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月刊「少年育成」より ⑨-「やじうまんが」 篠原ユキオ(『少年育成』2002年12月号より) /「古武術で毎日がラクラク!」甲野善紀・荻野アンナ 祥伝社 2006年 ①(前半)【再掲載 2020.2】 [読書記録 一般]

今回は、5月26日に続いて、
キーワード「月刊『少年育成』」より9回目の紹介です。


今回も篠原ユキオさんの連載『やじうまんが』からです。
篠原さんの挿絵の漫画と共に文章が好きです。


この文章の女子高生も今は40歳少し前の年齢でしょうか。



もう一つ、再掲載となりますが、甲野善紀さん、荻野アンナさんの
「古武術で毎日がラクラク!」②を載せます。
文章だけなので分かりづらいですが、
本にはもちろんよく分かるイラストが載せられています。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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☆月刊「少年育成」より ⑨-「やじうまんが」 篠原ユキオ(『少年育成』2002年12月号より)

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 その日、長女はホームで電車を待ちながら中年の男性に寄り添う1匹
の盲導犬を遠くから眺めていた。
   

 盲導犬は主人以外の人とは関わらないように訓練されている。


 だから他人がえさを与えたり、声をかけたりしても反応はしない。


 動物好きの長女も近づかずにいたのだが、突然ここに女子高生の一団
が登場した。
  
 「ワア!かわいィー」

 いつものパターンである。
  

 最近のオンナどもはやたらこのフレーズを多用する。
  

 これはファッションやペットのみならず世の中のあらゆるものに対し
て使用される。
  
 
 中には全く判断に苦しむ物も有るが、これは個人の感性の問題だから
しかたがない。
  

 しかし、昨今の使われ方はちょっと異常で、もしかするとそういうよ
うに言うことが、実は自分を一番かわいく見せられる手段だと勘違いし
ているのではないかと思ったりしてしまう。
  

 女子高生軍団は、一斉に盲導犬のそばにやってきて周りを取り囲み、
口々に声をかけ出した。
 

 と、それまで主人のそばでじっと座って電車を待っていた犬が突然立
ちあがった。
  

 あってはならない事だが、多分、盲導犬としては日が浅かったと推測
されるその犬は完全にパニックに陥っていたと同時に、その状況が把握
できないまま男性は前に歩き始めた。


 多分そこが小さな駅なら、電車の近づく音も扉の開く音もしないのに
そんな間違いを犯す事は無かったろう。


 悲劇だったのはそこが何本もホームの並ぶ大きな駅だったためにたく
さんの音が入り混じっていたという事だった。
  

 犬が立ち上がった事で、男性は電車が到着してドアが開いたと判断し
たようである。 


 そう判断させてしまうほど、女子高生たちの騒ぎ方はひどかったと言
える。
  

 あっという間に彼はホームから線路に転落した。
  

 とっさに数人の男性が線路上に飛び降りて男性を救出しようと駆け寄
ったが、事件の発端者である女子高生達は何事も無かったようにそこを
避け、隣のホームに到着した別の電車に乗り込んだという。
  

 幸いにも男性は大きなケガをせずに済んだそうだが、わずかの時間の
事だったからか、駅員がその事態に気付く事も無かったという。
  

 自分の感覚や感情は所構わず必要以上に表現するが、周囲には何の興
味も示さない、こんな若者たちが激増している。
  

 訓練の不十分だった盲導犬の再訓練も少し気掛かりだが,それ以上に
『再訓練』が必要なのは、こういう連中なはずなのである。








☆「古武術で毎日がラクラク!」甲野善紀・荻野アンナ 祥伝社 2006年 ①(前半)【再掲載 2020.2】

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◇修業いらず 
- 古武術ですぐに「毎日の動き」が楽になる
 
□荷物の持ち方 
 刀を握る要領で

カバンを持つ時
  ◎ 小指+薬指+中指(お金のジェスチャー)
  ◎ 腕は体に寄り添わして  


□スーパーのレジ袋の持ち方
  ◎ 持ち手をぐるりと手首に巻き付ける
  ◎ 親指と小指をフックにして袋に引っかける   


□階段の上り方
  ◎ 階段でナンバ歩き  
  ◎ 右手右足 左手左足


□満員電車すり抜け術
  ◎ 手
    - ハンドバッグを人混みに差し入れ、その手にリードされて
     すり抜ける


□椅子から楽に立ち上がる
① 手荷物  
     手荷物だけを椅子から出す
  ② 荷物無し 
     上半身を動かさない
     両手を20cm浮かせ足裏を浮かせる 
     手が下りると立つ
  頭を前に出す
  ③ 糸巻き巻き立ち(ジャイロコンパス立ち)
   立つときは時計回り 
      座るときは反時計回り

