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「天災から日本史を読みなおす」磯田道史 中公新書 2014年 ① /「いま教師は何をすればいいのか」善元幸夫 小学館 2002年【再掲載 2013.7】 [読書記録 一般]

今回は、磯田道史さんの
「天災から日本史を読みなおす」1回目の紹介です。


出版社の案内には、


「豊臣政権を揺るがした二度の大地震、1707年の宝永地震が招いた富士山噴火、佐賀藩を
 『軍事大国』に変えた台風、森繁久彌が遭遇した大津波―。史料に残された『災い』の
 記録をひもとくと、『もう一つの日本史』が見えてくる。富士山の火山灰はどれほど降
 るのか、土砂崩れを知らせる『臭い』、そして津波から助かるための鉄則とは。東日本
 大震災後に津波常襲地に移住した著者が伝える、災害から命を守る先人の知恵。」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「2012.4静岡文芸大准教授 2014教授」
- 磯田さん、出版当時は浜松駅の近くの静岡文芸大の先生でした。
  今は県立大学。話題の川勝静岡県知事は、かつて静岡文芸大の学長でした。 


・「すべての真の歴史は現代史である」


・「天災を勘定に入れて日本史を読み直す体系が必要とされているのではないか」


・「土佐・会津の学問水準の高さは山内夫妻の震災孤児支援と関係
  - 震災時こそ人の生き方が大切になる」


・「地震に救われた家康」





もう一つ、再掲載となりますが、善元幸夫さんの
「いま教師は何をすればいいのか」を載せます。
教員同士だけでなく、幅広く交遊することが教員の幅を広げ、
子供たちの幅を広げることにつながると感じます。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「天災から日本史を読みなおす」磯田道史 中公新書 2014年 ①

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◇磯田道史

 1970 岡山県生 慶大院文博 

 茨城大学准教授 → 2012.4静岡文芸大准教授 2014教授


◇まえがき
  
 イタリアの歴史哲学者を襲った大地震
  
 1883.7.28ナポリ沖合 イスキア島 カポドッチョラ 13秒の揺れで全壊

 イタリア人一家5人が生き埋め 父母妹は息絶え兄弟2人が生き残る
   兄 バネッド・クローチェ 17歳

          ↓
 
   父のいとこ シルヴィオ・スパヴェンタに引き取られた
          
   哲学者 ラフリオーラとの出会い
   
   
 「すべての真の歴史は現代史である」
 
   
 「天災を勘定に入れて日本史を読み直す体系が必要とされているのではないか」




◇秀吉と2つの地震

1.天正地震と戦国大名
  
□先人たちは地震発生時刻をどう測ったか
 
 天正地震 夜中23時ごろ 曇った日や夜中は発生時刻がよく分からない

          |
  
 時計によるものは1700年前後から
 
     寺院―香時計  36時間燃えて30分以内の誤差
  


□山内一豊の愛娘の死
   
 近江長浜城主  水辺の軟弱地盤
   
 1586.1.18 天正13.11.夜中に激震
 
        およね 数え6歳
  
 娘の死後震災孤児をいつくしむ
   拾 → 10歳の時妙心寺(京都)のち湘南宗ほか(学問僧)

   土佐南学 + 山崎闇斎を育てた  
           のち山崎は会津藩主・保科正康に仕えた
 
     
 土佐・会津の学問水準の高さは山内夫妻の震災孤児支援と関係
   
  - 震災時こそ人の生き方が大切になる



□家康の生き残り作戦

 この地震が無ければ2か月後秀吉の大軍を攻撃するはずだった

          |

 天正13.11.19秀吉は家康追討を公言  正月15日以前と   
  


□地震に救われた家康

 天正地震によりこの戦が回避された

 岡崎城で秀吉の使者と激しくやりあっていた

   地震は翌日深夜 (29日)

   秀吉は家康討伐の準備を投げだし、大阪に逃げ帰った(坂本城から)
 
     |

 家康討伐の前線基地・大垣城は壊れ、出火
   長浜城も倒壊、伊勢長島城(織田信勝)も焼けた

       |

 秀吉  一夜にして前線基地を失った


 家康  震度4以下でほとんど被害なし

           ↓

 
 若狭湾を襲った津波
    1586 天正地震が 福井県若狭湾に津波をもたらした
  
     → ルイスフロイス文書
         「人家をことごとく押し流し数多くの死人」







☆「いま教師は何をすればいいのか」善元幸夫 小学館 2002年【再掲載 2013.7】

<出版社の案内>
子どもたちの体験を重視し、そこから生まれたアイディアを取り上げる。その過程で調べ
学習や話し合いを深め、子ども自らの考えを創り上げていく手法…。平成14年4月からス
タートした『総合的な学習』の実践を数多く紹介。 教師に自信と勇気を与える一冊。
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◇寺脇研VS義元幸夫
 
□大切なものは 
   
   ◎ 感覚を取り戻す教育

   ◎ 消極教育 - 教えない


 
□総合学習
    
 目前で起こっていることを子供と突き止めていく共同研究者


 
□デューイ
   
 「学校の第一の仕事は、協同的、相互扶助的な生活の仕方…」


 
□地域へとびだす学習 
   
 教師は「役者」から「プロデューサー」へ


 
□親も地域も巻き込んで




◇中村桂子(生命誌研究館副館長)VS義元幸夫

□生物には五種類 
   
 ① 動物 
   
 ② 植物 
   
 ③ 菌類 
   
 ④ バクテリア 
   
 ⑤ 原生動物


 
□大切
  
 「人間にはわからないことがある」


 
□ルソー
 
 「人間が最初に身に付けるのは感覚である。大人はそれを忘れている」



□人間 

 細胞の中に38種類の歴史・ゲノム

ゲノム - 地球・太陽ともつながっている





◇毛利衛VS義元幸夫

 国境のない世界


 盛者必衰の生命観
   遺伝子DNA 
   4つの塩基


 固有と普遍と
   <生成-発展-消滅>


 シャトルという地球


 捨てること選ぶこと


 教師を育てる  ◎教師は親が育てる




◇楽しさを引き出す意外な仕掛け

 扇形の席

  = ノー・リーダー・グループ


 疑問はエンドレス


 クローン大戦争


 「なぜ」に心を向ける教育を




◇語り出す親と子

 原稿用紙50枚

  → 一冊の本に「親の歴史」


 目次作り

   ~ 親と

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