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「隠された証言 日航123便墜落事故」藤田日出男 新潮社 2003年 ⑤(最終) /「教師 大村はま96歳の仕事」大村はま 2003年 小学館  ③【再掲載 2015.12】 [読書記録 一般]

今回は、3月6日に続いて、藤田日出男さんの
「隠された証言 日航123便墜落事故」5回目の紹介 最終です。




出版社の紹介には

「1985年8月12日、午後7時半すこし前。テレビに流れた『羽田発大阪行き
 日航機が行方不明』というテロップが、『日航123便墜落事故』を伝える最
 初の報となった。誰もが最悪の事態を想像して慄然とした。30歳台も後半
 の方なら、墜落現場が発見される
 までの異常に長く感じられた数時間と初めてブラウン管に映し出された山岳
 地帯の闇に浮かぶ炎を鮮明に記憶されているに違いない。あれから18年が経
 つ。だが、事故原因はいまだに謎に包まれたままなのだ。
 1987年6月19日、運輸省・事故調査委員会が、最終的な『航空事故調査報告
 書』を公表した。この600ページにおよぶ報告書が示した事故原因は、事故
 関係者の誰も納得させることが出来なかった。なぜか。奇跡的に生き残った
 4人の女性たちの語る事故発生後の機内の様子と事故調が想定した結論は、
 まったく齟齬をきたしていたからだ。事故調の主張はこうだ。後部圧力隔壁
 の破壊で高圧の空気が機体の尾部に噴出し、垂直尾翼がパンクして吹き飛ん
 だ。このため、事故機は操縦不能に陥り、ついに群馬県御巣鷹山に墜落した。
 本当だろうか? 垂直尾翼を一瞬のうちに吹き飛ばすような空気の噴出が起
 これば、機内には爆風が流れ、ベルトをしていない人は機外へと吸い出され、
 たいていの人の耳の鼓膜を損傷する。室温はマイナス40度まで一気に下が
 る。生存者は、空気の流れはなく、寒くもなかったと言い鼓膜も正常であっ
 た。
 これら、生存者の証言は、雑誌、テレビなどに登場したが、事故調は自分た
 ちは与り知らぬことと無視してきた。なんのために? そして事故の本当の
 原因は? 
 本書は、元日航のジャンボ機パイロットで事故調査のエキスパートでもある
 藤田日出男氏が、旧運輸省・役人の内部告発で入手した秘密資料をもとに、
 18年の歳月をかけて事故の真相を明らかにした渾身のドキュメントである。」
 
とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「急減圧はやはりない。6回の減圧実験で。急減圧があれば9分で意識がな
  くなる」


・「遺族と呼ばれない遺族もいる。事故で恋人を失った女性」


・「事故調査と犯罪調査は別にすべき。事故調査に黙秘権はない」


・「国際民間航空条約機構の取り決めに従ってこの事故調査原因の調査を再開
することを国土交通省に強く要求したい」



もう一つ、再掲載になりますが、大村はまさんの
「教師 大村はま96歳の仕事」③を載せます。
大村はまさんの教員への厳しいことばにはっとさせられます。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「隠された証言 日航123便墜落事故」藤田日出男 新潮社 2003年 ⑤(最終)

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◇急減圧はやはりない
  6回の減圧実験
    「有効意識時間」
      - 急減圧があれば9分で意識がなくなる
 
  第一の実験 
    マウスを使って
 
  第二の実験
    「○の航空自衛隊減圧実験」
 
  第三の実験 
    急減圧でも操縦可能
 
  第四の実験
    アメリカで実験
 
  第五の実験
    テレビ局の協力で行われた実験
 
  第六の実験 
    日本航空が独自の実験



◇18年間の出会い
  遺族と呼ばれない遺族 
  事故で恋人を失った女性
   ◎ 事故調査と犯罪調査は別にすべき 
       - 黙秘権はない

  機長の声を送ってくれた人
 
  内部告発に守られる安全
    内部告発者保護法の一日も早い成立を! 



