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「斉藤喜博さんはこんなことを」⑪-「斎藤喜博教師の実践小辞典」笠原肇 一茎書房 1996年(5) [読書記録 教育]

「授業はどんなに教材研究を精密にし方法プランを正確に立ててもそれだけでうまくいく
 ものではない。」




今回は、11月30日に続いて、
「斎藤喜博さんはこんなことを」11回目の紹介です。
笠原肇さんによる「斎藤喜博教師の実践小辞典」の要約から5回目です。



出版社の案内には、

「斎藤喜博の教育実践法を復活させ、子どもたちの可能性を開くような授業をし、現代の
子どもたちをいじめや不登校から救いたい。そのために役立つ教師へのエールや教えを
100項目収録した本。」

とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「キーワード 『生身の人間』」


・「継続することが大切」


・「絶え間なく変化する 定着しない『はかなさ』」
- 斎藤さんは教育の「はかなさ」をよく訴えていました。
  はかないから貴いとも… 


・「大学教授の君らより実践の場を知れば君らより実践者をわれは尊ぶ」







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☆「斉藤喜博さんはこんなことを」⑪-「斎藤喜博教師の実践小辞典」笠原肇 一茎書房 1996年(5)

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◇授業Ⅰ

「授業はどんなに教材研究を精密にし方法プランを正確に立ててもそれだけでうまくいく
 ものではない。」




「教材研究や方法プランはもちろん一般的なものをつくることはできる。しかし,それは
 最後には授業者自身の身体から出たものになっており授業者の強い主張になっていなけ
 ればならない。」

    


「その上に授業が展開し,教材や子どもと衝突するに従って,教師や子どもの解釈や志向
 が否定されたり変革されたり,方法がより必然的な方向に変更されていったりしなけれ
 ばならない」




◎よい授業

「教師が生身の人間としての教材解釈を持ち,方法プランを持っており、それを生身の人
 間である子どもと授業の中で激突させ,その中で自分の解釈も方法も変更していく質の
 高さ」



◎キーワード 「生身の人間」

 どんなに科学的で能率的でも「生身の人間」を感じさせない「授業」は「授業」ではな
いという考え方




継続することが大切


※「実践者の思想は行動にあるのだと言うのも実践よりの一つの確信」

 






◇授業Ⅱ

□教育科学-人間 <相関関係>

 科学の法則・方法を授業という生身の集団のぶつかり合いの中で生きたものにしていく


 =  実践者と研究者の協力と役割分担

 





◇授業Ⅲ

(1)解釈する道筋 解釈力


(2)構造化する力 構造力


(3)分析する力 分析力


(4)授業展開の中での新しい発見 展開力

 





◇授業Ⅳ

島小の授業 
 ・個人学習

 ・組織学習

 ・一斉学習

 ・整理学習

 





◇瞬間の事実

 優れた実践の表現しきれない部分を生の人間の姿で見てもらうのが実践者の表現方法と
しては一番よい




教育実践者の残すものは「目の前の子ども」



絶え間なく変化する 定着しない「はかなさ」


※「大学教授の君らより実践の場を知れば君らより実践者をわれは尊ぶ」
(「職場」1956)



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