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「隠された証言 日航123便墜落事故」藤田日出男 新潮社 2003年 ③ /「心が壊れる子どもたち」 宮川俊彦 講談社 1987年 ①【再掲載 2014.5】 [読書記録 一般]

今回は、2月19日に続いて、藤田日出男さんの
「隠された証言 日航123便墜落事故」3回目の紹介です。


出版社からコメントは大変長く、強い思いが込められているように感じます。


出版社の紹介には

「1985年8月12日、午後7時半すこし前。テレビに流れた『羽田発大阪行き
 日航機が行方不明』というテロップが、『日航123便墜落事故』を伝える最
 初の報となった。誰もが最悪の事態を想像して慄然とした。30歳台も後半
 の方なら、墜落現場が発見される
 までの異常に長く感じられた数時間と初めてブラウン管に映し出された山岳
 地帯の闇に浮かぶ炎を鮮明に記憶されているに違いない。あれから18年が経
 つ。だが、事故原因はいまだに謎に包まれたままなのだ。
 1987年6月19日、運輸省・事故調査委員会が、最終的な『航空事故調査報告
 書』を公表した。この600ページにおよぶ報告書が示した事故原因は、事故
 関係者の誰も納得させることが出来なかった。なぜか。奇跡的に生き残った
 4人の女性たちの語る事故発生後の機内の様子と事故調が想定した結論は、
 まったく齟齬をきたしていたからだ。事故調の主張はこうだ。後部圧力隔壁
 の破壊で高圧の空気が機体の尾部に噴出し、垂直尾翼がパンクして吹き飛ん
 だ。このため、事故機は操縦不能に陥り、ついに群馬県御巣鷹山に墜落した。
 本当だろうか? 垂直尾翼を一瞬のうちに吹き飛ばすような空気の噴出が起
 これば、機内には爆風が流れ、ベルトをしていない人は機外へと吸い出され、
 たいていの人の耳の鼓膜を損傷する。室温はマイナス40度まで一気に下が
 る。生存者は、空気の流れはなく、寒くもなかったと言い鼓膜も正常であっ
 た。
 これら、生存者の証言は、雑誌、テレビなどに登場したが、事故調は自分た
 ちは与り知らぬことと無視してきた。なんのために? そして事故の本当の
 原因は? 
 本書は、元日航のジャンボ機パイロットで事故調査のエキスパートでもある
 藤田日出男氏が、旧運輸省・役人の内部告発で入手した秘密資料をもとに、
 18年の歳月をかけて事故の真相を明らかにした渾身のドキュメントである。」
 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「急減圧の有無が最大のポイント。急減圧に伴って必ず発生する現象は生存
  者4名の口から何一つ得られていない。ただ事故調査委員会の強弁がある
のみ」


・「減圧は機体全体に及ぶものである。数秒間で65度も気温が下がるはずなの
  に生存者は誰も寒いと感じていないのはおかしい」


・「4か月後に報告書の筋書きが決定された。ボイスレコーダーも聞かずフラ
イトレコーダーも解読しないままなのに」


・「アメリカ調査団が来日してから『隔壁破壊による急減圧』にマスコミ報道
  が誘導された」




もう一つ、再掲載になりますが、宮川俊彦さんの
「心が壊れる子どもたち」①を載せます。
一見、悩みや問題が表に表れないのだけれども実は… 
そういったことが増えているようにわたしは思います。




<浜松のオリーブ園>

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ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
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☆「隠された証言 日航123便墜落事故」藤田日出男 新潮社 2003年 ③

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◇ドキュメント「日鋼123便墜落」
 
 「御巣鷹山」へ
フライトレコーダー・更新記録・ボイスレコーダーを基に追う
    ボイスレコーダー 
      30分収録のエンドレステープ 
      123便は31分53秒


