「家庭崩壊・学級崩壊・学校崩壊」松井和 エイデル研究所 1999年 ① /「AERA MOOK 古代史がわかる」朝日新聞社 2002年【再掲載 2015.12】 [読書記録 教育]
今回は、松井和さんの
「家庭崩壊・学級崩壊・学校崩壊」1回目の紹介です。
出版社の案内には、
「親たちは、『子育て』を幸福の基盤に、人間らしさを身につけて来ました。
その機会を組織的に奪うと、社会からモラルや秩序、忍耐力が消えてい
きます。親の役割りを、教育機関や福祉がしようとする時、家庭崩壊が
始まります。三人に一人が未婚の母から産まれる欧米社会に、私たちは
何を学ぶのか。『自然』という言葉の意味するものは何なのか。奇跡的
にまだ家庭が崩壊していない日本で、教育界・保育界、そして親たちの
意識改革が同時に行われれば、ひょっとして間に合うかもしれません。
先進国に共通する家庭崩壊・学校崩壊の流れを、非論理的なアニミズム
文化に根強く依存している日本人がくい止めることが出来れば、後に続
く発展途上国の親子の幸せに無限に貢献することになりはしないか。今、
地球環境の破壊が叫ばれるなか、日本人の役割は、家庭崩壊・学校崩壊
に対応する方策を見つけ出すことにあるのかもしれません。『誰の責任
か』を模索するのではなく、『誰が責任を感じる社会か』を決めてしま
うことが鍵です。これは、言葉に縛られはじめた人間達への、地球から
のメッセージです。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥
・「学級崩壊は家庭崩壊の結果である。誰に責任があるかでなく、誰が責
任を感じる社会か?」
・「義務教育が普及すると人間社会は家庭という基盤から崩壊する。親が、
教育機関に子育てを依存するようになり、親子の人間関係が希薄に
なるからである。『子育て』から学ぶ幸福感に根ざした秩序やモラル
が消えていくことにつながる」
・「米国の1984年調査では、半数の教師が7年以下で教職を去っている。
教職を去った小学校の先生の言葉 教職を去る
『子供たちが授業中,私の話に耳を傾けるというコミュニケー
ションの基本を家庭で身に付け,親たちが私の仕事をほんの
少しでも尊敬してくれたら,いくら給料が低くてもこの仕事
をやりたかった』」
・「子育て論と教育論の混同が始まると,子育てが実感を失っていく。い
つの間にか、子育て論が教育論に変化していった。幼児教育について
≪自分たちが現場でよい仕事をすることで親が育たなくなる≫と言わ
れていた。『エンゼルプラン』は『虐殺プラン』とも。これ以上
子供を預かったら,ますます親が親らしくなくなってしまうというこ
とからだ。親子の一生の不幸に手を貸すことになるから‥。今大切な
のは,どうやって親たちに子育てを返していくかではないだろうか」
もう一つ、再掲載となりますが、朝日新聞社の
「AERA MOOK 古代史がわかる」を載せます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「家庭崩壊・学級崩壊・学校崩壊」松井和 エイデル研究所 1999年 ①
◇はじめに
□学級崩壊
→ 家庭崩壊の結果
誰に責任があるかでなく誰が責任を感じる社会か?
しかし,欧米ほどには家庭崩壊が進んでいない
◇義務教育の存在が家庭に与える影響
□国家の存続に関わる危機
1984年 米国 教育問題で大騒ぎ
「国家の存続に関わる緊急かつ最重要問題」
|
子供たちの平均的教育レベルが親たちのそれを下回る
米国
小学校の2/3が1年生から成績別クラス編成
|
高校では9割
高卒の20%が読み書きできない
∥
◎アジア系の学生は優秀
= 家庭がしっかりしているから
特にベトナム難民の子が優秀 = 家族の絆
|
義務教育が普及すると人間社会は家庭という基盤から崩壊する
= 親が、教育機関に子育てを依存するようになり、親子の
人間関係が希薄になる
∥
◎「子育て」から学ぶ幸福感に根ざした秩序やモラルが消えていく
<先進国は社会のゆがみの根源>
① 義務教育が普及すると家庭が崩壊する
② 家庭が崩壊すると画一教育ができなくなる
③ 画一教育ができなくなると教師の精神的健康が保てなくなり、学
校が崩壊する
□システムの改良では解決策にならない
1984年調査 「半数の教師が7年以下で教職を去る」
|
小学校の先生 教職を去る
◎「子供たちが授業中,私の話に耳を傾ける,というコミュニ
ケーションの基本を家庭で身に付け,親たちが私の仕事を
ほんの少しでも尊敬してくれたら,いくら給料が低くても
この仕事をやりたかった」
↓
※ 米国 教師の質の低下
↑↓
私たちの幸運は,日本は,学校教育と一般家庭の親の子供
に対する関心度という点では欧米に比して奇跡的に状況がいい
∥
◎まだ手遅れではない
□子育て論と教育論の混同が始まると,子育てが実感を失っていく
◎ 子育て論が教育論に変化していった
↑
◎ 現代社会独特のイライラの出発点
◎幼児教育≪自分たちが現場でよい仕事をすることで親が育たなくなる≫
「エンゼルプラン」は「虐殺プラン」
