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「大人のための修学旅行 京都の歴史」武光誠 河出書房新社 2002年 ⑥ /「須長茂夫の子育て講座」須長茂夫 労働旬報社 1986年 ①【再掲載 2017.9】 [読書記録 一般]

今回は、3月20日に続いて、武光誠さんの
「大人のための修学旅行 京都の歴史」6回目の紹介です。



出版社の案内には、


「日本史の流れをしっかりふまえたうえでもう一度京都を巡ってみたいという願
 望をかなえる“読む修学旅行”の本。歴史的舞台となった名所旧跡から、日本
 史の実像が浮かびあがる。」


とあります。



今回は、「藤原氏の盛衰を物語る国風文化と呪術信仰(1)」についてです。


今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「藤原冬嗣の時代までの藤原氏はたいそう熱心に地方政治に取り組んだ。
しかし、良房・基経以後は単なる風流人。」


・「京都市内の呪術的性格を持つ社寺は大内裏周辺に多い。」


・「『大将軍』とは西方の太白(たいはく=金星)の精をさす言葉」


・「大将軍八神社の79体の大将軍神像は鎌倉~室町期に寄進されたもの。
魔除けの朱色に塗られており、、疫病鎮め・病気回復を願ったものだと
  思われ、もとは本殿裏の竹藪の中に放置されていたと考えられる。木
  像は流し雛のように寄進した者の病気の穢れをつけてもちこまれたも
  のかもしれない。」




もう一つ、再掲載となりますが、須永茂夫さんの
「須永茂夫の子育て講座」①を載せます。
教育に関わるわたしの世代ぐらいまでの方の中には
『どぶ川学級』を覚えている方も多いのではないでしょうか。
40年近く前の本の要約ですが、今だからこそ大切にしたい教えを見つけました。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
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☆「大人のための修学旅行 京都の歴史」武光誠 河出書房新社 2002年 ⑥

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◇藤原氏の盛衰を物語る国風文化と呪術信仰(1)

□摂関政治による地方の荒廃

 貴族政治の行き詰まり
冬嗣の時代までの藤原氏はたいそう熱心に地方政治に取り組んだ

良房・基経以後は単なる風流人

時平・忠平兄弟 ~ 呪術に関心


 菅原道真の失脚と藤原氏の栄華
901年道真左遷
   → 貴族文化 「延喜・天暦の治」


 貴族的な前期国風文化
894年前後で 
      弘仁・貞観文化と国風文化の分かれ目(前期-院政-後期)

   前期
    仮名文字国文学、寝殿造り、東帯・十二単、大和絵


 政治の乱れと貧民の流入
  上流貴族(高官に登る)
藤原氏嫡流に近い者や源氏の中の摂関家親戚の一部のみ

◎ 藤原氏、源氏、平氏の中で地方官(受領)がやがて武士化・土着化
      盗賊や貧民が都にあふれる  


 道長の不安が生んだ法成寺
  1022年 法成寺完成 - 自らの極楽往生

   京都市内に呪術的性格を持つ社寺 
   - 大内裏周辺


 呪術信仰に頼る貴族たち
朝廷の政治の乱れ
    → 贅沢な遊びと呪術信仰に向けられた

   安全な生活を営むために陰陽道に

 


□唯一残った方除の神社[大将軍八神社]

 悪霊退散の役目を負う
平安京西北に 
     桓武天皇の大将軍堂が前身

方除(ほうよけ)の神
当時四方の隅にあった
もと大徳寺前門、藤森神社境内、岡崎村、西ノ京大将軍村


 陰陽道と神道の融合
大将軍 = 西方の太白(たいはく=金星)の精をさす言葉
            
         宵の明星 = 太白

   ◎ 陰陽師が金星は四方を照らすことによって、方角を正す力がもつと
    考えて大将軍を祀った

   ◎ 大将軍
       北東、南東、南西、北西を3年ごとに移る 12年で一周
平安時代半ば、貴族の大将軍への信仰が始まる


 方除の神から疫病よけの神へ
宝庫に79体の大将軍神像 - 春秋公開

   鎌倉~室町期に寄進

   木像 - 魔除けの朱色、疫病鎮め・病気回復願い

◎ もとは本殿裏の竹藪の中に放置されていたと考えられる

木像 - 流し雛のように寄進した者の病気の穢れをつけてもちこま
       れたものか?

   中世祇園社の支配
方除の神 → 疫病よけの神  有力者の信仰








☆「須長茂夫の子育て講座」須長茂夫 労働旬報社 1986年 ①【再掲載 2017.9】

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◇意地悪からの脱出法(1) - 明るい次男坊の挫折の時

 子供二人の遊びに注意


 言葉で変わらないところに子育ての難しさがある
  

 「さみしいんだよな」
   → 決定的な言葉で包んで
  
  
 開き直るところまで追い詰めてはいけない
  

 抱きしめる → いじめの現場に飛び込んで
  「つらいだろう」 
   → 共感 → 泣きじゃくる
  


 ぼくにも一度打たせてよ - 相手に一言言える強さを持て 
 高校生になっても、たった一つの言葉「つらいだろう」が人格の
  土台に座った
  

 親が守りたい6つのポイント 
  ① 集団の中での子供の位置確認

   ②「やられたらやり返せ」は× 

   ③ 親が守ってやるという姿勢 = 基地の用意

   ④ いじめは目に見えないところで発生する

   ⑤ いじめられる子には欠けているところがある
    けじめ、言葉遣い、生活習慣、運動機能等
    
   ⑥ いじめっ子もみんなの力で直していきたい 
     ・先生はもっとガキ大将になって遊んでほしい

     ・自己主張を持った子になってほしい

     ・子供の心の波長を持って = 子供の周波数に合わせる

   ↓

  ◎ 子供っていつも辛い世界に生きて、そして一人前の大人になっていく

 ◎ 争いはいいけれど戦争はダメ




◇いじめからの脱出法(1)

 はみだしたぼんぼん君の運命
  「あれ、女みてえ、俊ちゃん」 山の手文化から下町文化へ

 なんとか地域の子供に入れなくては 
    - 草野球 守備位置と打順に注意

動いているものに反応する力がない子


 初めてのヒットを演出する 
「スポーツは腰から下」

子供たちが面倒を見始める
    → 二三ヶ月で初めてヒット「大変だ」


 なぜ子供たちは俊ちゃんを仲間にしたか? 
◎俊ちゃんが一生懸命になって仲間たちのアドバイスに応えたから
  ↓
    中学生になり野球部に入る


 家庭 = 愛情のつながり 親子愛・夫婦愛・肉親愛

地域 = 家庭のべっとりした愛情を修正してくれるところ


科学的普遍的な愛


 誰が一番成長したか
 互いに成長しあえる人間関係

   不登校-「誘われる子供より、毎日誘いに来る子が成長する」
    ・あの子はなぜ休むのだろう 
     ・お母さんはどんな気持ちか
   ・明日はどう誘おうか
     ・明日は辞めようか

   ◎大人の意識的な手助けが必要

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