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「『司馬遼太郎』で学ぶ日本史」磯田道史 NHK出版新書 2017年 ②  尾羽廃寺跡発掘調査現地説明会(静岡市清水区) [読書記録 一般]

今回は、12月7日に続いて、磯田道史さんの
「『司馬遼太郎』で学ぶ日本史」2回目を紹介します。


出版社の案内には、


「当代一の歴史家が、日本人の歴史観に最も影響を与えた国民作家に真正面から挑む。戦
 国時代に日本社会の起源があるとはどういうことか?なぜ「徳川の平和」は破られなく
 てはならなかったのか?明治と昭和は本当に断絶していたのか?司馬文学の豊穣な世界か
 ら『歴史の本質』を鮮やかに浮かび上がらせた決定版。」


とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「なぜ脇役・敗者を描くのか?」


・「(明治維新)  国民国家(徴兵制)になるか植民地になるか」


・「司馬のリーダー像 
   国を誤らせない、集団を誤らせない、個人を不幸にしない」



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昨日、静岡市清水区の尾羽廃寺跡発掘調査現地説明会に行きました。
静岡県埋蔵文化財センターのT調査員から詳しい説明を受けました。
基壇を伴う礎石建物ー正倉ーが発見されたことから、駿河国庵原郡衙の所在地が明らかになりました。
基壇と掘込地業の断面がよくわかりました。
基壇の裾の火山灰から、正倉の建てられた年代が9世紀初頭だと特定されるということです。
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正倉周辺で炭化米が出土したことから火災で倒壊した状況がうかがえたと聞きました。
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区画溝と木簡も出土しています。
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懐かしい仲間とも会うことができ、楽しく過ごしました。


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☆「『司馬遼太郎』で学ぶ日本史」磯田道史 NHK出版新書 2017年 ②

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◇幕末という大転換点  

□なぜ脇役・敗者を描くのか?

 「着眼大局、着手小局」
   

 「龍馬がゆく」坂本龍馬、「燃えよ剣」土方歳三、
   

 「翔ぶが如く」大久保利通、西郷隆盛 「世に棲む日々」吉田松陰
   

 「王城の○○者」松平容保  「峠」河合継之助 
 




□明治維新とは何だったのか?  

 「花神」大村益次郎 アームストロング魂


 国民国家(徴兵制)になるか植民地になるか





□革命が腐敗を始めるとき

 長州  
   吉田松陰 → 高杉晋作 → 山県有朋
 




□生命の危険から発せられた疑問

 モデルチェンジ無し 





□織田信長から大村益次郎へ

 大村の合理主義





□「組織は変質する」という歴史観
 




□時代を変革した合理主義

 変動期は合理主義的人間が日本を導くが、静穏期にはいると合理主義を捨てる
 




□70年安保と三島由紀夫
 




□幕末に見た昭和陸軍の原型

 司馬のリーダー像 
   国を誤らせない、集団を誤らせない、個人を不幸にしない
   
              ↑↓
   
 対極  
   過去からの伝統にとらわれて一歩も出られない人物や組織の在り方、合理主義とは
  相容れない「忠恕」にかぶれて、仲間内だけにしか通用しない異常な行動を平気でと
  ってしまう人や集団    
 




□坂本龍馬は如何に発見されたか
 




□幕末の風景から分かること


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