「新時代の教育をどう構想するのか」藤田英典 岩波ブックレット№533 2001年 ⑧ /「民話の世界」松谷みよ子 PHP研究所 2005年【再掲載 2012.12】 [読書記録 教育]
今回は、3月1日に続いて、藤田英典さんの
「新時代の教育をどう構想するのか」の紹介 8回目です。
出版社の案内には、
「首相の私的諮問機関として各界の識者を集め、集中的な討議をへて発表された教育
改革国民会議の報告は、教育基本法の見直し・奉仕活動の必要性など、大きな関心
を呼び、今後の政策に反映必至の重大な提案を含んでいた。委員として参加・発言
した教育学者が提案内容を検証・批判しながら『いま本当に必要な教育改革とは』
を訴える。」
とあります。
国民会議の提案、「教育を変える17の提案」を覚えていらっしゃるでしょ
うか。
また、これがどのように活かされ、効果はどうであったのか示されたのでしょ
うか。
もう一つ、再掲載となりますが、松谷みよ子さんの
「民話の世界」を載せます。
民話の魅力にわたしは引き込ました。
子どもの本が好きな方におすすめです。
今日の午後、3回目のワクチンを打ちます。
先週、妻が副作用で辛い思いをしただけに、少し不安です。
金曜日を選んだのですが、土日は思い通りにゆっくり過ごしたい‥。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「新時代の教育をどう構想するのか」藤田英典 岩波ブックレット№533 2001年 ⑧
Ⅳ 第3章 国民会議の提案とその功罪
◇「教育を変える17の提案」
□ 人間性豊かな日本人を育成するために(主に第一分科会の提案)
① 教育の原点は家庭であることを自覚する
○ 教育休暇制度の導入
○「教育の日」の設定
○ 家庭毎の「躾の三原則」の作成 など
② 学校は道徳を教えることをためらわない
○ 小学校「道徳」中学校「人間科」高校「人生科」の教科の新設
○ 学校での自由と規律のバランス
○ 日本の伝統・文化の尊重 など
③ 奉仕活動を全員が行うようにする
○ 小中学校で二週間、高校で一か月間の共同生活などによる奉仕活動の実施
○18歳以降の青年の奉仕活動の検討)
④ 問題を起こす子供への教育を曖昧にしない
○ 出席停止措置等の適切な措置
⑤ 有害情報等から子供たちを守る
○ 保護者団体やNPOなどによる有害情報等のチェック
○ 有害情報を含む番組についてスポンサー企業への働きかけ など
□ 一人ひとりの才能を伸ばし,創造性に富む人間を育成するために
(主に第三分科会の提案)
⑥ 一律主義を改め,個性を伸ばす教育システムを導入する
○ 少人数教育・習熟度別学習の促進
○ 高校での学習到達度試験の導入
○ 中高一貫教育の大幅拡大
○ 大学入学年齢制限の撤廃 など
⑦ 記憶力偏重を改め、大学入試を多様化する
○ 高校学習到達度試験
○ 面接・小論文などの活用による大学入試多様化
○ 大学9月入学の推進
○ 大学暫定入学制度の導入 など
⑧ リーダー養成のため、大学・大学院の教育・研究機能を強化する
○ プロフェッショナル・スクールの拡大
○ 国家公務員や教師に修士号取得を要件とする奨学金制度の充実 など
⑨ 大学にふさわしい学習を促すシステムを導入する
○ ダブルメジャー制度の導入
○ 成績評価の厳格化
○ 大学評価・教員評価システムの構築
○ 大学教員任期制の導入 など
⑩ 職業観,勤労観を育む教育を推進する
○ 職場見学・職業体験等の充実
○ 職業教育の充実 など
□ 新しい時代に新しい学校づくりを進めるために(主に第二分科会の提案)
⑪ 教師の意欲や努力が報われる体制を作る
