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「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」渡部昇一 致知出版社 2011年 ② /「図とイラストですぐわかる教師が使えるカウンセリングテクニック80」諸富祥彦 図書文化社 2014年 ②【再掲載 2016.5】 [読書記録 一般]

今回は、8月11日に続いて、渡部昇一さんの
「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」2回目の紹介です。




出版社の案内には、

「第一回文化勲章受章者であり、代表作『五重塔』で知られる作家・幸田
 露伴(1867~1947)。かつて慶大塾長小泉信三博士に『百年に一度の頭脳』
 と言わしめた露伴の実績は、現在、全42巻の『幸田露伴全集』として
 結実している。その昔、若き露伴は電信技師として北海道へ赴任する。
 しかし、文学への思いを断ち難く帰京を決意。連絡船で青森へ渡った後、
 徒歩にて帰京をするが餓死寸前にまで至る。その間の野宿で、露を伴っ
 て寝たので『露伴』と名乗った。所謂出世コースとは無縁だった露伴は、
 その人生航路において、自己修養の重要性を認識し実践していたのであ
 る。本書は、当代随一の論客として活躍を続ける渡部氏が、露伴の思想
 と実践とに、自らの実体験を重ね合わせて綴った、すべての現代人に贈
 る自己修養論である。本書で取り上げている作品は、『努力論』『修省論』
 『靄護精舎雑筆』の3作。渡部氏はこれらの作品を文字通り座右に置き、
 数え切れないほど読み返してきたというが、そのいずれにも、露伴独特
 の味わいのある文章中に、万人に共通する人生の機微、生き方の極意が
 述べられている。そして、それらは今日のような時代状況の中では、前
 途に立ちはだかる困難を、自らの手で切り開かんとする人たちの心を奮
 い立たせ、充実した気を注入するものとして大いに役立つに違いない。
 露伴の『生き方の原理原則の言葉』に心底から共鳴し、露伴を敬愛して
 やまぬ渡部氏の手になる本書には、明治から昭和の文壇の巨匠、そして
 現代の碩学が実践してきた自己修養法、生き方のエッセンスがぎっしり
 と詰まっている。」

とあります。






今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「福を惜しむことを身に付けるのが豊かな富を育てる第1の道」


・「若い頃養った根が、その後の人生の人間的な成長につながる」


・「『惜福』とは幸運に巡り会ったときそれを使い尽くさずに、どこか目に
  見えないところをめぐっている運に、一部は返すような気持ちで幸運
に向かう心がけのこと。その惜福によって巨額の財を築いた 本多静六
  博士」


・「退職時に淀橋区一の納税者となり、そのほとんど全額を寄付した本多
静六氏(公園の父)が編み出した『四分の一の貯金』とは『給料はどん
  な少なくても四分の一を貯金し、一時収入は全額貯金せよ』というも
の」




もう一つ、再掲載となりますが、諸富祥彦さんの
「図とイラストですぐわかる教師が使えるカウンセリングテクニック80」②を載せます。
教室ですぐに活かせることが紹介されています。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」渡部昇一 致知出版社 2011年 ②

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◇志は自らの精神の主人公でなければならない

  常に思い強く願えば志は成熟する
 「学問を成すにはまず志を立てることがいちばんである。」
      ~ 志は自分の精神の主人公   


  志は自分の中で育てるもの



◇貧しい境遇は人に与えられた最高の贈り物である

貧しさは人を鍛えるチャンスとなる
「窮境の功徳」
       - 「貧」とは富が自由にならないこと


  貧窮の良いところ4つ
① 貧乏は人を鍛える = 鉄を鍛える
② 貧乏であると本当の友達とそうでない者が分かる
③ 貧乏は人の本当のことを教える
④ 貧乏は人を養う

  ◎ 貧しさをプラスにとらえれば成功できる


 <豊かな富を育てる方法>
   - 福を惜しむことを身に付けるのが第1の道



◇根本を養うことが骨太の人生をつくる

「自分にとっての根本とは」を絶えず問いかけよ
若い頃養った根が、その後の人生の人間的な成長につながる


惜福によって巨額の財を築いた本多静六博士
「惜福」「分福」「植福」


惜福 = 幸運に巡り会ったときそれを使い尽くさずに、どこか目に
      見えないところをめぐっている運に、一部は返すような気持
      ちで幸運に向かう心がけのこと


