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(1)「教育一分話」柴山一郎 学陽書房 2000年 ⑬(最終)  (2)「テキヤ稼業のフォークロア」 厚香苗 青弓社 2012年 【再掲載 2014.10】 [読書記録 教育]

今回は、10月22日に続いて、柴山一郎さんの、
「教育一分話」13回目の紹介、いよいよ最終となります。




出版社の案内には、


「《『心の教育』にすぐ活用できる!》『思いやり』『生きる力』『豊かな心』に分けて子ど
 もが他との関わりの中で『心が育つ』130話を収録。子どもが肯定的にとらえて一頁一
 話で簡潔明瞭。学活、道徳、朝会、学年集会、父母会、地域の集会の話材・例話に最適。」


とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「心の貧しい人たちは幸いである。天国は彼等のものである。」


・「幸福を外に求めるのをやめよう。」


・「人間は自分が幸福だということを知らないから不幸なのである。」





もう一つ、再掲載となりますが、厚香苗さんの
「テキヤ稼業のフォークロア」を紹介します。
そういえば「テキヤ」の言葉を近頃あまり聞かないようになりました。




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☆「教育一分話」柴山一郎 学陽書房 2000年 ⑬(最終)

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◇キリスト  

 心の貧しい人たちは幸いである。天国は彼等のものである。

 


◇ホイットマン 
 
 1819~1892 アメリカ・詩人

 幸福を外に求めるのをやめよう。

 


◇ドストエフスキー 

 1821~1881

 人間は自分が幸福だということを知らないから不幸なのである。

 


◇ロマン・ロラン 

 1866~1944 フランス・作家

 いつまでも続く不幸というものはない。
 
 人間万事塞翁が馬 人生は幸福と不幸が次々とやってくる。 

 


◇小林多喜二 

 1908~1933

 闇があるから光がある。

 


◇ゲーテ   

 天には星があり,地には花あり,人には愛なかるべからず。

 カント
 「この世で一番崇高なものは天上に輝く星と道徳律」

 


◇小泉信三 

 1888~1966 











(2)「テキヤ稼業のフォークロア」 厚香苗 青弓社 2012年 【再掲載 2014.10】

◇露天の中へ

1 本書の目的

□露天商

   ~「テキヤさん」 エンニチヤ(縁日屋) ヤシ・コウグシ(香具師)



□墨東北地区のテキヤさん  
   
 ロテンショウ(露天商・露店商)

 ガイショウ(街商)


 
□墨東地域のテキヤさん
① 露店商いで生計を立てている


② 擬制的親族関係による集団形成


③ 「昔から」あるいは「伝統」などという言説を用いて口頭で商いの権利を主張する


 ④ 集団は商圏としての縄張りをもっている


 ⑤ 地域住民との関係が良好である

 
 「テキヤと地域住民との間には慣習的に越えられない一線がある」

  
 「神農道」から外れつつあるテキヤも…





2 墨東地域の露店商い

□慣行三分 

 ① 静岡以東


② 静岡以西


③ 沖縄


 
□露天か露店か(三方に覆い→疲れにくい 防犯)





3 研究対象

□テキヤ集団の個性


 
□本書の研究対象は東京会(仮称)


 
□東京会

 5つの特徴を備えている
  ・どの広域暴力団の傘下にも入っていない

  ・内外に知られる名門(歴史性・取り仕切る能力)

  ・1930(S5)東京会の人々が残飯を収集し無償で江東方面の細民に与えていた

   = 侠気、神農道に従った行動





4 露天商の研究史

□社会学的研究  

 岩井弘融「病理集団の構造」1948~1960



□文献史学的研究

 八木橋伸浩 近世秩父香具師集団 富山県の薬売り


 大岡聡  「昭和恐慌前夜の都市下層をめぐって」



□民俗学その他  
  
 牧田勲 「神農道と親分」野原家会則書

横井弘三「露店研究」実践的マニュアル 

添田知道 父は演歌師・添田唖蠅坊





5 研究方法とその限界

□2002.1~2003.8 フィールドワーク

 墨田区中心 台東区 江戸川区 浦安市 市川市 松戸市など


 
□困難さ 
   
 ① 進むにつれ「聞ける」ことは増えていくが「見せてもらえること」は減っていく 
  - 「知らない方がいい」との配慮


 ② 定量的なデータ集めは難しい

  - 記録が嫌われる


 ③ 協力を依頼するためのキーパーソンの見極めが困難


 ④ (略)





