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「『司馬遼太郎』で学ぶ日本史」磯田道史 NHK出版新書 2017年 ③(最終) [読書記録 一般]

今回は、12月10日に続いて、磯田道史さんの
「『司馬遼太郎』で学ぶ日本史」の紹介3回目 最終となります。


出版社の案内には、


「当代一の歴史家が、日本人の歴史観に最も影響を与えた国民作家に真正面から挑む。戦
 国時代に日本社会の起源があるとはどういうことか?なぜ「徳川の平和」は破られなく
 てはならなかったのか?明治と昭和は本当に断絶していたのか?司馬文学の豊穣な世界か
 ら『歴史の本質』を鮮やかに浮かび上がらせた決定版。」


とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「江戸の多様性(司馬) - 江戸時代の遺産」


・「庄屋 = 江戸時代の「質」の遺産-東アジア観」


・「多様性を失っていた日本   ~ 国家モデルをドイツに求めた」


・「ドイツから参謀本部というシステムを輸入   
  戦前、軍隊の統帥機能を、同じ猛獣の軍人が掌握した。」






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☆「『司馬遼太郎』で学ぶ日本史」磯田道史 NHK出版新書 2017年 ③(最終)

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◇明治の理想は如何に実ったか

 明治維新の背景  
   国民国家か植民地か? 
   
  「攘夷」と「尊王」 




徳川はなぜ倒されたのか?
青写真のない新国家

   現実主義者・坂本龍馬




 何が明治の基礎となったのか?
江戸の多様性(司馬) - 江戸時代の遺産




江戸時代最大の遺産は人材
モデルとしての帝国大学と東京




明治に実った江戸の理想
庄屋 = 江戸時代の「質」の遺産-東アジア観




格調の高いリアリズムは文学や宗教の代わりに生み出されたもの




明治人と現代人
  「坂の上の雲」に込められたメッセージ









◇「鬼胎の時代」

日本史上の特異な時代
明治と昭和は切断されているか




暴走するお国自慢
日比谷焼き討ち事件 = 次の既設への出発点




日本人の「前例主義」「鬼胎の時代」の萌芽




多様性を失っていた日本 
 
  ~ 国家モデルをドイツに求めた  
    大隈-イギリス  
    伊藤-プロイセン




「ドイツ服」の落とし穴
イギリス派 - 大隈重信、福沢諭吉

   ドイツ派  - 伊藤博文




 「国家病」としてのドイツへの傾斜  
   本当のドイツを知らず




 鬼胎の正体「統帥権」ドイツ服に付着していた統帥権
   ドイツから参謀本部というシステムを輸入
   
   ◎ 戦前、軍隊の統帥機能を、同じ猛獣の軍人が掌握した。      




統帥権と上奏権




過去に対する総決算『この国のかたち』









◇21世紀に生きるわたしたちに

最後に遺された言葉

※「二十一世紀に生きる君たちへ」エッセイ10枚 小6

  (私)主語がないのは?
   
    → 「私」と相手の区別がない  

共感性が高いのが日本人




 日本の歴史を動かしたのは誰か
   「自己の確立」自分の考えをしっかりもって行動する人間
          (× 付和雷同して着いていく日本人)  




 司馬さんからの問い掛け
 ※『洪庵のたいまつ』小5 1989 大阪書籍







◇磯田道史
1970年 岡山市生まれ
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