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『新版 静岡県伝説昔話集』(上巻)静岡県女子師範学校郷土研究会編 1994年 ⑲ [読書記録 郷土]

今回は、7月30日に続いて、静岡県女子師範学校郷土研究会編による
『新版 静岡県伝説昔話集』(上巻)1回目の紹介です。




静岡県にある羽衣出版による、すばらしい本です。


今回は、「地名の由来」にまつわる伝説の紹介です。
採取者の女子師範学生の努力に感謝します。



昨日、妻と一緒にシネマイーラで映画を観ました。
午前に「海を駆ける」、夕方「ラスト・ワルツ」。
「ラスト・ワルツ」は、
リマスター映像のためか40年前とは思えないほど、生き生きとした映像でした。
ザ・バンドのエネルギッシュさが伝わってきました。








<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

浜松ジオラマファクトリー




<いちゆうのヒト in 浜松 vol.10>
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毎年夏恒例、「いちゆうのヒト in 浜松 vol.10」が19日に開かれます。
今回は来年の大河ドラマいだてん特集「古橋廣之進と田畑政治」。
浜松出身の女性講談師・田辺一邑さんの地元での講談会です。
高田柊(ヨーヨー世界チャンピオン)さん、田辺凌鶴さん、田辺いちかさんの出演も!
時間が合えば、ぜひお楽しみください。
 日 時:8月19日(日) 開場 13:30~ 開演 14:00~ 終演 16:30
 会 場:浜松市地域情報センター ホール
 入場料:前売券 2,500円  当日券 3,000円
以下のサイトに
http://www.hcf.or.jp/calendar/detail.php?id=21422








☆『新版 静岡県伝説昔話集』(上巻)静岡県女子師範学校郷土研究会編 1994年 ⑲

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9 地名の由来

(1)弥八山と左伝次山 (磐田郡山香村・現浜松市佐久間町)

 昔、大滝に弥八と左伝次の兄弟があった。ある日、二人は山へ仕事に行ったが、何かで
口論の末、弥八は弟の頭をよき(斧)でなぐりつけた。


 弟は手にあった鳶口で兄をなぐりつけた。


 とうとう大げんかになって、弟は兄に殺されてしまった。


 そして兄もその場で我が首をよきで切って死んでしまった。


 それから、弥八が死んだ山を弥八山、左伝次が殺された山を左伝次山というようになっ
た。                               (本多みち)






(2)鳥羽山 (磐田郡二俣町・現浜松市天竜区二俣町)

 昔、ここが青い海であった時、ここに船をつけて苫を乾かしたので、とま山と言い、な
まってとば山と言う。                       (鈴木とし子)






(3)鳥帽子山 (磐田郡二俣町・現浜松市天竜区)

 この山の形が烏帽子に似ているのでそう言う。


 また、ここに穴があるが、昔、ここが海であった時、大船がぶつかってそこが穴になっ
たという。                            (鈴木とし子)






(4)豆こぽし (磐田郡佐久間村・現浜松市天竜区佐久間町)

 佐久間とこはやの間に天竜川が非常に曲がった瀬がある。


 そこを豆こぼしという。


 それは、昔、ある船頭が船に豆を一杯積んでそこにさしかかった。


 すると、大波のために岩に船をつきあてて、豆をみんなこぼしてしまい、船頭も死んで
しまったという。                          (本多みち)






(5)梯子坂(磐田郡光明村・現浜松市天竜区)

 光明村光明山の裏道に梯子坂という所がある。


 家康が武田勢に追われて逃げる時に、坂があまり急なために梯子をかけて登ったという。


 それからこの地名が出来た。                     (本多みち)






(6)羽ケ庄 (磐田郡佐久間村・現浜松市天竜区佐久間町)

 佐久間村佐久間字羽ケ庄は、長篠合戦の落武者がここで数十名死んだので、墓所と言っ
ていたが後に羽ケ庄と変わった。


 また一説に、樋口次郎兼光の妻が、家康の家来15人に追いつめられて、この地で自害
した。


 その墓所という所から羽ケ庄となったともいう。
                                   (本多みち)


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