○ 教員の努力に報いる処遇
○ 適格性を欠く教員の配置転換等の明確化
○ 社会体験研修機会の充実
○ 任期付教員・社会人教員など教員の雇用形態の多様化 など
⑫ 地域の信頼に応える学校づくりを進める
○ 学校評価制度の導入
○ 評価結果や学校情報の公開と学校選択制の推進
○ 学校評議員制度の充実
○ 親の学校参加を促進するための企業の努力 等
⑬ 学校や教育委員会に組織マネジメントの発想を取り入れる
○ 校長裁量権の拡大
○ 教頭複数制
○ 若手校長の登用・校長任期の長期化
○ スクールカウンセラーの配置等による相談体制の充実
○ 教育長・教育委員への適任者の登用
○ 教育委員会の情報開示の促進 など
⑭ 授業を子供の立場に立ったわかりやすく効果的なものにする
○ 少人数教育・習熟度別学級編成の促進
○ IT教育・英語教育の早い段階からの促進 など
⑮ 新しいタイプの学校の設置を促進する
○ 私立学校設置条件の緩和
○ 私学振興助成の充実
○ 研究開発学校の拡充
○ コミニュティスクール
= 日本版チャータースクールの設置可能性についての検討 など
□ 教育振興基本計画と教育基本法
⑯ 教育施策の総合的推進のために教育振興基本計画を
○ 財政支出の充実・効率的運用・情報公開 等
⑰ 新しい時代にふさわしい教育基本法を
○ 新しい時代を生きる日本人の育成
○ 自然・伝統・文化の尊重と家庭・郷土・国家の視点の重視
○ 教育振興基本計画策定に関する規定 など
☆「民話の世界」松谷みよ子 PHP研究所 2005年【再掲載 2012.12】
<出版社の案内>
赤神と黒神、福の神と貧乏神、小泉小太郎、つつじのむすめ……。民話からは
祖先の顔が透けて見えます。その魅力と感動と伝える好著。民話に魅せられて、
日本各地に民話採訪の旅を重ねた著者のこころの過程と、民話のおもしろさ、
豊かさを描く。
民話と出会い、その魅力に引きこまれた著者が採訪の旅に出たのは、「日本を
もっと知りたい、知識としてではなく、じかにこの掌で触れてみたい」という
思いからであった。そして各地で、狐、黒龍、小泉小太郎、河童、桃太郎など
様々な話に触れ、民話が語り継がれ、移り変わっていくさまを見るうちに、
「民話は山の向こうにあるのみではなく、自分自身もそして誰もが民話の語り
手である」ということを自覚していく。
代表作「龍の子太郎」誕生のいきさつ、「桃太郎」の変遷、日本のシンデレラ
物語など親しみやすい話も盛り込み、私達の祖先が喜びと苦難と共に語り継い
だ数多くの民話とその魅惑の世界へいざないます。
◇松谷みよ子
1926年東京生
「びわの実ノート」同人
松谷みよ子研究室主宰
◇民話との出会い
□民話との出会い
「わたしは日本について何を知っていたのか」
瀬川拓男とかつて夫婦
P11~ 民話探訪のしおり
□狐の地図
「狐」が見えた和尚様の話
- 木曽福島の興禅寺
祖先という言葉
- 苦難の歴史が語るもの
水との闘い
池に浮かんだ一丁の琵琶
- 志賀高原の琵琶池
黒龍と黒姫
大沼池 - 洪水の歴史
洪水と闘った人々
黒姫
- 生け贄の姫
久米路橋の人柱伝説
- 洪水、山津波から生まれた民話
◎ 洪水の民話の多さ
食っちゃあ寝太郎のこと
「耐える」ことを越えた話を求めて
- 成長した小太郎
登場人物
- イギリスのジャック、ロシアのイワン、日本の太郎
小泉小太郎伝説
- 柳田国男『桃太郎の誕生』
信州が昔海であったこと
川をのぼる鯨の夫婦の話
- 小海 ~ 時代を超えて呼びかけるもの
なぜ民話というのか
松本新八郎「民話の会」創立者
… 民話は数万年前から
民話と民話の会
