SSブログ

「男女の仲」山本夏彦 文春新書 2003年 ⑤ /「土のいろ集成 第五巻」(復刊された昭和初期の郷土雑誌)【再掲載 2012.4】 [読書記録 一般]

今回は、8月16日に続いて、山本夏彦さんの
「男女の仲」5回目の紹介です。


出版社の案内には、

「月刊『室内』の連載『日常茶飯事』の新書化シリーズの三冊目、そして
 最後の一冊になってしまいました。孫娘のような若手女子社員とのあい
 だで夏彦さんがかわす問答の数々は、笑いを誘いながら、人生や世間の
 機微を穿(うが)ちます。今回のテーマは『忠孝』『職人』『写真信仰』
 などなど。『祖父と孫娘たちは諸事百般を材料に戦前と戦後を語り、と
 きには旧幕時代にも及んだ。他に例のない近代日本と日本人のスケッチ』
 (解説の徳岡孝夫さん)です。」

とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「人並みは人並み以上を見て、人並み以下に対する思いやりが全くない
  人並み以上は、以下の人がどんなに残念か、どんなにみじめな気持ち
でいるか創造したことがない」


・「選ぶ労がなく、センスを問われることがなく、それを着ていれば人並
みになれる制服はありがたい」


・「資本主義はお金まで商品にしてしまった」


・「政治家は皆、野暮一色。色と欲で動く。国益よりも党益、党益よりも
私益」


・「知恵によって栄えたものは知恵によって滅ぶ」



もう一つ、再掲載となりますが、昭和初期の浜松の郷土誌
「土のいろ集成 第五巻」を載せます。
気になった目次のみ記したものです。
以前の浜松の様子を知ることができ、おもしろく読むことができました。



昨日の午後、親戚、知人に収穫したサツマイモを届けに行きました。
13時30分に家を出て、帰宅は18時30分。
少しの時間、話もできました。
久々の運転に疲れたのか、夜はうとうとしてしまいました。
明るくなるのが遅くなり、暗くなるのが速くなりました。
秋も近いですね。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg




<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「男女の仲」山本夏彦 文春新書 2003年 ⑤

1.jpg

◇流行

 「流行りのものは廃りのもの」
「伊達の薄着」は粋だった 
    女のおしゃれ
      … はっきり女だと分かるように化粧する(変装)


 女はおしゃれに保守的だった
中元歳暮は日本人の知恵
     岡っ引き下っぴきは町内の旦那に養われていた
大正昭和初年
     男は「蛮カラ」と「ハイカラ」


 流行に起源あり
流行の起源は短くなるだけ
   流行に支配されるよりも内なるものが外に現れることが理想
   内なるものが外にあふれれば老いても美人
     ところが、それを目指す人は少ない    


 ありがたいもの流行
流行はありがたいもの 
     一人並みでない人も人並みになれる
雑魚のととまじり
     ◎ 人並みは人並み以上を見て、人並み以下に対する思いやり
      が全くない
     ◎ 人並み以上は、以下の人がどんなに残念か、どんなにみじ
      めな気持ちでいるか創造したことがない

   明治末に「制服」
    ◎制服はありがたい 
      ① 選ぶ労がない
      ② センスを問われることがない
      ③ 制服を着ていれば人並みになれる  



◇選挙

 普通選挙にしたのは「欲」でした


 投票用紙は和紙だった 
   筆と硯 ガラスペン
公明党 何をするか分からない

信濃町は創価学会に占領されてしまった


 政治向きの文章は平にご容赦
資本主義には正義がない
~ プロレタリア文士 付け焼き刃 投獄されて転向


 資本主義はお金まで商品にしてしまった
     

 政治家は皆 野暮一色
   - 色と欲で動く 
     国益よりも党益、党益よりも私益
        |          
◎制限選挙でたくさん



◇8月15日

 遣米使節木村摂津の守 
   誇り高き日本人


 どっちへ転んでも属国
   戦後処理は全額済んでいる
  米国(昭和26年)台湾(昭和27年)
ビルマ(昭和29年)フィリピン(昭和31年)
韓国(昭和40年)
◎世界中よってたかって日本を食い物にしている


 貴国の教科書見せてみろ
原爆 アインシュタインも研究参加
大統領にドイツが使う前に進めた
8月に2度日本に投下したと聞いて髪をかきむしって悔いた。
「来世というものがあるなら、行商人になりたい」


 四畳半は米だらけ


 クローン同士で争えばよい
知恵によって栄えたものは知恵によって滅ぶ







☆「土のいろ集成 第五巻」(復刊された昭和初期の郷土雑誌)【再掲載 2012.4】

1.jpg

◎月報5
 飯尾哲爾先生(同人主宰者-ハマコウ註) 鈴木實
   大正4年 静岡第二師範卒 → 可美尋常小学校 首席訓導
担任は高橋栄一郎 後役場→村長

 教育者・民俗学者 中道朔爾先生のこと(1) 鈴木波男
積志小の図書館正面に
   川上嘉市(卒業生=元日本楽器現ヤマハ社長)・中道朔爾(元教師)肖像写真
中道朔爾 
   本名・中道作次 明治34(1901)12.18和田村薬師新田生
大正3年 浜松中学入学 → 大正10年 元城小代用教員
与進小・積志小・小野口小・和田小


◇8-2 通刊42号 昭和6年3月
川名のヒヨンドリ 法月俊郎

日本左右衛門について 船越勇三郎

河豚閑話(1) 後藤粛堂

見付名物について 辻村栄一


◇8-3 通刊43号 昭和6年4月
俳諧よりする 狐狸表現の史的研究資料 前編


◇8-4 通刊44号 昭和6年5月
同上 後編  
  「百舌鳥」新津小学校


◇8-5 通刊45号 昭和6年5月
遠州方言研究1

静岡県方言の重要性 東条操    

 遠州方言の特色 野島角男

 浜名湖と方言分布 宇波耕策    
   丁斑魚考 佐々木清次 メダカ・メンパ

 方言の二三について 平松東城


◇8-6 通刊46号 昭和6年8月
木喰五行上人の遺作に就いて 牧沢宇兵衛  

 浜松の秋葉神社 山田鉄一

河豚閑話(2) 後藤粛堂


◇8-7 通刊47号 昭和6年9月
蜆塚 後藤粛堂   浜松秋葉神社境内

 地名の起源について 佐藤秀太郎  

 井戸に関する報告 御手洗清


◇9-1 通刊48号 昭和7年1月
郷土研究の新傾向 佐々木清治    

松島鶴島並びに四本松の起源 鈴木松陽
 
 五島村字松島鶴島の起源 鈴木五右衛門

 梵鐘の研究について 荒川忠市

 浜松市郷土読本 芦田恵乃助に指導を受ける
   (現在発行されている「のびゆく浜松」のルーツ-ハマコウ註)


◇9-2 通刊49号 昭和7年3月
つるし地蔵につきて 佐久間村半場   

 再び御旅所と月見里について 佐々木清治  

 兼吉の墓につきて 
   鈴木泰助 = 新津・助信地名の由来 
刀鍛冶大家 志津三郎兼吉

 中泉地方の俚諺と謎々 辻村梁一

 「百舌鳥」(文集 新津小学校発行 鈴木實)

 「浜松郷土読本」


◇9-3 通刊50号 昭和7年5月
方言研究号2 坂本幸次郎,宇波耕策,平松東城


◇9-4 通刊51号 昭和7年8月
克明館蔵書目録 内田旭    

 善那祠堂建立の企 三輪桂作

 中道朔爾「遠江積志村民俗誌」 東京・郷土研究社より


nice!(153)  コメント(0) 
共通テーマ:学校

「見方を変えればうまくいく特別支援教育リフレーミング」阿部利彦 中央法規 2013年 ②(後半) /「この国の問題点」上杉隆 大和書房 2011年 ④【再掲載 2012.6】 [読書記録 教育]

「見方を変えればうまくいく特別支援教育リフレーミング」阿部利彦 中央法規 2013年 ②(後半) /「この国の問題点」上杉隆 大和書房 2011年 ④【再掲載 2012.6】

今回は、8月12日に続いて、阿部利彦さんの
「見方を変えればうまくいく特別支援教育リフレーミング」2回目 後半の紹介です。




出版社の案内には、

「『気になる』子のために頑張っても成果が出なかった…。
本書は、うまくいかなかったケースを取り上げ、何が問題だったのか、
どんなケース理解が必要だったのか、今後どうすればよいのか、複数
の対応を示した16事例を収載。明日からの実践に活かせる支援の手
立てがわかる一冊。」

とあります。






今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「ポイントは問題を整理することと能動的に聞くこと」


・「繰り返したり言い換えたり気持ちを汲んだりしながら能動的に聞く
ことの大切さ」


・「フェンディング、支援を計画的に徐々に減らしていくことも…」




もう一つ、再掲載となりますが、上杉隆さんの
「この国の問題点」④を載せます。
この11年間でここに挙げられた問題が解決したかと問われれば… ?



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「見方を変えればうまくいく特別支援教育リフレーミング」阿部利彦 中央法規 2013年 ②(後半)

1.jpg

◇事例編

□ケース1 
  通常学級における個別の配慮がうまくいかない場合には

ポイント ◎ 問題を整理する
◎ 能動的に聞く 
          ① 繰り返す 
          ② 言い換える 
          ③ 気持ちを汲む

  ① 応用行動分析 ABA

  ② ブロークン レコード  
     ※ 指示を同じ口調で淡々と繰り返す
       具体的な指示

  ③ タイム アウト     
     ※ 一時退場(不適切な行動)
       1 5分間
       2「今度は並ぼうね」と適切な行動を指示  
けんか → 穏やかに淡々と
        ×罰  バツとしてではなく

  ④ フェンディング
     ※ 支援を計画的に徐々に減らしていく
      支援員 
        ・4時間→3時間→2時間
・タイミング
・近付き具合

  ⑤ アセスメント
     ※ 環境要因を調べてよい方向に促すために、どのように
      環境を変えていけるか

  ⑥ 適切行動・不適切行動

  ⑦ WISC-Ⅱ
      5~16歳11か月

  ⑧ ソーシャル トレーニング

  ⑨ カードトーキング(サイコロ)









☆「この国の問題点」上杉隆 大和書房 2011年 ④【再掲載 2012.6】

1.jpg

<国際的な問題>

◇水資源問題とは何か

「日本では政府も国民も気付かない最大の天然資源が外国資本に買収
 されているという問題」

 外資が水を買い占めている 
    外資の買収を規制する法律はない

 2011年の国会で法案提出



◇中東革命はなぜ起きたのか

「ソーシャルメディアの普及により大統領の真の姿が漏れてしまった
 から」

 ある青年の焼身自殺から始まった革命 
   ネット普及率88%のバーレーン

 ネットがインフラの一部になっている中東 
   デモも一瞬で数万人に呼び掛けられる

 自由を止めるために躍起になっている独裁政権



◇ウィキリークスとは何か

「情報隠蔽は絶対的に不可能であることを政府に知らしめたインター
 ネットサイト」

 ウィキリークスは場を提供しているだけ 
   情報提供者は徹底的に大切にされている
  謎が多い  
     創始者はジュリアン・アサンジ氏

 25万件のアメリカ外交公電の公開 
   アメリカ危機管理能力に対する信頼の崩壊

 ノーベル平和賞候補にも浮上
   ケニア大統領の不正や市民虐殺を暴く

 アフガニスタンで何が行われていたのか 
   無関心を装う日本政府と記者クラブ



◇アルジャジーラとは何か

「世界で最も自由でかつ影響力のあるニュース専門チャンネルの一つ」

 アルジャジーラが伝えた真実 
   本社はカタールのドーハ 
   中東のCNN
  必ずしもイスラム教国政府に有利な報道だけを行っているのでは
   ない

 ビンラディンの映像を流した理由

 日本支局ではアキバ情報も提供している



◇なぜ日本の外交は後手に回るのか

「現実を直視して分析する国のスパイがいないから」

 外交官もスパイに 
   ジャーナリストもスパイに 
   知らないうちに他国のスパイに

 日本における3つの公的スパイ 
   ① 公安調査庁 
   ② 内閣情報調査室 
   ③ 警視庁公安部



◇日本の用心を脅かすハニートラップとは何か?

