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「きみ ひとを育む教師(ヒト)ならば」岡崎勝 ジャパンマシニスト社 2011年 ① /「日本人の生き方」童門冬二 学陽書房 1996年 ②(後半)【再掲載 2015.1】 [読書記録 教育]

今回は、岡崎勝さんの
「きみ 人を育む教師ならば」の紹介 1回目です。



出版社の紹介には


「次の世代に伝えておきたい、学校・教室での基礎基本。学級経営、教
 員の作法から,職場でのトラブル解消法まで。『?』と感じた先生たち
 の言動……、『そういうことか』と、親が読んでも納得の1冊です。」

 
とあります。


多くのことを考えさせてくれる本です。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「行政がボクたちから『考えるゆとり』の時間を奪ったツケがいま職
  員室の中に現れている」
- 考える必要がない職場だったら、わたしは教職に就かなかったと思
 います。


・「『しっかり』『きちんと』を繰り返したくなる教師根性を押さえて…」
- そればかりでは‥とわたしは思ってしまいます。


・「我慢の授業ではなくおもしろい授業を!」
- おもしろい、楽しいに越したことはありませんが、何を「楽しい」
 「おもしろい」のものさしにするのか、それが課題だと感じます。 


・「授業はその場限りのダイナミックな活動」

- 授業で子どもたちから学ぶことがたくさんあります。



もう一つ、再掲載になりますが、童門冬二さんの
「日本人の生き方」②を載せます。



☆「きみ ひとを育む教師(ヒト)ならば」岡崎勝 ジャパンマシニスト社 2011年 ① 

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◇岡崎勝
1952年 名古屋市生

きみ、ひとを育む教師(ひと)ならば、
  子どもと並んで横に立ち
  彼らが何を見ているか。彼らが何を聞いているか
  きっと感じることだろう…

きみ、ひとを育む教師(ひと)ならば、
  子どもと並んで横に立ち
彼らの震えやつぶやきも、とびあがるほどの喜びも
きっと感じることだろう…

そして、いつか、
子どもは、あなたの横に立ち
あなたの見ているものを見るだろう
  あなたの声も聞くだろう


◇はじめに 
「淡々とこなすことにしている」

  教員は、いま、とても苦しい。そして孤独です。若い教員にとっ
  ては特に厳しい環境です。「教員は楽をしている」「休みが多い」
  と揶揄する市民感情や「世間の目」を気にして、行政がボクたちか
  ら「考えるゆとり」の時間を奪ったツケがいま職員室の中に現れて
  いるのです。

  岡崎 
    1998年 
    学校マガジン「おそい・はやい・ひくい・たかい」編集人に

責任感 < 共感と勇気


 きみ・ひとを育む教師ならば、困難に立ちすくむ子どもたちに笑
  顔と勇気を持って寄り添うべきものだとボクは信じます。


◇初めて出会う子どもたちに
新学期はシンプル・イズ・ベスト!
出入り口のガラスだけでもきれいに!
    ぬらした新聞紙できれいに拭く

おもしろい絵本を読む
自分の子ども時代のエピソード  
    よく先生に叱られた・元気だった
一冊の絵本
     → 「これからたくさんの本を読みます」

「楽しい教室」を課題に
理想は「楽しい教室」 
     - みんなで楽しい教室にしていこう
困ったり行き詰まったりしたら本を読む   
      叱った後にも…

「役者」をすることも
 「しっかり」「きちんと」を繰り返したくなる教師根性を押さ
     えて…


◇授業って何だろう
子どもにとっては「活動」の場
「生きた場」 
       多くのアイデアや喜びをボクたちにリアルタイムで与え
      てくれる
    ◎ 「授業はその場限りのダイナミックな活動」

 子ども
      「新たな何かに触れる興奮や意欲をかき立てられること」
授業は結果ではなく過程こそが重要
労働でも仕事でもない活動

大切なのは  
       先生の工夫とアイデア、知への探求

工夫したひと味違うメニューで
教えないことが何かをしっかり自覚して設定する
 - 教えたいことを教える「同じ感動や感覚を共有したい」

うんざりしている子 
         工夫したひと味違うメニューを提示
× 我慢の授業  
          →  ◎「おもしろい授業」 

一期一会マニュアル
1 根本的なことに疑問をもって調べる
2 楽しくする方法を探求する
仮説 → 実権も
実体験も
3 マニュアルの限界と自分流
顔色を見ながら授業を進める
        「一期一会的マニュアル」  







☆「日本人の生き方」童門冬二 学陽書房 1996年 ②(後半)【再掲載 2015.1】

[出版社の案内]
 かつて日本人がもっていた、やさしさ、美しさ、つよさ、心のよりど
ころ。行動の核となっていたものをさぐり、現代人の生き方を問う。

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◇西郷隆盛 「一期一会」
失わないもの
    「人の傷の痛みを知る優しさ」
犬だけが友達  
    学べる友を失った
     - 同情
 

◇伊能忠敬
養子亭主 
   - 節約 
     筋の通らない寄付は拒絶
ケチ  
   - 自分のためにしか遣わない
倹約  
   - 他人のため地域のため客のために遣う
祭りの寄付をせず
 → 天明 浅間山噴火 被害-米高騰
    前年~その年にかけて米を大量に買い付けていた
→ 三方一両得
     「米」と「金」を自分が出そう

   住民 米屋・質屋
   米商人と質屋に手当
  ◎ 天下の回りものである金は,人々のために使わなければならな
   いときには思い切って使うべきだ
 - 余らせたお金を自分のために使うか他人のために使うか? 


◇上杉謙信 
  自分の生き方を父によって叩き折られる
   →不犯(ふぼん)を守り続けた
 子どものころ林泉寺に預けられた
  心の中の空洞
    子どもの胸には二つの箱がある。父の箱と母の箱だ。二つの
    箱は空っぽだ。だから,父は父の立場で,母は母の立場で,子
    どもの心の箱に愛情を注ぎ込まなければならない。
     両方がバランスよく注ぎ込まれれば,その子どもの性格は非
    常にまっすぐになる。が,どちらかの箱の分量が足りなければ,
    その子どもの性格は歪んでいく。
  レオン・ブロイ
    「人間は,心の中に空き部屋を作ると,必ず苦悩がひっそりと
     入り込んで座り込む」
詩人的資質が原因
   リーダーの6条件
  ① 先見力 
      ② 情報力 
      ③ 判断力 
      ④ 決断力 
      ⑤ 行動力 
      ⑥ 体力


◇岩崎弥太郎 九十九商会
坂本龍馬は「反面教師」
   海運会社 
     ~ 河田小竜の構想 - ジョン・万次郎 
 発想はすばらしいが結果は・・・
依存心
  「詩人の時代洞察力」
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