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竹原泰三さんはこんなことを(月刊「少年育成」より)⑩(最終)-少年は自立支援施設に送致されたが 竹原泰三 ジャーナリスト /「腸スッキリ菌活レシピ」藤田紘一郎 成美堂出版 2013年【再掲載 2015.11】 [読書記録 教育]

今回は、1月10日に続いて、かつての月刊『少年育成』誌コラムから、
「竹原泰三さんはこんなことを」⑩を紹介します。最終です。


およそ20年前のことを思い出しました。


もう一つ、再掲載になりますが、藤田紘一郎さんの
「腸スッキリ菌活レシピ」を載せます。



☆竹原泰三さんはこんなことを(月刊「少年育成」より)⑩(最終)-少年は自立支援施設に送致されたが 竹原泰三 ジャーナリスト

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 7月はじめ、長崎市で4歳の幼稚園児を殺害したとして送致された中
学1年の男子生徒について、長崎家裁は9月の終わりにさいたま市にあ
る児童自立支援施設に送致する決定をした。


 今後一年間、自由を制限される強制的な措置がとられる。その後につ
いては、改めて審査するという。


 決定理由の要旨によると、少年は

「他者への共感性が乏しく、対話能力に問題があるが、知能は低くない」。
「幼稚園時代から特異な行動が見られたが、家庭と学校が問題意識を共有
 しなかったため、発達障害に応じた指導がなかった」

とされている。


 少年法では審判は非公開が原則とされている。


 その割には今回の少年審判では、かなりの部分が社会に公開された。


 精神判定や審判記録が被害者の両親に公開され、意見陳述も認められ
た。

 この間、被害者・加害者双方の弁護士や付添人が記者会見などを行っ
た。


 その結果、加害者の少年の親戚から被害者の両親に謝罪の手紙があっ
たが拒否したこと、加害者の両親から謝罪の手紙が届いたが、受け取ら
なかったことなども、報道された。


 さらに、長崎家裁は審判の決定理由の要旨も公表した。


 こうした変化は、少年法の改正がもたらした大きな効果だと思われる。


 しかし、これで事件はすべて終わったわけではない。


 事件を起こした少年をどう扱うかには、一応の結論が出た。


 しかし、事件を起こしたことに対する責任問題が残っている。


 一人の人間の尊い命が奪われたのに、誰も責任をとる人物がいないと
いうのでは理屈が通らない。


 少年法の改正では、刑事罰の対象となる年齢を16歳から14歳まで引
き下げた。


しかし、今回の事件では加害者がさらに年下の12歳の中学1年だっ
たことが大きな衝撃をもたらした。


このため、法務省は刑事罰の対象とならない13歳以下も少年院へ収
容できるようにするため少年院法改正の検討を始めたと伝えられた。


「罪を犯した少年の親は市中引き回しのうえ打ち首」
と発言して問題になった大臣もいた。


新聞をよく読んでみると、この大臣の発言は

「子どもが罪にならなければ、親が姿を見せて社会にお詫びをすること
ぐらいはしないと」

「加害者の人権を優先して、被害者の人権を無視しているような風潮に、
政治家として反発している」

などとなっている。


 長崎で殺害された幼稚園児の両親も、加害者の中学生が補導された
後、

「犯人が中学生ということで刑事事件として罪が科せられないと言うこ
とは頭の中ではわかっていますが、心が煮えくりかえり、中学生とい
えども極刑に処してもらいたい心境です」

というコメントを出している。


そして、少年の親族からの謝罪の申し入れや両親からの謝罪の手紙も
断って、一貫して少年の両親が公の場で謝罪することを要求しているが、
いまだに実現していない。


 平成9年に神戸で小学生連続殺傷事件を起こした少年も、当時は14
歳の中学3年生だった。


現在は21歳になっている。具体的な日程は今のところ明らかになっ
ていないが、退院する際には当日かその前に、被害者の遺族にも連絡さ
れることになっている。


しかし、退院した後どこに住むかについては、明らかにできるかどう
か検討中だという。


こうした情報の開示は、事件の被害者側が要求していたものだが、少
しずつ実現しつつある。


世の中は加害者の少年の人権擁護から、被害者の人権の主張へ、重点
は移動しつつあるように思える。


 裁判の世界では、新しい裁判員制度が準備されている。


職業裁判官だけでなく、一般市民から選ばれた裁判員が、裁判官とと
もに評議・評決を行う。


社会経験豊かな一般市民が裁判官とともに評議・評決を行うことで、
常識にかなった判断がなされることを期待して、この制度が設けられよ
うとしている。


そこでは、こむずかしい法律論争にとどまらず、私たちが普段生きて
いる世間の常識が問われることになる。


 少年が人を殺害しても、本人も保護者も責任を問われないということ
が許されるのかどうか、少年の人権の名目のもと、犯人の生い立ちや犯
行の動機、具体的な犯罪の内容などが、被害者倒に知らされなくてもい
いのか、こうしたことが常識で判断される。


人権擦護という衣をまとった秘密主義は通らなくなる。


 情報はできるだけ公開する。


こうした地道な努力によってのみ、多くの人が納得できる社会が実現
する。
(月刊少年育成 2003年12月号)






☆「腸スッキリ菌活レシピ」藤田紘一郎 成美堂出版 2013年【再掲載 2015.11】

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◇菌活で健康を
  善玉腸内細菌のエサ 
   - 食物繊維とオリゴ糖

  色つき野菜ときのこ、ヨーグルト、納豆


◇腸と便と菌の基本
  ウンコの正体  
   = 消化されなかった食べ物や水、腸内細菌とその死骸
  腸内細菌 
    善玉菌 
     … ビフィズス菌、乳酸菌
    日和見菌
     … レンサ菌、バクテロイテス
悪玉菌
     … ウェルシュ菌、ブドウ球菌、大腸菌
  加齢とともに善玉菌が減り悪玉菌が増殖
  腸が汚れて大量の毒素発生
→ マイ乳酸菌を増やす
  ・きのこ(菌類)
  ・ヨーグルト
         生きた乳酸菌 + 食物繊維やオリゴ糖
  ・発酵食品
  ・野菜や果物のフィトケミカル
  ・塩麹、甘酒
  ・納豆菌は優等生
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