「最も古典的で最も廉価な外交政策」 

 最も歴史ある情報収集方法 
   女性力対価

 配偶者や恋人同伴の意味は
  … ハニートラップ対策



◇外交官とは何か?

「事実上世襲制度が生きていた唯一の公務員」

 日本の外交官は世襲制 
   外交官試験のからくり

nice!(110)  コメント(2) 
共通テーマ:学校

「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」渡部昇一 致知出版社 2011年 ③ /「今どきの教育を考えるヒント」清水義範 講談社 1999年 ②【再掲載 2016.7】 [読書記録 一般]

今日の記事は遅くなりました。
投稿したつもりでうっかり忘れていたました。


今回は、8月14日に続いて、渡部昇一さんの
「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」3回目の紹介です。




出版社の案内には、

「第一回文化勲章受章者であり、代表作『五重塔』で知られる作家・幸田
 露伴(1867~1947)。かつて慶大塾長小泉信三博士に『百年に一度の頭脳』
 と言わしめた露伴の実績は、現在、全42巻の『幸田露伴全集』として
 結実している。その昔、若き露伴は電信技師として北海道へ赴任する。
 しかし、文学への思いを断ち難く帰京を決意。連絡船で青森へ渡った後、
 徒歩にて帰京をするが餓死寸前にまで至る。その間の野宿で、露を伴っ
 て寝たので『露伴』と名乗った。所謂出世コースとは無縁だった露伴は、
 その人生航路において、自己修養の重要性を認識し実践していたのであ
 る。本書は、当代随一の論客として活躍を続ける渡部氏が、露伴の思想
 と実践とに、自らの実体験を重ね合わせて綴った、すべての現代人に贈
 る自己修養論である。本書で取り上げている作品は、『努力論』『修省論』
 『靄護精舎雑筆』の3作。渡部氏はこれらの作品を文字通り座右に置き、
 数え切れないほど読み返してきたというが、そのいずれにも、露伴独特
 の味わいのある文章中に、万人に共通する人生の機微、生き方の極意が
 述べられている。そして、それらは今日のような時代状況の中では、前
 途に立ちはだかる困難を、自らの手で切り開かんとする人たちの心を奮
 い立たせ、充実した気を注入するものとして大いに役立つに違いない。
 露伴の『生き方の原理原則の言葉』に心底から共鳴し、露伴を敬愛して
 やまぬ渡部氏の手になる本書には、明治から昭和の文壇の巨匠、そして
 現代の碩学が実践してきた自己修養法、生き方のエッセンスがぎっしり
 と詰まっている。」

とあります。






今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「秀吉は惜福の工夫に欠けることはあったが、分福の工夫は十二分であっ
  た。家康は惜福の工夫は優れていたが、分福の工夫はやや不十分であっ
  た」


・「新渡戸稲造『文明とはすべて蓄積である』
文明国と非文明国の違いは蓄積のあるなし」


・「戦後の思想は『蓄積を憎む』考え
アメリカによる家族制度の破壊(財閥解体、土地解体)」


・「学問を志す人の4つの心掛け-正・大・精・深」


・「精密に行うことによって学問は発達する。低きに合わせる教育は『粗』
の人間を生み出す」




もう一つ、再掲載となりますが、射水義範さんの
「今時の教育を考えるヒント」②を載せます。

 - 物があふれかえった社会の中で,皮肉にも精神的には飢餓状
  態
  にある





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」渡部昇一 致知出版社 2011年 ③

1.jpg

◇優れた指導者は福を分け与える

□分福は上に立つ人に必須の心得である

  × 「雪隠で饅頭を食ふ」

  アレキサンダー大王
ペルシャ戦争時 
    - もってきたワインが兵士に行き渡らないので川に流して兵士
     と共に飲んだ

◎ 酔うわけがないのに意気があがる


□惜福の人・家康 と 分福の人・秀吉

  秀吉 -  気前よく知行を与える

  家康 -  長生きしたから天下をとれた
   ↓

  しかし滅亡 = 譜代大名に大きな土地を与えなかった
          → 徳川家のために力を貸そうと思ってもなかった  

 「秀吉は惜福の工夫に欠けることはあったが、分福の工夫は十二分であっ
  た。家康は惜福の工夫は優れていたが、分福の工夫はやや不十分であっ
  た」

  分福  ナポレオン
→ 王様になった武将ベルナドットはスウェーデン王国
今ノーベル賞で分福



◇国づくりの源には植福の精神がある

□植福によってもたらされた人間社会の進歩
「福を論じて最も重要なのは植福である」 = 福をつくること 

  植福
   ① 自己の福を植える
② 社会の福を植える りんごの木を例に

  新渡戸稲造「文明とはすべて蓄積である」
関孝和-「和算」 弟子
◎ 文明国と非文明国の違いは蓄積


□家族制度の解体は植福の伝統を破壊した

  戦後「蓄積を憎む」思想

  → アメリカ 
    ※ 家族制度の破壊
◎財閥解体  ◎土地解体

  露伴
  「文明と言うことは曾て或人々が福を植えた結果なのである。災禍とい
   うことは曾て或人々が福を切り扱った結果なのである」
                      (字が読めずに想像して…)



<学ぶ者のための上達の極意>
◇学問を身に付けるために必要な4つの標的

□学問を志す人の4つの心掛け-正・大・精・深
教育には的(目標)が重要 
   「正・大・精・深」


□学ぶ順番を間違えると本当の学問は身に付かない


□まずはオーソドックスなことから学べ
「学問には正道というものがある」
まずオーソドックスなことから学べ


□専門家の時代なればこそ、大きな目標を持つことが必要である
大きな世界を知ると小さな世界もよく見える
通史、概論の大切さ
    → 何が重要か何を軽視して良いのかが分かる 
細分化の時代に求められる大きな視野
小西甚一「日本文芸史」

□専門家の意見はしばしば現実を見誤るものである
「狭いところをよく知っている人の話は人を導くに危険である」
ミミズのようなもの
     - 土のことはよく分かっているが視野は狭い
◎ 政治家は鷲であるべき


□精密に行うことによって学問は発達する
「学問の世界にも精粗の2つがある」
精密に見ることが促した自然科学の発達
「精」 ←→ 「粗」ぞんざい
 ◎ 低きに合わせる教育は「粗」の人間を生み出す
日本人  
    ◎英米で会話は下手だが文章は正確に書ける


□特定分野で頭角を現すには「深く」学ぶといい
限定された世界で能力を活かす生き方もある
広い世界で自らの力を知った上で分野を限定していくこと

「一芸に達した職人」
◎ 一心に打ち込むことが人間の顔をいいものにしていく

◎ 国のレベルは一道に打ち込む人間がどれだけたくさんいるかによって
   測ることができる











☆「今どきの教育を考えるヒント」清水義範 講談社 1999年 ②【再掲載 2016.7】

◇消費文明になった日本人へ
 ◎「王様のような所有欲を持った子供と大人のむかつきはつのる一方」

 物があふれる豊かな国 
  - 物をどかどか消費する社会
    <たった50年で>

 三種の神器
   → 3C → レジャー → リゾート・ライフ


 人々の満足感は物を所有することにしかない。
   しかし,パーフェクトな豊かさはあり得ない

   ◎そこにしか幸せ感がない
  ・イライラしている
  ・子供たちのオタク化


 ◎ 経済をすべてに優先させてしまった結果,日本人はどうもそういう人間
  の誇りというものがない社会を作ってしまった


 ◎ 物があふれかえった社会の中で,皮肉にも精神的には飢餓状態
  にある
エリートでも有名人でもないらしい自分の人生で何を誇りに生きて行けば
  よいのか…



◇生徒の自主性の尊重とは

 ◎「教育者なら,押しつけでなく,話し合って納得させるべきだ」
  |
   教育 - 常に二派に分かれる

 ◎教育を運営しているのは国家
国家はその目的に合うように子供を育てていこうとする



◇教育の背負う宿命

 「大人と子供は憎み合う故に教育は挫折し,人間は進歩する」

  ノーマル
    大人は子供が嫌いであり子供は大人が嫌いである

  ある世代は次の世代を憎むものだ

 次世代はわれわれが形成した社会を壊しに掛かる

→ 人間は社会を変えていく = 進歩をする証

nice!(56)  コメント(2) 
共通テーマ:学校

「男女の仲」山本夏彦 文春新書 2003年 ④ /「親子のふれあい歳時記」くもん子供研究所 1994年 ②【再掲載 2014.9】 [読書記録 一般]

今回は、8月9日に続いて、山本夏彦さんの
「男女の仲」4回目の紹介です。





出版社の案内には、

「月刊『室内』の連載『日常茶飯事』の新書化シリーズの三冊目、そして
 最後の一冊になってしまいました。孫娘のような若手女子社員とのあい
 だで夏彦さんがかわす問答の数々は、笑いを誘いながら、人生や世間の
 機微を穿(うが)ちます。今回のテーマは『忠孝』『職人』『写真信仰』
 などなど。『祖父と孫娘たちは諸事百般を材料に戦前と戦後を語り、と
 きには旧幕時代にも及んだ。他に例のない近代日本と日本人のスケッチ』
 (解説の徳岡孝夫さん)です。」