木下順二 岡倉士朗 山本安英 松本新八郎 林基 吉沢和夫
「民話芸術を創る会」
松本新八郎 吉沢和夫 林基 江田豊
人形座
… 木村次郎、瀬川拓男、瀬川康男
わらび座
… 原太郎
民話を育てる立場
○「昔話」
○「伝説」
○「世間話」
「小泉小太郎」から「龍の子太郎」へ
3匹のイワナを食べると龍になる
田にしの知恵
- 弱者の知恵
信州の太郎から日本の太郎へ
◇民話の魅力
□象徴的に語ることについて
たなどころに握った米が餅になる
「餅を握りしめて走る女の話」
「餅で矢の的にした長者の話」
□貧乏神のこと 二つの貧乏神
貧しさからどう脱出するか
-権力との対峙
貧乏神が福の神になる
連帯感と優しさと
□ある夫婦愛について
葬頭河の姿
あの世とこの世で夫婦げんか
胸豊かな老婆のイメージ
老夫婦の心の種主、僧
赤紙と黒紙
日本のシンデレラ物語
- 米ん服 糠ん福
その人にとってのたった一つの話
「鶴女房」を巡って 裸の鶴
80歳のおばあさんが生涯の支えになった
□妖怪と人間たち
かってはならぬ竹
天狗様々
童
いじらしい魔物たち
◎ 妖怪と渡り合う男たち
◇再び山を越えて
□民衆が語ればすべて民話なのか
土の人形?
葛のわら伝説?
被差別側からの発想?
□桃太郎と金太郎と
豪放・野放図な桃太郎
→ 誰がよい子にしてしまったのか?
金太郎 静岡県駿東郡小山町中島
□再話について
視点・語りと文体
- ◎ 民話は「私」のうちにある
□民話が移り変わっていくこと
「八本目のタコの足」
◎ 再話する人の姿勢で民話が変えられていく
娘から猿へ
伝説の山んばと昔話の山んば
◇現代の民話について
□文化的であるように見えるけれども
□童歌について 笑ってしまったもの
童歌がなくなってしまった
生命の重みを受け継ぐ
□再び山を越えていくことについて
雨粒になった子どもたち
- 群馬県吾妻郡六合村の小学校
◎ あなたもわたしも語り手であると自覚したとき
1974年 現代新書 『民話の世界』
「新時代の教育をどう構想するのか」の紹介 8回目です。
出版社の案内には、
「首相の私的諮問機関として各界の識者を集め、集中的な討議をへて発表された教育
改革国民会議の報告は、教育基本法の見直し・奉仕活動の必要性など、大きな関心
を呼び、今後の政策に反映必至の重大な提案を含んでいた。委員として参加・発言
した教育学者が提案内容を検証・批判しながら『いま本当に必要な教育改革とは』
を訴える。」
とあります。
国民会議の提案、「教育を変える17の提案」を覚えていらっしゃるでしょ
うか。
また、これがどのように活かされ、効果はどうであったのか示されたのでしょ
うか。
もう一つ、再掲載となりますが、松谷みよ子さんの
「民話の世界」を載せます。
民話の魅力にわたしは引き込ました。
子どもの本が好きな方におすすめです。
今日の午後、3回目のワクチンを打ちます。
先週、妻が副作用で辛い思いをしただけに、少し不安です。
金曜日を選んだのですが、土日は思い通りにゆっくり過ごしたい‥。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「新時代の教育をどう構想するのか」藤田英典 岩波ブックレット№533 2001年 ⑧
Ⅳ 第3章 国民会議の提案とその功罪
◇「教育を変える17の提案」
□ 人間性豊かな日本人を育成するために(主に第一分科会の提案)
① 教育の原点は家庭であることを自覚する
○ 教育休暇制度の導入
○「教育の日」の設定
○ 家庭毎の「躾の三原則」の作成 など
② 学校は道徳を教えることをためらわない
○ 小学校「道徳」中学校「人間科」高校「人生科」の教科の新設
