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「中学生を担任するということ」高原史朗 高文研 2017年 ④(最終) [読書記録 教育]

フランス詩人 ルイ・アラゴンのことば
   「『教える』とは希望と共に語ること。『学ぶ』とは誠実を胸に刻むこと。」





今回は、12月25日に続き高原史朗さんの
「中学生を担任すること」の紹介 4回目です。





出版社の案内には、


「著者は、学級通信を生徒同士がお互いに個交流することをねらいとして出しました。
 初日には『今、心配なこと』を匿名で書いてもらい、すべてを学級通信に載せます。同
 じことが書いてあっても、みんな同じなんだということを量的に明らかにするためにで
 す。次号では『今日やったことの感想を友達の名前を2人以上入れて』今度は実名で書
 いてもらい、また全員のものを載せます。こうしてクラスの関係性をつくっていったの
 です。このクラスが、どのような受験と卒業を迎えるのか、ぜひお読みいただきたいと
 思います。」


とあります。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「先生という仕事 - 分断から連帯へ」


・「先生という仕事 - 『いちばん困っている者』は誰か」
「様々な問題行動は、先生とのつながりと信頼を導くためにある」


・「生徒とすれ違ってしまったとき」

- どう修復していくか、大変難しいことです。


・「生徒は、ずっと『いい子』のはずはありません。誰しも思い当たることがあるように、
 誰かが決めた『いい子』から抜け出して、いつか『自分自身』として生きていくのです。





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☆「中学生を担任するということ」高原史朗 高文研 2017年 ④(最終)

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◇3学期 受験、そして別れの時

32 受験の出発式

 クラスからの「お守り」づくり
   どんな言葉を掛けるか 
     「当日の朝試験会場で読むこと」   

   さだまさしの替え歌
     「合格宣言」






33 高校受験指導

 先生という仕事③ 
   分断から連帯へ






34 学習会

 先生という仕事④ 
  「いちばん困っている者」は誰か
   

 ◎ 様々な問題行動は、先生とのつながりと信頼を導くためにある 






35 学年お別れ会のこと

 有志による出し物






36 私の失敗「くそじじい」になる

 すれ違い






37 私の失敗 

 宙を舞うプリント


 生徒とすれ違ってしまったとき






38 クラスのお別れ会

 フルーツバスケット 発電所ゲーム 4つの拍手


 先生という仕事⑤
   教師はどうやって学ぶのか


「4つの拍手」~ 全生研 大西忠治


 先生は学校の外に学習の場をもつとき
  「どう指導するのがいちばんいいのか」を自由にしがらみなく検討し合える場   





39 卒業の日のこと

 先生という仕事⑥ 
   ゆめのたねと「あなた」へ


◎ 生徒は、ずっと「いい子」のはずはありません。誰しも思い当たることがあるように、
 誰かが決めた「いい子」から抜け出して、いつか「自分自身」として生きていくのです。
トラブルがあれば、わたしたち「先生」はどうしてそうなったのかを聞き取りながら、
 次にどうするかを一緒に考えていけばいいのです。その場に立つ限り、誰かが追いつめ
 られることはありません。
   

 フランス詩人 ルイ・アラゴンのことば
   「『教える』とは希望と共に語ること。『学ぶ』とは誠実を胸に刻むこと。」 







◇あとがき

「一番苦しんでいる生徒が大切にされる学校は誰もが大切にされる学校に通じている」
 
 わたしはそう思っています。






◇高原史朗

1957生 法政大学日本文学科卒 

 与野西中・八王子中・与野南中・大原中 執筆当時さいたま市立内谷中学校

 全国生活指導研究協議会会員
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