とあります。






今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「昔話は残酷なのは当たり前  モラルは正義だ-残忍だ」


・「大正までは暗唱の時代であり、昔話は先祖代々伝えられた。
核家族になってお話上手なおばあさんは死に絶えてしまった」


・「ばあさんから聞くのは昔話、お伽噺はそれより新しい」


・「山の手は上品で下町は下品、下町は粋で山の手は野暮
すべて山の手に支配されてしまった」


・「『身の破壊だ。これ以上便利にしないでくれ』木田元(哲学者)
『日本はあとから脱亜入欧して遅まきながら取り返しがつかない仲間
   になった。しかし、なかった昔には戻れない。』 」




もう一つ、再掲載となりますが、くもん子供研究所の
「親子のふれあい歳時記」②を載せます。






<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「男女の仲」山本夏彦 文春新書 2003年 ④

1.jpg

◇お伽噺

□グリム童話 
  昔話は残酷なのは当たり前
    モラルは正義だ - 残忍だ


□昔話 
 「大正までは暗唱の時代」先祖代々伝えられた

核家族になってお話上手なおばあさんは死に絶えた
本はたいてい忘れられる
  しかし、子供の時繰り返し聞いた話は死ぬまで忘れない


□昔話をお伽噺と分けてみる

  おばあさんから聞くのは昔話、お伽噺はそれより新しい
(昔から伝わる伝承) (だれかが作ったもの)

  御伽衆
    曾呂利新左衛門 信長→秀吉
大名に抱えられ夜な夜な夜伽

  巌谷小波(いわやさざなみ)
    名門の子 硯友社高弟
美男子「金色夜叉」のモデルと騒がれた

お伽噺の口演
巌谷小波、久留島武彦、岸部福雄、天野矢作彦


□お伽噺から童話へ

  冨山房の「模範家庭文庫」より「童話」

  大正7年 
    鈴木三重吉の「赤い鳥」
漱石高弟
      ~ 漱石の周りの文士がみな書いてくれる
芥川龍之介、泉鏡花、内田百閒

  童謡運動
    北原白秋と西条八十


□「赤い鳥」の最後

  「赤い鳥」全盛期 
     3万部  インテリ家庭

「赤い鳥」「金の星」「子供の科学」


□猫なで声を出せば真人間が育つか?

  昔話
    おばあさん = 言葉は女のもの

  山の手は上品で下町は下品、下町は粋で山の手は野暮

すべて山の手に支配されてしまった



◇脱亜入欧

□「わたしたちは日本人ではなく無国籍人?」


□たくわん持参でアメリカへ 
  咸臨丸提督の木村摂津の守、村垣淡路の守

  最後の使節団・岩倉具視御一行
福沢諭吉
      「野」にありこれから洋楽だ
洋楽を勧め漢学を過去のものとした

  広瀬武夫と夏目漱石までは日本人


□何をもって文明と見るか

  日本人になった外国人
    モース、ハーン → 「日本は老荘の理想郷」

  産業革命のせいでどんどん忙しくなった ただ忙しくなっただけ

便利という魅力に抵抗できない
            |
    ますます忙しくなって取り返しのつかないことになる   

  木田元(哲学者)「身の破壊だ。これ以上便利にしないでくれ」
「日本はあとから脱亜入欧して遅まきながら取り返しがつかない仲間
    になった。しかし、なかった昔には戻れない。」

「蒸気機関に目がくらみ」








☆「親子のふれあい歳時記」くもん子供研究所 1994年 ②【再掲載 2014.9】

<出版社の案内>
摘み採ったヨモギでおばあちゃんと一緒に作った草餅、家族みんなで
やったカルタ取り。消えてしまった親子の団欒をとりもどそう。草花
の遊び、野鳥観察、ファミリーキャンプなどなど、新しい親子のふれ
あいを提案する。
1.jpg

◇どんど焼き
1月14日か15日 
   
  トンド ドンドン ドンダラ サイトヤキ 左義長


◇増える幸福
  お年玉
   - 玉は丸餅 … 稲 
     籾は一粒蒔くと大きな株になる

  蒔けば蒔くほど増える 
    分ければ分けるほど増える


◇お茶
  ミカン皮 … 咳・風邪 

  ダイズ  … 利尿・解毒 

  グァバ  … ビタミン 

  ウコン  … 健胃

  クマザサ … 胃もたれ 

  カラスノエンドウ … 血行をよくする 

  ドクダミ … 便通

 シソ   … 風邪


◇嘘が開く世界
  柳田国男 
   「近代という時代が嘘を排斥した。それが近代の不幸の一つだ。」

  昔 大名への嘘つき役=御伽衆
主人の見方や考え方を刺激する

  嘘 = 智恵の冒険


◇野生の味わい 
  食べられる野草 
   ツクシ ノビル クネツケバナ ナズナ ハコベ タンポポ
ヨメナ ヨモギ ハハコグサ アザミ スミレ ギシギシ
スイバ イタドリ ツユクサ イヌビエ スヘリヒユ アカザ
シロザ ドクダミ ユキノシタ カラスノエンドウ レンゲソウ
  リュウゼツナ クユ カキ ハルジォン ヒメジュォン
かたばみ フキ ミョウガ アオジソ

  夏の木の実   
   モミジイチゴ ナワシロイチゴ キイチゴ クワ ヤマモモ
ヤマザクラ ウグイスカズラ グミ サクラ 

 有毒植物    
   トリカブト オキナグサ キツネノボタン タケニグサ            
   ドクゼリ ハシリドコロ ヒガンバナ アセビ ドクウツギ
アメリカヤマゴボウ チョウセンアサガオ ヒョウタンボク
スルデ ウルシ シキミ


◇虫とり  
   セミ トンボ ホタル カブトムシ クワガタムシ キリギリス 
 バッタ クツワムシ

日本には虫が多い(ヨーロッパに比べて)


◇言葉で遊ぶ
  その言葉がその人の世界 
    言葉を身に付けることで人は人となる
 
  ヴィドゲンシュタイン
「私の言葉の限界が私の世界の限界である」

  言葉遊びを欠く家庭は  
    しりとり なぞなぞ 早口言葉 ことわざ カルタ 童謡
   ↓
  遊びながら言葉を身に付け遊びながら世界を広げる


◇種を育てる
  果実を食べたときは取り出してすぐ植木鉢やプランターに
  果実 
     リンゴ ナシ ミカン カキ モモ ブドウ ビワ
     メロン スイカ アンズ ウメ アボガド ライチ 
     ザクロ パッションフルーツ

  乾燥しないうちに
  イチゴ 
      - 色づいているものを選び湿らせた綿の上に
  一日1~2回霧を吹き蓋をしておく
     1㎝ぐらいになったら土に移す

  野菜の種子 
    豆は一年ものであれば間違いなく発芽する
  一晩水に浸け水分を含ませてから土に植える
 綿を水に浸してその上に乗せる


◇ミカゲの石と水
  水や空気が高取引きに - 水 

  花崗岩(御影石)一族から出てくる水は適度にミネラル分を含んで
 いて口にまろやかでおいしい 愛知県岡崎市花崗町(みかげちょう)

nice!(171)  コメント(0) 
共通テーマ:学校

「語彙力アップおもしろ言葉がいっぱい(1)こそあど言葉・回文ほか」 ながたみかこ 汐文社 2006年 /『新版 静岡県伝説昔話集』(上巻)静岡県女子師範学校郷土研究会編 1994年 ⑦【再掲載 2018.2】 [読書記録 教育]

今回は、ながたみかこさんの
「語彙力アップおもしろ言葉がいっぱい(1)こそあど言葉・回文ほか」を紹介します。


大変楽しく読むことができました。
言葉遊びのヒントになります。
言葉に興味をもつ きっかけづくりになるかもしれません。


要約では理解しづらいと思いますが…。




もう一つ、再掲載となりますが、
『新版 静岡県伝説昔話集』(上巻)⑦を載せます。
約束を守ることは大切だと再確認できるおはなしです。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「語彙力アップおもしろ言葉がいっぱい(1)こそあど言葉・回文ほか」ながたみかこ 汐文社 2006年

1.jpg

◇こそあど言葉
 これ(近称) それ(中称) あれ(遠称) どれ(不定称)
 近 →    →  →  →  遠

 この   その   あの   どの

 これ   それ   あれ   どれ

 こうする そうする ああする どうする

 こいつ  そいつ  あいつ  どいつ

 こっち  そっち  あっち  どっち   



◇てにをは(助詞)



◇早口言葉
隣の客はよく柿食う客だ

 生麦生米生卵

 青巻紙赤巻紙黄巻紙



◇オノマトペ  

擬声語 - 物事の音や人・動物の声を表す  
       ニャーン さわさわ

 擬態語 - 物事の様子を音にして表す    
       うろうろ てきぱき



◇あいうえお作文
あ さおきたら    か 

い いきもちで き

う んちをしたら く

え がおになって け

お はようさん こ



◇かいだん言葉
 一文字ずつ増える
ほ   あ   し

ほん あし しか

ほんね あしか しかい

ほんねん あしかせ しかいし



◇一文字で遊ぼう
「あ」 あいつは           いたちの

あした いっちゃん

あめの中 いたずらこぞう

あるいていくよ いちごをつぶして

あっちまで いけない子



◇いろは歌
いろは歌   天地の歌(あめつちのうた)  - 平安初期  

大為爾(たいに)- 平安初期  

 雨降歌(あめふれうた) 鳴啼歌(とりなくうた)



◇連想言葉遊び
 さよなら三角また来て四角

 四角は箱

 箱は軽い 

軽いは紙…

※みんなで遊ぼう、思いつかなければ負け



◇比喩
髪の毛のように細い千切りキャベツ

 ガラス細工のような心の持ち主



◇「小」をつけると
小一時間  小首をかしげる  小膝を打つ  小ずるい  小憎い

 小粋  小ざっぱり  小役人



◇重ね言葉



◇たたみ言葉



◇似たもの言葉



◇解読しろ数字言葉
 5963   18497   2625   4649   1974 
 103   234510



◇アナグラム
アナグラム → グアムなら

かめだ-めだか   わかいリス-スイカわり  ドナルドダック-どなるどくつだ

からしれんこん-かれらしんこん  まつたけごはん-たまごはっけん

 ひまわりさいた-さわりたいヒマ 



◇一文字入れ替え
 会いたいです  聞いてないよ  これ、さげる  つまったね
↓ ↓ ↓ ↓
買いたいです 敷いてないよ これ、はげる こまったね

食いたいです まいてないよ これ、にげる とまったね

やいてないよ これ、あげる



◇読点どこに打つ
浅い眠り  胃が痛いです  折れにくい矢です  

朝居眠り 意外タイです 俺肉嫌です



◇かえる言葉



◇回文で遊ぼう
猿でもでるさ   シメジ飯  カブトガニが飛ぶか  いなり食べたりない

 イカ食べたかい  長いかな  あなたに似たなあ  熊をまく  ヘビ来る首へ

 つまんねえ年末  すでにカニです  たいこたたいたタコいた  

 飼い慣らした豚知らないか


 <回文を作ろう> 
逆から読むと意味の変わる言葉 + と に か を の な

   イタチの地帯  北に滝  傘の坂  わしの皺  うかつに使う

   鹿の菓子  ワニの庭  元の友  イルカは軽い  タイがいた  砂のナス



◇万葉仮名 





☆『新版 静岡県伝説昔話集』(上巻)静岡県女子師範学校郷土研究会編 1994年 ⑦【再掲載 2018.2】

1.jpg

2 池、淵、泉・井戸などの話 続き

(9)竜宮に行った神主様  (磐田郡二俣町・現天竜市)