 出発~異常発生まで
18:12 離陸
18:24
18:32 
18:47 遭難?
18:57 消失

   異常発生時に車輪周辺に異常発生
18:39:30 車輪が下ろされた ○○低下のためか
  操縦系統すべて不作動
18:46:33 機長「これはもう○○かもわからんね」
    
   山に接近緊張が高まる 



◇内部告発者 最初の接触
  妙に堅苦しい挨拶 
真鶴の友人吉永さん 
    ファンと会う 
    運輸省の役人・事故調にいた田中さん
    
  昼~夕刻 
    結局言いたいことは言えず(田中さん)~自分と闘っている



◇事故調査委員会  
急減圧が無ければすべて崩壊
急減圧の有無が最大のポイント
※ 急減圧に伴って必ず発生する現象は生存者4名の口から何一つ
      得られていない

※ ただ事故調査委員会の強弁があるのみ
     ◎ 「偽の落合証言」 ベントホール…?


 減圧が人間に与える影響
減圧は機体全体に及ぶもの
※ 数秒間で65度も気温が下がるはずなのに生存者は誰も寒いと感
     じていない


 2万4千フィートでも苦痛なし?


4か月後に決定された報告書の筋書き
※ ボイスレコーダーも聞かずフライトレコーダーも解読しないまま


アメリカ製「急減圧のない隔壁破壊」
1991 読売新聞社 『悲劇の真相』
※ シナリオが決まっていた

アメリカ主導で調査が進行
※ アメリカ調査団が来日してから「隔壁破壊 → 急減圧」にマ
      スコミ報道が誘導された

◎まさかNTSB(国家運輸安全委員会-米国)までが…


 アメリカのねらい
   (略)





☆「心が壊れる子どもたち」 宮川俊彦 講談社 1987年 ①【再掲載 2014.5】

[出版社の案内]
子どもたちの叫びが聞こえる。30万人の作文からわかった心の病理、次世代
新人類の自己喪失現象を追う
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◇おとなしくなった子ども
  授業中はおとなしい - 静かに一日が
   ・刃向かう子が少なくなった
      ・揚げ足取りが多くなった

◎ 自分で語るための技術をなくしてきている
優しさの重み,豊かさの重みが心を押しつぶす 


◇真夜中の子どもたち
  放課後 → 今は真夜中
強烈な教育ママはいなくなった
   → 「この子に合った学習をさせ伸ばしたい」
   ・いいと思えば何でも
  ・せっかくのチャンスが
    スポーツクラブ 単科塾 情操教室

  ◎ 進学だけで良かったものが「人間的豊かさ」と「幅広く伸びやかで自
   信を持てる教養」を身に付けるための学習へと横滑りして負担が逆に重
   くなったとさえいえる。

◎ 真夜中は子どもの安息の時


◇生きていること
  仮面をかぶる関係に
  ◎人間が人間同士のぶつかり合いすら実感できずに生活を送る。

   できすぎた満足からはかえって不満が生まれていく

◎ 子どもたちの目には,親が子供をコントロールする存在に映る

  心の充足
  すべてができあがってしまった環境で次々に子どものためを思った行
   為が重ねられていく
= ※ 「優しさ地獄」「愛情地獄」


◇お金
  命だってお金 - 保険金
 借り腹システム 試験管ベビー

  お金 = 豊かさ = 人の目的 = すべてが消える
◎ お金の価値は分かっても,手に入れるプロセスとプロセス自体の価値
   についてはあまり知らない


◇約束を守らないやつが悪い
  人のことを思いやったり,人の立場になって考えることができない

◎自分は常に正しく自分を守ることに表現

 「自分は自分」自分中心 
    ・大きく踏み外したりひっくり返ったりしなければよい  
    ・ルール通りやっていけばうまくいく
   ↓
   ※ 創造的にやろうとしない
       = ルールブックにのっとった行動


