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「発達障害のある子へのサポート実例集 小学校編」上野一彦・月森久江 ナツメ社 2010年 ③(最終) /「立花隆対話篇 生,死,神秘体験」 書籍情報社 1994年 ③(最終)【再掲載 2014.7】 [読書記録 教育]

今回は、1月14日に続いて、上野一彦さん、月森久江さんの
「発達障害のある子へのサポート実例集 小学校編」の紹介3回目 最終です。



出版社の紹介には


「本書は、発達障害のある子どもたちへの適切な支援法や対処法につい
 て、小学校で日常的に起こりうる様々な具体例を取り上げながら、豊
 富なイラストとともに解説しました。学校と家庭が、連携しながらサ
 ポートするためのヒントも紹介しています。」

 
とあります。



原因、対策、改善策等、実践に役立つ情報を教えてくれます。

子どもにかかわる方全体に役立つ本だと思います。



もう一つ、再掲載になりますが、立花隆さんの
「立花隆対話篇 生,死,神秘体験」③を載せます。





☆「発達障害のある子へのサポート実例集 小学校編」上野一彦・月森久江 ナツメ社 2010年 ③(最終)

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◇学習面のサポート ②
<算数でつまずきがある>
  □ケース・具体例
○指を使う 
     ○かけ算わり算でつまずく
     ○数え間違い
     ○図形が理解しにくい
     数の概念が理解しにくい 
      → 目に見える形で置き換える
            ∥
        ◎ 推論する力が弱い                       
□対処法
    ① じっくり時間を掛ける
    ② 九九表などを活用する  
③ 繰り上がりを書くマスを作る 
       → プリントに
      ブロック、おはじき
文章題には絵やイラスト
スピードよりも正確さ!

  □注意点
    ① スピードを重視しすぎない 
② 分からない部分を放置しない
③ ひとりでやらせずできるだけ支援する

  □改善策 
    ① 数や量を可視化する工夫  
        おはじき、ブロック
② 作図練習に補助線等を利用する
③ 文章題のキーワードにマーキング

 <体育・運動が苦手>
□改善  
    ① ボディイメージを作る工夫  
        すりぬけ ジャングルジム
② 身体の左右を理解する工夫  
        旗揚げゲーム
③ 指示に合わせて動く練習   
        だるまさんが転んだ

 <図工などの制作ができない>
  □改善 
    ① 指先の感覚を育てる     
        粘土遊び
② 手先を細かく動かす練習   
        昔遊び
剣玉、独楽、綾取り、折り紙、お手玉

 <点数や勝敗にこだわる>
気持ちを切り替えられない
□その場で 
    ① バツをつけない
    ② 100点を取らせる方法
  □改善   
    ① 不本意な結果を受け入れさせる練習を
② 我慢したときにはおおいに褒める
負けても再チャレンジ
         
 <学習支援ツールの活用>
   ○音読補助シート
    ○「 」のものさし


◇生活面
○持ちものチェックシート
○係活動首下げカード
○道具箱に仕切り
○ルールカード
○「入れて」「貸して」練習カード
○暴力
    ・感情を抑える練習
・気持ちを落ち着けられる方法 
       深呼吸 小さく飲む
・お守りカード
      「ぼくは我慢できる」
○イエローカードとレッドカード
→ サイン








☆「立花隆対話篇 生,死,神秘体験」 書籍情報社 1994年 ③(最終)【再掲載 2014.7】

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◇カール・ベッカー (京大助教授)
  臨死授業  
    カール・ベッカー(京大) 
    アルフォンス・デーケン(上智大)
日本    
    人 - 遺体 - 死体
    「お迎えが来る」
臨死体験  
    1 リアルな体験
2 イメージである
人間の精神にとって大事な経験
    = イメージ・トレーニング
死  
    死を自覚した人間は,死が怖くなくなるまでにいろいろな段階
   を経て死んでゆかなければならない
死のタブー化はやめるべき

 
◇河合隼雄 (国際日本文化研究センター)
  宇宙体験と臨死体験は似ている
短歌  
    景色と人間とが一体化された流れを詠む
  モーツァルト 映像に合う
   初期に親父が息子に強烈な枠をはめたことが原因の一つ
何でもものを爆発させるためには締め付ける強さが必要
ギュッと締め付けないと可能性は出てこない

  「可能性を出す」なんて…
     芽が出かかっているヤツを引っ張り上げたら千切れるだけ

 
◇岡田節人(トキンド) 生命誌研究館館長
  自己修正と生命の不思議
  物  
     = エントロピー増大の法則 
       ◎ 物は放っておけばどんどん解体しバラバラになる性
        向を持つ
       秩序 → 無秩序
 生命
     = ハンテグレート(統合)の方向へ
自己修練
   ハンス・ドーリッシュ(独)科学者→哲学者 
「どうしても分からない部分が生命現象の中にある」
神聖不可侵の領域へ
  細胞にさえ生命を感じる
    毎日見ている細胞と3日に1度しか見ない細胞とでは顔色
     が変わってくる
      ◎ 細胞すら尊厳を実感させる物を持っている
いつから人間と呼べるか
  両方の遺伝子の活動が始まったとき
     = ネクストジェネレーションの生命の始まり
生という命題,死という命題
  死というのは不可避的なようでありながら,生き物というのは
   連続性なしでは絶対この地球上にない
   = 死は人間的実感
「生殖作用と言うことを通じて,連続がなければ生命というのはな
   いんだ」
  生命学的に言えば生も死も連続的なもの 
    死はあってなきが如く

 
◇天命なき時代
 「専門家」が果たして信用できるのか。
信用できなったら大変だ

  医者に臓器移植に対してものすごい反発がある
臓器移植に踏み切れない理由
 1 和田教授の心臓移植
  2 日本人は死体を生きてあるものの如く考え,また家族の所有
    物と思う
   3 医者と市民の信頼関係が損なわれた

   ◎ 遺体に対する心理的固着は日本独特
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