 ある日の事、椎ケ脇神社の神主様は、神社の裏へ大鉈を持って柴刈りに
行きました。


 ところが、ふとしたことで、大鉈を大蛇が住んでいるという椎ケ脇の淵
へ落としてしまいました。


 淵をのぞいて見ますと、幾千丈(千丈は約三千m)とも知れない淵に落
ちた大鉈が、すぐ手が届きそうに水の上に浮いて見えます。


 そこで神主様は、崖から下りて行ってその鉈を拾おうとしましたが、そ
のはずみに神主様の体は、深い深い淵に引き込まれてしまいました。


 そして、ふと目がさめて見ますと、そこは美しい竜宮でありました。


 乙姫は

「私は、鉄が嫌いですから、鉈を持って早くお帰りなさい。これからは
 決して、この椎ケ脇の淵に鉄などを入れないようにして下さい。また
 こうして竜宮が椎ケ淵にあるなどとは、決して誰にも言ってはなりま
 せん。この事を守って下されば、お前の欲しいと思うものは入用の時、
 何でも貸して上げますから、この淵ぎわに来てお言いなさい」

と言いました。
 

 そこで神主様は喜んで帰りました。


 二、三日たつと、神主様の家に、その国の殿様が40人の家来を連
れて泊まりにおいでになりました。


 珍客の事ですから、神主様は、たくさんのごちそうをして上げよう
と思いましたが、大切なお膳やおわんがないので困りました。


 神主様は、さっそく淵へ行って

「竜宮の乙姫様、なるべく上等のお膳とおわんを40人分貸して下さ
 い」

と頼みました。


 そしてしばらくして行って見ますと、目のさめるようなきれいなお
膳とおわんが、40人前並べてありました。


 その食器でごちそうを食べた殿様は、非常に満足され、お帰りの時
には、神主様に、おほめの言葉やたくさんのごほうびを下さいました。


 その後も、神主様は、絹の美しい夜具や、ある時は臼と杵、または
重箱等も借りたことがありました。


 でも、こうした喜ばしいことは人に知らせたいものですが、残念な
事に口止めされていましたから、いろいろ考えた未に、


「言うなという事は、口に出して言うなということであるから、文字
 で知らせることは差しつかえなかろう」


と、ついに友達を家に呼んでこのことを知らせてしまいした。


 友達は、この不思議なことを聞いて非常に喜びました。しかし、約
束を破った神主様はその後、何にも借りる事が出来ず、その上に筆を
使って人に知らせたため、文字を書くことが誰よりも下手になったと
いいます。


 それで今でもこの淵を、お碗かせの淵といっているのです。 
                       (鈴木とし子)


nice!(147)  コメント(2) 
共通テーマ:学校

「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」渡部昇一 致知出版社 2011年 ② /「図とイラストですぐわかる教師が使えるカウンセリングテクニック80」諸富祥彦 図書文化社 2014年 ②【再掲載 2016.5】 [読書記録 一般]

今回は、8月11日に続いて、渡部昇一さんの
「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」2回目の紹介です。




出版社の案内には、

「第一回文化勲章受章者であり、代表作『五重塔』で知られる作家・幸田
 露伴(1867~1947)。かつて慶大塾長小泉信三博士に『百年に一度の頭脳』
 と言わしめた露伴の実績は、現在、全42巻の『幸田露伴全集』として
 結実している。その昔、若き露伴は電信技師として北海道へ赴任する。
 しかし、文学への思いを断ち難く帰京を決意。連絡船で青森へ渡った後、
 徒歩にて帰京をするが餓死寸前にまで至る。その間の野宿で、露を伴っ
 て寝たので『露伴』と名乗った。所謂出世コースとは無縁だった露伴は、
 その人生航路において、自己修養の重要性を認識し実践していたのであ
 る。本書は、当代随一の論客として活躍を続ける渡部氏が、露伴の思想
 と実践とに、自らの実体験を重ね合わせて綴った、すべての現代人に贈
 る自己修養論である。本書で取り上げている作品は、『努力論』『修省論』
 『靄護精舎雑筆』の3作。渡部氏はこれらの作品を文字通り座右に置き、
 数え切れないほど読み返してきたというが、そのいずれにも、露伴独特
 の味わいのある文章中に、万人に共通する人生の機微、生き方の極意が
 述べられている。そして、それらは今日のような時代状況の中では、前
 途に立ちはだかる困難を、自らの手で切り開かんとする人たちの心を奮
 い立たせ、充実した気を注入するものとして大いに役立つに違いない。
 露伴の『生き方の原理原則の言葉』に心底から共鳴し、露伴を敬愛して
 やまぬ渡部氏の手になる本書には、明治から昭和の文壇の巨匠、そして
 現代の碩学が実践してきた自己修養法、生き方のエッセンスがぎっしり
 と詰まっている。」

とあります。






今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「福を惜しむことを身に付けるのが豊かな富を育てる第1の道」


・「若い頃養った根が、その後の人生の人間的な成長につながる」


・「『惜福』とは幸運に巡り会ったときそれを使い尽くさずに、どこか目に
  見えないところをめぐっている運に、一部は返すような気持ちで幸運
に向かう心がけのこと。その惜福によって巨額の財を築いた 本多静六
  博士」


・「退職時に淀橋区一の納税者となり、そのほとんど全額を寄付した本多
静六氏(公園の父)が編み出した『四分の一の貯金』とは『給料はどん
  な少なくても四分の一を貯金し、一時収入は全額貯金せよ』というも
の」




もう一つ、再掲載となりますが、諸富祥彦さんの
「図とイラストですぐわかる教師が使えるカウンセリングテクニック80」②を載せます。
教室ですぐに活かせることが紹介されています。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」渡部昇一 致知出版社 2011年 ②

1.jpg

◇志は自らの精神の主人公でなければならない

  常に思い強く願えば志は成熟する
 「学問を成すにはまず志を立てることがいちばんである。」
      ~ 志は自分の精神の主人公   


  志は自分の中で育てるもの



◇貧しい境遇は人に与えられた最高の贈り物である

貧しさは人を鍛えるチャンスとなる
「窮境の功徳」
       - 「貧」とは富が自由にならないこと


  貧窮の良いところ4つ
① 貧乏は人を鍛える = 鉄を鍛える
② 貧乏であると本当の友達とそうでない者が分かる
③ 貧乏は人の本当のことを教える
④ 貧乏は人を養う

  ◎ 貧しさをプラスにとらえれば成功できる


 <豊かな富を育てる方法>
   - 福を惜しむことを身に付けるのが第1の道



◇根本を養うことが骨太の人生をつくる

「自分にとっての根本とは」を絶えず問いかけよ
若い頃養った根が、その後の人生の人間的な成長につながる


惜福によって巨額の財を築いた本多静六博士
「惜福」「分福」「植福」


惜福 = 幸運に巡り会ったときそれを使い尽くさずに、どこか目に
      見えないところをめぐっている運に、一部は返すような気持
      ちで幸運に向かう心がけのこと


 「好運は七度人を訪れる」
福を惜しむか惜しまないかの心掛けによるところが大きい


  林学・本多静六博士
「四分の一の貯金」
     =「給料はどんな少なくても四分の一を貯金し、一時収入は全
       額貯金せよ」
◎本多氏は退職時に淀橋区一の納税者に

ほとんど全額寄付


 「惜福の志」が富を永続させる
  福を惜しまず不幸  
      - 平清盛 木曽義仲 源義経

    惜福の工夫     
      - 徳川家康 三井家 住友家 酒田の本間家 
山形県…本間家からの奨学金

先祖代々の土地を取り上げられても現在なお続いている

◎ 昔の金持ちは随分立派なことをやっていた


  勇敢な兵士の死を惜しまなかった軍部の失敗
    ◎ 大東亜戦争で指導者が勇敢な兵隊を無駄遣い  
◎ 軍上層部の無駄遣い








☆「図とイラストですぐわかる教師が使えるカウンセリングテクニック80」諸富祥彦 図書文化社 2014年 ②【再掲載 2016.5】

<出版社の案内>
欠席がちで不登校になりそうな子がいる。学級がザワザワしていて真面目
な子の元気がなくなっている…。現場の教師が直面する問題に対して、す
ぐに使えるカウンセリングテクニックを、イラストを用いてわかりやすく
紹介する。

1.png

◇子どもの心がスッと前向きに変わる最強のカウンセリング
 
11 すべての問題行動の背景にあるのは、自尊感情の傷つき、自己肯定感
 の低下である。
 「どうせ私は」「どうせ僕は」という心のつぶやきである。
    
  ◎ 子どもの自尊感情、自己肯定感をどうやって支えるか
 


12 自己肯定感を育てる最大のポイントは「私はこのクラスで必要とされ
 ている」「私はこのクラスで役立つことがでている」という感覚、つま
 り自己有用感を育てていくこと である。  
 
  ◎ 教師のねばり強い肯定的な言葉掛け  


 「自分は役に立てる」と感じることができる役割を与えること
  ~ どの子にも「私にもできることがある」という感覚を授けること
   ができる先生



13 裏切られても裏切られても見捨てない。その粘り強い関わりが、いつ
 か子どもたちの心の中にじわあっとエネルギーを育んでいく。

 × 自分が正しいことを教えていれば子どもたちも正しい行動をして当
  然だ
    ~ 根拠のない思いこみ
   

 ×「あなたなんてもう知らない」 



14 子どもの話す言葉が嘘か本当かにとらわれるな。嘘であっても子ども
 の言葉の背景にはほんとうの気持ちが潜んでいる。子どもの言葉を「あ
 えて真に受ける」ことで、その 背景に潜む子どもの気持ちにより添っ
 ていくことができる。



15 子どものどんな問題の中にも、その子の持ち味や良さ(リソース)を
 見つけて、そこに目を向けていこう(ソリューション・フォーカススト
 アプローチ)