これ以上子供を預かったら,ますます親が親らしくなくなってしまう
∥
親子の一生の不幸に手を貸すことになる
※ 今大切なのは,どうやって親たちに子育てを返していくか
∥
◎ 教育システムの「存在」自体が問題だ
※ 子供の成長のプロセスは,実はそれによって親が親らしく
なるプロセスであった
∥
◎ 社会の土台となる幸福の物差しを親側が「子育て」をしながら身に付
けるという人間社会の根本原理を,保育園・幼稚園・学校という仕組み
がこれほど妨げれば,社会が崩れて当たり前
☆「AERA MOOK 古代史がわかる」朝日新聞社 2002年【再掲載 2015.12】
◇古代史への誘い 門脇禎二
日本列島に多数あった王国と独自の文化
古墳時代のキーワード
① 地域王国
② ヤマト王国
③ 交流
それぞれの交流
大古墳は民族形成進展の証か
マンガのイメージとは違う蘇我氏
6世紀初
継体天皇 - ラホト王は地域王国のより自立する道を
∥
筑紫の磐井との武力決戦
欽明朝 - 蘇我氏の主導の下,出雲王国への強圧
地域
・ヤマト朝廷からの軍勢・官人の進駐
・大和への貢納や強いられた旅
|
飛鳥時代 : 文化創造の時代
注目させる国際性と民族的文化
◇倭国乱は政治の混迷 寺澤薫
卑弥呼共立は3世紀初めか
イト国の王こそ「倭国王」
イト王国 - 2世紀後半,後ろ盾をなくした
纒向遺跡に卑弥呼のいた可能性
ヤマト王権最初の王都
イト王国 → ヤマト国内へ権力の転換
壮大な政治的談合
◇邪馬台国論の今 鈴木靖民
北は秋田から南はジャワ島まで
邪馬台国以外にも多くの国
29か国ほどの緩やかな政治連合 卑弥呼の共立
↑↓
対立 南方に狗奴国(考古学的には東海を推定)
鉄の交易を独占していた王権
倭にあった階層社会
「大人」と「下戸」と「生口」
◇狗奴国の研究 赤塚次郎
カリスマの象徴・墳丘墓
二世紀後半(弥生時代終わり) - 墳丘墓の巨大化
邪馬台国は墳丘墓の時代
狗奴が広がる時代
三世紀前半 前方後円墳地域
前方後方墳地域 - 東海系文化
狗奴国との構想
伊勢湾沿岸部の狗奴国
「家庭崩壊・学級崩壊・学校崩壊」1回目の紹介です。
出版社の案内には、
「親たちは、『子育て』を幸福の基盤に、人間らしさを身につけて来ました。
その機会を組織的に奪うと、社会からモラルや秩序、忍耐力が消えてい
きます。親の役割りを、教育機関や福祉がしようとする時、家庭崩壊が
始まります。三人に一人が未婚の母から産まれる欧米社会に、私たちは
何を学ぶのか。『自然』という言葉の意味するものは何なのか。奇跡的
にまだ家庭が崩壊していない日本で、教育界・保育界、そして親たちの
意識改革が同時に行われれば、ひょっとして間に合うかもしれません。
先進国に共通する家庭崩壊・学校崩壊の流れを、非論理的なアニミズム
文化に根強く依存している日本人がくい止めることが出来れば、後に続
く発展途上国の親子の幸せに無限に貢献することになりはしないか。今、
地球環境の破壊が叫ばれるなか、日本人の役割は、家庭崩壊・学校崩壊
に対応する方策を見つけ出すことにあるのかもしれません。『誰の責任
か』を模索するのではなく、『誰が責任を感じる社会か』を決めてしま
うことが鍵です。これは、言葉に縛られはじめた人間達への、地球から
のメッセージです。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥
・「学級崩壊は家庭崩壊の結果である。誰に責任があるかでなく、誰が責
任を感じる社会か?」
・「義務教育が普及すると人間社会は家庭という基盤から崩壊する。親が、
教育機関に子育てを依存するようになり、親子の人間関係が希薄に
なるからである。『子育て』から学ぶ幸福感に根ざした秩序やモラル
が消えていくことにつながる」
・「米国の1984年調査では、半数の教師が7年以下で教職を去っている。
教職を去った小学校の先生の言葉 教職を去る
『子供たちが授業中,私の話に耳を傾けるというコミュニケー
ションの基本を家庭で身に付け,親たちが私の仕事をほんの
少しでも尊敬してくれたら,いくら給料が低くてもこの仕事
をやりたかった』」
・「子育て論と教育論の混同が始まると,子育てが実感を失っていく。い
つの間にか、子育て論が教育論に変化していった。幼児教育について
≪自分たちが現場でよい仕事をすることで親が育たなくなる≫と言わ
れていた。『エンゼルプラン』は『虐殺プラン』とも。これ以上
子供を預かったら,ますます親が親らしくなくなってしまうというこ
とからだ。親子の一生の不幸に手を貸すことになるから‥。今大切な
のは,どうやって親たちに子育てを返していくかではないだろうか」
もう一つ、再掲載となりますが、朝日新聞社の
「AERA MOOK 古代史がわかる」を載せます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「家庭崩壊・学級崩壊・学校崩壊」松井和 エイデル研究所 1999年 ①
◇はじめに
□学級崩壊
→ 家庭崩壊の結果
誰に責任があるかでなく誰が責任を感じる社会か?
