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教育ノートから「教師」36-「プロ教師の生き方」河上亮一 洋泉社 1996年 ④ [読書記録 教育]

「枠を越えようとしたとき,説得ではなく,子どもの前に立ちはだかって正面からぶつか
 ってやることが必要」




今回は 6月11日に続き、「教育ノートから 教師」36回目、
河上亮一さんの「プロ教師の生き方」4回目の紹介です。



出版社の案内には、

「ほめる教育より叱る教育を。自由より強制を。『中学教師』と呼ばれる著者が、自分自
 身の学校での取り組みをまとめながら、最近の学校をとりまく状況、いじめなど現在直
 面している困難についての考えを述べる。」


とあります。






今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「あっという間に崩壊する中学校
チャイム席・忘れ物・課題未提出」
- 小学校も。


・「×『何かが起こったら生徒の言い分をよく聞き分かるまで説得する』
= 子どもが増長していくだけ」

 
・「納得など必要でない 
  =社会をはみ出せば制裁を受けると言うことを具体的に教えればよい」
- けじめは大切ですね。


・「再建屋S先生の登場」
- S先生の8つのポイント、参考になります。
   






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☆教育ノートから「教師」36-「プロ教師の生き方」河上亮一 洋泉社 1996年 ④

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◇一人一人の個性を生かす生活指導とは何か(河上亮一)
  
□学校が崩れてきた
 
○教師の無責任さが結果的に生徒の自立を促した
 

○リーダーを生み出す生徒自治への取り組み
自分の守備範囲を決めて全力を

①責任を持って仕事

②生徒の自治活動を作ることに力を入れる
 

○しかし何かが変わった
 

○あっという間に崩壊する中学校

チャイム席・忘れ物・課題未提出
 

○崩れていく学年
・言葉遣いがなれなれしくなる

 ・服装がだらしなくなり遅刻や早退
  




□崩れの原因は教師にある
 
 ① 集団を問題にしない発想  

    集団こそ
 

 ② 本来人間はいいものだという発想

  ×「何かが起こったら生徒の言い分をよく聞き分かるまで説得する」



  子どもが増長していくだけ
 




□教師と生徒という立場をはっきりすべき

  ∥

有無を言わさず押さえてやるしかない
 

 説得でなく強制こそが必要
  子どもを社会の枠の中に押し込めることが必要



  枠を越えようとしたとき,説得ではなく,子どもの前に立ちはだかって正面からぶ
  つかってやることが必要

  ↓

 ◎ 個は鍛えられ他人や社会を学んでいく
 
 ◎ 納得など必要でない 
  = 社会をはみ出せば制裁を受けると言うことを具体的に教えればよい

  



□立て直しやS先生
 
◎再建屋S先生の登場
個性の強いリーダーシップの取れる教師が入ったとき一つの方向に向かって動き出す
                          (問題校の問題学年立て直し)


◎生徒たちはなぜS先生の言うことを聞くのか

 ① 生徒との距離がはっきりしている。生徒にクール。

「物わかりよくべたべたとつきあう」ことをしない。


 ② 時と場合によって,とても優しく生徒に対応できる。

   言葉遣いや顔つきがその時その場で変えられる。


 ③ 生徒に対して誠実である。約束は必ず守るし,生徒のために一生懸命やるから生徒
  からとても頼りにされる。生徒たちはS先生を信用し信頼している


 ④ 集団を指導できる。


 ⑤ 生徒を差別しない。


 ⑥ 全身で怒ることができる。


 ⑦ 生徒を一人前の人間として扱い,自分で決め自分で責任をとらせるようにしている。


 ⑧ どこか不気味な面を持っている。



◎ 集団と個をどこで調和させるかが課題



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