  ソリューション・フォーカススト・アプローチ 
   = 学校カウンセリング最強の技法の一つ



16 アドラー心理学の勇気づけで、子どもを「信頼」した言葉掛けを行っ
 ていくと、子どもは変わっていく
    
  走るな、止まれ
   → ゆっくり歩こうね できるよね
  
  ◎ あなたはできる子だという信頼を前提とした言葉掛け



17 子どもにルールを守らせるのが苦手な先生は、「勇気づけ」でルール
 を守りたいという前向きな気持ちを育んでいこう 

まず深呼吸
   → 子どもたちへの信頼の気持ちを前提に「~力を貸して」



18「心の空間づくり」をすることで子どもたちが心の整理をする時間を持
 とう



19 イライラしたときには「イライラ虫が私に付いている」と考えてみよ
 う。そしてイライラ虫とどうつきあえばよいかを考えてみよう。 
   
  ソリューション・フォーカススト・アプローチ手法の一つ
   - 「外在化」 



20 自己表現ワークシートを使って、いろいろなことで爆発しそうになっ
 ている気持ちを整理する時間をつくろう。
 
『自己表現ワークシート』諸富祥彦監修 大竹直子著 図書文化

  『自己表現ワークシート②』大竹直子 図書文庫



21 学級経営や授業に生かせるグループアプローチには何があり、どこが
 ちがうかを知っておこう
 
構成的グループエンカウンターの「いいところさがし」


nice!(144)  コメント(0) 
共通テーマ:学校

「また会いたいと思われる人の38のルール」吉原珠央 幻冬舎 2009年 ①(前半) /「教師 大村はま96歳の仕事」 大村はま 2003年 小学館 ②【再掲載 2015.12】 [読書記録 一般]

今回は、吉原珠央さんの
「また会いたいと思われる人の38のルール」1回目(前半)の紹介です。




出版社の案内には、

「たった1秒の『反応』で人生は劇的に変わる!仕事も恋愛も相手から
『また会いたい』と思われてこそ、目標を達成できるのです。」

とあります。






今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「今すぐ言動をポジティブにしよう。言葉・態度だけポジティブに。」


・「価値観は経験から作られる-相手の価値観を大事に思える人になろう。」


・「笑いを取ることではなく相手を満足させてあげることに心と気を遣
  おう」


・「決めたことを毎日地道に実行し自分のコンセプトを作り上げよう」




もう一つ、再掲載となりますが、大村はまさんの
「教師 大村はま96歳の仕事」②を載せます。
老けないコツを実践したい…




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。




☆「また会いたいと思われる人の38のルール」吉原珠央 幻冬舎 2009年 ①(前半)

1.jpg

◇また会いたいと思う人の考え方のルール
 
1 人生はたった一秒の反応で決まる
    反応をよくする

ポイント:一回一回の反応力があなたの人生を決める


2 今すぐ言動をポジティブにしよう
    言葉・態度だけポジティブに
    まっすぐな姿勢・顔を上げる・丁寧なお辞儀
      疲れた → よく動いた     
      大変だ → 鍛えられそうだ  
面倒くさい → よしやるぞ   
      できない → とりあえずやってみよう
      忙しい → 次の休みが楽しみだ

 
3「まいっか星人」になろう   
「まいっか」でリセット

自分でライン
      ・落ち込むのは5分間だけ 
      ・悲しむのは1日だけ

◎ 「まいっか」

   「まいっか」は感情のコントロール剤
    - 時間リセット

 

4「3K」を毎秒表現しよう 
「3K」=感謝・感動・関心  → 反応

3Kを探す → よく観察する必要
① キーワードを見つける

     ② 返答の一言を工夫する

     ③ うなずきに変化を

     ④ 質問する

 

5「晴れの日」を単純に喜ぶな
価値観は経験から作られる
    - 相手の価値観を大事に思える人になろう

 

6 まずは相手の「欲求」を見極めよう
頻繁に会話で使う言葉を要チェック

  相手の欲している物を言葉の中から推測しよう

 

7「話を是非聞かせてほしい」と言われる秘訣
   聞き手に感謝しながら、聞き手の反応を感じて、それに応えながら
  話をし、聞いていた相手が本音で満足して初めて「話を聞いてもらえ
  る人生」となる
    
  話を聞いてもらえるとき頭の中でつぶやこう 
     「時間とチャンスを与えてくれて感謝します。ありがとう」

 

8 世界のトップマジシャンから「おもてなしの心」を学ぼう 
エンタティメント性 
    ~ おもてなしの心

   日常の生活で「おもてなしの心」を態度で示そう

 

9 人には「笑い」よりも「感動」を与えよう
   感動がいちばん心に残る  
    - 感動が人を動かす  

   笑いを取ることではなく相手を満足させてあげることに心と気を遣
  おう

 
10 思ったことをそのまましゃべるな 加工するだけで人間関係がうんと
 よくなる
   加工
   = 普段の自分の表現に「相手の気分とその場の空気からもっとよ
    くするスパイス」を加える  

   マイナスの感情表現の時にこそ腕の見せ所 
    
   ポイント:表現を「加工」すれば人はもっと賢く魅力的になれる

 

11「一人反省会」のできる人になろう   
二種類の反省
     ① 自分の責任としてとらえる反省
           
     ② 他人の責任としてとらえる反省
    
   ポイント:弱みの細分化が目標達成への鍵となる
 
 

12 ストレス・フリーが人の「受け止め方」 オリジナル・データ・バン
クを作ろう
  「受け止める」と「受け入れる」         

  「受け止める」ことでストレスフリーになる
    
   ポイント:ストレスを感じたら浅いところで受け止めれば十分

 

13 一秒で「知性」に差が付く時間活用法
自分がどれだけ話しているか時間意識を持つ

ポイント:一秒刻みで考える習慣を付けよう

 

14 自分のコンセプトを言える人になる
自分にコンセプトがある人が強い 

   実際にコンセプト表を作ってみよう
    → 話や生き方に一貫性

   ポイント:決めたことを毎日地道に実行し自分のコンセプトを作り
        上げよう

 

15 心と体の筋トレをしよう
外側の体力 … 肉体的・体力的な側面

内側の体力 … 精神的・思考パターンの側面








☆「教師 大村はま96歳の仕事」 大村はま 2003年 小学館 ②【再掲載 2015.12】 

1.JPG

◇保護者の質問に答えて 豊かな言葉を育てる 2002年6月15日 

□子どもの心を開くお話
話を上手にできるのは相手の心をよく受け取る人だけ

 子どもを本当に捉える = 教師に大切なこと
「全員が聞いていることなどあり得ない。私は、一人でもいい、聞き
   手であれば一生懸命話します」


□私のお話 - 腕前に合わせる
  教師
   - まず話題をたくさん持っていること



□読書は本に触れる雰囲気から
  教師 - 教室で本を読む姿を子どもたちに見せる!

  身辺に面白そうな本があることが大事


□言葉が悪いことより言葉の貧しさを憂う
  子どもの言葉を豊かにすることが最大の目標

  悪い言葉は大人になり大恥をかくとひっこめる

◎今は言葉が貧弱  言葉は人間の宝物

漢字全国一の子 「新聞に目を通す」

  ◎ 子どもに「忙しいから」と言わない



◇子どもたちへのお話と「口伝え」の即興授業

□大村はまの小学生時代
  横浜・元街小学校
昼休み 小さな学芸会
      各グループで黒板に絵 習字 歌(振り付け)

  芦田恵之助門下
吉田拓(のち法政大学教授)とともに

 「話のタネ手帳」を作っている
それを形にして声を出して話してみたいことを、その人に本当に
   話すつもりで練習する


 「老けないこつ」
① 忘れてしまいがちになるけれども、思い出すままで辛抱して一生
   懸命に考えるといい。そうするといつまでも頭が働く。

  ② 上手でなくていいから、しょっちゅう心の中を字で書くか、心の
   中を言葉で話すかしてみてください

nice!(129)  コメント(0) 
共通テーマ:学校

「見方を変えればうまくいく特別支援教育リフレーミング」阿部利彦 中央法規 2013年 ①(前半) /「気持ちだけは命がけ」佐藤利明 2013年8月20日中日新聞夕刊 (中日新聞夕刊連載『寅さんのことば-風の吹くまま気の向くまま』より) 【再掲載 2013.8】 [読書記録 教育]

今回は、阿部利彦さんの
「見方を変えればうまくいく特別支援教育リフレーミング」1回目前半の紹介です。




出版社の案内には、

「『気になる』子のために頑張っても成果が出なかった…。
本書は、うまくいかなかったケースを取り上げ、何が問題だったのか、
どんなケース理解が必要だったのか、今後どうすればよいのか、複数
の対応を示した16事例を収載。明日からの実践に活かせる支援の手
立てがわかる一冊。」

とあります。






今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「ADHDタイプの子   →『どうひきつけるか』   
自閉症スペクトラムの子 →『どう切り替えるか』」


・「ゴールの絞り込みを → 効果が上がりそうなところから」
- 個別の支援計画、個別の指導計画が大切になります。


・「究極のソーシャルスキルトレーニングは『援助を求める力』」
 

・「自分をうまく使いこなすコツとは
   ① 自分の弱みを自覚すること
② 誰かに援助して貰わなくてはならないことに気付くこと」






もう一つ、再掲載となりますが、佐藤利明さんの
「気持ちだけは命がけ」を載せます。
昭和の日本の風景を思い出します。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「見方を変えればうまくいく特別支援教育リフレーミング」阿部利彦 中央法規 2013年 ①(前半)

