(1)「日本民俗学のエッセンス」瀬川清子・植松明石編 ペリカン社 1979年 ⑰ (2)「憎まれ役」野中広務・野村克也 文藝春秋 2007年 ①【再掲載】 [読書記録 民俗]
今回は 12月 5日に続いて 瀬川清子さん植松明石さんの編による
「日本民俗学のエッセンス」17回目の紹介です。
出版社の案内には、
「本書は、日本民俗学の研究史上、重要な研究者18人をえらんで、その研究と方法を示
し、それを中心に、日本民俗学の成立、展開の理解にせまろうとしたものである。」
とあります。
今回は「堀一郎」さん、「和歌森太郎」さん、「瀬川清子」さんについての要約です。
失礼ながら わたしは本書を読むまでお二人の名前を存じておりませんでした。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「文献史学の方法」
・「民俗学を歴史学に接近させた」
・「宮本常一との類似」
もう一つ 再掲載となりますが、野中広務・野村克也さんの
「憎まれ役」①を紹介します。
重さに納得してしまいます。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
(1)「日本民俗学のエッセンス」瀬川清子・植松明石編 ペリカン社 1979年 ⑰
◇堀一郎 その研究と方法 小池長之
1.一人おいて
東大教授 日本宗教学会会長
インド哲学 - 文献史学の方法
2.文献による初期仏教の研究
S15 「日本仏教史論」「日本上代文化と仏教」
3.民族学との接点
S12 柳田の娘と結婚
戦後「我が国民間信仰史の研究」
4.民俗学者としての読書,調査,評論
二松学舎 → 國學院 → 東北大助教授(岸本英夫が助力)
5.国際人として
S31~33 ロックフェラー渡米 ミルチャ・エリアーデと意気投合
「日本のシャーマニズム」講談社現代新書 S46
非日常
オルギー(バカ騒ぎ)の状態に → 政治的カリスマ便乗(ファシズム生じる要因)
◇和歌森太郎 その研究と方法 亀山 慶一
1.はじめに
1915(T4)銚子町生 ~ 1977(S52).4
民俗学を歴史学に接近させた
2.歴史研究に於ける「両刀遣い」
3.歴史学から民俗学へ
肥後和男の学風
修験道研究 - 民間信仰,その関連
4.民俗学観の展開
◇瀬川清子 その研究と方法 天野武
1.はしがき
M28(1895) 秋田県毛馬内町生 高等小学校訓導
T14(1925) 東洋大卒 東京市立中教諭
S10 「民間伝承の会」会員
S30 大妻女子大 → S43 東京女子大 子どもはいず
2.方法論の特徴
「舳倉の海人」 → 「女の民俗誌」
① 調査地が転々と全国的
② 実証的帰納法に徹している
③ 特色あるまとめ方
3.数々の業績
① 婚姻習俗研究 「婚姻覚書」
② 女性の役割について
働く女性にスポット 代表作「海女」
③ 婚前の男女交際について
若者組娘組 - 「村の女たち」未来社S45
4.結びにかえて
①柳田身近 民俗学発展に貢献
②宮本常一との類似
<代表作>「婚姻覚書」「海女」「若者と娘をめぐる民俗」
(2)「憎まれ役」野中広務・野村克也 文藝春秋 2007年 ①【再掲載】
◇序論 憎まれ役世に憚る 野中広務
野中広務・野村克也の共通点
= 京都生まれ + 這い上がった男 + B型
メディアに「憎まれ役」扱い
「保身と現世利益に目が眩んで口に糊している男女の何と多いことか!」
◇グローバリズムに屈した野球と政治 危機論
野中 「巨人軍と自民党の凋落には同一の原因がある」
野村 「野球は勝つだけでいいのか」
1 野球は面白いだけでいいのか?勝つだけでいいのか? 野村克也
○野球への危機感-報道の本質から離れたおちゃらけが目立つ
↓
求められているのは真剣勝負だ!