◇命令を待つ子ども
  忠実になった = 言われなければ何もしない

   ◎ 自主性・自発性が育ってこないのは求められていないから
  |
 無責任 
   命令をされると責任を感じなくてすむ者たちは行動の歯止めが利かなく
  なる


◇母さんの口を消したい
  消しゴム 
   … 高学年 消しゴムを持つことが恐い
※ 自分の内面で処理

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キーワード 読書について⑬-「児童文学の世界」西本鶏介 偕成社 1988年 (1) /「こころの目で見る」鈴木秀子 清流出版 2004年 ⑤【再掲載 2016.4】 [読書記録 教育]

今回は、2月17日に続いて、わたしの教育ノートから、
キーワード「読書について」の紹介 13回目です。


西本鶏介さんの「児童文学の世界」1回目の紹介です。




出版社の案内には

「代表的な児童文学作品200点の案内を中心に、児童文学論、児童文学の歴
 史、選び方・与え方、基本用語の解説、そして創作入門まで、児童文学に関
 する基本的事項をわかりやすく編集した画期的な入門講座。学生、先生、図
 書館員などに必携、必読の本。読んで楽しく、すぐ役にたつ新しい感覚のガ
 イドブックです。」

とあります。


35年前の出版です。
紹介されていた本の中から、わたしが興味をもった本をメモしただけですので、
懐かしい本の案内のようになってしまいました。
三分の二ぐらいは読みましたが、未だに読んでない本もあります。




もう一つ、再掲載になりますが、鈴木秀子さんの
「こころの目で見る」⑤を載せます。
次の文章を読むたびに自分の子育ての姿勢を反省します。

- 子どもは親を選んでこの世に来る
   親はとかく子どもを自分本位で育てようとする
  ・ 親は子どもよりえらいわけではない
  ・ 思い通りにしようとすることこそ親が…
   子供は預かりもの → 大きくなったら社会に返す 





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。




☆キーワード 読書について⑬-「児童文学の世界」西本鶏介 偕成社 1988年 (1)