1.jpg

◇総論編 「気になる子」への支援が見違えるために

1「ナイス・トライ」から「グッド・トライ」へ

  自己コントロールは4つ
①「自分の気持ちを抑えたい」という意欲

②「自分の気持ちを抑える」方法を具体的に知っていること

③「自分は気持ちを抑えられるようになる」という自信

④「他者に貢献したい」という思い


◎「子どもの思いや視点を意識する」



2「視覚化すること」がゴールではない

 「支援カード」      → 自閉症スペクトラムの子には有効
 
   ADHDタイプの子   →「どうひきつけるか」   

自閉症スペクトラムの子 →「どう切り替えるか」


  ◎ やったことに満足せず、子どもの姿に絶えず目を傾けていく



3 ゴールの絞り込みを


  テーマの絞り込み
①「子ども自身が変わりたい」と思っていることを丁寧にとらえる

  ②「学校と家庭が共有できるもの」


  ◎ 効果が上がりそうなところから



4 ソーシャルスキル指導で欠かせない視点

般化 - 人の助けが必要

究極のSST - 「援助を求める力」


ポイント 
    ① 自分が何で困っているか相手に伝える
    
    ② ひとりでは解決できないので 助けてほしいことを伝える 
      
    ③ 相手に何をしてほしいのか具体的に伝える

   ④ 助けて貰った後に お礼を言う


  ◎スキルを支えるのは - 「自尊心」「自己肯定感」



5 大人に気を遣う子どももいる

  子どもの話をきちんと聞く



6 褒める技術を磨く

  「この先生はよく分かってくれているな」



7 子どものプライドを大事にする

   支援を受ける側



8「シングル・フォーカスな支援」からの脱却を

クラス環境とのマッチング



9 支援者が伝えるべきことは「自分をうまく使いこなすコツ」

自立
   ① 自分の弱みを自覚すること

② 誰かに援助して貰わなくてはならないことに気付く

◎ 自分の弱さ



10 失敗から学ぶ 大人にそして子どもに

子どもとの出会いの数だけ失敗の可能性がある



11 ミスを調整する力

フィットした指導 → 活動に没入



12 支援リフレーミングをする



13 支援をリフレーミングできる支援者とは 

① 自分の指導上のくせを知っている人

   ② 子どもの行動の背後にある「思い」を感じ取れる人
      子どもは問題行動で「語る」ことが多くある

   ③ 子どもとのかかわりを味わえる人     
シュミレーション

④ 間違えた姿を見せられる人

⑤ 立ち直る力のある人
立ち直り力 = 自己肯定感をもっていること










☆「気持ちだけは命がけ」佐藤利明 2013年8月20日中日新聞夕刊 (中日新聞夕刊連載『寅さんのことば-風の吹くまま気の向くまま』より) 【再掲載 2013.8】

1.jpg

◇いいかい、恋なんてそんな生易しいもんじゃないぞ。(第10作『男はつらいよ 寅次郎夢枕』から)

 この『寅次郎夢枕』が公開されたのは、1972年、ぼくが小学3年生
の年末でした。


 このころ、すでに「男はつらいよ」に夢中だったぼくは、仕事納めの父
と東銀座で待ち合わせをして、満員の銀座松竹で、待望の新作を観ました。


 マドンナは八千草薫さんふんする志村千代。


 寅さんは幼なじみの彼女をお千代坊と呼んでいます。


 帝釈天参道で「アイリス」という、寅さん風にいえば、パーマネント屋
を開業したばかり。


 寅さんのことを「寅ちゃん」と、幼いころの言い方で呼んだ数少ない女
性です。



 寅さんが旅から帰ってくると、とらやの二階に、東大物理学教室の岡倉
先生(米倉斉加年)が下宿をしていて、寅さんは途端に不機嫌になります。


 ところが千代と再会するや態度がコロっと変わります。


 この変わり身の早さに、劇場は大きな笑いに包まれました。


 寅さんは千代に恋をしてしまうのですが、純情な岡倉先生も彼女に一目
ぼれ。


 今日のことばは、岡倉先生の気持ちを察した寅さんが、茶の間で語る、
恋する男の気持ちです。


 まさしく寅さんの「恋愛論」です。


「『寅ちゃん、私のために死んでくれる』と言われたら、ありがとうと言っ
 てすぐ死ねる。それが恋というもんじゃないだろうか」。


 寅さんの恋愛への想いは、ことば通り、気持ちだけは命がけです。


 自分をさておいて、岡倉先生の気持ちを、亀戸天神で千代に伝える寅さ
ん。


 ところが意外なことに、千代は

「寅ちゃんと一緒にいると、なんだか気持ちがホッとするの。寅ちゃんと
 話していると、ああ、私は生きているんだなぁって、そんな楽しい気持
 ちになるの」

と、寅さんへの想いを告白します。

「寅ちゃんとなら一緒に暮らしてもいい」

と千代。


 そのストレートな物言いにドギマギして、尻込みする寅さん。


 先ほどの恋愛論はどこへやら。


 結局、二人はそのまま別れてしまいます。子供のころは、なんてもった
いないことをと思いましたが、相手を想うことが、寅さんの恋であること
に気づいたのは、はるか後、ぼくが大人になってからです。
                        (娯楽映画研究家)

nice!(128)  コメント(4) 
共通テーマ:学校

「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」渡部昇一 致知出版社 2011年 ① /「教師のための66の語録」杉山正一 東洋館出版社 1995年 ②【再掲載 2014.9】 [読書記録 一般]

今回は、渡部昇一さんの
「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」1回目の紹介です。




出版社の案内には、

「第一回文化勲章受章者であり、代表作『五重塔』で知られる作家・幸田
 露伴(1867~1947)。かつて慶大塾長小泉信三博士に『百年に一度の頭脳』
 と言わしめた露伴の実績は、現在、全42巻の『幸田露伴全集』として
 結実している。その昔、若き露伴は電信技師として北海道へ赴任する。
 しかし、文学への思いを断ち難く帰京を決意。連絡船で青森へ渡った後、
 徒歩にて帰京をするが餓死寸前にまで至る。その間の野宿で、露を伴っ
 て寝たので『露伴』と名乗った。所謂出世コースとは無縁だった露伴は、
 その人生航路において、自己修養の重要性を認識し実践していたのであ
 る。本書は、当代随一の論客として活躍を続ける渡部氏が、露伴の思想
 と実践とに、自らの実体験を重ね合わせて綴った、すべての現代人に贈
 る自己修養論である。本書で取り上げている作品は、『努力論』『修省論』
 『靄護精舎雑筆』の3作。渡部氏はこれらの作品を文字通り座右に置き、
 数え切れないほど読み返してきたというが、そのいずれにも、露伴独特
 の味わいのある文章中に、万人に共通する人生の機微、生き方の極意が
 述べられている。そして、それらは今日のような時代状況の中では、前
 途に立ちはだかる困難を、自らの手で切り開かんとする人たちの心を奮
 い立たせ、充実した気を注入するものとして大いに役立つに違いない。
 露伴の『生き方の原理原則の言葉』に心底から共鳴し、露伴を敬愛して
 やまぬ渡部氏の手になる本書には、明治から昭和の文壇の巨匠、そして
 現代の碩学が実践してきた自己修養法、生き方のエッセンスがぎっしり
 と詰まっている。」

とあります。






今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「惜福・分福・植福」


・「大きな成功を遂げた人は失敗を自分のせいにする。自分がこうしたな
らばと考えるから。」


・「失敗したら必ず自分のせいにせよ」


・「他人の影響で自分を変えることはすばらしいことである」






もう一つ、再掲載となりますが、杉山正一さんの
「教師のための66の語録」②を載せます。
若い頃本屋さんに並んでいた杉山正一さんの本、
この頃見かけなくなりました。
読んでいると昭和の頃を思い出し、ほっこりとした気分になります。




今週より年休を取り勤務しない日が増えてきました。
昨日は、久しぶりに妻と袋井に出かけました。
8月31日まで行われている、
遠州三山(法多山・可睡齋・油山寺)風鈴まつりを見ようと、
三山の一つ可睡斎の風鈴まつりを見に行きました。
赤富士風鈴拝観もしましたが、諸堂内もゆっくり拝観でき、
日本庭園を見ながら、ぜんざいまでおいしくいただきました。
暑い日でしたが、風が心地よくふき、風鈴の音を楽しみました。

IMG_1452.jpgIMG_1454.jpgIMG_1462.jpg
<可睡斎の風鈴まつり>

IMG_1480.jpegIMG_1473.jpgIMG_1469.jpg
<瑞龍閣と大東司(トイレ)>



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」渡部昇一 致知出版社 2011年 ①

1.jpg

◇はじめに

 幸田露伴(1867~1947)
「努力論」「修省論」
     ~「惜福・分福・植福」


 修養論として露伴を読む意味
新渡戸稲造(1862-1933) 「修養」「武士道」

   露伴  中卒 → 専門学校 → 電気の仕事で北海道へ
青森から東京へ徒歩で帰る 餓死寸前まで
「突貫紀行」野宿して露を伴って寝た → 露伴
出世コースでない人間 → 努力して上がるしかない


百年に一人の頭脳をもつ露伴の影響力
小泉信三「百年に一度の頭脳を失った」
露伴の長兄 郡司大尉-千島探検
弟  成友  -大阪大学教授 近世日本史大家 
二人の妹 音楽家 芸術院会員



◇失敗を受けとめることが成功への道をつくる
幸運を自分に引き寄せる生き方の法則
成功者 -「自己の力」として運命を解釈
◎ 大きな成功を遂げた人は失敗を自分のせいにする
→ 自分がこうしたならばと考える

   失敗者   「運命の力」として自己解釈


 「手ざわりのいい紐」は不幸を連れてくる
   「失敗したら必ず自分のせいにせよ」 

「運のいい人が運を引き寄せるために引っ張っている紐は、決して
    手ざわりの良い絹糸でできているわけではない。自分が傷つくよ
    うな紐を引っ張っているうちに大きな運がやってくる。すなわち
    失敗はどこかに自分の思い至らないところがあったのだと辛い反
    省をしながらやっていると、いい運を引っ張ってくることができ
    るのである。これとは逆に失敗したときにすべてを他人のせいに
    していると自分が傷つくこともなく非常に気持ちがいい。それは
    絹で織った紐を引っ張っているようなものである。引っ張る分に
    は手ざわりがいいが、引っ張られてきた者もの不運であったとい
    うことになるのである。」



◇他人の影響で自分を変えることはすばらしいことである

 自力と他力、自己変革には2つの道がある
他力による自己革新  
良き師を認め、その師に打ち込む

自己革新にも易行動と難行動がある
最近の若い人は自我が強すぎて誰かを信奉するということが苦
    手のようである。そのため、他力による自己変革ができかねてい
    る。つまり易行動に入りにくくなっている。自力による自己変革
    はなおさら難しい。









☆「教師のための66の語録」杉山正一 東洋館出版社 1995年 ②【再掲載 2014.9】

1.jpg

<教師を問い直す眼>

◇カント 独近代哲学(1742-1804

 「人は人によってのみ人となり得べし 人から教育の結果を取り除けば
  全く無とならん」


 「アベロンの野生児」「オオカミに育てられた少女」
 人間を人間たらしめるのは教育の仕事



◇吉田松陰

 「師導を興さんならば妄(みだ)りに人の師となるべからず 真に学ぶべ
  きことありて師とすべし」

   教師としての専門技術と教師としての人格



◇セネカ ローマ・ストア派哲人(54DC-65AC)

「人間は教えている間に学ぶ」

    教える立場にある教師は自らも学ぶ教師でなければならない

教材研究すればするほど教材への理解が深まってくる


 「教えることは学ぶことの半(なかば)」
 「教師も学生なり」


 ジューベル
 「教えることは二度学ぶことである」

◎ 教師よ、教師は勉強しなければならない



◇スタール夫人 仏文学者(1766-1817)

