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「1分間経営術」飯塚保人 致知出版社 2003年 ① /「地域住民から福祉・教育関係者等への無理難題要求をどう読み解き対応するか」~イチャモン研究の到達点~  大阪大学教授 小野田正利 2008年 ⑪【再掲載 2015.11】 [読書記録 一般]

今回は、飯塚保人さんの
「1分間経営術」の紹介 1回目です。



出版社の紹介には


「本書に盛り込まれた『短く鋭い200の言葉』には、無限の含蓄がある。
その含蓄を噛み締める。頭に叩き込む。実践する。そのとき、あなた
 がビジネスの、いや人生の勝者であることは確かだ。」

 
とあります。




もう一つ、再掲載になりますが、小野田正利さんの
「地域住民から福祉・教育関係者等への無理難題要求をどう読み解き
 対応するか」⑪
を載せます。





☆「1分間経営術」飯塚保人 致知出版社 2003年 ①

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◇実践課題五項目

1 早起きする
・朝の十分は夜の2時間に匹敵する
・成功した人の共通点は、皆朝の時間を大切にしている
・朝寝は時間の出費である 
     これほど高価な出費はない(カーネギー)

2 大きな声・笑顔
  ・大声を出すから元気になれる
・笑顔でいるから明るくなれる
・潜在意識を引き出し活用しよう

3 To Do Listを毎日書く
・やり漏れをなくす
・書くことで整理され思考促進し、きめの細かい仕事になる
・毎日見ることでプラスαが見えてくる
  
4 報告・確認・再確認
・報・確・再確のし過ぎはない
・仕事は修了報告を以て完了とする
・報告の必要有無は上司が決めること

5 3S(整理・整とん・清掃)を毎日実践する
・まず要らないものを捨て、身の回りを簡素化する
・3Sの目的は異常発見
・ムダ取りをして生産性・付加価値を上げる


◇仕事がうまくいく50の言葉
1 あるべき姿

2 スタートダッシュで差を付けよう

3 仕事の種類

4 小さな仕事

5 一日の無駄をなくす

6 リピート顧客

7 聞き手

8 やるべき時にやる

9 納期

10 結果を出す

11 商品知識 全員が

12 先手

13 メモで再確認  
     打ち合わせを文書化

14 確認

15 電話に出る   
あいさつ・社名・自分の名前

16 問題をチャンスとして捉える

17 忙しい

18 営業のコツ  
顧客満足

19 何事も最初が肝心  
迅速な対応

20 ニーズを掴め 
クレームは潜在化したニーズを知る最大の武器
トラブルは拡販のチャンス

21 優先順位  
4つの時間 
① 緊急かつ重要 
② 緊急でないが重要(これがポイント)
③ 緊急だが重要でない 
④ 緊急でも重要でもない

22 盛りだくさん
 一つ一つ

23 前兆を知れ

24 目に見えないコスト 
納期・品質・コスト

25 回収  
売ることともに回収も

26 継続取引   
心に残る仕事を

27 楽観     
本気の仕事の後に

28 毎日残業
毎日5分~10分と減らす 
GHQ

29 勝ちグセ   
毎日やるべきことをきちんとやる

30 凡事徹底

31 思考する   
自分自身の判断基準

32 わずか5分  
時間厳守

33 問題解決   
五段階思考法 
現状・問題点・原因・対策・理想

34 時間集中

35 仕事の質   
任務・実務・雑務すべて大切
任務…なさねばならぬこと 
実務…実際の仕事
雑務…補助行為

36 誤差     
誤差を認めない

37 紹介販売   
工夫を

38 拡大     
① クライアント数を増やす 
② クライアント一人の平均販売量を増やす 
③ クライアント再来購入回数増

39 掃除の徹底

40 目的を明確に

41 会議の是非  
マンネリは主催者の責任

42 仕事の能力とは 
「適不適」での思考 
プロの仕事は効果第一

43 経験則はマンネリの始まり
 仕事のスピードが命

44 先送り禁止  
即断即決

45 石橋を叩けば渡れない

46 接遇の心構え 
① 誠実に 
② 丁寧に 
③ 公平に 
④ 正確に 
⑤ 迅速に

47 総力戦    
お客様との間を短くする

48 プレーイングマネージャー

49 能力を発揮させる 
管理職として自分自身を磨く

50 試行錯誤








☆「地域住民から福祉・教育関係者等への無理難題要求をどう読み解き対応するか」~イチャモン研究の到達点~  大阪大学教授 小野田正利 2008年 ⑪【再掲載 2015.11】

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◇モンスターではない!     
  
