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「歴史の風景」木村尚三郎 山川出版社 2003年 ⑤(最終) /「教師の生き方・考え方」國分康孝 金子書房 1995年 ② 【再掲載 2016.9】 [読書記録 一般]

今回は、1月16日に続いて、木村尚三郎さんの
「歴史の風景」の紹介5回目 最終です。



出版社の紹介には


「『進歩と発展』から『調和と連帯』へ、『技術』より『いのち』へ、
 歴史への問いかけが、始まるとき-。創文社の月刊パンフレット
 『創文』の連載に、各年を回想するエッセイ、簡単な年表と著者の
 出来事を添えてまとめる。」

 
とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「三毒=善根を損なう煩悩
   ①貪欲 ②瞋恚(しんい)(怒り) ③愚痴(愚か)」


・「七つの大罪 
  ①吝嗇 ②怒り ③嫉妬 ④大食 ⑤色欲 
                ⑥傲慢 ⑦怠惰」


・「過去を過去として捉え、現在から遮断するような学問形態は死に
  体。過去を現在と交流させ、現実感のある過去に」


・「パンパンと柏手を打って『今年1年一生懸命頑張りますので、どう
か神様、よろしくお願いします』と祈る。すると、なぜか気分が明
  るくさわやかになる。その心を大切にする時代が信仰の時代である」



もう一つ、再掲載になりますが、國分康孝さんの
「教師の生き方・考え方」②を載せます。



☆「歴史の風景」木村尚三郎 山川出版社 2003年 ⑤(最終)

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◇呪文
仏教  
    三毒 
     = 善根を損なう煩悩
        ①貪欲  
        ②瞋恚(しんい)(怒り) 
        ③愚痴(愚か)
  カトリック
七つの大罪 
        ①吝嗇 
        ②怒り 
        ③嫉妬 
        ④大食 
        ⑤色欲 
        ⑥傲慢 
        ⑦怠惰
 ◎ 現代日本社会は上も下も三毒に犯され、七つの大罪を犯して
    いる


◇農の時代
  「人と人、人と大自然(環境)、人と歴史(先祖)」
  の3つの愛と共生


◇大移動の時代
動と不動のときが相互にやってくる


◇歴史学の終わる日
  過去を過去として捉え、現在から遮断するような学問形態は死
   に体

◎ 過去を現在と交流させ、現実感のある過去に


◇森は海の恋人
「森は海の恋人」
    海の豊かな会を守り育てているのは山の森からの水

各地で川の上流と下流、海と山がむすばれ出している
熊野神社も


◇ホスピタリティ
旅人・よそ者に対する歓迎とか大御馳走ではなく
   「相身互いのいたわり」こそホスピタリティ


◇美しい全体性へ
棚田  
   - 美しい全体性


◇4つの選択
富と美と健康と知恵のうちどれを選ぶか?
        「ソロモンの知恵」


◇信仰の時代
  パンパンと柏手を打って「今年1年一生懸命頑張りますので、ど
  うか神様、よろしくお願いします」と祈る。すると、なぜか気分が
  「明るくさわやかに」なる。
 その心を大切にする時代が信仰の時代である

◎「カネコソスベテ」はすでに過去のもの


◇寿司が回り時代が回る
日本
   -「空間を食べる」
フランス 
   -「時間を食べる」


◇ハイパーモダン
ハイパーモダン(超近代)
    技術文明成熟の果ての
      「人と人、人と自然(環境)、人と歴史(先祖)」の3つの
     愛と共生
四国遍路旅
杖 
    = 弘法大師との「同行二人」 
    = 突き放された旅 絶望の果て

「人、自然、歴史」と人との関係を、突き放された旅からつか
    みとり、それまでの悩みから解き放たれ身も心も元気になる。


◇古いものが新しい
「振り返れば未来」 
   技術を隠し味とした「古いものが新しい」


◇出会い
21世紀における新しい繁栄のキーワード


◇デ・レーケ
オランダ人技師
   → 近代的池水、土木技術
31歳~61歳まで人生の大半を日本に捧げた


◇あとがき 木村尚三郎
歴史・文化エッセイ
1930年生 2000年より静岡文化芸術大学学長








☆「教師の生き方・考え方」國分康孝 金子書房 1995年 ② 【再掲載 2016.9】

1.jpg
 
◇「生き甲斐」を持つ人間
時間の流れの中で今を見る
    今を見る
      → 将来を
イマジネーションの活用
自分の役割を持つこと   
    グループワーク体験
人と感情交流を持つこと
    「してもらったこと して返したこと 迷惑掛けたこと」を思
    い出す
   = 外界への感謝
自分の人生の意味を見いだす
    ドゥーイングがなくてもビーイングだけで十分に    
   意味ある人生を
 

◇人生哲学
  役に立つ哲学
哲学とは何か 
   「自分の人生は幸福か」
 1 人生で究極的に存在するものは何か   存在論
   2 知っているとは何かを明らかにすること 認識論
    3 人はどう生きるべきか 何が善か    価値論
具体的な人生哲学の提言
  1 自分が人生の主人公である
   2 「べき」からの解放
  ~ した方がよい
        ~ するに越したことはない 
        ~ した方が得である
        理想主義で生きる
ウォントとシュッドの区別
3 適応せずともだめな人間ではない
     人間は人間としてそこにいるだけで価値がある


◇余暇と教養
なぜ余暇か
   = 教師の仕事はストレスが多い 
ストレスの多さ
    ① 外科医 
    ② 航空管制官 
    ③ 教師
教師のストレス
   ・ 組織の「命令一元化の原則」が定まっていない
 ・ 相手が多様な特質を持つ
   ・ モチベーションが低くリレーションの持ちにくい相手とも関
    係する
・ 父母の要請・批判
      ~ 強迫観念
・ 変貌する生徒たちに対応する技術を体系的に学習していない
  良心的教師ほど「燃え尽き症候群」になりやすい
余暇はストレスからの脱却法
     ∥
   ◎ 権限と責任からの解放
仕事即道楽への懐疑
余暇の積極的意味 
    やがて生徒と別れた

    ◎ 普段から戻るべき自分の世界を持っておくこと
教養 
   プロ
    = 時々刻々変動する状況の中でその都度,自分で判断し行動
     を選ぶところにある

   ◎ 自分の役割から抜け出す能力
   ◎ 自分の選考学から抜け出す能力

   ◎ 複数の観点になじんでおく
スペシャリストの教育から帝王学へと関心をシフト
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