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「バカ親バカ教師にもほどがある」藤原和博・川端裕人 PHP新書 2008年 上 [読書記録 教育]

「塾に学校の代わりはできないと思います。塾が成り立っているのは学校が基礎的な教育
 をやった上で,その上澄みの部分をはねているからです」



「校則は『いま』に集中する『自由』を保障するもの」 






今回は、藤原和博さん、川端裕人さんの、
「バカ親バカ教師にもほどがある」1回目の紹介です。


出版社の案内には、


「わが子かわいさのあまり無理難題をつきつける『モンスターペアレント』。“いじめなん
 てない”と逆ギレする『モンスターティーチャー』。自分の気持ちだけを優先する大人
 たちの増殖が問題となっている。『先生がうちの子を起こして!』『キモイから担任を替
 えて!』『教師の私にたてつく気か!』…親と学校の壁はますます高くなるばかり。面倒
 な対話がなくても生きられる現代社会、このバラバラ状態は変わらないのか?民間出身
 の公立中学校長として奮闘した著者に、真に子どものためになる子育て・教育改革の道
 を聞く。」


とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「①『みんないっしょ』のままの学校文化 VS 『それぞれバラバラ』家庭文化
② 集団主義 VS    個性主義
③  公 VS 私」

「共通のコミュニケーションができる土俵を探しあぐねている」


・「教師と親とは見えているものが違う」


・「幼児の茶髪 = 親のペット」


・「学校は『サービス産業』か?
 → 公教育は産業ではない」




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☆「バカ親バカ教師にもほどがある」藤原和博・川端裕人 PHP新書 2008年 上

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◇まえがき

21ct

○「みんないっしょ」のままの学校文化 VS 「それぞれバラバラ」家庭文化


○ 集団主義 VS    個性主義


○  公 VS 私
  


   共通のコミュニケーションができる土俵を探しあぐねている


  ↓

 21ctは 情報収集力 = 納得解を導く力







◇バカ親の壁

□ケース1 

「うちの子のためにサッカー部をつくれ!」


 ・ 部活を親が運営できるか  

 ・ 集団の中でもまれる経験の方が重要


 「今部活を増やすことは実はその子のためにならない」
  



□ケース2 

「うちの子にスリッパ貸して!」 


 ・ 教師と親とは見えているものが違う
  



□ケース3 

「校則なんてなくせ!」 


 ・ 校則は「いま」に集中する「自由」を保障するもの

    髪型 ~ 自分で稼げるようになってから好きにやればよい


 ・「個人の自由」という怪物

    幼児の茶髪 = 親のペット

   「自由 = 居心地がよい」のウソ
  



□ケース4 

「新人教師?はずれじゃん!」 


 ・ 何も努力しない教師が「ハズレ」です


 ・「ハズレ・アタリ」は重要なのか


 ・「スバラシイ先生」の罠 → 支配・被支配関係
  



□ケース5 

「先生がうちの子を起こして!」 


 ・「義務教育」とは何か  

 ・「朝起きられない」の背後にあるもの




□ケース6 

「あの子を登校停止にしろ!」


 ・ 状況によって窓口は変えてもよい


 ・「まともな親」だけが抜ける伝家の宝刀は? 地方議員




□ケース7 

「学芸会の日程を変更してよ」


 ・  みんなの利害を代表しているという勘違い

 ・ 「権利」だけでは通用しない  

 ・ 選択できる自由の背景に責任


 ・ なぜ卒業式は春分の日ではないのか




□ケース8 

「アルバム代金を返せ!」


 ・ 偶然起こる確率まで平等にはできない


 ・ 学校は「サービス産業」か?

   → 公教育は産業ではない


「塾に学校の代わりはできないと思います。塾が成り立っているのは学校が基礎的な教育
 をやった上で,その上澄みの部分をはねているからです」 

 = クリームスキミング「いいとこ取り」

 ○ 塾 … 受験(収益性の高い分野のみ)


 ○ 学校… 生活習慣の定着,基礎学力習得,部活による人間関係能力育成
人間形成(一番,時間と手間とコストがかかる)


 ◎ ニーズに応えるのが「よい学校」ではない


 ◎ 学校にあってサービス産業にないもの = 「強制」



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