 「子どもと戯れることのできる人だけが教育者となる権利がある」

子どもをよく知り、よく理解し、子どもの心をよくとらえている教師



◇バーナード・ショウ イギリス劇作家(1856-1950)ノーベル文学賞受賞者

「できる者は行う できない者が教える」

口先だけで教えている学習指導では子どもが離れてしまう

本当の学習指導 = 子どもが喜んで取り組む学習こそ大事



◇アインシュタイン(1879-1955)

「独創的な表現と知識の悦びを喚起させることが教師の最高の術である」

学ぶ喜び、学習の楽しさ  → 終わりのベルを恨む



nice!(147)  コメント(2) 
共通テーマ:学校

「父の威厳 数学者の意地」藤原正彦 新潮文庫 1997年 /「思春期の心を開く」八ツ塚実 朱鷺書房 1990年 ②【再掲載 2017.11】 [読書記録 一般]

今回は、藤原正彦さんの
「父の威厳 数学者の意地」を紹します。


数学者であられるのに
「一に国語、二に国語、三四がなくて五に算数。 あとは十以下」
の言葉で知られています。



出版社の案内には

「冷厳なはずの数学者が、涙もろくて自他共に認める猪突猛進?!妻、育ち
 盛りの息子三人と暮す著者。健全な価値観を家庭内に醸成するためには、
 父親の大局的認識と母親の現実的発想との激論はぜひ必要と考えるのに、
 正直、三人の部下を従えた女房の権勢は強まるばかり。...渾身の傑作
 『苦い勝利』、文庫初収録の15編など、父、夫、そして数学者としての
 奮戦模様を描いて、本領全開の随筆66編。」

とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は、

・「コンピュータは第一感が苦手  第一感の重要性」


・「訴訟大国アメリカ。本質的に自己責任、あるいは確率論的不運に過ぎ
  ぬ者を他人に転嫁して金銭をせびり取る風潮」

「日本はアメリカのもっとも恥ずべき部分を模倣しようとしていないか?」


・「適度の自由は好ましいが、豊富すぎる自由は、太平洋のまっただ中に
  羅針盤なしでこぎ出た船の状況に似ている。どちらに進むことも可能
だが、どちらに進むことも決定できない。」


・「買い物の楽しさとは無味乾燥な紙幣が魅力いっぱいの紙幣に化けるこ
と」




もう一つ、再掲載となりますが、八ツ塚実さんの
「思春期の心を開く」②を載せます。
子どもとの接し方を考えさせてくれる本です。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト







ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg






<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。








☆「父の威厳 数学者の意地」藤原正彦 新潮文庫 1997年

1.jpg

◇数学の試験
時間を延ばすべき 
   → 2倍に


◇第一感
コンピュータは第一感が苦手
   → 第一感の重要性


◇一昔前の歌謡曲
一昔前 
   … 詩人の歌詞

  現在
   → 次第に直裁的表現


◇居眠り
原因 
   ① 寝不足  
       夜型-酒・カラオケ・深夜テレビ

   ② 都会人の人見知り


◇年寄りの情緒力
死と対峙

年寄りを尊敬するという日本の伝統は世界に胸を張って誇り得る美風
 である。


◇訴訟を恐れる社会
  訴訟対策
   … 学校

  アメリカ
   … 本質的に自己責任、あるいは確率論的不運に過ぎぬ者を他人に
    転嫁して金銭をせびり取る風潮

アメリカ統一国家運営のために論理的思考を重視
  論理は確かに有用だが、人間をすべてそれで律しようとす
      ると、人と人との間隔が冷却し、必然的に訴訟が多発する。

◎ 日本はアメリカのもっとも恥ずべき部分を模倣しようと
       していないか?


◇自由
適度の自由は好ましいが、豊富すぎる自由は、太平洋のまっただ中に
 羅針盤なしでこぎ出た船の状況に似ている。どちらに進むことも可能だ
 が、どちらに進むことも決定できない。


◇買い物
買い物の楽しさ
   = 無味乾燥な紙幣が魅力いっぱいの紙幣に化けること
 
                      <最初の部分のみ>







☆「思春期の心を開く」八ツ塚実 朱鷺書房 1990年 ②【再掲載 2017.11】

1.jpg

◇生んでくれてありがとう 母と子の絆

□誕生日は母親への感謝の日「お母さん、僕を生んでくれてありがとう」
本末転倒  
    「命を生み出す」母の尊さ

母親への感謝
    → その後で健やかな成長を祝う
※ 誕生日は母親への感謝の日


□人間らしさの背景
   ※「肝心なところで確かなブレーキが利く」事が大切

   父親の誕生日教育
    「命がけでお前を生んでくれた」


□子供の生き方を決める親子関係
親子関係は大切。それが生き方を決める。
    
   親子関係に亀裂が生じると教育効果は激減する

   ◎金や物でいびつになり腐っていく  

   ※ まず親子の関係ありき


□誘惑のまっただ中で
深い絆 
   ・ 父親は海外にいて何年も会うことはできないのに尊敬の気持ち
    で結ばれていた子。
 ・ 親は既に亡くなっているのにかわいがってくれた日々を胸に敬
    愛し続けてきた子

  ※「心と心のつながり」が至上

   中学生は雑菌・病原菌が溢れる中に生きている

  ◎ その中を生きていくとき、自動車教習所の練習車のように、隣に
   乗ってブレーキを踏んでくれる人が必要

 「子育ては雑菌を排除し、親が必要以上の口出しをすることではな
  い。大切なのはブレーキを踏む心を育てることだ」

この世の中、どこへ行っても雑菌がうようよしている



◇不登校の背景にあったもの

□日本各地の郷土玩具 
   教材性が高い


□禁止と命令で子供は動くのか
× 親や教師の指導の一般型は 「禁止」と「命令」

   ◎ 本物の指導 
      ・受け止めずにはおられない程の心への訴えかけ
   ・行動に移さずにはおられない状況をつくる


□起きようとすると気が遠くなる
班編制には心を砕く
    - 原案づくりに介入

   ノリオが心おきなく登校できる体制


□栄養失調による体の変調
医者
  「…どうも教育の世界は根性主義で困る。何でもかんでも叱咤激励
   して事を解決しようとする。…もっと科学的な見方をしてほしい。
   必ず原因があるということを原則としてほしい。…頑張ろうとし
   てもがんばれないような体調になることもある…」

  例:貧血・低血圧のせい 
    ◎「原因をたどれ!」

 医者 
 「学校給食にはいろいろな批判はあるが、あれが唯一の栄養補給源と
  なっている子供もいる…」


□子供の思いをとらえているか
「いのち」の問題
    ~ 若い医師  父親との話し合い


□親子の「共感志向」
 「たかが弁当」だけれど…
    - 「たかが○○されど○○」
        ◎ 一つでも多くのされども作る努力を!

  - 子供の心の痛みに対する態度と「たかが」から「されど」
     へ変えらるとき、そこは学びの窓となるのである 


□十五歳の船乗りさん
   「…サボるわけにはいかん…逃げられん…」
    ◎ 怠け癖と闘うために

nice!(125)  コメント(4) 
共通テーマ:学校

「男女の仲」山本夏彦 文春新書 2003年 ③ /「子どもが輝くすごい言葉掛け」佐々木陽子 ナツメ社 2011年 ③【再掲載 2014.5】 [読書記録 一般]

今回は、8月6日に続いて、山本夏彦さんの
「男女の仲」3回目の紹介です。

辛口コラムが心地よく感じます。


出版社の案内には、

「月刊『室内』の連載『日常茶飯事』の新書化シリーズの三冊目、そして
 最後の一冊になってしまいました。孫娘のような若手女子社員とのあい
 だで夏彦さんがかわす問答の数々は、笑いを誘いながら、人生や世間の
 機微を穿(うが)ちます。今回のテーマは『忠孝』『職人』『写真信仰』
 などなど。『祖父と孫娘たちは諸事百般を材料に戦前と戦後を語り、と
 きには旧幕時代にも及んだ。他に例のない近代日本と日本人のスケッチ』
 (解説の徳岡孝夫さん)です。」

とあります。






今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「手帳は暮れに配るもの-博文館は日本一の出版社だった(明治大正時代)」


・「情報は増えたのではなくダブっているだけ」


・「ラジオ・テレビが盛んになったのは電通のせい!」


・「テレビの害を半減させるにはタダでなくせばよい」
- テレビの時代も懐かしく思い出すものになりそうです…





もう一つ、再掲載となりますが、佐々木陽子さんの
「子どもが輝くすごい言葉掛け」③を載せます。
ちょっとしたひと言を子どもたちは覚えているものです。
安心できる言葉を掛けたいですね。






<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「男女の仲」山本夏彦 文春新書 2003年 ③

1.jpg

◇手帳の時代

 大晦日 
  「歳末非常警戒」


 日記を出す出版社 
   手帳は暮れに配るもの
日本人は日記人間
博文館は日本一の出版社だった(明治大正時代)
東京堂は小売り部 共同印刷も 
      トーハンは東京堂の系列


 日本人は日記人種
   昔の和歌は芸術ではなく教養


 忙しいのは現代の不幸 
   坂本二郎  
  「ダメの人」
    ~ 肩書きで人を見ない



◇通信販売

 赤本屋とさげすまれ 
   桜井書店 
    赤本屋 = 子どもの絵本、大人の実用書
ただの商品
『年を歴た鰐の話』


 工作社創業物語 
   図集 
   通販+外交販売 
    → 読者8万人弱
雑誌「木工界」
     ダイレクトメール
北国の大工 
     冬は建具屋 + 指物屋


 デパートは値段を見に行くところ



◇ラジオ・テレビ

 ガリバー 
   漂流した国がラジオ・テレビ国  
   カード国日本


 ラジオもテレビも要らないもの
 

 大正末昭和初年の子どもの頃
誠文堂    『子供の科学』原田三夫   
   実業之日本社 『日本少年』高島華宵
講談社    『少年倶楽部』吉川英治・大佛次郎・佐藤紅緑


 まずラジオ局を乗っ取れ  
   半導体
    ~ 良導体と絶縁体


 情報はダブっているだけ
ブータン 
     52%の国民が満足 
     幸福度ランキング18位
「テレビは百害あって一利なし」
    = 情報は増えたのではなくダブっているだけ
  ◎「情報はダブっているだけ その上偏っている」

フランスではテレビは余り見られていない


 テレビは悪い部屋に置かれる(フランス)
ラジオ・テレビが盛んになったのは電通のせい!

