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山本七平さんはこんなことを⑯-「山本七平の知恵」谷沢永一 PHP(8) 1992年 / 「先着順採用、会議自由参加で世界一の小企業をつくった」松浦元男 講談社 2003年 ①【再掲載 2012.2】 [読書記録 一般]

今回は、わたしの教育ノートから、8月30日に続いて、
「山本七平さんはこんなことを」16回目-「山本七平さんの知恵」8回目の紹介です。




出版社の案内には、


「日本人とは何か。そして日本社会は、いかなる見えざる論理で動いているのか ― こ
 のテーマに一貫して取り組み、比類なき足跡を残した思想家、山本七平。当代随一の読
 書人、人間通である著者・谷沢永一が、敬愛してやまない山本七平の代表的な著作から7
 5の視点を厳選して、そのエッセンスを紹介した山本日本学の真髄。」



とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「うまくいっている会社は『礼楽』が確立している」


・「江戸時代の百姓一揆  首謀者処分と同時に幕府が藩主を処分」


・「下の者が誠心誠意喜んで不平なく働くという状況を作らなければ世の中はうまくいか
なくなる」


・「角栄の革新性が自らを滅ぼした」





もう一つ、再掲載となりますが、豊橋市の樹研工業の社長(出版当時)松浦元男さんの、
「先着順採用、会議自由参加で世界一の小企業をつくった」①を載せます。
出版から20年近くたちましたが、松浦さんが書かれた通りになっているのではないかと感じました。







☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。






<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆山本七平さんはこんなことを⑯-「山本七平の知恵」谷沢永一 PHP(8)1992年 

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◇日本的上下の秩序

 礼楽的秩序
   礼を保持することが上下を敵対関係にしない



うまくいっている会社は「礼楽」が確立している
 


 江戸時代の百姓一揆
   首謀者処分と同時に幕府が藩主を処分

お家断絶・お取りつぶし・国替え・領地縮小



 現代は「ほのめかし社会」~根回し
社内の内側がいつも一致しなければならない

日本人は体の中に反感を持ちながら仕事できない


※下の者が誠心誠意喜んで不平なく働くという状況を作らなければ世の中はうまく
 いかなくなる
 = 「やる気」が日本社会のキーワード
 




◇平等故の学歴社会

 日本社会 = 平等主義

  - 試験によって格付け・かりそめのもの
 




◇リーダー自戒四箇条

(1)予言・占い・迷信に惑わされない


(2)宗教に凝らない


(3)家族の意向を経営に持ち込まない

(4)度を超える行事はノー = 分を知る

 



◇払い下げ汚職の功罪

 渡部昇一の説
政治家の汚職によって日本国民全体が経済的に損をした例は一つもない
 




◇なぜ田中角栄は没落したか

「日本列島改造論」


 日本農民組合初代会長・杉山元治郎
  「我々がやっている日農の運動は,日農がなくてもいいようになるためにやっている
   んだ」


 角栄の革新性が自らを滅ぼした
 




◇戦時の判断規制について

 昭和49年「ある異常体験者の偏見」


 日本陸軍 明治37・38日露戦争で武器の進歩力ストップ



言ってはならない規制
 















☆「先着順採用、会議自由参加で世界一の小企業をつくった」松浦元男 講談社 2003年 ①【再掲載 2012.2】

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◇松浦元男

 1935年 名古屋市生 愛知大学法経学部-バンドマンしながら卒


 1965年 樹研工業設立 超精密部品国内トップメーカー 

       百万分の一グラム歯車

全国の部品メーカー 「世界で一つ世界で一番」


 技術と品質で競争 
- 品質と技術開発
×価格、規模拡大、品揃え


「世界の先端工業製品には超高精度な部品が必要なのです。それは、日本の中小企業でな
 ければ、作ることができない」




◇目指したのは世界一の極限

作るなら百万分の一グラムの歯車だ 

 = パウダーパーツ


 かつては売り上げの70%~家電・電子部品
 
  → 現在は殆ど0に近い



□新技術のうわさ話が北半球を半年で広がる
  
 1998年 十万分の一グラム 直系0.245㎜ 歯数9

= 世界最小の計量プラスチック歯車

→ いろいろなオファー



□穴開け

 一つ425万円なり



□気になる言葉が強く残った
 
 1983年 東北新幹線でスウェーデン人と隣り合わせになり会話

 気になる言葉
「モバイル ポータブルテレフォン ハンディフォン、マイクロスイッチ」  



□なぜ家電は日本製ばかりに?

アメリカ製品の減少
  理由 ① 日本メーカーが市場から駆逐 

   ② 彼等が自主的に家電のマーケットを捨てた



□我が社の倒産が頭をよぎった

 フィンランドのアキア社
もともと木工・製材会社 → 家電 → 携帯電話


◎世界の優良企業は家電を捨てた

「もはや、家電は最先端技術の製品ではなく、コスト競争に明け暮れる雑貨品、どこでも
 できる安物に成り下がった」


 モトローラー、エリクソン、ノキアは世界の一流企業へ


 インテルも蘇る


 GE →(家電からシフト) CTスキャン、ジェットエンジン

 
※ 家電 → 通信技術、IT技術へ

  
※ 欧米の弱電メーカーは家電を捨て、通信技術を中心にしたマーケットへ急速にシフト
 し、その中で新しい一流ブランドも生まれている



◎疑問
 「日本の一流メーカーの真価は?」

→ 自分の会社の今後を考え心配になった


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