しかし,欧米ほどには家庭崩壊が進んでいない
◇義務教育の存在が家庭に与える影響
□国家の存続に関わる危機
1984年 米国 教育問題で大騒ぎ
「国家の存続に関わる緊急かつ最重要問題」
|
子供たちの平均的教育レベルが親たちのそれを下回る
米国
小学校の2/3が1年生から成績別クラス編成
|
高校では9割
高卒の20%が読み書きできない
∥
◎アジア系の学生は優秀
= 家庭がしっかりしているから
特にベトナム難民の子が優秀 = 家族の絆
|
義務教育が普及すると人間社会は家庭という基盤から崩壊する
= 親が、教育機関に子育てを依存するようになり、親子の
人間関係が希薄になる
∥
◎「子育て」から学ぶ幸福感に根ざした秩序やモラルが消えていく
<先進国は社会のゆがみの根源>
① 義務教育が普及すると家庭が崩壊する
② 家庭が崩壊すると画一教育ができなくなる
③ 画一教育ができなくなると教師の精神的健康が保てなくなり、学
校が崩壊する
□システムの改良では解決策にならない
1984年調査 「半数の教師が7年以下で教職を去る」
|
小学校の先生 教職を去る
◎「子供たちが授業中,私の話に耳を傾ける,というコミュニ
ケーションの基本を家庭で身に付け,親たちが私の仕事を
ほんの少しでも尊敬してくれたら,いくら給料が低くても
この仕事をやりたかった」
↓
※ 米国 教師の質の低下
↑↓
私たちの幸運は,日本は,学校教育と一般家庭の親の子供
に対する関心度という点では欧米に比して奇跡的に状況がいい
∥
◎まだ手遅れではない
□子育て論と教育論の混同が始まると,子育てが実感を失っていく
◎ 子育て論が教育論に変化していった
↑
◎ 現代社会独特のイライラの出発点
◎幼児教育≪自分たちが現場でよい仕事をすることで親が育たなくなる≫
「エンゼルプラン」は「虐殺プラン」
これ以上子供を預かったら,ますます親が親らしくなくなってしまう
∥
親子の一生の不幸に手を貸すことになる
※ 今大切なのは,どうやって親たちに子育てを返していくか
∥
◎ 教育システムの「存在」自体が問題だ
※ 子供の成長のプロセスは,実はそれによって親が親らしく
なるプロセスであった
∥
◎ 社会の土台となる幸福の物差しを親側が「子育て」をしながら身に付
けるという人間社会の根本原理を,保育園・幼稚園・学校という仕組み
がこれほど妨げれば,社会が崩れて当たり前
☆「AERA MOOK 古代史がわかる」朝日新聞社 2002年【再掲載 2015.12】
◇古代史への誘い 門脇禎二
日本列島に多数あった王国と独自の文化
古墳時代のキーワード
① 地域王国
② ヤマト王国
③ 交流
それぞれの交流
大古墳は民族形成進展の証か
マンガのイメージとは違う蘇我氏
6世紀初
継体天皇 - ラホト王は地域王国のより自立する道を
∥
筑紫の磐井との武力決戦
欽明朝 - 蘇我氏の主導の下,出雲王国への強圧
地域
・ヤマト朝廷からの軍勢・官人の進駐
・大和への貢納や強いられた旅
|
飛鳥時代 : 文化創造の時代
注目させる国際性と民族的文化
◇倭国乱は政治の混迷 寺澤薫
卑弥呼共立は3世紀初めか
イト国の王こそ「倭国王」
イト王国 - 2世紀後半,後ろ盾をなくした
纒向遺跡に卑弥呼のいた可能性
ヤマト王権最初の王都
イト王国 → ヤマト国内へ権力の転換
壮大な政治的談合
◇邪馬台国論の今 鈴木靖民
北は秋田から南はジャワ島まで
邪馬台国以外にも多くの国
29か国ほどの緩やかな政治連合 卑弥呼の共立
↑↓
対立 南方に狗奴国(考古学的には東海を推定)
鉄の交易を独占していた王権
倭にあった階層社会
「大人」と「下戸」と「生口」
◇狗奴国の研究 赤塚次郎
カリスマの象徴・墳丘墓
二世紀後半(弥生時代終わり) - 墳丘墓の巨大化
邪馬台国は墳丘墓の時代
狗奴が広がる時代
三世紀前半 前方後円墳地域
前方後方墳地域 - 東海系文化
狗奴国との構想
伊勢湾沿岸部の狗奴国