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「日本がわかる思想入門」長尾剛 新潮社 OH文庫 2000年 ⑯ [読書記録 一般]

今回は 8月 1日に続いて、長尾剛さんの
「日本がわかる思想入門」、16回目の紹介です。



出版社の案内には、


「ヨーロッパ哲学だけが人類の思想・哲学のすべてではない。古代から、中世、近世、近
 代まで、各時代の日本思想にこそ、知的発見の楽しみが満ち溢れている。先賢に学ぶ40
 のニッポン・オリジナル。」


とあります。


今回紹介分(近代)から強く印象に残ったことばは…

・「(キリスト教)信者の自己責任を強く求める厳しさ」


・「近代日本で最も武士道が生きていた場は、おそらく社会主義運動の中」


・「あくまでも江戸時代の武士道、道徳的な生き方」





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

浜松ジオラマファクトリー




<いちゆうのヒト in 浜松 vol.10>
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毎年夏恒例、「いちゆうのヒト in 浜松 vol.10」が次の日曜日19日に開かれます。
今回は来年の大河ドラマいだてん特集「古橋廣之進と田畑政治」。
浜松出身の女性講談師・田辺一邑さんの地元での講談会です。
高田柊(ヨーヨー世界チャンピオン)さん、田辺凌鶴さん、田辺いちかさんの出演も!
時間が合えば、ぜひお楽しみください。
 日 時:8月19日(日) 開場 13:30~ 開演 14:00~ 終演 16:30
 会 場:浜松市地域情報センター ホール
 入場料:前売券 2,500円  当日券 3,000円
以下のサイトに
http://www.hcf.or.jp/calendar/detail.php?id=21422








☆「日本がわかる思想入門」長尾剛 新潮社 OH文庫 2000年 ⑯

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◇近代日本におけるキリスト教バッシングはなぜ起こったか

□1873(明治6)年   キリスト教禁令高札撤去

 プロテスタント
 「教会が信者を束ねるのではなく、信者一人一人が直接に神と向き合うのだ」



 個人の自立心。

信者の自己責任を強く求める厳しさ。





□ 新島襄       →  同志社 

  内村鑑三      →  非戦論 

  安倍磯雄・片山潜  →  弱者救済

  木下尚江      →  鉱毒事件、排娼運動 

  植村正久 = 気骨ある思想家





□内村鑑三(1861~1930)
  
 高崎藩武士の子 

 武士道倫理 

 札幌農学校

 アメリカ留学 - 生涯をキリスト教に

 「キリスト教徒 日本への愛国心」二つのJ
JESUS と JAPAN


 天皇へは忠誠
   祭政分離











◇武士道は永久に不滅です

□明治維新の中心は下級武士たち

 1876(明治9)年  廃刀令  → 反乱「西南の役」


 近代日本で最も武士道が生きていた場は、おそらく社会主義運動の中。





□新渡戸稲造(1862~1944) 

 日本オリジナルの世界道徳に高めた。

 札幌農学校二期生 内村鑑三と同期。

 卒業後東京大学へ。

 38歳 英文で日本の武士道を紹介。

「Busido The Soul Of Japan」
① 武士道が日本人全般に渡って共通する道徳美意識。

② それが世界的に通用する善性を発揮。
武士道が近代日本人の精神を支えていることを力説。

    = 世界的に通用する道徳。

      あくまでも江戸時代の武士道、道徳的な生き方。

※ 独自の判断で武士道的要素を取捨選択し、近代的道徳に結びつく点のみ慎重に紡いだ。



近代における武士道の再構築

「BUSIDO」が世界的評価


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