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「男女の仲」山本夏彦 文春新書 2003年 ⑤ /「土のいろ集成 第五巻」(復刊された昭和初期の郷土雑誌)【再掲載 2012.4】 [読書記録 一般]

今回は、8月16日に続いて、山本夏彦さんの
「男女の仲」5回目の紹介です。


出版社の案内には、

「月刊『室内』の連載『日常茶飯事』の新書化シリーズの三冊目、そして
 最後の一冊になってしまいました。孫娘のような若手女子社員とのあい
 だで夏彦さんがかわす問答の数々は、笑いを誘いながら、人生や世間の
 機微を穿(うが)ちます。今回のテーマは『忠孝』『職人』『写真信仰』
 などなど。『祖父と孫娘たちは諸事百般を材料に戦前と戦後を語り、と
 きには旧幕時代にも及んだ。他に例のない近代日本と日本人のスケッチ』
 (解説の徳岡孝夫さん)です。」

とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「人並みは人並み以上を見て、人並み以下に対する思いやりが全くない
  人並み以上は、以下の人がどんなに残念か、どんなにみじめな気持ち
でいるか創造したことがない」


・「選ぶ労がなく、センスを問われることがなく、それを着ていれば人並
みになれる制服はありがたい」


・「資本主義はお金まで商品にしてしまった」


・「政治家は皆、野暮一色。色と欲で動く。国益よりも党益、党益よりも
私益」


・「知恵によって栄えたものは知恵によって滅ぶ」



もう一つ、再掲載となりますが、昭和初期の浜松の郷土誌
「土のいろ集成 第五巻」を載せます。
気になった目次のみ記したものです。
以前の浜松の様子を知ることができ、おもしろく読むことができました。



昨日の午後、親戚、知人に収穫したサツマイモを届けに行きました。
13時30分に家を出て、帰宅は18時30分。
少しの時間、話もできました。
久々の運転に疲れたのか、夜はうとうとしてしまいました。
明るくなるのが遅くなり、暗くなるのが速くなりました。
秋も近いですね。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「男女の仲」山本夏彦 文春新書 2003年 ⑤

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◇流行

 「流行りのものは廃りのもの」
「伊達の薄着」は粋だった 
    女のおしゃれ
      … はっきり女だと分かるように化粧する(変装)


 女はおしゃれに保守的だった
中元歳暮は日本人の知恵
     岡っ引き下っぴきは町内の旦那に養われていた
大正昭和初年
     男は「蛮カラ」と「ハイカラ」


 流行に起源あり
流行の起源は短くなるだけ
   流行に支配されるよりも内なるものが外に現れることが理想
   内なるものが外にあふれれば老いても美人
     ところが、それを目指す人は少ない    


 ありがたいもの流行
流行はありがたいもの 
     一人並みでない人も人並みになれる
雑魚のととまじり
     ◎ 人並みは人並み以上を見て、人並み以下に対する思いやり
      が全くない
     ◎ 人並み以上は、以下の人がどんなに残念か、どんなにみじ
      めな気持ちでいるか創造したことがない

   明治末に「制服」
    ◎制服はありがたい 
      ① 選ぶ労がない
      ② センスを問われることがない
      ③ 制服を着ていれば人並みになれる  



◇選挙

 普通選挙にしたのは「欲」でした


 投票用紙は和紙だった 
   筆と硯 ガラスペン
公明党 何をするか分からない

信濃町は創価学会に占領されてしまった


 政治向きの文章は平にご容赦
資本主義には正義がない
~ プロレタリア文士 付け焼き刃 投獄されて転向


 資本主義はお金まで商品にしてしまった
     

 政治家は皆 野暮一色
   - 色と欲で動く 
     国益よりも党益、党益よりも私益
        |          
◎制限選挙でたくさん



◇8月15日

 遣米使節木村摂津の守 
   誇り高き日本人


 どっちへ転んでも属国
   戦後処理は全額済んでいる
  米国(昭和26年)台湾(昭和27年)
ビルマ(昭和29年)フィリピン(昭和31年)
韓国(昭和40年)
◎世界中よってたかって日本を食い物にしている


 貴国の教科書見せてみろ
原爆 アインシュタインも研究参加
大統領にドイツが使う前に進めた
8月に2度日本に投下したと聞いて髪をかきむしって悔いた。
「来世というものがあるなら、行商人になりたい」


 四畳半は米だらけ


 クローン同士で争えばよい
知恵によって栄えたものは知恵によって滅ぶ







☆「土のいろ集成 第五巻」(復刊された昭和初期の郷土雑誌)【再掲載 2012.4】

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◎月報5
 飯尾哲爾先生(同人主宰者-ハマコウ註) 鈴木實
   大正4年 静岡第二師範卒 → 可美尋常小学校 首席訓導
担任は高橋栄一郎 後役場→村長

 教育者・民俗学者 中道朔爾先生のこと(1) 鈴木波男
積志小の図書館正面に
   川上嘉市(卒業生=元日本楽器現ヤマハ社長)・中道朔爾(元教師)肖像写真
中道朔爾 
   本名・中道作次 明治34(1901)12.18和田村薬師新田生
大正3年 浜松中学入学 → 大正10年 元城小代用教員
与進小・積志小・小野口小・和田小


◇8-2 通刊42号 昭和6年3月
川名のヒヨンドリ 法月俊郎

日本左右衛門について 船越勇三郎

河豚閑話(1) 後藤粛堂

見付名物について 辻村栄一


◇8-3 通刊43号 昭和6年4月
俳諧よりする 狐狸表現の史的研究資料 前編


◇8-4 通刊44号 昭和6年5月
同上 後編  
  「百舌鳥」新津小学校


◇8-5 通刊45号 昭和6年5月
遠州方言研究1

静岡県方言の重要性 東条操    

 遠州方言の特色 野島角男

 浜名湖と方言分布 宇波耕策    
   丁斑魚考 佐々木清次 メダカ・メンパ

 方言の二三について 平松東城


◇8-6 通刊46号 昭和6年8月
木喰五行上人の遺作に就いて 牧沢宇兵衛  

 浜松の秋葉神社 山田鉄一

河豚閑話(2) 後藤粛堂


◇8-7 通刊47号 昭和6年9月
蜆塚 後藤粛堂   浜松秋葉神社境内

 地名の起源について 佐藤秀太郎  

 井戸に関する報告 御手洗清


◇9-1 通刊48号 昭和7年1月
郷土研究の新傾向 佐々木清治    

松島鶴島並びに四本松の起源 鈴木松陽
 
 五島村字松島鶴島の起源 鈴木五右衛門

 梵鐘の研究について 荒川忠市

 浜松市郷土読本 芦田恵乃助に指導を受ける
   (現在発行されている「のびゆく浜松」のルーツ-ハマコウ註)


◇9-2 通刊49号 昭和7年3月
つるし地蔵につきて 佐久間村半場   

 再び御旅所と月見里について 佐々木清治  

 兼吉の墓につきて 
   鈴木泰助 = 新津・助信地名の由来 
刀鍛冶大家 志津三郎兼吉

 中泉地方の俚諺と謎々 辻村梁一

 「百舌鳥」(文集 新津小学校発行 鈴木實)

 「浜松郷土読本」


◇9-3 通刊50号 昭和7年5月
方言研究号2 坂本幸次郎,宇波耕策,平松東城


◇9-4 通刊51号 昭和7年8月
克明館蔵書目録 内田旭    

 善那祠堂建立の企 三輪桂作

 中道朔爾「遠江積志村民俗誌」 東京・郷土研究社より


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