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「特別支援教育発達におくれや偏りがある子どもの本当の気持ち」安部博志 学事出版 2013年 ⑥ / 「みんなで一緒に貧しくなろう」齋藤貴男対談集 かもがわブックス 2006年 ①【再掲載 2012.10】 [読書記録 教育]

今回は、11月21日に続いて、安部博志さんの、
「特別支援教育発達におくれや偏りがある子どもの本当の気持ち」6回目の紹介です。




出版社の案内には、


「通算6,000学級を巡回した特別支援教育コーディネーターが伝える、困っている子ども、
 子育てに悩む親、子どもに一生懸命向き合う先生、3者を幸せに導くための渾身のメッ
 セージ!!」


とあります。



不安や怒りを自分でコントロールするための方法を学ばせる方法の具体例、
参考になります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「『将来~困りますよ」は×」


・「『頑張ってくださいなんて言ってほしくない』」


・「具体的な支援を」


・「『先生方は忙しそうなので声を掛けにくい』
非言語的コミュニケーションを! 
   ◎ 穏やかな表情 ゆったりとした呼吸 暖かなまなざし」

  






<浜松のオリーブ園>
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☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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  ものづくりのまちとも言われる浜松。
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☆「特別支援教育発達におくれや偏りがある子どもの本当の気持ち」安部博志 学事出版 2013年 ⑥

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◇親の思い

□てっちゃんのお母さんの思い



□親の思いに寄り添う支援

「ありのままのわが子を受け入れてほしい」

×「将来~困りますよ」



「頑張ってくださいなんて言ってほしくない」



「子育ての大変さをもう少し理解してほしい」



「身も心も疲れ果てた」

  

「どうしたら子どもを褒めてあげられるのか教えてほしい」

  

「できないことや課題ばかりでなく、わが子のよい部分をもっと伝えてほしい」 

  

「将来を見ましょうとはもうこれ以上言わないでほしい」

   → 具体的な支援を

  

「普通の言葉で分かりやすく説明してほしい」

  

「障害というフィルターを通さずにわが子を見てほしい」

  

「ほんのちょっとしたひと言や配慮がほしい」

    何はともあれ「そのようなお気持ちにさせてしまって申し訳ございませんでした」  
  

「親の生き方や価値観の領域にまで踏み込まないでほしい」 

  

「先生方は忙しそうなので声を掛けにくい」
非言語的コミュニケーションを! 

   穏やかな表情 ゆったりとした呼吸 暖かなまなざし  

  

「学校教育目標を読むと拒否されたと感じてしまう」

特別支援の保護者には冷たく響くこともある

  

「家庭の問題も一緒に考えましょうと言ってほしい」

  

「先生の能力の枠に子どもを押し込まないでほしい」

  

「居心地のいいクラスの雰囲気を作ってほしい」
     
   通級担任の対応   

  

「わが子の将来像が見えなくて不安なんです」

  

「子どもの将来像をはっきりと知りたい」

→「およその発達段階(ver5)」

 


