

  「東征」は「西征」である
「吉備の乱」大和のえげつなさ,すばらしさ
巨大古墳群が存在する吉備現原岡山)一族
「磐井の乱」九州地方政権 VS ヤマト中央政権

◎西征  連合大和政権から統一色の強いヤマト政権へ

内乱を平定するだけの政治的軍事的要素







☆「現代教育直語」八ツ塚実 光雲社  1998年 ④【再掲載 2012.12】

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18.無限に続く各界からの教育要求
極端な言い方をすると,何を言っても教育要求に繋がる。教育の仕事は
  恐ろしいまでに多面的なのだ。
  → 一人のお母さんの言葉


19.微妙な違いを見据えているか
野外活動  
     その日だけ,日常活動の総集として

人権 VS 甘え
両者同様の色 
      自己の内部の甘えを削り取る日常活動を伴うのが人権教育

   自殺 VS 自死 VS 自殺予告 VS 自死予告
孤立無援  
      自殺と予告の区別を

   発言ができる VS おしゃべり 
    「手を挙げなさい」授業

明るい教室 VS 粗野な教室

自主性を重んじる VS 放任する

批判 VS 悪口  相互批判…悪口との行動
共に生き友に成長するために少々痛くても出し合うのが批判
相手を陥れ自分だけ有利になろうとするのが悪口

◎ 付け焼き刃の実践は時として公認のいじめの場にすらなる


20.教師らしいこと,教師らしくないことの判別区別
らしい  VS らしくない
     らしいとらしくないの混同  
     キタキツネ

らしいけど、誤っていること
     「勉強しなさい」
     「人を虐めてはいけない」

「らしくない」けれど目的にあっている 
     「君は何に気が騒ぐ」
「君,人間として恥ずかしくないか。」


21.テレビに振り回されるのではなくテレビを振り回そう
「有名人」階層を「芸能人」が占めるようになった

  テレビを背景に「したい放題」「言いたい放題」
◎ テレビは自他共に許す「何様」
     国中のあらゆる分野の仕事がテレビの軍門に下ってしまった 
       - 主導権はテレビ  

    TVディレクター
      「視聴率の主流は家庭の主婦。それも小2程度の感性の持ち主」 

◎「テレビに振り回されるのではなく,テレビを振り回してこそ確かな
     教育の仕事といえる」


22.学校作りを通してしか防止できない「いじめ」
   イベント主義の日本の風土 - 福祉健康祭り
人間の特性
       「お節介性」 = 他者への関心

    他者への関心
プラス  ボランティア 共 生
マイナス いじめ    攻 生

   学級内グループの質に注意

   教室全体の倫理観の低下  
     軽率・虚勢・冷笑
→ めざすは「共生・共学・連帯」


23.教育は常に理念を忘れ,制度の変更でお茶を濁してきた
   「学級みんなに目を注げ」 = 学級担任人間 総合選抜論議


24.だだっ子行政が示した総合選抜制度解体 
教え子 原子物理学者
       ◎「原発反対」どんなに小さくても不安があれば実用化すべき
        ではない
~ 保険のための研究
   原発 = 地域開発   
        原発宣伝施設
          ∥
◎ 同様なやり方で「総合選抜制度」の廃止


25.本物の人間づくりをしないから「いじめ」が多発する
「人の生き血を吸って生きるようなことをしてはならない」
→ コメンテイター,評論家
  人の生き血のにおいを敏感にかぎ分けてひとくさり評論する


26.取り扱いに注意して使いたい「この言葉」
   「個性」  何で今更 
         叱ることが許されないもの
           「個性と発達」「道理と人権」 

  ◎ 道理や人権を犯すのも個性という

   「スポーツ,スポーツマン」

   「みんな」 
      民主主義の根幹 
     「少数意見にどれだけ手厚いか」
      - 多数決は方便


27.いじめをなくす方法はない…だから
大きい順に 
     国際いじめ,社会いじめ,地域いじめ,職場いじめ,学校いじめ
家庭内いじめ,自分いじめ

   自分もいじめられる,自分が自分をいじめる

   いじめをなくす方法はない
     → ① 人間の有り様を学ぶ
② 誤りの相互点検
③ 誤りの自己点検

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