1 テキヤの社会
 
  集団構造と親分子分関係 「親分子分型」と「組合型」



2 一人前の商人になる 

  名乗り



3 備忘録 テイタを読む

  記録される (略)

  民間伝承の力 7:3で商人



□あとがき

 テキヤの露店
 
  ~ 長い年月を掛けて民間で合理化されてきた伝統的都市下層の生業





◇厚香苗(あつかなえ)

1975墨田区生 博士(文学/総合研究大学院大学)


 慶應大文、立教大文、神奈川大非常勤講師

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草柳大蔵さんはこんなことを22 [読書記録 教育]

今回は、10月21日に続いて、わたしの読書ノートから、
「草柳大蔵さんはこんなことを」22回目の紹介です。





今回は、「午前8時のメッセージ99話」(静岡新聞社)からの紹介です。




出版社の案内には、


「評論家・草柳大蔵が送る教育エッセイ『午前8時のメッセージ』と『続午前8時のメッ
 セージ』から、様々な角度で子どもの心を見つめ、輝く未来のために祈りを込めて語る
 珠玉の99話を選出し、再編集してまとめた書。」



とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「学歴 ≠ 学校
学歴とは学びの歴史」


・「意味ある人 = 自分の考えを持ち、他人に思いやりがあり自分の福分を生ききる」


・「30年前灘高校長は①精力善用②朝ご飯が大切だと言った」


・「『教』は学校で『育』は家庭」







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☆草柳大蔵さんはこんなことを22

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☆「午前8時のメッセージ」99話 草柳大蔵 静岡新聞社  2009年 (1)

◇草柳大蔵

 1924生 神奈川県出身 東京大学法学部卒 評論家


 雑誌編集者 → 新聞記者 → 執筆活動


 平成10~11年「静岡県人づくり百年の計委員会」会長





◇まえがき

 平成12年4月1日~平成13年3月11日 放送ラジオ番組より


「自己教育が一番大切」
身体も自分でつくるもの学歴も自分で作るもの

学歴 ≠ 学校暦

学歴とは学びの歴史


 人生いつも午前8時の時のように清々しく生き生きと!

後藤新平「午前8時の男よ来たれ」


 人間にはそれぞれ福分がある
「福分」についての相互評価を!

  子供に持つ「福分」を発見し伸ばし社会性を持たせる=意味ある人
  

 「意味ある人」
    自分の考えを持ち、他人に思いやりがあり自分の福分を生ききる







◇子どもの可能性を開く(1)

□何よりも大切な朝ご飯

 「大切なことは時間を超越している」

 30年前灘高校長は①精力善用②朝ご飯が大切だと言った



□しっかり食べたからだが「頭」もつくる

 兵庫県朝来郡山口小学校

 予備校学習塾がない が 国公立医理学部にスイスイ

 蔭山英雄先生
  「手作り朝ご飯を!」

  健康な体・血液が十分に脳に働く

 

□人づくりで一番大切なこと = 「お母さんの朝ご飯」

 教育 
  「教」は学校で「育」は家庭

 

□平常心を持って子供の変化に対応する

エデュケイトメント = エデュケーション + エンタティメント

教育 娯楽

 

□日の当たらない竹は密度が濃い

 京大・木質科学研究所 野村隆哉氏

  「日の当たらない竹は密度が濃い」 → 横笛に


 米国・スキナー 心理実験
苦労した人は工夫 ~ 問題解決



  人間も竹と同様?



※ 質量の高い密度の高い人間になるためには自分を否定してくれるような情報とぶつかり
 合うことが大切

 「艱難爾ヲ玉ニス」

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