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◇作品案内  

「だれも知らない小さな国」   佐藤さとる   講談社


「ホビットの冒険」 J・R・Rトールキン 岩波書店


「はてしない物語」 M.エンデ   岩波書店


「ぽっぺん先生と帰らずの沼」 舟崎克彦    筑摩書房


「おれがあいつであいつがおれで」山中 恒    旺文社>


「ヨーンじいちゃん」 P.ヘルトリング 偕成社


「ぼんぼん」 今江祥智    理論社


「お菓子放浪記」 西村 滋    理論社>


「でんでんむしの競馬」 安藤美紀夫   偕成社


「鯉のいる村」 岩崎京子    新日本出版社


「山のむこうは海だった」 今江祥智    理論社


「とべたら本こ」 山中 恒    理論社


「ボクちゃんの戦場」 奥田継男    理論社


「ふたりのイーダ」 松谷みよ子   講談社


「あのころはフリードリヒがいた」HPリヒター 岩波少年文庫


「ツバメ号とアマゾン号」 アーサー・ランサム 岩波書店


「エルマーの冒険」 RSガネット    福音館書店


「グリッグの冒険」       斉藤惇夫  岩波書店


「がんばれヘンリー君」 Bクリアリー 学研


「大きい一年生と小さな二年生」 古田足日    偕成社


「飛ぶ教室」 ケストナー   岩波書店


「兎の眼」 灰谷健次郎 理論社>


「昼と夜のあいだ」 川村たかし   偕成社


「教室205号」 大石真 実業之日本社


「ジャンボコッコの伝説」 さねとうあきら 理論社


「小さい心の旅」 関英雄 偕成社


「片耳の大シカ」 椋鳩十 偕成社文庫


「目をさませトラゴロウ」 小沢正 理論社


「長い長いペンギンの話」 いぬいとみこ  理論社


「帰らぬオオワシ」 遠藤公男 偕成社文庫


「ウォーターシップダウンのうさぎたち」 R.アダムス  評論社


「ひげよさらば」 上野瞭     理論社


「ベロ出しチョンマ」 斉藤隆介    理論社


「地べたっこさま」 さねとうあきら 理論社


「三太物語」 青木茂     偕成社文庫


「青葉学園物語」 吉本直志郎 ポプラ社


「マルコヴァルドさんの四季」 イ.カルヴィーノ    岩波少年文庫


「ぼくは王さま」 寺村輝夫    理論社 


「かいぞくオネショ」 山下明生    偕成社


「アンクル・サムの遺産」    E.ラスキン あかね書房


「さらばハイウェイ」 砂田弘 偕成社文庫


「カレンの日記」 J.ブルーム    偕成社


「二人のロッテ」 ケストナー   岩波書店 


「それいけズッコケ三人組」 那須正幹    ポプラ社 


「あばれはっちゃく」 山中恒     読売新聞社 






☆「こころの目で見る」鈴木秀子 清流出版 2004年 ⑤【再掲載 2016.4】

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◇楽して生きてもつまらない理由
  
□楽な方へと流されるとしっぺ返しがある 
すべて「楽」を基準に選択すると,苦痛を乗り越えたときの喜び,充足
  感といった「快楽」も一緒に放棄することになる。


□「人生とはニガウリのようなもの」という中国の例え
 「苦しいものはただ煮るだけでは甘くならない」
    → 苦さの中に甘さがある

   ◎ 苦い味を受け入れる
      
  食わず嫌いの人生 
    = 面白いこと楽しいことを自ら放棄する人生  

◎ いろいろな味に挑戦していくことで,人生は深みも増し,今より豊かな
  ものになっていくもの


□挫折して初めて気付く本当に大切なこと


□失敗は人間復活への大切な道程である
表面的には失敗挫折と思えることが、実は「人間復活」のための大きな
  チャンス
   ~ 欠かせないものはビジョン


□わたしたちは知らず知らずのうちに,よりよい道を選択している
 「ジャーナル・ライティング」
   後悔などのマイナスの思いが浄化される


□楽したい本能と鍛えたい本能が葛藤するとき
  一年に一度「沈黙の業」
   - 9日間は一切話をしない

 ◎ 楽に流される人生よりも,苦いものは苦いと受け止めながら,それを味
  わい尽くす人生ほど人間としての充足感は得られる



◇親子の壁を乗り越えるために

□子どもは親を選んでこの世に来る
  親はとかく子どもを自分本位で育てようとする
  ・ 親は子どもよりえらいわけではない
  ・ 思い通りにしようとすることこそ親が…
    
  子供は預かりもの
   → 大きくなったら社会に返す 


□子育ては自分のエゴを切り捨てる人間としての学びの場
 「親にとって子どもを育てると言うことは,自分のエゴを切り捨てる学びの
  機会」

 インド詩人・タゴール(1861-1941)
   起こってくることを受け入れ
それをよりよいものにしていく精神こそ
  人生の達人である


□親子関係から大切なことを学ぶ


□親が子どもに伝える大切なこと
親の務め
   ~ 目に見えない世界を,そして一人一人の人間の尊厳の大切さを伝え
    ること
         ∥
  ◎ 「こころの目」を開かせ,生きていること命があることそのもののす
   ばらしさを伝えること      

  親自身がエゴを切り捨て「こころの目」を養うこと
  「子どもが自分たちと同じように生きられるようになれば子育ては大成
    功。それ以上はボーナスで神さまがしてくださること。」


□太宰治の名作「津軽」にみる無条件の愛
 「津軽」
   ~ 無条件の愛,無償の愛  安らぎ 穏やかさ

  イエス 
    「あなたがあなたでいるだけでいい」 
    「自分が何でもできると言うことを証明する必要はない」

 ◎ アガペの愛
           「お金にかえられない大切なこと」   


□マザコンを生まないための夫婦関係

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