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「致知」2003年9月号 ③(最終) /「子どもはなぜモンスターになるのか」スー・パーマー著 青木創訳 小学館 2007年 ①【再掲載 2012.11】 [読書記録 一般]

今回は、5月16日に続いて、「致知」
2003年9月号の要約の紹介 3回目 最終です。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「躾の三原則 ①朝のあいさつ ②はい ③後始末」
- 森信三さんの躾の三原則として教育界では知られています。


・「勝つまで努力できる人がプロ」


・「かつての日本人は右手右足、左手左足の歩行。
  西南の役より変化した」


・「歪みから生じた痛みは歪みを治すしかない」




もう一つ、再掲載となりますが、スー・パーマーさんの
「子どもはなぜモンスターになるのか」①を載せます。

- 先進国で問題児の急増
  この四半世紀あまりにも発展が急で人間がついて行けない

そうなのだろうなと漠然と感じます。





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静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
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☆「致知」2003年9月号 ③(最終)

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◇お母さんを大事にするからこそすべては始まる 佐々木の将人
   
 佐々木の将人 
   昭和4年山形県生 
     中央大学経済学部卒 防衛庁

   植芝盛平翁 
     中村天風-山陰神道宮司

   「佐々木説法」


 大和魂を育んできた大和撫子
黒木為楨大将の勇姿にあこがれるマッカーサー

躾の三原則(朝のあいさつ・ハイ・後始末)


 母を大切にする日本人の国民性
神社は母親の「聖器」
鳥居は母親の足 参道は産道 入り口に御手洗
奥に子どものお宮 周囲は森


 母ごころは神ごころ
天を抜きんでた人が夫 
   父は「敬」母は「愛」の対象


 母たちよ 子どもに偉人伝を教えよ
言葉が成って誠 言霊



◇一道に賭けるものの人間学 尾車浩一(S32生)&大橋秀行(S40生)

 人生を決めたマロングラッセ 
   相撲 
   「しごき」→「かわいがる」
   

 ここ一番で負けるわけ 
   大橋 … 小学生のときから一日一食
「不満を持っているとき」負けた


 負けたときの練習が男の見せどころだ
  「その時負けなければならない自分」が必ずいる


 俺が一番頑張っていない


 神様とのけんか 
  「けがに負けなかった尾車親方」
   

 逆境と順境 


 喜びは苦しみ、苦しみは喜び


 集中力の大切さ
     

 プロで活躍する人は才能より努力
   = 勝つまで努力できる人がプロ


 弟子がいるから
  … 喜びも苦労も一緒



◇努力の遺伝子をもった人々  田舞徳太郎

 もっと働け日本人 
   一年間 日本…1840時 韓国…2450時 米国…1920時


 努力の遺伝子


 天才でなかった佐吉翁 
   トヨタ「勤勉・節約・努力」



◇エネルギー危機をどう乗り切るか  西澤潤一(岩手県立大学長)

 石油はあと70年で枯渇する 
   山本義一(東北大) S37地球環境問題に警鐘


 海底から吹き上がる炭酸ガス
   炭酸ガス … 海底で分解されメタンガス
あと50年で一杯になる


 切り札は水力発電 
   水力発電と直流送電技術


 原子力の活用もやむを得ない
   正しい運用こそ大切



◇正しい歩き方で体の歪みを治そう  杉本芳郎(S19静岡生 「こびとの靴や」)
   
 今の歩き方では体はどんどん歪んでいく 
かつての日本人は右手右足、左手左足
   → 西南の役より変化


 常識とされる治療の非常識


 歪みから生じた痛みは歪みを治すしかない
① 右手と右足、左手と左足  手を振らず
② あごは上向き
③ 重心を親指にかけV字型歩行
④ 膝を曲げず体を運ぶ


 丹田を鍛え正しい姿勢を保つ













☆「子どもはなぜモンスターになるのか」スー・パーマー著 青木創訳 小学館 2007年 ①【再掲載 2012.11】

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◇はじめに 毒に冒される子どもたち

□いま先進国で何が起きているか
 
 先進国で問題児の急増
  - この四半世紀あまりにも発展が急で人間がついて行けない
 
   
 ◎ テクノロジーに支配されている文化と人間の遺伝的性質にずれが
  あるため,子どもたちの考えたり学んだり,行動をコントロールし
  たりする能力が損なわれている。