 しかし、コトは学校だけに起きているのではありません。


 社会全休の風潮が「言ったもん勝ち」
 

 そして「言わなソン」という傾向を強めているのです。


 国の指導者や上層部が一方で「やりたい放題」をし、それに正当な批
判を向ける目が育っていないように思います。


 何かコトがあれば「あいつが悪い」と国民総出で叩きまくり、過激で
暴力的な言い回しをするタレントの言動に、溜飲が下がるような思いで
依存しているような印象があります。


 しかしそれは根本的に自らの抱える問題が解消されたわけではないた
めに、次の攻撃される標的が必要という、一種のファシズム的な兆候が 
感じられます。



 こういった中で最近になって、マスコミなどで「モンスター・ペアレ
ント」という言葉が出回り始めました。


 しかしこの言葉は、とんでもない人格否定の意味を持ち、結局は保護
者と向き合う教職員の気持ちすら萎えさせていく危険な用語であると、
私は批判し続けています。


 親と教師は敵ではありません。
  

 ごく一部に過激な言動を繰り返す方がいたとしても、それはその言動
の当否を議論すべきであって、人間性そのものを否定すれば、関係構築
そのものが不可能となっていきます。
  

 確かにいくつかのトラブルの中にぱ解決が難しいケーズもあります。


 学校側に落ち度はあるにしても現状のシステムではなんともならない
ような要求に発展していくことや、教職員の市民生活を脅かすような形
で要求を繰り返し、学校全体機能がマヒしていくような行動をとる方も、
ごく少数ですが確かにおられます。


 この場合には「距離を置く」あるいは「適切な関係性を保持する」こ
とが必要です。


 医療や福祉あるいは法律の専門家のアドバイスを受けながら、どのよ
うに「接するか」を学校全休として共通の方針とすることも大事でしょ
う。


 それは、排除とか敵視(モンスターという言い方ではそうなってしま
う)ではないのです。


 私がイチャモンという言葉を使っているのは、人の行為や行動につい
て、それぞれの背景を見据えながら、共通の議論の土俵にあげることを
目的としているのであり、人を否定してはいないのです。




□イラダチ感と「親教育」の強調
  
 このような事態が進む中で、一方では「親教育の必要性」が主張され
はじめました。


 しかし国や行政機関が、ことさらこれにロや手を出してはいけません。


 文部科学省発行の『家庭教育ノート』や『家庭教育手帳』では、家族
の団らんや、夕食を一家で共にする必要性がうたわれていまが、現実に、
子どもの夕飯時の7時に、家路につける保護者がどれだけいるのでしょ
うか。


 行政がやるべきことは、子育てを不安なく遂行できるための条件整備
が第一なのです。
  

 大手の雑誌記者が「最近の親はなっていない!」と私に向かって親教
育の必要性を力説したことがありました。


 彼の妻は教師で、彼自身は編集責任者の仕事に就いています。

「それじゃあ、あなたは一週間のうちに、どれだけ子ども達と一緒に
 ご飯を食べている のですか?」

と聞き返しました。
 

 彼は下を向いて「一回程度ですかね…」と。雑誌編集の仕事は午後か
らが本番です。


 朝8時過ぎに起きた時には、子どもたちはすでに学校に出かけ、夜は
ほとんど終電車での帰宅で、子どもの寝顔しか見ることができない実態
です。


 彼は正規社員ですが、そうでない人を含めて、朝6時台の電車で出勤す
る人たちの多さ、労働条件や生活条件の破壊現象が確実に広がっています。


 彼の発した言葉の中には「イラダチ感」が透けて見えます。


 それが時には、学校や保護者の現状批判へとスリカエられたりします
が、実は自分自身の置かれた状況へのストレスとムカツキでもあるよう
に思います。
  

 親学や親教育を、国や行政が語ってはいけません。

 それはまさに天に向かって唾する行為です。


 様々なはけ口を探してぶつけることではなく、冷静に、なぜこのよう
な現状が進んだのか、誰が何をすることが必要かについて、理性を取り
戻し合理的な思考と行動をすることによって、ファシズム的風潮をくい
止めることへとつなげていかなければならない、と強く思います。
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