 「好運は七度人を訪れる」
福を惜しむか惜しまないかの心掛けによるところが大きい


  林学・本多静六博士
「四分の一の貯金」
     =「給料はどんな少なくても四分の一を貯金し、一時収入は全
       額貯金せよ」
◎本多氏は退職時に淀橋区一の納税者に

ほとんど全額寄付


 「惜福の志」が富を永続させる
  福を惜しまず不幸  
      - 平清盛 木曽義仲 源義経

    惜福の工夫     
      - 徳川家康 三井家 住友家 酒田の本間家 
山形県…本間家からの奨学金

先祖代々の土地を取り上げられても現在なお続いている

◎ 昔の金持ちは随分立派なことをやっていた


  勇敢な兵士の死を惜しまなかった軍部の失敗
    ◎ 大東亜戦争で指導者が勇敢な兵隊を無駄遣い  
◎ 軍上層部の無駄遣い








☆「図とイラストですぐわかる教師が使えるカウンセリングテクニック80」諸富祥彦 図書文化社 2014年 ②【再掲載 2016.5】

<出版社の案内>
欠席がちで不登校になりそうな子がいる。学級がザワザワしていて真面目
な子の元気がなくなっている…。現場の教師が直面する問題に対して、す
ぐに使えるカウンセリングテクニックを、イラストを用いてわかりやすく
紹介する。

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◇子どもの心がスッと前向きに変わる最強のカウンセリング
 
11 すべての問題行動の背景にあるのは、自尊感情の傷つき、自己肯定感
 の低下である。
 「どうせ私は」「どうせ僕は」という心のつぶやきである。
    
  ◎ 子どもの自尊感情、自己肯定感をどうやって支えるか
 


12 自己肯定感を育てる最大のポイントは「私はこのクラスで必要とされ
 ている」「私はこのクラスで役立つことがでている」という感覚、つま
 り自己有用感を育てていくこと である。  
 
  ◎ 教師のねばり強い肯定的な言葉掛け  


 「自分は役に立てる」と感じることができる役割を与えること
  ~ どの子にも「私にもできることがある」という感覚を授けること
   ができる先生



13 裏切られても裏切られても見捨てない。その粘り強い関わりが、いつ
 か子どもたちの心の中にじわあっとエネルギーを育んでいく。

 × 自分が正しいことを教えていれば子どもたちも正しい行動をして当
  然だ
    ~ 根拠のない思いこみ
   

 ×「あなたなんてもう知らない」 



14 子どもの話す言葉が嘘か本当かにとらわれるな。嘘であっても子ども
 の言葉の背景にはほんとうの気持ちが潜んでいる。子どもの言葉を「あ
 えて真に受ける」ことで、その 背景に潜む子どもの気持ちにより添っ
 ていくことができる。



15 子どものどんな問題の中にも、その子の持ち味や良さ(リソース)を
 見つけて、そこに目を向けていこう(ソリューション・フォーカススト
 アプローチ)

  ソリューション・フォーカススト・アプローチ 
   = 学校カウンセリング最強の技法の一つ



16 アドラー心理学の勇気づけで、子どもを「信頼」した言葉掛けを行っ
 ていくと、子どもは変わっていく
    
  走るな、止まれ
   → ゆっくり歩こうね できるよね
  
  ◎ あなたはできる子だという信頼を前提とした言葉掛け



17 子どもにルールを守らせるのが苦手な先生は、「勇気づけ」でルール
 を守りたいという前向きな気持ちを育んでいこう 

まず深呼吸
   → 子どもたちへの信頼の気持ちを前提に「~力を貸して」



18「心の空間づくり」をすることで子どもたちが心の整理をする時間を持
 とう



19 イライラしたときには「イライラ虫が私に付いている」と考えてみよ
 う。そしてイライラ虫とどうつきあえばよいかを考えてみよう。 
   
  ソリューション・フォーカススト・アプローチ手法の一つ
   - 「外在化」 



20 自己表現ワークシートを使って、いろいろなことで爆発しそうになっ
 ている気持ちを整理する時間をつくろう。
 
『自己表現ワークシート』諸富祥彦監修 大竹直子著 図書文化

  『自己表現ワークシート②』大竹直子 図書文庫



21 学級経営や授業に生かせるグループアプローチには何があり、どこが
 ちがうかを知っておこう
 
構成的グループエンカウンターの「いいところさがし」


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