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「谷川健一 民俗のこころと思想」前田速夫 アーツ・アンド・クラフツ  2016年 [読書記録 民俗]

今回は 前田速夫さんの
「民俗のこころと思想」1回目の紹介です。



出版社の案内には、


「柳田・折口の民俗学を受け継ぎ、さらに定住稲作民とは異なる金属民・木地師・遊芸民
 など生態や、天皇族に敗れた古代民の行方を辿り、沖縄・南島へのフィールドワークを
 重ねた谷川健一。その民俗学として展開された思想を、編集者としての仕事や時代状況
 に関わる批評も含めて明らかにする。全集未収録『論文・エッセイ』多数掲載。」


とあります。







今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「日本風土記」
「日本残酷物語」
- 大変楽しめる本です。


・「宮本常一を知る(庶民感覚と豊富な生活体験)」


・「熱い心と冷たい目」


・「神道は国家と癒着しやすい」





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☆「谷川健一 民俗のこころと思想」前田速夫 アーツ・アンド・クラフツ 2016年

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◇青の思想

□谷川健一  

 編集:「日本風土記」

    「日本残酷物語」


月刊誌「太陽」創刊編集長




□長い遍歴時代

 谷川健一
   大正10(1921)7.28生  水俣町生(熊本県)

眼科医 侃二の長男 

   2歳下に雁、4歳下に道雄(京大教授・中国史)

   9歳下に吉田公彦(日本エディタースクール創設)

   徳富蘇峰を熱海に訪ねる


 平凡社に(就職)
   柳田国男

宮本常一を知る(庶民感覚と豊富な生活体験)


 南島への親近


 弟・谷川雁との共闘


 定住と漂白と  
  「青銅の神の足跡」集英社 1979

  民俗学、古代史、南方研究、地名研究、近代の反省と批判

   → 「青の民俗学」


 大震災の後で




□編集の思想
 
 「風土記日本」平凡社
 

 「日本残酷物語」平凡社
 

 「太陽」1963.6.12創刊
 

 「ドキュメント日本人」
 

 「日本庶民生活資料集成」
 

 「叢書わが沖縄」
 

 「日本の神々 神社と聖地」
 

 「地名は警告する」

 



<民族のこころ>

 「小さき者に告す」

 
 「目一つ神の由来」

 
 「山人と平地人」

 
 「成熟へのひとしずく」

 
 「熱い心と冷たい目」

 
 「文人の文体」

 
 「畏き人」

 
 「地名が持つ魅力と美しさ」

 
 「地名は大地に刻まれた歴史の索引」


 「青の伝承」

 
 「民俗学から見た人と渚とのかかわり」

 
 「神・人間・動物」

 
 「タマスという言葉」

 
 「うぶすな」

 
 「ひさことたまご」

 
 「日本人の信仰の原点」

 
 「南への行動 地への衝動」

 
 「はるかな過去ーの遡行」




◇移動と漂泊
 
 隼人海人の移動
ヒトモノの移動           
  さまよえる天女


流され人     
  永久歩行者




◇南島その空間と時間

八重干瀬にて    
  - 青と白の幻想


 明るい冥府     
  - 火にかけた鍋


沖縄その危機と神々
都島の神と森を考える





◇時代を撃つ

維新変革の虚妄と反乱者たち(抄)


神風連の神慮と行動形態         


神道は国家と癒着しやすい


明治と明治もどき


近代の暗黒


日本人を照射する異質文化
 

遠いと他者欠けた自己

 - 差別への一視点
 

 「狂矢の論理」


 「祭りとしての安保」


 カオスの中での展望


 わたしの地方文化論


 事大主義と事小主義


 聖なる疲れ


 なぜ地名変更に抗うか


 裁縫調査における疑念
 

 危機に瀕する民俗学の行方 
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