「野球は確率の高い戦術を選択するスポーツです」
そして,奇策が重要な要素となります
|
勝負の世界よりももっと大切なものがある
「生きる」という自分の人生
○マスコミは光ばかり追いかけて影を報道しない
メディアは大リーグやパフォーマンス選手の光ばかり追いかけて,人間が地道に努力
している影を報道しない
2 巨人軍と自民党の凋落には同一の原因がある 野中広務
○故正力オーナー
巨人軍の理想
① 巨人軍は紳士たれ
② 日本人だけのチーム
③ 最終目標は日米決戦
↑
○渡辺オーナーと長嶋によって,理想の姿は消えた
(小手先,目の先の人気におぼれる)
○国会には出ず,マスコミばかりに出る議員
自民党も巨人軍に類似
誰もがバットを振り回すような政治が…
3 大リーグって本当に強いのだろうか 野村克也
○大リーグ
1960年16チーム
→ 1998年 30チーム
○パワーでは負けるが考え方や取り組みは優れている
○野球規約は人の道に外れている
貧しい青年を救う制度がなぜいけない
おかしな規制やルール
◇小泉と長嶋,人気支配の落とし穴 リーダー論
「眩しすぎる光は人を誤った道に引き抜く」 野中広務
「パフォーマンス男はリーダーに向かない」 野村克也
1「憎まれ役」だから見える「偶像」の「偽善」
○人気だけでは勝てないのが政治と野球だ
抵抗勢力,守旧派,反動勢力
2 パフォーマンス監督・長嶋茂雄の罪と罰 野村克也
○長嶋
システマチックな野球を軽視し,選手個人に頼るチームにしてしまった
千里の馬はあれども一人の伯楽はなし
3 小泉さんは本当に改革派だったのか 野中広務
○眩しすぎる光は人を誤った道に導く
光があって影がある その光が眩しすぎれば影さえ見えない
4 巨人軍首脳よ,今こそ「正力遺訓」をかみしめよ 野村克也
○座禅がつくった常勝球団
川上~ドジャース戦法
○窮して変じ,変じて通ず
川上氏の淡口評
「この選手は親孝行だから大成しますよ」
5 自民党でない,日本の自然までぶっ壊した小泉改革 野中広務
政治家は歴史に判断されるものだ
6 本当の野球は人生を考えることから始まる 野村克也
○大リーグの神髄は「基本の重視」だ
○昭和42年 ドン・ブレイザーが南海に入団
ネバー・ギブアップ,シンキングベースボール
○結果論で叱らない,好き嫌いで使わない
昭和45(1970)年南海監督 → ブレイザーをコーチに
◎管理する者は絶対に結果論で論じてはならない
◎選手を好き嫌いで使ってはいけない
◎監督の最大の使命は選手の教育である
「日本民俗学のエッセンス」17回目の紹介です。
出版社の案内には、
「本書は、日本民俗学の研究史上、重要な研究者18人をえらんで、その研究と方法を示
し、それを中心に、日本民俗学の成立、展開の理解にせまろうとしたものである。」
とあります。
今回は「堀一郎」さん、「和歌森太郎」さん、「瀬川清子」さんについての要約です。
失礼ながら わたしは本書を読むまでお二人の名前を存じておりませんでした。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「文献史学の方法」
・「民俗学を歴史学に接近させた」
・「宮本常一との類似」
もう一つ 再掲載となりますが、野中広務・野村克也さんの
「憎まれ役」①を紹介します。
重さに納得してしまいます。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
(1)「日本民俗学のエッセンス」瀬川清子・植松明石編 ペリカン社 1979年 ⑰
◇堀一郎 その研究と方法 小池長之
1.一人おいて
東大教授 日本宗教学会会長
インド哲学 - 文献史学の方法
2.文献による初期仏教の研究
S15 「日本仏教史論」「日本上代文化と仏教」
3.民族学との接点
S12 柳田の娘と結婚
戦後「我が国民間信仰史の研究」
4.民俗学者としての読書,調査,評論
二松学舎 → 國學院 → 東北大助教授(岸本英夫が助力)
5.国際人として
S31~33 ロックフェラー渡米 ミルチャ・エリアーデと意気投合
「日本のシャーマニズム」講談社現代新書 S46
非日常
オルギー(バカ騒ぎ)の状態に → 政治的カリスマ便乗(ファシズム生じる要因)
◇和歌森太郎 その研究と方法 亀山 慶一