◇事故原因
  事故原因は何か 
  異状の始まり 
     ・8ヘルツ付近の振動
・フライトレコーダーに横方向の速度
 
  「フラッター説」の可能性



◇内部告発者との別れ
  インタビュー 
    資料の存在



◇あとがき
  ライト兄弟
     動力飛行
   | 
◎ 国際民間航空条約機構の取り決めに従ってこの事故調査原因の調査を
   再開することを国土交通省に強く要求したい



◇藤田日出男
  1934  京城(現Sソウル)生まれ
  1956.3  大阪府大農学部獣医学科卒
  1958.10 運輸省航空大学校卒業
  1958.10 日航入社
  1994  定年退職







☆「教師 大村はま96歳の仕事」大村はま 2003年 小学館  ③【再掲載 2015.12】 

[出版社の案内]
「戦後国語教育の最大の失敗は、“教えない”先生が増えたことです」と言
い切る、〈国語の神様〉大村はま。「子どもの個性尊重」の名に隠れて“プ
ロとして教える”ことがおろそかになってしまったのではないか?  
 百人の子どもに百種の教材を用意する。そして人と比べられることのない
「優劣のかなた」で真の力を身につけさせることを目ざして、ひたすら実践
を磨いた人の言葉は鮮烈である。
 国語教師を52年勤め、96歳の今も新しい教材を作っている大村はまが、こ
の1年間、渾身で世に訴えた発言(講演、インタビュー)を集成。

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◇三津浜小学校にて 学力低下の声に応える 教師と保護者への講話
教師は心に話を持っていなくては
○ 教師はいつも胸の中に10や15の話を!
    ○ 何か心の中にそうっとあたたまるような話

◎ 絶対に子どもに感想を聞くべからず


  国立国語研究所創立の頃
西尾実 国語教育研究所
    ◎ コップの花などを見て話をつくれるか


  花の中から花が咲く 
    リーガルベゴニアの花


  「気になるところ」


  学力低下の声に応える
教師だったらいたたまれないはず
     ◎ 根拠は何だろう?


  漢字書き取り出題の根拠は何か
間違え方の根拠 


  漢字の出題と読書指導を結びつける
    日本十進分類法で…  


  評価 - 指針を得るために
   「教師としたらどの子が何がどのくらいできて何ができないのか、そし
    て、これからどんなふうに指導したらよいか」


  保護者にも求めたい「正しい評価」の眼


  正確な秤で子どもの力を量る


  点数だけの世界からの脱却を
   親も「試験問題をびしっと見よう」
    ・ どういう見方をするべきか
     ・ うちの子は何がダメなのか
   ・ 読書が足りないのか 
    ・ 言葉の偏りがあるのか
    ∥
    ◎ 問題が適切であるかどうか



◇三津浜小学校にて 実の場で教えるということ 質疑応答より

  「上手下手を私たちは言い過ぎるのではないか」

 
  スポーツ人気 → 勝負に関心が奪われがち
         |
     ◎ 呑気さを! 
        「楽しいから一緒にやろう」   


  朗読
    ~ 芸術家になる必要はない!

   ◎ コミュニケーションの一つの姿であればよい
   「朗読は殆どの人にとって芸術ではないと思うし、庶民の読みの一
      つにすぎないと思う。くせなく色の付いていない淡々とした読み
      が嬉しい」


  実の場で使う音声が原点

   教師が自分で飛び込んでその中の一人になって読んでいるというそう
   いう教え方をしているとは思えないところがあった
  ◎ 「芸術」よりも静かに平らに活字の如く読みたい
    ◎ 「上手に」というのが嫌  

 
  「日本中の教師は話し合いをさせていると思います。だけど、させている
   だけで、教えている人はいない。ほかのこともそれが多い…」
    ∥
◎ 先生はずるい!
      ◎ ここで教師が奮起しなきゃ大変だ。
        ◎ 教師が教えないで教育が実っていくわけがない。 

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