「歴史の風景」木村尚三郎 山川出版社 2003年 ② /「学校文化 その源流と課題」荒巻正六 福武書店 1990年 ⑦(最終)【再掲載 2013.9】 [読書記録 一般]
今回は、1月4日に続いて、木村尚三郎さんの
「歴史の風景」の紹介 2回目です。
出版社の紹介には
「『進歩と発展』から『調和と連帯』へ、『技術』より『いのち』へ、
歴史への問いかけが、始まるとき-。創文社の月刊パンフレット
『創文』の連載に、各年を回想するエッセイ、簡単な年表と著者の
出来事を添えてまとめる。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「商品特性のない時代の売り方は今で言えば企業の社会貢献、メセナ
活動(文化支援)」
・「バカンスはヴァキューム(真空)と似た言葉で、休養・急速・欠員
空位など空っぽの状態を表す。日常性からの遮断により、防衛本能
が強まり身体の別の感覚が呼び覚まされて猛然と働き出すことから。」
・「『3』は分割できないことから『神なる数』を表す。『4』は春夏秋
冬、東西南北などを表す『世俗の数』を表す。」
もう一つ、再掲載になりますが、荒巻正六さんの
「学校文化 その源流と課題」⑦を載せます。
☆「歴史の風景」木村尚三郎 山川出版社 2003年 ②
◇甘草水うりの心
まず客の求めるもの喜ぶものに奉仕し、次いで自分の商売もさせて
もらった。
∥
商品特性のない時代の売り方
= 今で言えば企業の社会貢献、メセナ活動(文化支援)
◇汝自身を知れ
<古代ローマ>
「明日の理想に生きる」
独立独歩精神
荒削りの大思想
ダイナミックな男性的若者的発想
<古代ギリシャ>
「今日の現実を生きる」
調和と連帯のコミュニケーション感覚
きめ細かなディテール
優美な女性的老人的発想
「汝自身を知れ」
「足るを知れ」
◇バカンス
ヴァキューム(真空)と似た言葉
休養・急速・欠員・空位
~ 空っぽの状態
|
日常性からの遮断により、防衛本能が強まり身体の別の感覚が
呼び覚まされて猛然と働き出す
◇新大航海時代
飛行機「点と線」
ロマンと恐怖心
◇生け花と新カナダ大使館
3 神なる数
分割できない
4 世俗の数
春夏秋冬 東西南北
◇天使
エンジェル(英)アンジェ(仏)
ギリシャ語のアリケロス(メッセンジャー)アリゲレイン
(告げる)から
∥
◎ 神と人との仲介役をし、神のお告げを運ぶ純粋に霊的な神の
メッセンジャー
◇破門
「本を閉じ、ロウソクを消し、鐘を鳴らす」
= カトリック教会における破門の行為
暗闇と魂の死の知らせ
破門 ≒ 手術
- 生きるため切り捨てるつきつめた心
◇様式美の時代
歌舞伎
= 様式美
コミュニケーション不可欠の時代 → 美しい生き方
◇イチャリバチョーデー
行き会えば兄弟(沖縄)
[お茶] + [結餅や冬瓜漬]
フランスのコーヒーとチェイル
☆「学校文化 その源流と課題」荒巻正六 福武書店 1990年 ⑦(最終)【再掲載 2013.9】
◇日本いじめ習俗考
軍隊・紡績工場に典型的ないじめ
中山太郎『日本若者史』
いじめ学習説
A.モンタギュ『暴力の起源』
◇逸脱の系譜
試験に失敗して非行化
その元祖は平安時代中期の大泥棒・袴垂保輔
◇マスコミの社会的問題
マスコミ
「言論・表現の自由を阻害する行為に敏感な反応を示すのと同様
の熱意を,言論・表現の自由に伴う社会的責任について持って
いるか?」
= 社会的影響を考えているのか?