1.はじめに
1915(T4)銚子町生 ~ 1977(S52).4
民俗学を歴史学に接近させた
2.歴史研究に於ける「両刀遣い」
3.歴史学から民俗学へ
肥後和男の学風
修験道研究 - 民間信仰,その関連
4.民俗学観の展開
◇瀬川清子 その研究と方法 天野武
1.はしがき
M28(1895) 秋田県毛馬内町生 高等小学校訓導
T14(1925) 東洋大卒 東京市立中教諭
S10 「民間伝承の会」会員
S30 大妻女子大 → S43 東京女子大 子どもはいず
2.方法論の特徴
「舳倉の海人」 → 「女の民俗誌」
① 調査地が転々と全国的
② 実証的帰納法に徹している
③ 特色あるまとめ方
3.数々の業績
① 婚姻習俗研究 「婚姻覚書」
② 女性の役割について
働く女性にスポット 代表作「海女」
③ 婚前の男女交際について
若者組娘組 - 「村の女たち」未来社S45
4.結びにかえて
①柳田身近 民俗学発展に貢献
②宮本常一との類似
<代表作>「婚姻覚書」「海女」「若者と娘をめぐる民俗」
(2)「憎まれ役」野中広務・野村克也 文藝春秋 2007年 ①【再掲載】
◇序論 憎まれ役世に憚る 野中広務
野中広務・野村克也の共通点
= 京都生まれ + 這い上がった男 + B型
メディアに「憎まれ役」扱い
「保身と現世利益に目が眩んで口に糊している男女の何と多いことか!」
◇グローバリズムに屈した野球と政治 危機論
野中 「巨人軍と自民党の凋落には同一の原因がある」
野村 「野球は勝つだけでいいのか」
1 野球は面白いだけでいいのか?勝つだけでいいのか? 野村克也
○野球への危機感-報道の本質から離れたおちゃらけが目立つ
↓
求められているのは真剣勝負だ!
「野球は確率の高い戦術を選択するスポーツです」
そして,奇策が重要な要素となります
|
勝負の世界よりももっと大切なものがある
「生きる」という自分の人生
○マスコミは光ばかり追いかけて影を報道しない
メディアは大リーグやパフォーマンス選手の光ばかり追いかけて,人間が地道に努力
している影を報道しない
2 巨人軍と自民党の凋落には同一の原因がある 野中広務
○故正力オーナー
巨人軍の理想
① 巨人軍は紳士たれ
② 日本人だけのチーム
③ 最終目標は日米決戦
↑
○渡辺オーナーと長嶋によって,理想の姿は消えた
(小手先,目の先の人気におぼれる)
○国会には出ず,マスコミばかりに出る議員
自民党も巨人軍に類似
誰もがバットを振り回すような政治が…
3 大リーグって本当に強いのだろうか 野村克也
○大リーグ
1960年16チーム
→ 1998年 30チーム
○パワーでは負けるが考え方や取り組みは優れている
○野球規約は人の道に外れている
貧しい青年を救う制度がなぜいけない
おかしな規制やルール
◇小泉と長嶋,人気支配の落とし穴 リーダー論
「眩しすぎる光は人を誤った道に引き抜く」 野中広務
「パフォーマンス男はリーダーに向かない」 野村克也
1「憎まれ役」だから見える「偶像」の「偽善」
○人気だけでは勝てないのが政治と野球だ
抵抗勢力,守旧派,反動勢力
2 パフォーマンス監督・長嶋茂雄の罪と罰 野村克也
○長嶋
システマチックな野球を軽視し,選手個人に頼るチームにしてしまった
千里の馬はあれども一人の伯楽はなし
3 小泉さんは本当に改革派だったのか 野中広務
○眩しすぎる光は人を誤った道に導く
光があって影がある その光が眩しすぎれば影さえ見えない
4 巨人軍首脳よ,今こそ「正力遺訓」をかみしめよ 野村克也
○座禅がつくった常勝球団
川上~ドジャース戦法
○窮して変じ,変じて通ず
川上氏の淡口評
「この選手は親孝行だから大成しますよ」
5 自民党でない,日本の自然までぶっ壊した小泉改革 野中広務
政治家は歴史に判断されるものだ
6 本当の野球は人生を考えることから始まる 野村克也
○大リーグの神髄は「基本の重視」だ
○昭和42年 ドン・ブレイザーが南海に入団
ネバー・ギブアップ,シンキングベースボール
○結果論で叱らない,好き嫌いで使わない
昭和45(1970)年南海監督 → ブレイザーをコーチに
◎管理する者は絶対に結果論で論じてはならない
◎選手を好き嫌いで使ってはいけない
◎監督の最大の使命は選手の教育である