 
□疲れない立ち方
  頭頂部から引っ張られているイメージで



◇毎日の生活の中で「体の基本的な動き」を身につける

□鉄人28号歩き  
 - 下半身全体で歩くことで膝や腰の痛みも防げる
   足の裏全体をオーバークラフトのように地平と平行に浮かせて歩く

 足裏垂直離陸
   鉄人28号歩き ドラえもん歩き
 

□モノを拾う術  
 - さっそうと拾って足裏強化
   
 足裏を垂直離陸で浮かせつつ体の方は沈ませる


□ワイパー受身  
 - こけた時にケガをしないための練習 

  ① 左膝を立てる  
     右足は足の甲からスネまで床にペタッと付く
  ② つま先を支点にして右足を左足のかかとの方へ回転させる
 右足は自動車のワイパーのような扇形の軌跡
  ③ 体を丸めて太股 お尻 腰 背中と徐々に床に着地していく


□「一本足の下駄」は家事のお伴  
 - 腰痛予防にも最適
   
 おすすめ = ローヒールの一本足の下駄 4㎝高
   大野屋履物店 
   一足5400円 Marumitsu BBBtype-G     

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「三方原の戦い」小和田哲男 学研M文庫 2000年 ③ /「非行の予防学」佐々木光郎 三学出版 2011年 ①【再掲載 2016.5】 [読書記録 歴史]

今回は、5月24日に続いて小和田哲男さんの
「三方原の戦い」の紹介3回目です。




出版社の案内には、


「元亀三年十月、甲府に発った二万五千の武田軍は、遠江の三方ヶ原の
 戦いで徳川家康を撃破し、そのすごさを天下に知らしめた。この遠征
 を真の目的とはいったい何だったのか?はたして信玄に天下盗りの野
 望はあったのか?戦国史研究の第一人者が、豊富な資料を駆使して三
 方ヶ原までの道程を詳しく分析しつつ、緻密な推理で“戦国史の謎”
 に迫る。」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「一言城の戦いの殿(しんがりが本多平八郎忠勝
見事な武者ぶりに武田方は
    『家康に過ぎたるものが二つあり唐の頭に本多平八』」


・「家康が浜松城として引馬城をも城地として囲んだのは
引馬・曳馬が馬を引くという敗戦イメージがあるから?」


・「天竜川の流路は古代の鹿玉河(あらたまがわ)
  現在の馬込川が古代の天竜川にあたる」


・「和地村・祝田村・都田村三か村の入会地だから三方の原?
ミカタバラと呼ばれるが歴史的にはミカタガハラ」



もう一つ、再掲載となりますが、佐々木光郎さんの
「飛行の予防学」①を載せます。
家庭の大切が何より大切だと教わります。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
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☆「三方原の戦い」小和田哲男 学研M文庫 2000年 ③

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<信遠国境を越える武田軍>

◇「都より甲斐の国へはほど遠い」元亀2(1572)年4月末

 10月3日たつ
   義景 長政をたよる

 ルート 
   256号線沿いか



◇青崩峠と兵越峠

 元亀3(1572)年
   10月10日 遠江入り
 青崩峠 1080m
    -  北東2㎞に兵越峠 1180m
国道152号線の迂回路

 天野氏(犬居城) 13世紀後半から

只木城   落城 (天竜市)

天方城   落城 

飯田城   落城

冬和城   落城 (掛川市)

久野城 落ちず(袋井市)



◇三箇野川の戦い

 三箇野川あたりで武田軍との戦い
見付の町に火をかける(味方の戦略のため)
見付 - 自治 
          一の谷の中世墳墓群の集石墓

「見付の町衆が火を掛けた?」
     → 恩を売り特権を

 一言城の戦い
殿(しんがり)本多平八郎忠勝
見事な武者ぶり 
   武田方
    「家康に過ぎたるものが二つあり唐の頭に本多平八」

 武田軍勝利
  → 進路を北にとり二俣城攻め



◇美濃・三河も同時進行

 別働隊
   秋山信友 → 東美濃
山県昌景 → 東三河

 岩村城 
   遠山景虎の妻 信長の叔母
→ 未亡人 = 女城主 五男の五坊丸送られる
11月14日 無血開城 
     大将秋山信友と女城主の結婚
五坊丸は人質として甲府に



◇東三河に侵略した山県昌景隊

 徳川軍の分断のため

 柿本城の鈴木氏攻め「井伊谷三人衆」

◎ 仏坂の戦い

 伊平城(小屋山城)落城




<二俣城の攻防>

◇二俣城攻めの大将は勝頼

 匂坂城落城
  - 穴山梅雪

 合代島に陣が取り
    亀井戸城?