○ 学校での自由と規律のバランス
○ 日本の伝統・文化の尊重 など
③ 奉仕活動を全員が行うようにする
○ 小中学校で二週間、高校で一か月間の共同生活などによる奉仕活動の実施
○18歳以降の青年の奉仕活動の検討)
④ 問題を起こす子供への教育を曖昧にしない
○ 出席停止措置等の適切な措置
⑤ 有害情報等から子供たちを守る
○ 保護者団体やNPOなどによる有害情報等のチェック
○ 有害情報を含む番組についてスポンサー企業への働きかけ など
□ 一人ひとりの才能を伸ばし,創造性に富む人間を育成するために
(主に第三分科会の提案)
⑥ 一律主義を改め,個性を伸ばす教育システムを導入する
○ 少人数教育・習熟度別学習の促進
○ 高校での学習到達度試験の導入
○ 中高一貫教育の大幅拡大
○ 大学入学年齢制限の撤廃 など
⑦ 記憶力偏重を改め、大学入試を多様化する
○ 高校学習到達度試験
○ 面接・小論文などの活用による大学入試多様化
○ 大学9月入学の推進
○ 大学暫定入学制度の導入 など
⑧ リーダー養成のため、大学・大学院の教育・研究機能を強化する
○ プロフェッショナル・スクールの拡大
○ 国家公務員や教師に修士号取得を要件とする奨学金制度の充実 など
⑨ 大学にふさわしい学習を促すシステムを導入する
○ ダブルメジャー制度の導入
○ 成績評価の厳格化
○ 大学評価・教員評価システムの構築
○ 大学教員任期制の導入 など
⑩ 職業観,勤労観を育む教育を推進する
○ 職場見学・職業体験等の充実
○ 職業教育の充実 など
□ 新しい時代に新しい学校づくりを進めるために(主に第二分科会の提案)
⑪ 教師の意欲や努力が報われる体制を作る
○ 教員の努力に報いる処遇
○ 適格性を欠く教員の配置転換等の明確化
○ 社会体験研修機会の充実
○ 任期付教員・社会人教員など教員の雇用形態の多様化 など
⑫ 地域の信頼に応える学校づくりを進める
○ 学校評価制度の導入
○ 評価結果や学校情報の公開と学校選択制の推進
○ 学校評議員制度の充実
○ 親の学校参加を促進するための企業の努力 等
⑬ 学校や教育委員会に組織マネジメントの発想を取り入れる
○ 校長裁量権の拡大
○ 教頭複数制
○ 若手校長の登用・校長任期の長期化
○ スクールカウンセラーの配置等による相談体制の充実
○ 教育長・教育委員への適任者の登用
○ 教育委員会の情報開示の促進 など
⑭ 授業を子供の立場に立ったわかりやすく効果的なものにする
○ 少人数教育・習熟度別学級編成の促進
○ IT教育・英語教育の早い段階からの促進 など
⑮ 新しいタイプの学校の設置を促進する
○ 私立学校設置条件の緩和
○ 私学振興助成の充実
○ 研究開発学校の拡充
○ コミニュティスクール
= 日本版チャータースクールの設置可能性についての検討 など
□ 教育振興基本計画と教育基本法
⑯ 教育施策の総合的推進のために教育振興基本計画を
○ 財政支出の充実・効率的運用・情報公開 等
⑰ 新しい時代にふさわしい教育基本法を
○ 新しい時代を生きる日本人の育成
○ 自然・伝統・文化の尊重と家庭・郷土・国家の視点の重視
○ 教育振興基本計画策定に関する規定 など
☆「民話の世界」松谷みよ子 PHP研究所 2005年【再掲載 2012.12】
<出版社の案内>
赤神と黒神、福の神と貧乏神、小泉小太郎、つつじのむすめ……。民話からは
祖先の顔が透けて見えます。その魅力と感動と伝える好著。民話に魅せられて、
日本各地に民話採訪の旅を重ねた著者のこころの過程と、民話のおもしろさ、
豊かさを描く。
民話と出会い、その魅力に引きこまれた著者が採訪の旅に出たのは、「日本を