  
 2004年 イギリス 
  ◎この30年間で子どもの問題行動は倍増し,精神障害は70%増加している



□変わりゆく子どもたち

 注意力に欠け,衝動的で行動に問題のある者が増えている

◎ 集団をコントロールするために教師がより多くの時間と労力を
  割かなければならなくなる



□問題行動が引き起こすもの

 ◎イギリスではリタリンの処方が10年間で10倍になった



□過去はもはや参考にはならない  
  
「電気のスピード」マクルーハン





◇ついジャンクフードを与えていないか
 - 子どもの食事に責任を持つということ

□時間を掛けて蔓延したジャンクフード


□「クール」なマーケティングにつられる


□ジャンクフードがもたらす悪循環
   ピア・プレッシャー(同調圧力)

 
□「シュガー・ハイ」になる子どもたち 
   砂糖は有害無益 … 落ち着きを失う

 
□添加物カクテルの作用  
   肉の脂肪より魚の脂肪を

 
□避けがたい有害な脂肪  
   広がる「孤食」

 
□食事はマナーや他人への配慮を学ぶ場




◇危ないという理由で外遊びの機会を奪ってはならない

□行き過ぎた恐怖を防ぐために


□安全に縛り付けられている子どもたち
 → 取り越し苦労で体力低下に

 
□作り物の冒険に引きこもる 
  = 仮想世界の友達から社会的機能は学べない

 
□子どもの走り回る権利を取り戻すために

 
□自然が生きる力を育てる

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石井式漢字学習 石井勲 (『致知』2003年12月号より) ⑤ / 「子どもの本のカレンダー」鳥越信・生駒幸子 創元社 2009年 ⑥【再掲載 2014.6】 [読書記録 教育]

今回は、5月9日に続いて、月刊誌『致知』2003年12月号より、
石井勲さん「石井式漢字学習」の紹介 5回目です。


『致知』での小堀桂一郎さんとの対談です。


同じように感じることもあるのですが、疑問に感じることも同じ
ようにあります。
いろいろありますが、例えば授業時数。
昭和43年小学校6年生の国語科年間授業時数は245。
昭和52年に210。
平成10年より175。
およそ3割減っています。
指導方法も変わっています。
昔のままの指導では子どもの意欲も高まらないと思うのです。

今回内容を読み直し、
なぜか塚本幼稚園幼児教育学園を思い出してしまいました。





もう一つ、再掲載となりますが、鳥越信さん生駒幸子さんの
「子どもの本のカレンダー」⑥を載せます。
楽しい本が紹介されていますが、
1996年の本がもとなので出版が古い本が紹介されています。










<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆石井式漢字学習 石井勲 (『致知』2003年12月号より) ⑤

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◇幼児期に学ぶことの大切さ

石井 
  幼稚園・保育園で漢字教育をやっているところが、いま七百ほど
 全国にありましてね。興味深いのは、そういう幼稚園の子どもは、
 たとえば黒板に読めない字があると、
  自分たちで考えるんです。


小堀 
  ほう。


石井 
  これは私が幼稚園長を務めていた頃、ある先生から報告を受けた
 んですが、「悪魔」という字を黒板に書いたら誰も読めないから、
 「じゃあ教えてあげよう」と言ったら、「先生待って僕たちで考え
 るから」と言うわけです。

  先生は、読めない漢字を考えるなんて無茶なと思ったけど、園児
 がそう言うならと思って待ったわけです。すると子どもたちは相談
 を始めましてね。「あの下のほうの字には鬼という字があるよ。だか
 らあれは鬼の仲間だ」「あの上の字は、前にお父さんが『凶悪犯人』
 と読んでくれた字の中にあった字のどれかのような気がする」とい
 った会話が聞こえてくるわけです。