千葉雄次郎『知る権利』
「社会が善い社会であることを願うのが表現の自由」
大宅壮一
「低俗番組ばかりで,これでは一億総白痴化だ」
↓
有害図書・看板・ビラ
= 文化の衰退
◇変動社会の中での生活指導
1960年代半ば
ニューヨークの婦人校長が「家庭訪問は危険」と発言
シルバーマン『教室の危機』1966~1969米国大調査
活発な市民運動,過激派集団の活動,犯罪の急増
家永健一
『社会変動の理論』
制度化された規範自体に変化
|
・ 先進諸国の社会問題は豊かさの生み出したものである
・ 豊かになるほど歪みが拡大し不満が増大している
・ 欲求も先鋭化し自己主張は多様化し結果を考えない行動が
増えてくる
→ ◎ 異文化の中での生活指導の困難さ
◎ 変動しつつある社会全体を見直すべき
◇めあてなき欲求・不満からの脱出
都留文科大学長 太田堯
『私たちののぞむ教育改革』めあてなき欲求不満
→ 目標が大切
◎ 青春を何かにかけてみる
◇教育実習
昭和59年3月 大学,短大卒業者 523062人
うち教員免許状取得 154928人
うち教職従事者 33044人
◎ 教育実習に関するすべての問題は数字の中にある
12万という大量の志望者外のために
◎ 卒業学生の29.6%が免許状
→ 養成制度のルーズさ
改善策
① 実習生の制限
② 大学側と協力校側との連絡強化
③ 実習期間の延長
◇学習指導要領うたい文句の変遷
昭和22年版 「新教育」
デューイの経験主義教育論
経験の再構成・生活学習・地域教育計画・自由研究
↓
◎「這い回る経験主義」
昭和26年版「教育内容の系統性」
昭和33年版「科学技術重視」「基礎学力充実」「道徳の時間」
ブルーナ → 水道方式,発見学習
昭和43年版「人間化」
ブルーナーの『マコス』
シルバーマン『教室の危機』
昭和53年版「豊かな人間性」「ゆとりと充実」「基礎基本重視」
↓
◎ 教育の人間化
◎ 「学校裁量の時間」
「歴史の風景」の紹介 2回目です。
出版社の紹介には
「『進歩と発展』から『調和と連帯』へ、『技術』より『いのち』へ、
歴史への問いかけが、始まるとき-。創文社の月刊パンフレット
『創文』の連載に、各年を回想するエッセイ、簡単な年表と著者の
出来事を添えてまとめる。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「商品特性のない時代の売り方は今で言えば企業の社会貢献、メセナ
活動(文化支援)」
・「バカンスはヴァキューム(真空)と似た言葉で、休養・急速・欠員
空位など空っぽの状態を表す。日常性からの遮断により、防衛本能
が強まり身体の別の感覚が呼び覚まされて猛然と働き出すことから。」
・「『3』は分割できないことから『神なる数』を表す。『4』は春夏秋
冬、東西南北などを表す『世俗の数』を表す。」
もう一つ、再掲載になりますが、荒巻正六さんの
「学校文化 その源流と課題」⑦を載せます。
☆「歴史の風景」木村尚三郎 山川出版社 2003年 ②
◇甘草水うりの心
まず客の求めるもの喜ぶものに奉仕し、次いで自分の商売もさせて
もらった。
∥
商品特性のない時代の売り方
= 今で言えば企業の社会貢献、メセナ活動(文化支援)
◇汝自身を知れ
<古代ローマ>
「明日の理想に生きる」
独立独歩精神
荒削りの大思想
ダイナミックな男性的若者的発想
<古代ギリシャ>
「今日の現実を生きる」
調和と連帯のコミュニケーション感覚
きめ細かなディテール
優美な女性的老人的発想
「汝自身を知れ」
「足るを知れ」