もっと知りたい、知識としてではなく、じかにこの掌で触れてみたい」という
思いからであった。そして各地で、狐、黒龍、小泉小太郎、河童、桃太郎など
様々な話に触れ、民話が語り継がれ、移り変わっていくさまを見るうちに、
「民話は山の向こうにあるのみではなく、自分自身もそして誰もが民話の語り
手である」ということを自覚していく。
代表作「龍の子太郎」誕生のいきさつ、「桃太郎」の変遷、日本のシンデレラ
物語など親しみやすい話も盛り込み、私達の祖先が喜びと苦難と共に語り継い
だ数多くの民話とその魅惑の世界へいざないます。
◇松谷みよ子
1926年東京生
「びわの実ノート」同人
松谷みよ子研究室主宰
◇民話との出会い
□民話との出会い
「わたしは日本について何を知っていたのか」
瀬川拓男とかつて夫婦
P11~ 民話探訪のしおり
□狐の地図
「狐」が見えた和尚様の話
- 木曽福島の興禅寺
祖先という言葉
- 苦難の歴史が語るもの
水との闘い
池に浮かんだ一丁の琵琶
- 志賀高原の琵琶池
黒龍と黒姫
大沼池 - 洪水の歴史
洪水と闘った人々
黒姫
- 生け贄の姫
久米路橋の人柱伝説
- 洪水、山津波から生まれた民話
◎ 洪水の民話の多さ
食っちゃあ寝太郎のこと
「耐える」ことを越えた話を求めて
- 成長した小太郎
登場人物
- イギリスのジャック、ロシアのイワン、日本の太郎
小泉小太郎伝説
- 柳田国男『桃太郎の誕生』
信州が昔海であったこと
川をのぼる鯨の夫婦の話
- 小海 ~ 時代を超えて呼びかけるもの
なぜ民話というのか
松本新八郎「民話の会」創立者
… 民話は数万年前から
民話と民話の会
木下順二 岡倉士朗 山本安英 松本新八郎 林基 吉沢和夫
「民話芸術を創る会」
松本新八郎 吉沢和夫 林基 江田豊
人形座
… 木村次郎、瀬川拓男、瀬川康男
わらび座
… 原太郎
民話を育てる立場
○「昔話」
○「伝説」
○「世間話」
「小泉小太郎」から「龍の子太郎」へ
3匹のイワナを食べると龍になる
田にしの知恵
- 弱者の知恵
信州の太郎から日本の太郎へ
◇民話の魅力
□象徴的に語ることについて
たなどころに握った米が餅になる
「餅を握りしめて走る女の話」
「餅で矢の的にした長者の話」
□貧乏神のこと 二つの貧乏神
貧しさからどう脱出するか
-権力との対峙
貧乏神が福の神になる
連帯感と優しさと
□ある夫婦愛について
葬頭河の姿
あの世とこの世で夫婦げんか
胸豊かな老婆のイメージ
老夫婦の心の種主、僧
赤紙と黒紙
日本のシンデレラ物語
- 米ん服 糠ん福
その人にとってのたった一つの話
「鶴女房」を巡って 裸の鶴
80歳のおばあさんが生涯の支えになった
□妖怪と人間たち
かってはならぬ竹
天狗様々
童
いじらしい魔物たち
◎ 妖怪と渡り合う男たち
◇再び山を越えて
□民衆が語ればすべて民話なのか
土の人形?
葛のわら伝説?
被差別側からの発想?
□桃太郎と金太郎と
豪放・野放図な桃太郎
→ 誰がよい子にしてしまったのか?
金太郎 静岡県駿東郡小山町中島
□再話について
視点・語りと文体
- ◎ 民話は「私」のうちにある
□民話が移り変わっていくこと
「八本目のタコの足」
◎ 再話する人の姿勢で民話が変えられていく
娘から猿へ
伝説の山んばと昔話の山んば
◇現代の民話について
□文化的であるように見えるけれども
□童歌について 笑ってしまったもの
童歌がなくなってしまった
生命の重みを受け継ぐ
□再び山を越えていくことについて
雨粒になった子どもたち
- 群馬県吾妻郡六合村の小学校
◎ あなたもわたしも語り手であると自覚したとき
1974年 現代新書 『民話の世界』