◎テレビの百害はタダから生まれた
タダだからすぐにチャンネルを切り替える
      ~ 引き留めるには女の裸か血だらけ

◎タダは客と芸人を堕落させる
      「有料にせよ!コイン一枚で番組を選ぶようになる」


 ものみな幻の時代
現代人は幻の時代にいて、これが実物だと思っている
写真はおもちゃ
~ おもちゃに現代人は支配されている
レントゲン写真を信じて、医師は聴診打診を怠るようになった
     ドベッキイ博士の逸話
◎テレビの害を半減させるにはタダでなくせばよい









☆「子どもが輝くすごい言葉掛け」佐々木陽子 ナツメ社 2011年 ③【再掲載 2014.5】

<出版社の案内>
小学校の先生のために、子どもとのコミュニケーションがうまくいく効果
抜群の言葉かけを集めました。「静かに話を聞けない」「学校生活のルール
を守らない」「クラスに落ち着きがない」「積極性がない」など指導に困っ
たときに使える言葉かけが満載。明るく楽しいクラス作りで人気の著者が、
子どもたちとの日々の関わりのなかで得た言葉は、どれも簡単で、低学年
にもきちんと伝わるものばかりです。著者が言葉かけを実際に使ったとき
のエピソードや、学級経営に生かすコツなど、毎日の指導に役立つ楽しい
ヒントがこの一冊にぎゅっと詰まっています。



◇子どもの個性を育てる言葉

01 「○○さん、おしゃれだね」 
     ※ へえと感心するように

おしゃれの話題で女の子の心をつかむ
  ~ 毎日子どもの変化を意識して


02 「髪切ったね」 
     ※ 気づいたときに元気よく

     子どもの信頼関係をつくるきっかけになる

     ◎ 「今日顔色悪くない」「今日寝不足なんじゃない」


03 「○○さんのいいところ見つけた」 
     ※ 宝箱を発見したイメージを

     子どもの長所を楽しく発見する


04 「自分のペースでいいよ」 
     ※ 小さな声で優しく

     他の子より後れていることをせかすのではなく落ち着かせる

     × 「早くしなさい」


05 「みんな違ってみんないい」 
     ※ ゆっくり優しく

     人と違うという不安を取り除いてやる


06 「お友達思いだね、やさしいね」 
     ※ 花に話しかけるように
     
     言い続けることでクラス全体に思いやりの風を! 

nice!(121)  コメント(0) 
共通テーマ:学校

鷲田小彌太さんはこんなことを ⑨-「現代知識人の作法」青弓社 1995年 (2) /「教師の生きがいとつらさ」 諸富祥彦(出典不明)【再掲載 2017.1】 [読書記録 一般]

一昨日、Yahoo!ニュースを見ていて驚きました。
週刊「女性自身」の記事
-【御巣鷹山から37年】「なぜ、救助は翌朝に?」天国の夫に誓う墜落の真相究明
が紹介されていたからです。
[日航123便墜落事故]に関連した記事で、御遺族の吉備素子さんの特集記事でした。

「日航123便が墜落した原因は、自衛隊模擬ミサイルか朱色の標的機が垂直尾翼
 に衝突したこと。墜落現場の位置がわかっていたのに、救援開始が遅れたのは、
 証拠隠滅の時間をかせぐため。」

等記されていました。

一部の書籍では書かれていましたが、週刊誌に載るとは思っていませんでした。
いろいろなところからさまざまな圧力があるかと思います。
記者、出版社の大きな勇気を感じました。




今回は、8月5日に続いてわたしの読書ノートから、
「鷲田小彌太さんはこんなことを」9回目、
「現代知識人の作法」2回目の紹介です。




出版社の案内には

「知が社会と切り結ぶための有効な作法とは? アカデミズムとジャー
 ナリズムが異種交配する現代知の変容やその系譜を分析し、大衆知識
 社会と化した時代における新しい知識人の発現する可能態を、新教養
 主義=知的ゼネラリズムとして導き出す。」

とあります。


今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「ビジネスジャーナリストは「理論」を拒否する。現代と未来を常に
  分析認識対象とする」


・「長谷川,堺屋太一,大前研一,山本七平の鋭い現実感覚は『一語で
要約する能力』に現れている。」


・「アカデミズム・大学から新聞社へと移った夏目漱石。
大学  - 真理 - 学問の府
新聞社 - 事実 - 世論形成の府」


・「ジャーナリズムの巨人たち 小林秀雄、吉本隆明、立花隆」




もう一つ、再掲載となりますが、諸富祥彦さんの
「教師の生きがいとつらさ」を載せます。

- これでは、教師はやりがいが見いだせません。つまり、喜びは全部
 つらさにはね返ってくるのです。順調にいっていたときの喜びが大き
 ければ大きいほど、つらさも大きくなるのです。

わたしも同じように感じます。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。




☆鷲田小彌太さんはこんなことを ⑨-「現代知識人の作法」青弓社 1995年 (2) 

1.jpg

◇現代知識人の変容 教養知の可能性(1)

□ビジネスオピニオンとアカデミズム

 ジャーナリズムとアカデミズムの文体
丸山真男と大宅壮一  
     大きな相違

   佐々木毅と立花隆   
     殆ど違いがない

   ビジネスジャーナルとアカデミー
長谷川慶太郎,堺屋太一,大前研一,山本七平(ビジネスジャーナル)
森嶋通男,佐和隆光,加藤尚武,岩井克人(ジャーナルアカデミー)
本当の意味の知的ゼネラリストとしての振るまい



□現実主義と理論

 「理論」を遠ざける
 ビジネスジャーナリストは「理論」を拒否する

現代と未来を常に分析認識対象とする


 +点 理論を現実分析の手段にすることで現在の大部分は分析可能
手持ちの理論で分析不可能-現実主義
理解しやすく正しい


 -点 観念(アイデア)概念(問題意識)仮説(命題)

テオトリック(理論的)なるものを前提とせずにアプローチは
     不可能

現実をなぞるだけのものになってしまう
↑↓

  ◎ 動きの取れない「理論体系」なるものを拒否するが,フットワークの
   軽いアイデア,キーワード,テーゼをとても重要視する。つまりテオト
   リック(仮説的)な要素を十分に駆使する


 現実感覚
長谷川,堺屋太一,大前研一,山本七平の鋭い現実感覚
= 一語で要約する能力
堺屋太一 「油断」「団塊の世代」
山本七平 「空気的判断」

   変わるのはいいことだ
  現実主義者は常に思考や命題を修正するだけの人ではない。
自分の判断ミス思考ミスを修正する人である。


 理論と現実 - アカデミージャーナルの思考法
理論信仰を遠ざける 
     嘗て何より重視されたのは思想的立場・体系性・整合性
理論信仰ではなく理論的思考
分析認識の手段として歴史的に蓄積されてきた
   理論的成果をふるいに掛けて進むやり方
理論的富の再構成
現実にあった理論体系
佐和隆光(京大)『経済学とは何だろう』岩波新書
森嶋通男(ロンドン大)『イギリスと日本』岩波新書
修正主義者 ・純理論的修正主義
・実践的課題に動かされての修正主義
パラダイムチェンジに気を付けよ
パラダイムチェンジ=認識図の変換
加藤尚武(京大)『哲学の使命』未来社
認識のための道具はそれが生まれた時代にかかわらず等価
 = 古い道具を現実に使えるように整備し直す



□アカデミズムとジャーナリズムの交差点

 アカデミズムからの脱走
大学から新聞社へ - 夏目漱石
大学  - 真理 - 学問の府
新聞社 - 事実 - 世論形成の府
※ 小説 = 自由になる術の獲得


 自然科学から自然学へ - 今西錦司
芸術と技術のもとは同じ
アカデミズムを徹底していけばアカデミズムを突き抜けていく
日本サル学創始者・今西錦司(1902~1992)
最後にたどり着いたのはサル学の否定 = 自然学の提唱
総合的な教養学を主張 ~ アカデミーを開く


 分水嶺を越えてみれば - 西部邁
東大アカデミズムに決別
西部の批判 
     - 知の大衆的形態に対するアパシー
西部
    = アカデミズムともジャーナリズムとも共振できない言説の徒



□ジャーナリズムの巨人たち

 見えない大学①-小林秀雄
小林秀雄(1902~1983)
文芸ジャーナルの世界で圧倒的支配権
国文出身教師が取りすがったモデル
      - 文芸アカデミーのマルクス
     文藝春秋の筆頭相談役
独裁 - 死して衰退


 見えない大学②-吉本隆明
吉本隆明(1924~)
社会構造論と大衆論


 思考の技術者-立花隆
立花隆(1940~)
  ニュージャーナリズムの旗手
オールラウンドのゼネラリスト
インタビュー主軸に文献とつき合わせる
技術が大好き










☆「教師の生きがいとつらさ」 諸富祥彦(出典不明)【再掲載 2017.1】

教師の生きがいは、次の六つです。

1 「子どもとのふれあい」
 …「先生、大好き」と子どもに言われること。

2 「学級経営の達成感」
  …「このクラスにいられてうれしいな」と言われること。

3 「授業の達成感」
 …「先生の授業は面白くて、もっと勉強したくなるよ」と言われるこ
  と。

4 「部活動の達成感」
 …「先生を中心に部活のみんながまとまって、試合に勝っていい結果
   が出せました」と言われること。

5 「学校づくりの達成感」
 …「先生方みんなで、力を合わせて取り組んでいただいたおかげで、
   よい学校づくりができて、感謝しています」と管理職に言われる
   こと。

6 「保護者からの感謝」
 …「うちの子、遠足でとてもいい経験をさせていただいたようです。
   ありがとうございます」と言われること。



 ところが、仕事がうまくいかなくなってくると、すべてがつらさに
反転していきます。

1 「子どもから嫌われる」
 …「クソじじい」「クソばばあ」呼ばわりされること。

2 「学級が荒れ、崩壊に陥る」
 …「こんなクラス、やってらんねえよ」と言われること。

3 「授業はしらけ、教師は漫然と教科書を読む状態」
 …「おまえの授業、受けてやっているだけ、ありがたく思えよ」と言
  われること。

4 「部活内の目配りが不足していた」
 …「先輩にいじめられてばかりいるのに、見て見ぬふりをされた」と
  言われること。

5 「学校づくりに必要ない存在とみなされる」
 …「いつ辞めてもらってもかまわないからね」と管理職に言われるこ
  と。

6 「保護者からのクレーム」
 …「うちの子、先生の授業、つまらないって言っていますよ。いっそ
  教師を辞めてもらえませんか」と保護者から言われること。



 これでは、教師はやりがいが見いだせません。つまり、喜びは全部つ
らさにはね返ってくるのです。順調にいっていたときの喜びが大きけれ
ば大きいほど、つらさも大きくなるのです。


(諸富祥彦:1963年生まれ、明治大学教授,臨床心理学、カウンセリ
ング心理学、現場教師の作戦参謀としてアドバイスを教師に与えている)

nice!(147)  コメント(2) 
共通テーマ:学校