◇バカンス
ヴァキューム(真空)と似た言葉
休養・急速・欠員・空位
~ 空っぽの状態
|
日常性からの遮断により、防衛本能が強まり身体の別の感覚が
呼び覚まされて猛然と働き出す
◇新大航海時代
飛行機「点と線」
ロマンと恐怖心
◇生け花と新カナダ大使館
3 神なる数
分割できない
4 世俗の数
春夏秋冬 東西南北
◇天使
エンジェル(英)アンジェ(仏)
ギリシャ語のアリケロス(メッセンジャー)アリゲレイン
(告げる)から
∥
◎ 神と人との仲介役をし、神のお告げを運ぶ純粋に霊的な神の
メッセンジャー
◇破門
「本を閉じ、ロウソクを消し、鐘を鳴らす」
= カトリック教会における破門の行為
暗闇と魂の死の知らせ
破門 ≒ 手術
- 生きるため切り捨てるつきつめた心
◇様式美の時代
歌舞伎
= 様式美
コミュニケーション不可欠の時代 → 美しい生き方
◇イチャリバチョーデー
行き会えば兄弟(沖縄)
[お茶] + [結餅や冬瓜漬]
フランスのコーヒーとチェイル
☆「学校文化 その源流と課題」荒巻正六 福武書店 1990年 ⑦(最終)【再掲載 2013.9】
◇日本いじめ習俗考
軍隊・紡績工場に典型的ないじめ
中山太郎『日本若者史』
いじめ学習説
A.モンタギュ『暴力の起源』
◇逸脱の系譜
試験に失敗して非行化
その元祖は平安時代中期の大泥棒・袴垂保輔
◇マスコミの社会的問題
マスコミ
「言論・表現の自由を阻害する行為に敏感な反応を示すのと同様
の熱意を,言論・表現の自由に伴う社会的責任について持って
いるか?」
= 社会的影響を考えているのか?
千葉雄次郎『知る権利』
「社会が善い社会であることを願うのが表現の自由」
大宅壮一
「低俗番組ばかりで,これでは一億総白痴化だ」
↓
有害図書・看板・ビラ
= 文化の衰退
◇変動社会の中での生活指導
1960年代半ば
ニューヨークの婦人校長が「家庭訪問は危険」と発言
シルバーマン『教室の危機』1966~1969米国大調査
活発な市民運動,過激派集団の活動,犯罪の急増
家永健一
『社会変動の理論』
制度化された規範自体に変化
|
・ 先進諸国の社会問題は豊かさの生み出したものである
・ 豊かになるほど歪みが拡大し不満が増大している
・ 欲求も先鋭化し自己主張は多様化し結果を考えない行動が
増えてくる
→ ◎ 異文化の中での生活指導の困難さ
◎ 変動しつつある社会全体を見直すべき
◇めあてなき欲求・不満からの脱出
都留文科大学長 太田堯
『私たちののぞむ教育改革』めあてなき欲求不満
→ 目標が大切
◎ 青春を何かにかけてみる
◇教育実習
昭和59年3月 大学,短大卒業者 523062人
うち教員免許状取得 154928人
うち教職従事者 33044人
◎ 教育実習に関するすべての問題は数字の中にある
12万という大量の志望者外のために
◎ 卒業学生の29.6%が免許状
→ 養成制度のルーズさ
改善策
① 実習生の制限
② 大学側と協力校側との連絡強化
③ 実習期間の延長
◇学習指導要領うたい文句の変遷
昭和22年版 「新教育」
デューイの経験主義教育論
経験の再構成・生活学習・地域教育計画・自由研究
↓
◎「這い回る経験主義」
昭和26年版「教育内容の系統性」
昭和33年版「科学技術重視」「基礎学力充実」「道徳の時間」
ブルーナ → 水道方式,発見学習
昭和43年版「人間化」
ブルーナーの『マコス』
シルバーマン『教室の危機』
昭和53年版「豊かな人間性」「ゆとりと充実」「基礎基本重視」
↓
◎ 教育の人間化
◎ 「学校裁量の時間」