□不安や怒りを自分でコントロールするための方法を学ばせる


 5  キレた・爆発した   →   ×


 4  もうダメ・爆発しそう → その場所を離れる 先生に助けてもらう


 3  イライラッ プンプン → 深呼吸をする トイレに行く 水を飲む


 2  ちょっとイラッ → アニメのことを考える おまじないの言葉

              キーフォルダーをさわる


 1  このままで大丈夫  →   ◎






















☆「みんなで一緒に貧しくなろう」齋藤貴男対談集 かもがわブックス 2006年 ①【再掲載 2012.10】

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◇プロローグ 譲れないこと

□業界紙読者として

 → ジャーナリストへ

 → ジャーナリズムの最新事情 




□下地島の軍事化報道を巡って 

 マスコミが分かっていないという理由




□格差社会のゆくえ 

 ・格差を放置すれば社会も不安定になる


・格差は10年前から分かっていたのに

竹中平蔵 = 政府のよって立つ理論


・みんなで一緒に貧しくなろう

誰のための世の中を作りたいのか 
    「みんなで一緒に貧しくなればいい」


竹中的な人間

    「…優秀な人間がみんな海外へ逃げてしまう」と言うが

→ 出て行けばいい 
        今まで割を食っていた人たちが必ず台頭してくる


それは経済発展の流れではあるけれど
    … 建前は世の中の公平さだ




□大前提は戦争のない社会

差別と戦争は常に表裏一体

   格差 ~ 政府が税金を使って意図的に拡大したもの


 米軍再編の下請けは百害あって一利無し


 公正な社会を求めて怒りを示そう
庶民の痛みを感じなくなった政治家

小林節 - 自民党のブレーンだった人が権力批判に

   そこから先は皆さんが答えを出して欲しい






◇格差・不公正社会編

1 社会と企業に広がる格差と不平等を語る 

  対談:山田昌弘(東京学芸大教授)


 「希望格差社会」筑摩書房 2004 山田昌弘 階層の固定化


  日本で成果主義が機能しないのはなぜか


  トップにこそ成果主義の適用を
    

  真のエリートに求められるもの
    スタートラインのギャップをなくさなければ   



2 戦後経済,伝統的欠陥と新しい堕落 

  対談:佐高信,辻井喬


  経済同友会
    大塚方丈「修正資本主義宣言」

今の起業家 = 最もレベルの低い実利主義


  企業エゴが跋扈し始めた1995年

    ・カルト資本主義
      - 「儲けて何が悪い」論をオブラートで包んで

~ 「他利」を説く京セラ・稲盛会長

   ・産業を支えたモラルの崩壊
経済力・軍事力に頼らない外交を 
    
      松下政経塾のお陰で世の中がおかしく…



3「国鉄問題」がもたらしたもの  
 
  対談:安田浩一(ジャーナリスト) 


  労組の変質と労働環境の悪化



4 財界人として改憲に反対する

  対談:品川正治


戦争を伝える努力を 
   歪んだナショナリズム - 日経連と経団連が一緒に


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読書ノート「宿題」① / 「信は力なり」山口良治 旬報社 1998年 ①【再掲載 2013.5】 [読書記録 教育]

齋藤浩さんの「教師という接客業」(草思社)を読んでいます。
三十数年の間に小学校は大きく変わったことを改めて感じています。
表紙裏に次のように書かれています。
「『学校もサービス業としての意識を持つべきだ』といったことが声高に語られるように
 なって、学校は『子どもを教育する場』という本来の役割から逸脱してしまった。公的
 機関=サービスを提供する場所という『曲解』がまかり通るようになってしまった」
具体的に、その『曲解』が示されています。
この本を書き上げる勇気と覚悟、立派だと思います。

このような表記もありました。

「文科省の調査によると、小学校教員の採用試験の倍率が
 令和元年(2019)度は2.2倍、最も高かった平成12年(2000)度の12.5倍の五分の一ほど、
 というから、その低調ぶりには驚くばかりだ」

最終章の「脱接客業宣言」、教育関係者は読むべき内容だと感じました。
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再掲載記事ですが、山口良治さんの「信は力なり」①を載せました。
わたしは感動しますが、現在の教育現場では何と言われるのでしょう。







