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教育ノートから「教師」57-「学校の先生のための心の診療室」 大原健士郎 講談社 1997年 (2) [読書記録 教育]

「教師はただ勉強を教えるだけでなく,生徒を立派な大人にするためのしつけをする立場
 にある。」





今回は 9月8日に続いて、教育ノートから「教師」57回目、
大原健士郎さんの「学校の先生のための心の診療室」(2)を紹介します。



森田療法で知られる故・大原浜松医大名誉教授。
20年以上前、教育講演会できいた話を思い出します。




出版社の案内には、

「先生自身も親も気づいていない憂うべき事態が!!理想の教育を求めれば求めるほど現実
 とのギャップに悩む現場の先生たち。隠された精神性疾患の病理を具体的症例をあげて
 明かす。」

とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「子どもは子どもであり人格とは認められない。」


・「教師と生徒は人格と性格のつきあい」


・「すぐむかつくきれる大人がいかに多くなったことか」


・「専門カウンセラー

 人生のベテランを → 教師の中から選び臨床心理学や精神医学の研修を!」



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☆教育ノートから「教師」 57-「学校の先生のための心の診療室」 大原健士郎 講談社 1997年 (2)

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◇なぜ子どもは「事件」を起こすのか

□子どもの性格はどんどん成長する

 子どもは子どもであり人格とは認められない。

  人格 = 素質と環境の二要因



□「性格」と「人格」の違いとは

 気質 



性格(キャラクター)
    情意的意志的な行動様式の特徴



 人格(パーソナリティ)
   個人の統一性 全体的な特徴


 ペルソナ(仮面)
必然的に仮面を付け付き合う
  



□教師と生徒は人格と性格のつきあい

 教師は生徒とは「仮面を付けて」


 教師とは生徒とは心理学的には異なった存在



※ 教師はただ勉強を教えるだけでなく,生徒を立派な大人にするためのしつけをする立
 場にある。




□「きれる」「むかつく」子供たち  

 短絡的反応 

 衝動的反応




□「よい子」の定義とは何か

 健全な人間関係の確立こそ急務
   - きれる・むかつくのは子どもばかりでない


 すぐむかつくきれる大人がいかに多くなったことか




□神戸連続児童殺傷事件

 少年は臨床心理士の指導を受けたことがある
 
  → フォローができなかった




□栃木の女性教師刺殺事件

 若干ヒステリーも 
  
  - 逃げ道をなくした
    てんかん性の病気を持っており折に触れ気分的変調




□校長室に爆弾 

 精神分裂症的 

 空笑や独語




□自分が病気だという意識がない病人




□暴力行為の中に潜む精神障害




□子どもの人格を求めるのは無理

 人格の基礎 
  
  ①テンペラメント(気質)
遺伝的に受け継がれたもの


  ②キャラクター(性格)
幼少時期の親・教師の養育・しつけによりキャラクターが形成される


  ③パーソナリティ(人格)
社会的規範、文化、芸術、宗教などの影響を受けて性格が人格に発達する

      ∥
 
     ペルソナ仮面


 ※ 組織の中で生きてゆくためのしつけがとても大切
  



□専門カウンセラー

 人生のベテランを 

 教師の中から選び臨床心理学や精神医学の研修を


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