  そしてとうとう「先生、それ″あくま″だ」って見事に正しい答
 えを導き出したんです。先生は驚いて、私のところに報告に来てく
 れたんです。


小堀 
  いいお話ですね。それは尺度を替えて言えば『蘭学事始』に描か
 れている初期の蘭学者たちの苦労と同じですね。杉田玄白と前野良
 沢及びその仲間は、辞書もないのにどうやってオランダ語の解剖図
 「ターヘル・アナトミア」を翻訳したか。ああでもない、こうでも
 ないとみんなで一語一語考えながら解読したんですね。その時の彼
 らの苦心が『蘭学事始』に記されているんですが、なるほど、それ
 と同じことを幼稚園の子どもがやっているんですね。

  そういう苦労をさせることが、教育なんですね。


石井 
  易しく教えようなんていうのは、親が噛んでそれを口移しで与え
 るようなもんで、噛む力も育たず、味も損ねるんです。

  だから私の指導でいま、『論語』を原文で教える幼稚園がたくさ
 ん出てきているんです。


小堀 
  それは結構な方針ですね。


石井 
  吉田松陰は8歳の時に藩校で講義をしました。菅原道実は幼児
 期から漢詩を作りました。

  それは決して彼らが生まれつきの天才だからできたのではない。
 幼児期から漢字を学習したからできたんです。幼児期から漢字を
 学べば誰でも知能は伸びるんです。
  
  私はその後、八王子に幼児教室をつくりまして、今度は幼稚園
 より下の2歳から子どもを集めて教育をしたんです。やはり子ど
 もというのは、幼いほど漢字が好きですね。

  最初は単語で漢字を教えて、そして芥川能之介の『蜘蛛の糸』
 から朗読を始めたんです。そうすると、4、5歳になると『杜子
 春』あたりを喜ぶようになるんです。
 
  『杜子春』は中学の教科書に載る教材です。しかも、一番子ど
 もが喜ぶところは、鉄冠子が峨眉山の上空を飛びながら漢詩を歌
 うところなんですね。漢詩を読む時は、子どもの声が違ってくる
 んです。


小堀 
  なるほど。


石井 
  『孝経』なんか私は大学に入って習いましたが、幼児は一週間
 に一回、30分ぐらいかけて教えると、半年で全部読めるように
 なります。
 
  私は以前、安岡正篤先生のご依頼で、ある勉強会で『大学』を
 教えていたことがありましてね。非常に優秀な若手の集まりでし
 たが、彼らは先週教えたばかりのものすら読めないんです(笑)。
 ですから、幼児の力っていうのはすごいし、幼児期に磨かなきゃ
 駄目なんですね。



◇教育の犠牲となった大学生

小堀 
  お茶の水女子大教授で数学者の藤原正彦先生が最近「一に国語、
 二に国語、三、四がなくて五が算数」とおっしゃって注目を浴び
 ています。

  現在学力の低下がしきりに言われておりますけれども、結局国
 語力がすべての学習の鍵で、これさえしっかり教えておけば十分
 克服できる。
 
  教科書は全部国語で書かれていますから、極端な話、国語の読
 解力さえつけてやれば後は全部自習でもいいのです。


石井 
  おっしゃる通りです。


小堀 
  私はいまある大学で基礎演習という授業を持っておりますが、
 世間で言われている通りに、今日の大学生の国語力は惨憺たるも
 のです。

  そこで、私は二年ぐらい前から、少々皮肉な授業をやっている
 のです。


石井 
  ほう、どんな授業ですか?


小堀 
  今学期は萩野貞樹さんの『感動を教えてくれた国語教科書』と
 いう本を演習のテキストに指定しましてね、これには明治大正か
 ら昭和前半期までの小学校の国語教科書の文章がそのまま載せて
 あるのです。

  私は大学生に向かって、「いいかい。これはいわゆる文語文だ
 が大正期には小学校五年生が読んだ文章なんだよ。さあ、読んで
 ごらん」とやるのです。これで読めないと、さすがに彼らは誇り
 が傷つきますよ。


石井 
  そうでしょうね。


小堀 
  ちょっと面白いと思いましたのは、その当時の教科書は文語文
 ももちろん高い比率で出てきて、萩野さんのその本にも多く引か
 れており、当然歴史的仮名遣いで書いてあるのですが、国語力の
 低いいまの学生でもなんとか読むことはできるのです。