今回は、わたしの教育ノートから、
キーワード「宿題」 1回目の紹介です。

三十数年前からの教育ノート。古い記録が多いことを御承知願います。




今回紹介分から強い印象に残った言葉は…

・「家事を覚える宿題」


・「宿題は過去の遺物」
「もっと学校でしかできないことの指導を」

・「つまずきをすぐ指導
3~5分間で40人に○つけ(志水廣さんの○つけ法)」


・「生涯教育時代に宿題は不要
  学校は多くの仕事をかかえるべきでない」





<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





◇子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg






<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆読書ノート「宿題」①



◇家事を覚える宿題
  
 ○ご飯焚き

 ○おにぎり作り 

 ○みそ汁作り

 ○車洗い

 ○茶碗洗い

 ○風呂掃除

 ○窓拭き

 ○洗濯物干し
 
 ○トイレ掃除 

 ○ぞうきんがけ  




◇宿題は過去の遺物
  
 校外での子どもの生活に学校が口を出すことはできない

↓↑

学校は多くをかかえすぎ

 ◎ もっと学校でしかできないことの指導を





◇宿題の目的と性質
 
□目的
   
 子どもが自ら学習意欲を出して,面白がって自ら学ぶようにすること


□性質

 ①「授業の不十分な点の補足」×

 ②「学習成果の定着」「授業の中での宿題の点検」が大切

 ③「学習習慣」の定着

↓↓↓

 ①「限定された復習」

 ②「宿題のやり方を授業中時間を割いてしっかり教える」

 ③「授業の確認作業」

 ④範囲・分量は計画的に

 ⑤具体的指示




◇算数の宿題
  
 45分最後の5分間に2問の練習問題を



 つまずきをすぐ指導
3~5分間で40人に○つけ




◇宿題の目的
□有田和正
   
 子どもが学習意欲を出して面白がって自ら学ぶようにすること

  やる気のある子-「自由」

やる気のない子-「問題」



□市毛勝夫

 ① 限定された復習

 ② やり方を授業中に指導

 ③ 毎日の宿題は当日の「授業の確認作業」とするのが基礎

 ④ 範囲・分量は計画的に決めておく

 ⑤ 予習~内容を具体的に指示

 ⑥ 夏休みの宿題は「凡人努力型」の子どものため
天才型・秀才型はやらなくてもよい

  なまけ型もやらなくてもよい

 


□志水廣
   
 ○つけ法で 




□森一夫(大阪教育大)
 
 ・自分の努力が認められるような宿題

・自分の成長が実感できるような宿題




□酒井臣吾(北海道教育大 函館校)

生涯教育時代に宿題は不要



学校は多くの仕事をかかえるべきでない












☆「信は力なり」山口良治 旬報社 1998年 ①【再掲載 2013.5】

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◇まえがき

◎「人生というステージで戦うのは子供自身であって親や教師ではない」



「子供の熱狂的なファンとなって、子供が人生を戦い抜く力を鍛える場を与えてやらなけ
 ればならない」



人には人間という雄大な「自然」が残されている。

 「冒険」を楽しむスポーツがある。





◇「よき敗者たれ」残り10分、涙の結束力で勝利

◎ 目に見える劣勢を刎ねのけるために必要なのは「気持ちの上で上回ること」

 「グッド・ルーザー」=良き敗者

「すばらしい感動をありがとう」





◇「栄光は心の中に」人を活かす

◎ 私はこの子供たちの側にいたい
 

 問題児 ・彼等は寂しいのだ

  ・大人にかまってもらいたくて突っ張るだけ


◎はじめは誰もがときめいていた


◎教師の使命感 「その子の将来を見通して」

 風呂敷のどこでもいい - 一箇所をつまんで引き揚げてやる

      |

 そうすると全体がつられて上がってくる



 ※ 教師がその子に自分の良さを気付かせることができるか

   
◎屈辱に耐え道を拓け 

  ラグビー部員に毎日日記を書かせ「交換日記」を20年以上

  バイス・キャプテンの留年 → プロジェクトチームに合格

   
◎「みんなごめんな」

悔しさに耐えさせて次の起爆剤とする


◎学校の役割
 
「知識をたくさん詰め込むことでも公式をたくさん覚えることでもなく、将来長い人間を
 生きる人間としての力をつけてやること」


◎教科の力、魅力を伝えたい
 
 この教材で子供たちにこれを伝えたいという熱い思いがあって真剣に向かっていけば必
ず伝わる



※「体育は誰にも言い訳できない所がすてきなんだ。何の飾りも付いていない本当の自
   分と対話できるんだ」


◎私たち指導者はルールにこだわる
 
 得意な子に限って体育嫌いの子をカバーする余裕を持った子が少ない

→ ルールを変えて試合を!


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