二俣城 
   中根正守る 後背攻め防ぐため
浜松城監視のため



◇容易に落ちない二俣城

 11月下旬~ 
   二俣城攻め
12月19日 開城 2か月かかった



◇武田軍天竜川を渡る

 10月出兵~ 
   天竜川の水かさ  
    渡河点は神増・鹿嶋



◇家康の本拠浜松城

 本拠地見付に 
   城之崎城

元亀元(1570)年浜松城に方向転換  
   信長の反対? 
   天竜川が増水

 浜松城
   - 引馬城をも城地として囲む

◎ 引馬・曳馬 = 馬を引く = 敗戦イメージ



◇天竜川の流路

 古代-鹿玉河
   = 現在の馬込川が古代の天竜川
大天竜 小天竜




<三方原の戦い>

◇浜松城を攻めなかった信玄

 12月22日早朝
   天竜川を渡る

秋葉街道を南下
  |
有玉付近で進路を西に
欠下から台地上に
欠下をへて大菩薩に陣取り
欠下城
和地村・祝田村・都田村三か村の入会地

◎三か村 
        三方の原 歴史的にはミカタガハラ

 昼には追分けに到着
→ 姫街道 三河方面へ












☆「非行の予防学」佐々木光郎 三学出版 2011年 ①【再掲載 2016.5】

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Ⅰ 思春期の問題行動から見た幼児期の大切さ
 
  非行の予防学 =「幼児期の大切さ」を強調

1 育ちの「土台」
  問題行動を反復する子

  = 自分が己に「非行をしてはいけない。他人に迷惑を掛けてはいけ
   ない」と言い聞かせる力がないか弱い

 ◎「適切でない養育」のもとで暮らしていた結果



2 源(みなもと)は家庭

(1)心地よい住まい 
       
   非行の子どもの家族
     - 常に衛生、清潔に無頓着

親が自分の生活を律する力がとても弱い

   非行児
     - 自分の居場所がない 

  【事例1 整わない】


(2)愛される存在

   非行児 
    - 小さい頃から愛されなかった子どもたち
   → いつも大人の顔色をうかがう

素直でない、ひねくれる = 不安定

【事例2 いらない子】
   「自分はいらない子」
  「自分はダメな人間」 


(3)規律ある生活習慣

  「養育ネグレクト」
   - 親自身の生活規律が乱れているので、子は「食べる、寝る、起
    きる、着る、清潔にする、排泄する」などの基本的生活習慣が正
    しく身に付いていない

   【事例3 健康なからだ】


(4)食事の風景

   非行と食事のあり方の相関関係はとても高い

   【事例4 栄養の補給】

  「食育」
     ① 「うまみ」を子どもに伝えてほしい
  出汁の味を知らない子

   ②「いのち」をいただくことに感謝する心を育ててほしい

   ③ 箸を使う食文化を大切にしたい

◎食前・食後のあいさつ、準備・片付けなどの基本的生活習慣を!

◎ 非行臨床では、子供の生活態度の改善にまず「ごちそうさま」


(5)絵本ネグレクト

   非行児 
    - 幼児の頃、親から絵本を読んでもらった体験が少ない


   幼児期の本の大切さ
    ① 絵本は豊かな心を育む 
   登場人物の喜びや悲しみ、うれしさ寂しさを追体験する

     ② 絵本の主人公は困っている者に手を差し伸べ、正義でない
      ものには立ち向かう姿や、仲間と一緒に困難を乗り越える物
      語が多い
    → ◎ 善悪の判断を知らず知らずのうちに学ぶ

     ③ 親とのスキンシップの効果
    子 - 自分が大切にされていると実感
     親 - 子どもからの反応から学び、豊かになる


(6)自然体験と「遊び」

   生あるものを慈しむ感情が育まれ、他者とのかかわりにおいても、
  むやみな暴力をふるわない

非行児
   - 一人で、屋内で、テレビゲームなどに また、早期教育

  ◎子ども同士、しかもできるだけ年齢の違う子同士の遊びを体験させ
   たい


◇まとめ

「非行をしない」子

 (1)身体が健康   基本的生活習慣が身に付いていることが大切

 (2)自尊感情をもち、自らの感情を美味く統制できる

 (3)表現力を豊かに育てる  
  言語、音楽、絵、身体的表現、絵本や遊びの体験

 (4)人間としてやってはいけないことが分かり決められたルールや
   きまりを守れること
   +

 ◎わが子のいろいろな可能性を信じ、長い目で成長を見守るという心構え

 ◎親も子育てを楽しみ、わが子と共に「育ち合う」姿勢


 ◎2つのポケットをうまく使い分ける
   ① 無条件に受け入れ、よいことを褒める気持ち
   ②「いけないことはいけない」という毅然とした態度     


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