  問題は漢字です。通用字体とどれほども違っていないのに漢字
 の正字体が読めない場合が多いのです。
   
  それで、国語改革で漢字の字体の改悪をしたことが、どんなに
 罪深いものかということがよくわかりました。


石井 
  本当にそうですね。


小堀 
  これも石井先生がすでに実証しておられますが、漢字の字画が
 多いことは、子どもたちには少しも負担ではないのです。問題は
 新字体ですね。新字体はもとの漢字を簡略化して作ったつもりで
 しょう。その簡略化の仕方に何らかの法則でもあればいいのです
 が、法則もなしにただ画数を減らすためにむしろ抽象化しただけ
 です。

  だから漢字から具体的なイメージが失われてしまって、先ほど
 申し上げました意味のある字画の合成物であるという構造が崩れ
 てしまった場合が多い。


石井 
  まったくです。


小堀 
  よく例に出されるのが「売買」です。なぜ「買」には貝がつい
 て、「売」は貝を外したのか。

  悪い簡略化をしてしまったために統一性がなくなり、複数の漢
 字を関連づけて意味を把握することが難しくなってしまったので
 すね。
   
  ですから私は、その演習では漢字の字画の説明から始めるのです。

  学生は喜んでくれるのですが、こんなこと本当は、小学校でやっ
 てくれなくてはいけなかった、まったくの基礎教養なのです。

  それを先延ばしにして、小学校は中学校に、中学校は高校に下駄
 を預けて、国語の基礎教育をやらないまま大学まで来ますから、大
 学生はろくにレポートも書けない状態です。

  そこで大学生に対して戦前の小学校国語読本で授業をする。

  馬鹿馬鹿しいとは思いますが、これを放ってはおけない、という
 のが実情です。












☆「子どもの本のカレンダー」鳥越信・生駒幸子 創元社 2009年 ⑥【再掲載 2014.6】

<出版社の案内>
「自分の誕生日が出てくるお話の本が読みたい」九州のとある公共
図書館への子どものリクエストに応えて、1年間366日毎日の日付
の入った子どもの本を紹介する。「○○ちゃんのお誕生日の本はど
れかな?」「次はお父さんのお誕生日の本を読んでみようか」会話が
広がり、自然と本好きになる楽しい本。本書は、1996年にゆまに書
房で刊行されたもののリニューアル版。紹介する本を、現在書店や
図書館で入手可能な本に改めた。

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◇6月
1日 「ムギと王さま」 ファージョン 岩波書店 1987年


  2日 「磁石が果実を甘くする」 刈谷市立藤松中学校理科部 童心社 1992年


  4日 「家がながれて大航海」 パット・ハッチンス 佑学社 1983年 英国パロディ


  5日 「赤いリュックの7人きょうだい」 鈴木喜代春 あすなろ書房 1983年


  7日 「あばれ天竜を恵みの流れに」 赤座憲久 PHP研究所 1993年 明善


  8日 「鳥の島漂流記」 谷真介 講談社 1785年日本版ロビンソンクルーソー


 13日 「やったね大スクープ」 マウリ・クンナス 偕成社 1991年    


14日 「ブリスさん」 J.R.トールキン 評論社 1993年 ユーモアいっぱい


 15日 「夢を掘り当てた人」 ヴィーゼ 岩波書店 1969年


 18日 「だれが石を投げたのか」 ミリアム・プレスラー さ・え・ら書房 現代ドイツ社会は


19日 「ネズミ島物語」 椋鳩十 偕成社 1973年


 20日 「トムは真夜中の庭で」 フィリパ・ピアス 岩波書店 1967年 タイムファンタジー


21日 「父さんと歌いたい」 キャサリン・パターソン 偕成社 1973年 ジョンソンファミリー


 24日 「天上の虹」 里中満智子 講談社 1984年 壬申の乱


 27日 「ちんじゅの森のなぞをさぐる」 浜島繁隆 文研出版 1985年


 28日 「コンチキ号とわたし」 エリク・ヘッセルベルク 文化出版局 1980年


30日 「生命の樹」 ピーター・シス 徳間書店 2005年 ダーウィンとビーグル号


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